現役の報告・ 2004年3月27日 (土)
2004春羅臼〜知床岬
3月20〜26日(7−0)
L馬詰(4 AL三木(4 M 斎藤 勝亦 中島(1
Route
19日 車で一日かけて羅臼の熊の湯にC0。熱いお湯で入るのは大変。
20日 晴れ後曇 熊の湯5:10−Co260 6:40〜9:15−Co1040 13:30
Party
19日 車で一日かけて羅臼の熊の湯にC0。熱いお湯で入るのは大変。
20日 晴れ後曇 熊の湯5:10−Co260 6:40〜9:15−Co1040 13:30
スキーをはいて出発。知床大橋から羅臼南東尾根に取りつく。するとすぐにMのスキーとビンディングが分離。仕方ないので一度Lと町に下りて直してから出直す。南東尾根はCo900くらいまではブッシュ。そこからは硬くなるのでアイゼンに変える。みな重荷に苦しんでいたので、Co1040でブロックを積んでC1。21日 曇後晴れ C1 5:40−羅臼岳8:30−羅臼平9:15
昨日の夜は少し雪が降った。朝から山の方は雲がかかっている。Co1100からは急斜面で慎重にステップを切っていく。上部に出ると風が少し出てきた。頂上付近は視界が100〜200。ドームの下に荷物をデポして空身で頂上へ。風が強い。羅臼平に下ると視界が50以下に。南側のCo1320付近でイグルーを作る。すると、12:00にガスが取れ快晴。流氷が遠くに望めた。夜、隙間からの吹き込みが激しいので中にフライを張って寝た。しっかり塞ぐべきだった・・・。22日 快晴 C2 9:20−知円別岳13:40−ルシャ山の先Co580 16:40
朝、外に出るとホワイトアウト。昨日のように晴れることを祈りつつ、イグルーの隙間を埋める。すると9:00に快晴。喜んで出発。快晴の稜線は実に気持ちが良い。オッカバケ岳付近は東側を捲いていく。ここいらはスキーで行けた。だんだん暑くなってきた。知円別を越え、東岳付近から東側をトラバースしつつルシャ山に下りていく。遭難現場で黙祷し、さらに下る。途中でM昇天するが、タンネ帯までは下ろしたいのでがんばってもらう。Co600からタンネ帯。C3とする。結局、天場までアイゼンであった。23日 快晴 C3 7:10−ルシャ川Co170二股 8:10〜30−862北コル14:00
今日も快晴だ。スキーを履いて快調にルシャ二股まで。二股ではクロテンが遊んでいた。平和だ。少し口をあけた川で水を汲みルサ山へ登っていく。今日も暑い。スキーが下駄になり不快調だ。862北コルは西側にタンネが少し生えている。しかし、荒れたらイグルーだろう。シュラフを干してのんびりする。ところがALがピッケルを落としたことに気づく。仕方ないので、ALは器用にストックをストーブで熱して曲げ、ピッケル代用品を作る。岬まではこれで、海岸でピッケルが必要なときはロープを出すことで対処することにする。24日 快晴 C4 5:10−知床岳7:45−ポロモイ台地9:45−ウィーヌプリ南ポコ南コル12:00−岬手前Co110 16:45
今日も快晴。アイゼンで登っていく。1182とのコルに荷物をデポし知床岳をアタック。頂上直下に天場の跡があった。こんなところにテントで泊まる人もいるのかと驚く。ピークからは連山と岬の方へ細くなる半島が望めた。ここは携帯電話が使用可能なのでメールを送る。ポロモイ台地に下りたところでスキーに変え順調に進む。ポロモイの先は、捲けるポコは捲いていく。ウィーヌプリ南コルの手前でどんどん細くなる半島を見て今日中に岬に行きたくなって行くことにする。ウィーヌプリ南ポコからはアイゼンに変えたりもしながら捲けるポコは捲き時間短縮する。ウィーヌプリからは尾根が細くなり所々岩も出てくるが特に問題はない。尾根を下りきったところではキツツキが木を打っていた。日暮れが迫り体力切れでもあるので気持ちの良いタンネ帯でテントを張り焚き火をする。スキーは勢い良く燃えた。疲れてはいたが充実感の一夜であった。25日 曇 C5 7:15−岬7:45〜8:30−ペキンの鼻北14:20〜16:20
出発するとすぐに岬の草原に下る。喜ぶ。海岸には流氷の残りがあり、はじめて見る氷に乗って遊ぶ。ALがウニを取ったが身は入っていなかった。海岸は風が強く寒い。カブト岩付近には鹿の死体がたくさんあった。今から登る崖から落ちたかと思うと気が引き締まる。カブト岩は100m程雪のルンゼを登る。上部は急で条件悪ければロープがいるだろう。下りは適当に下れるが所々急。念仏岩はルンゼを50mほど登り最後にfixロープ掴んで上がる。下りはfixロープを掴んで。その後はひたすら海岸歩き。ペキンの鼻手前で、L-sとMの間が余りにも開くので泊まることにする。26日 雨のち雪 番屋7:10−相泊16:15〜16:45
予報では雨だが起きると降っていないので出発する。するとすぐに降ってきた。ペキンの鼻は番屋のすぐ先から台地に上がり大播きする。下りは捲き道がある。その南、剣岩までも正午が干潮のためか特に問題となるようなところはない。アイゼンの前爪を使うというところ(船泊)もプラ靴で通過できる。剣岩は海の方から捲けた。このときアウターとインナーの間に漬物袋をはくが実に良いアイディアだと思い感心した。タケノコ岩は南にfixロープ。その後の巨岩帯が面倒。化石浜の南のへつりが不可というところは干潮に上手くあたり場所すらよく分からなかった。最後の観音岩で下りがいやらしく懸垂することに。アンカーは木を切って雪に埋めた。最後の海岸をひたすら歩き吹雪になりつつある中、相泊に。久しぶりの舗装路に喜んだ。時間は16:15。最終のバスが12キロ先のバス停から二時間後に出発するのでLが車の回収に一人ランニング。吹雪が強くなり暗くなった頃に今日はバスが運休との連絡が。がっかりしてタクシーを呼ぶ。しかしタクシーのライトがあるところから近づいてこない。急いでいってみるとゲートが閉まっていた。仕方ないのでLのみ車で一夜を明かし他の4人はまたテント。今日はびしょ濡れだっただけに不憫に思う。夜から猛吹雪で大荒れ。27日 猛吹雪
朝4時間かけて皆ゲートまで歩いて無事合流。ALが転ぶほどの風だったようだ。お疲れ様。 帰りは吹雪のため釧路方面通行止めになり根室の方を経由してハゲ天へ。御影駅で1泊して、28日に帰札した。
Party
L-s 気が良く特に問題なかった。悪天につかまらなくて良かった。
M 大変良く頑張った
感想
中島:色々と迷惑を掛けてしまったが素晴らしい経験でした。
勝亦:色々と大変だったけれど素晴らしいメインだった。
斎藤:行けてよかった。満足でした。
三木:みんなありがとう。
馬詰:実に楽しかった。
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