2012年入部の羽月稜です。
カムチャツカ遠征隊帰国
3月24日に日本を出発したカムチャツカ遠征隊ですが、二週間ほど前に全員無事帰札しました。
松本部長より、とりあえずの連絡していただいていましたが、改めてのご挨拶と簡単なご報告をさせていただきます。
今回の遠征では、当然ながら、すべてが予定通りに行ったわけではありませんでいたが、フフホイトゥン、オストラーヤへのアタック成功や、外国人の立ち入ったことのないカムチャツカ北部での300キロ以上の縦走など、大きな目標を達成することができました。
現在は報告書の作成のために、記録や写真を整理など行っています。
山の会の皆様には、遠征の計画段階からずっと、多くの有意義なアドバイスやご支援をいただき、本当にありがとうございました。札幌だけでなく、東京や大阪の集まりに顔を出させていただいた際も、お時間をとって相談にのっていただきました。誰一人海外遠征経験のなかった今回の遠征隊にとって、山の会の皆様のサポートは本当に心強く感じていました。
7月の総会や、11月の90周年式典では、写真や動画のスライドショーなども交えて報告させていただければと考えております。7月11日には札幌で一般向けの報告会も行いたいと思っています。
7月4日の北海道新聞の朝刊で、私たちの帰国の記事を載せていただきました。
2011年11月12〜13日
L鹿島(4 AL井村(4 井ノ上(3 M窪田 高橋 田中翔(2
<時間とルート>
11/12 晴れ 旭岳温泉(9:30-11:10)石室(11:30-13:40)旭岳(13:50-14:20)石室=C1
11/13 小雪→曇り 石室(5:10-6:20)旭岳温泉
11/12
ゆ,雪がない.ライブカメラである程度予想していたが,非常に雪が少ない.皆プラ靴を履いてきたことに後悔する.気温も高く,ALは上半身裸になる始末.思ったより早く石室に着いた.
晴れているので,メーリス流してアタックすることにする.崖尾根末端に止めデポ3本,Co1860の支尾根に止めデポ1本.雪が柔らかいのでピッケル・ツボで進めることにする.Co2150のGAPは岩の壁だった.当然登れる訳もなく,北側を通過.
Co2200あたりでも岩が出てくるが南側でも北側でも行ける.北側の方が楽.南側に行ったM2人にLがシュリンゲ垂らす.あとは,ピークまで.アイゼンもつけていない状態で崖尾根を下ることに準山的な意味を感じず,夏道尾根で石室まで.今日中に帰ってしまいたいと騒ぐLを全員がなだめ,石室でC1.
11/13
ラテルネつけて早々に下山.
<パーティ>2年班冬メイン準山1回目
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冬の訪れを感じるこの頃ですが、2年班の屋久島の報告です。
・破砂岳・鈴川
・黒味川・メンガクボ
・モッチョム岳登攀
2011年9月22〜23日 破砂岳・鈴川
L井ノ上(3 AL田中(5 M高橋(2
9/22 晴れ
鈴川橋(6:40)―蛇ノ口の滝(12:00)―Co700(14:00)=C1
国道から少しはずれたところにある鈴川橋から入渓。Co100の20mの滝を左岸から捲く。上に取水路がある。函地形の中を少し進むがどうも大変そうなので左岸を捲いた。捲いているうちに鈴川大滝への登山道に出くわした。道からはずれてさらに捲き続けると先ほどとは別の登山道に出くわす。道を歩いて適当な沢筋から入渓(Co300付近)。
いきなり巨岩に阻まれる。Lはスラブを登り、ザイル出してMは巨岩の隙間をのぼり、ALは捲く。その後ショルダーの練習をしたりしながら進むうちに蛇ノ口の滝。泳いで遊んだ。滝は左岸の踏み跡を捲く。踏み跡が不明瞭になり、進むうちに楽しみにしていた綺麗だというナメも捲いてしまった。適当なところから下り、Co700まで行って岩の上でC1。
9/23 晴れ
Co700(6:20)―破砂岳ピーク(9:30〜10:40)―車道(13:00)
この時期の行動開始可能時間は6時頃だろう。沢をつめるうちに地形が分かりづらくなる。とりあえず西にのびる沢を進んでいく。Co1020の二股は水が少なくて分かりにくい。最後はブッシュをのぼり、破砂岳北コルに出る。朽木を踏み抜き、ヤスデがうようよ、アリドオシの棘が足に突き刺さる。藪漕ぎはほぼないのだが、違う苦行がある。
コルから踏み跡辿ってピーク。今まで台風だったので、久々の渇きを満喫する。下りの夏道はあまり使われてないらしく、腐熟した急斜を滑り落ちながら下山。
<パーティ>
屋久島の沢を体験
L,AL,M特になし
2011年9月24〜25日 黒味川・メンガクボ
L井ノ上(3 AL田中(5 M高橋(2
9/24 曇り
Co170入渓(9:30)―ケヅメ出口(12:50)―メンガクボ出合(16:15)
朝まで子楊枝川に行く心積もりで準備を進めていた。が、出発前の天気予報によると、悪天が近づくのが予想より早まって行動3日目が悪天になりそうだった。そこで、二日で抜けられる黒味川に変更することにする。しかし、今からの出発では、今日のテン場着時間に間に合わない。
黒味川左岸を走るトロッコ道まで車で近づき、沢の序盤をカットすることにした。「黒味川右岸の林道を車で進み、橋を渡ると左岸のトロッコ道にのれる」との情報を持っていたのだが、右岸林道の先に橋などなかった。支沢を下って一旦黒味川本流Co170に入渓。
渡渉して、左岸のトロッコ軌道を探すも見つからない。シダに覆われてわからないのか、軌道は跡形もない。沢に戻ってそのまま遡行することにした。Co210二股を過ぎるとすぐに巨大チョックストーンとその先のFに阻まれ、右岸を高捲く。捲き終わるころ、突然うしろのMが「うわ、痛っ痛っ!!」と血相を変え狂ったように走り出した。状況もつかめないまま、なんだなんだとみな一目散に逃げる。走りながら、どうやら数匹の蜂に追われているらしいとわかった。しつこい蜂に追われ、ぐんぐん標高をあげると、地獄に仏、そこに捜し求めていた軌道跡が現れた。道で蜂は去って行った。ALは1ヶ所、Mは6ヶ所の被害を受ける。ALのザックには針を刺したまま息絶えた蜂が、Mの服の中には生きた蜂がいた。Lは膝に違和感を覚える。
少しトロッコ道を西に歩くとT字路があり、尾根をのぼると思われる踏み跡があるのでそこをつめた。ところどころにあるピンクテープを辿るがやがてテープがなくなり、不明瞭になったところから同コンタトラバースしていくと軌道跡にでた。
Co500付近のトンネルをくぐったところで道が途切れる。はるか昔は橋がかかっていたのだろうが跡形も無い。唯一対岸の岩壁に橋桁の痕跡を垣間見るのみだ。よくもこんなところに橋をかけたものだと、ケヅメの核心部を前にして我々には捲き以外の選択肢はなかった。(ケヅメとは、Co300からCo500辺りまでのゴルジュ。とくにCo500は人間には無理だろう。)捲くとケヅメが終了し、そこからはひたすら巨岩のっこし、小滝越え。Lの膝がぶっ壊れる。メンガクボ出合、おっこちたショベルカーの近くでC1。ALはヒルにやられていた。
9/24 小雨
C1(6:30)―橋(6:50)―湯泊歩道(11:50)―登山口(16:00)―国道(20:00)
夜から雨がパラついていたが水量は大丈夫だった。Lは膝痛のため戦力外。3段40mの滝の右岸捲くと林道に出て、橋からまた沢に戻る。ひたすら巨岩のっこし。岩が大きすぎて先が見えずRF非常に難しい。右か左か巨岩のっこしか、運任せである。
Co1440からは突如巨岩が消え、まるで日本庭園のような美しい流れとなり、ゆるやかな終焉。Co1480二股を右にとり湯泊歩道へ。シャクナゲがうっとうしいが笹ほどではない。北海道の藪漕ぎと比べれば藪こぎは皆無といってもいい。
歩道を延々歩き林道に出る。林道は一度なぞの車道にでる。少し南にいき分かれ道を左に、また林道になり、やっとのことで国道に出る。(林道にはゲートがあり、登山道まで車で行けない。誰があの登山道を使うのだ。)
この日は車にたどり着けず、神社でコウモリと寝る。翌日、ヒッチで東京から来たお兄さんに車まで乗せていただいた。
<パーティ>
L膝壊す AL特になし M前を行った
2011年10月2日 モッチョム岳登攀
L井ノ上(3 M高橋(2
道路(7:10)―滑り台ルート取り付き(11:30)―黒稜会ルート取り付き(13:30)―テラス(14:00〜14:30)―道路(16:00)
晴れ。前日に入山口予定の沢形を偵察したにも関わらず、当日は予定より一本東の沢形から入山してしまった。が、このときはまだ気付いていなかった。疎林でどこが踏み跡なのかハッキリしないところをただただ登る。Co500あたりで、自分たちのはるか西にモッチョムの壁が見えた。・・・あれ。どうやら間違えたらしいことに気が付き、西に向かって谷を2つ越えた。その間に7mロープを出す。Lはロープをつかんで降りようとしたが、かつってすねを強打。Mは懸垂で降りる。なんとかボルトが打たれた壁まで来られた。とんでもなくでかいスラブは圧巻である。壁は下からでは木が邪魔で概観がつかみづらい。
まず、滑り台ルートに行った。
・滑り台
1p目 30m 5.7 ボルト1本 始めのボルトが高い位置にあり、出だしが怖い。ボルトからは潅木をつないでバンド上の終了点へ。
2p目を見上げると、最初に2本ボルトがあるのだが、その後のピンははるか彼方。ランアウトが怖そう。もともと黒稜会ルートを登るつもりだったので、終了点からバンドを左へトラバースして踏み跡にエスケープした。
・黒稜会ルート
1p目 30m、4級 ボルトは1本 草付の汚い凹角を登る。ここはフリーウェイ1p目と同じ。
トポを見た感じの予想としては1p目終了点から左にフリーウェイ、右に黒稜会ルートと分かれるのだろうと思っていた。しかし、終了点からは左にのびるフリーウェイのピカピカボルトしかなく、右にはただつるつるのスラブしかなかった。終了点から、綺麗なフリーウェイを指をくわえて眺めたあと、懸垂して帰る。
帰り道は赤いテープやスズランテープを頼りに山を下っていくと車道に出た。このテープ道の入り口は車道からでは不明瞭で、「こんなのわかるかぃ!」とMが珍しく叫ぶ。
モッチョム岳南壁の取り付までのテープ道入り口は、国道から車で山のほうへ登って行き、銅淵川付近の電柱『232』の30m西、側溝が山に入り込んでいるところである。後に黒稜会ルートについて調べてみると、再登は出来ないという記述を発見。調べ不足。今回、見て、生きていると確信できたルートは、滑り台、フリーウェイ、デイドリーム。
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2011年08月26日(金) 〜 2011年09月02日(金)
(L鹿島(4 AL井村(4 M窪田(2 古谷 吉澤(1)
8/26曇→ガス→雨
イダシュベツ川Co310(イダシベツ橋)(6:10-15:00)野球場(Co1100―1200の平坦な地形)=C1
8/27ガス→快晴
C1(5:10-7:10)知円別岳西Co1400のコル付近(8:00-9:00)知円別岳直下夏道分岐(9:10-10:30)東岳北ポコ(10:30-17:20)ポンルシャ川Co620=C2
8/28ド快晴
C2(7:30-11:15)Co80二股(11:30-13:00)ルシャ川河口(13:30-13:45)海岸沿いの番屋付近=C3
8/29快晴
C3(5:30-12:10)コタキ川Co680三股=C4
8/30曇一時雨
C4(5:45-11:45)知床岳(11:55-14:00)知床池北の広いところ(14:15-16:15)知床沼=C5
8/31くもり→晴れ
C5(6:00-8:30)ポロモイ岳Co860南コル(8:30-14:30)オッキチウシ川河口(14:45-15:45)イタシュベワタラ手前番屋=C6
9/1雨→快晴
C6(5:30-9:30)文吉湾(11:45-12:15)知床岬(15:45-16:15)文吉湾=C7
9/2雨
漁船に乗せていただきウトロまで。
記録
8/26
ウトロの道の駅に車をおいて,ドライバー以外は知床五湖に送り,ドライバーはタクシーで知床五湖へ。知床五湖からイダシベツ橋までは1hくらい。超快適天場であった。イダシュベツ川はきれいな沢。Co390に2段(10+15m)のF。左岸を高捲く。その後に出てくる釜地形は中を行った方がよいとのことだったが,荷物が重いので厳しく,左岸を捲く。Co510の二股には右股に超巨大なFがあるのが目印。Co700に15mのF。右岸を捲きぎみに直登してザイル出す。Co800の三股で本流側の水が涸れる。Co860に10mのFは水が流れておらず,左岸を岩壁が途切れるところから捲く。Co1100に水が復活する。明日の水がこれより上にないことが予想されたのでCo1140の野球場でC1。まさに野球場。快適天場であった。
8/27
C1が予定天場よりも下で泊まったので,早めに出発。沢型を少し間違え,30分のタイムロス。沢型は下部から山際を辿った方がよい。コルについてもガスだったので夏天を張って時間待ちする。読み通り見事に快晴。ルンゼ横のガレの尾根を登って稜上へ上がる。稜上は1カ所重い荷物を背負った1年生が通過するには怖いところがある。知円別岳へは分岐から薮こぎだったのでピークをカット。東岳北ポコまでは比較的明瞭な踏み跡がある。ポコから東へのびる尾根からすぐに北の沢型に入り,ひたすら薮をこぐ。ごくい。途中3回ほど岩があり開けたところがある。なんとか泊まれそうであった。三点鎖線の南Co900にはちゃんとした目印があるのでわかりやすい。高度計万歳。薮をこいで尾根をのっこし,ポンルシャ源頭へ。全員疲れていたのでCo620の小さな河原でC2。
8/28
昨日は疲れたので遅めに出発。Co500の滝マークのFは左岸の捲き道を使う。Co270にも3段の函Fがある。右岸の捲き道を使う。あとは河口までで楽勝と思いきやここに核心が潜んでいた。Co40くらいにオスの熊1頭(距離100m,体長2.5m程度)に遭遇。声を出して追い払う。河口には母クマ+子クマ×2の親子クマ3頭と若いクマ2頭に遭遇。悠々とサケを採っており,知床財団の方が河口に居なかったらどうなっていたことやら。怖すぎ。知床財団の方にコタキ川の下流部で泊まるのはサケが遡上している今の時期は非常に危険との指摘を受け,コタキ川河口から1.5kmほど北東に進んだ番屋の電気柵の周りでテントを張らせていただく。夕方に海岸線を歩くクマを見たこと以外はロケーションとしてはよい場所であった。満天の星空を堪能。
8/29
番屋の方に挨拶をすませ,コタキ川に向かう。動物的なALが前を行き,クマスプレーを装備。最後尾ではLがビビりつつ後ろを確認するという万全(?)隊列。笛を吹きまくりながら一同すすむとやっぱり居ました。クマさんが。(距離50m,体長3m)大声出してクマを威嚇して通過。Co80でサケ止めの段差がある。それより上にはサケが居ない。Co180に函があるが左岸をへつって通過。そこからCo310までは函が断続的に続く。Co310に釜持ち15mのF。右岸の踏みあとを使って高捲く。そこからもしばらく函が続くが1年生にはちょうど良いレベルで非常に楽しい。きれいな沢を詰めてCo680三股まで。先人たちの切り開きがある快適な天場。
8/30
C4からすぐの20mのFは左岸を捲く。すぐの5mのFは右岸捲いて対処。Co800から水が涸れる。Co850の15mのFは涸れている。左岸を捲く。途中Mが落石を起こし,別のMの頭に子猫ほどの岩があたる。幸い無傷であったが危なかった。その後は薮こぎ。積極的に沢型を進んだ方が楽。Co1100-1220の薮がごくい。稜上の踏み跡に当てて,知床岳まで。なぜか無感動ピーク。ピークからは踏み跡を辿るが,途中で見失い,1hほど薮をこいで,再び踏み跡に合流する。あとは知床沼まで。沼は水がまずい他は超快適天場。
8/31
コルまでは踏み跡があるがコル手前で薮こぎにかわる。オッキチウシ川はCo500くらいまで水が出てこない。Co460の20mのFは右岸を捲き,直後の7-8mのFは懸垂する。あとは鹿の踏み跡やらを断続的に辿って河口まで。河口付近はサケが遡上していた。ここにも3頭の親子クマ。大声を出して追い払う。後は番屋まで。番屋の裏で水がとれる。盛大な祭りを行う。Lのザックから一升瓶が飛び出した。
9/1
イベシュワタラで1-2回,ウニの沢(アウンモイ川より1つ北の支沢)で2回,獅子岩手前で1回泳ぐ。全然寒くなく,超快適に泳げた。ウニの沢で深さ10m,距離20mほどの泳ぎがあるが,ザックをビート板にして通過。文吉湾は漁師の方がいらっしゃって,最近では建設業者も入っているそうだ。船でウトロまで乗せていってもらえないかと図々しくもお願いすると,明日の朝8時の船でウトロまで乗せていっていただいた。ありがたい。しかも,昼食のカレー,マグロのショウガ煮をいただき,なんとシャワーまでも貸していただいた。一同感動。装備を乾かして居る間にほぼ空身で岬まで。岬まではサンダルでも行けるほど歩きやすい踏み跡がある。岬の灯台から見る景色は絶景の一言。昼寝をして至福の時間を心行くまで楽しむ。文吉湾に帰るとなんどBBQをごちそうになった。本当にごっつぁんです。一同心の底から漁師の皆さんの優しさに感謝。
9/2
漁船に乗せていただき,ウトロまで。その漁船の速いこと。ウトロで漁師の方に料金を払おうとしたところ,なんと!ただでいいとおっしゃってくれた。食事・シャワー・船これだけのもてなしで,ただなんて…本当にお世話になりました。一同,心が温かい気持ちになりながら無事に下山。こうして知床の旅は幕を閉じた。
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Bugabooは、カナダ、ブリティッシュコロンビア州。脊梁のロッキー山脈の西列にあたり、カルガリーの西200km。標高3000m前後の花崗岩の岩峰群があるクライマーの巡礼地。
7月30日入山
31日bugaboo spire south ridge
8月1日mctech arete (padle flake)
2日 mctech arete (west side story)
3日 荷揚げ
4日 Bugaboo NEridge
5日 rest
6日 mctech arete
7日 pigeon-howser col へ移動
8日 south howser becky-choinard
9日rest
10日wild flower (に行く予定が違うところ登ってました) 11日下山
【メンバ】澤田(2004年入部)、井ノ上、木城(2009年入部)
<計画が実現するまで>
2007年、南米アルゼンチン。広大な荒地を走るぼろぼろのバスの中、「またどこか大きな岩峰に行こう」と考えていた。
現役3年目、幸運にも山岳部の先輩とパタゴニアの岩峰に登りに行く機会に恵まれたのだが、結局一つの岩峰も登りきることはできなかった。
帰国後、いろいろ調べたエリアの一つにカナダ南西部にある「Bugaboo(バガブー)」という所があった。花崗岩の岩峰が氷河上に林立しており、天気も安定している。苦手な英語のガイドブックを購入したりした。
しかし、実際に計画を実現させる事もなく数年が過ぎた。その間はアックス、アイゼンを使って攀るような山が多かった。そうしているうち、仰々しい金属物を通してでなく、素手で岩の感触を感じながら登れるような岩登りに魅力を感じてきていた。昨年、夏メイン後、本州にいた現役とクラッククライミングをしているうちに話は進み、ようやくこの夏「バガブー」にいくこと になった。
パートナーは休学して山岳部現役3年目として活動する井ノ上、水産学部生で函館に移行した後も山やクライミングを続けている木城の2人。山岳部として年目は離れているが皆同じ団体で育っており安心感がある。
<買い出し>
カナダは小奇麗で、治安がよくて、そして物価が高かった。酒は特に高い。我々3人(少なくとも僕は…)財力に乏しく、けちだ。しかし、買い出しでの3人の意見は一致していた。「酒だけはちゃんと買おう!」。結果、ビール38缶、ウィスキー2本、ラム2本という大量の酒を購入してしまった。当然、こんな量の酒と10日分の食料、クライミングギアを一気にベースキャンプまで荷揚げすることはできない。まず、4日分程度を持ってBC(ベースキャンプ)にあがり、残りはレスト日に荷揚げする事になった。
<クライミング−前半>
荷物の重さに喘ぎながらBCについた。BCは氷河を目の前に望むキャンプ場だ。クライマーがわんさかいる。まずはバガブーの様子を伺うことを考えた。天気が安定しているとはいうもの夕立のようにやってくるサンダーストームは結構なものらしい。
BCから歩いて1時間もしないうちに取り付けるMctech Arête AreaにあるPaddle Flake(6ps 5.10b)West Side Story(6ps 5.10a)Mactech Arête(5ps 5.10a)の3本を登った。だんだんと1p毎の長さにも慣れてきたように感じる。山群の名前の由来であるBugaboo spireにあるNE ridge(10ps 5.8)は少し長めのルートを、アイゼン等を背負って登る必要があった。スピードには軽量化が重要だと分かった。
僕ら3人が是非登りたいと一致していた所があった。BC付近から氷河の奥に岩峰が見える。このHowser Tower(ハウザータワー)という岩峰は東面(BC側)からみるとなんてことない岩峰に見えるのだが、氷河を横断し、反対側に下ると西面は切れ落ちており750m以上の岩壁となる。とてもかっこいい壁だ。その中で最も自然(そして易しい)に登れるのがSouth Howser Tower Becky-Chouinard Route(17ps 5.10a)である。僕としてはここに登るためにカナダに来たようなものだ。
8月7日。国立公園のレインジャーの持ってきた情報から考えて、入山以来続いている好天周期もあと2,3日で終わりそうだ。このチャンスは逃せない。午前中レストして、午後3時ごろから行動を開始する。壁の西面を登攀し、東面をラッペルして氷河に降り立つ予定だ。今日は取り付きへのルートを偵察し、東面の下降地点の近くにあるPigeon−Howserコルにてビバークすることにする。仲良く3人くっついてオープンビバークとする、星が美しい。
翌朝、準備しているとラテルネの光が近づいてくる。BugabooのNE Ridgeを同じ日に登って仲良くなったカナダのリチャード=クリスのペアだ。また、ルートがかぶってしまった。しかし、彼らの方が早いと知っているので先行してもらえばよい、気が楽だ。
コルから西面の氷河は傾斜が緩い。軽量化の為、アイゼン等はおいていく事にする。氷河を下りきってから西面にのびるリッジを登っていき取り付きへ。夜が明けてくる、風もなく快晴。絶好の登攀日和だ。
はじめは5.7程度の快調なピッチだ。60mいっぱいを2p(ピッチ)で小ハングをもつ3p目下のテラスへ着く。リチャード達がハングにとりかかっている。日が当たってきて暖かくなってきた。続いて僕らも下部核心とされるハングを越え、さらにもう1p60m登ると大デヒードラル下のテラスに着く。まさに巨大なデヒードラル(凹角)だ。ここから3pは木城がリードする。背後の高度感を感じつつ、美しいデヒードラルを登る楽しそうなピッチだ。5.8、120mのデヒードラルを2pで越え、クラックを登るとグレートホワイトヘッドウォール下のテラスに着く。このヘッドウォールはまた名前の通り、白く美しい壁だ。ここからワイド系になるという事で、リードがワイド担当(?)の僕に交代。レイバックが印象的なピッチを終えると上部はチムニー状となってくる。簡単なチムニーを登ってピッチを切る。その次のピッチ、出だしは容易なチムニーなのだが、25mほど登るとクラックのサイズが小さくなってきて、オフビズス状になってくる。クラックの奥には氷が詰まっていたり、濡れていたりして悪く感じる。滑りそうで時間をかけてしまった。続くピッチもチムニーが続くと見えたが、すぐにガリー状になり、左壁のハンドクラックを60m快適に登る。その次のピッチは井ノ上にリードを交代。10m程登り、壁の左側のリッジへ向かってテンショントラバースしていく。
リッジの向こうに見えなくなってからも順調にロープがのびていく。ここも60mいっぱい登ると、リッジ上のコルに出た。ここから右下の頂上に伸びているガリーに向かって25mラッペルだ。降りてみると、ガリーは雪があったり、脆そうなところはあるが概ね容易に見える。コンテにして所々プロテクションを取りながら頂上へ向かう。ガリーを詰めると、頂上直下のリッジに出た。最後ナイフリッジを登ると念願のピークについた。3人集合してはしゃいでいるうちに夕闇が迫ってきた。暗くなる前にできるだけラッペルをしておきたいので下降にかかる。下降は強固なボルトの打たれている東壁のルートをラッペルしていく。途中で日も沈み、暗闇に覆われる。途中で懸垂支点を見失って登り返したりしつつも、無事11回のラッペルを終えて氷河上に降り立つ事ができた。ようやく安全圏につき緊張感から開放される。あとはトレースのついた氷河を歩き、ビバークポイントにデポしていた荷物を回収してBCへ戻った。深夜0時半、BCに着いた。腹が減ったので、ラーメン作って、今夜もビールで乾杯。旨い!
<雹にうたれながら敗退>
ハウザータワーから戻った後、あまり人の登っていないというSnowpatch Spire西面のWild Flowerというルートに行くことにした。今日のリードはじめは井ノ上。1ピッチ、2ピッチと浅い凹角状を登っていく。しかし、どうもルートとしては怪しい。3ピッチ目、汚いチムニーに入ってしまった。これはルートとは違うなという話になったが、登りきれるのではないかと進んでみることにする。4p目、リードを僕に交代。一段登ると下降用のボルトのあるテラスへ。5p目、だんだんクラックが細く、泥が詰まるところが多くなってきて泥をかき出したりして登る、逡巡してしまう。6ピッチ目、少し登るとクラックが左右に分かれる。右のオフビィズスを登ると、ぽつんと一つボルトがあった。直上は厳しそうなので、このボルトで左にテンショントラバースして左のクラックにうつる。しかし、このクラックも細くなってしまう。手持ちのギアではエイドもできない。頂上稜線はすぐ上にみえているが、進めない。7ピッチ目、可能性をもとめて左手のリッジへトラバース。しかし、リッジの向こうはボロボロに風化した岩が続いていた。敗退決定。5,6,7pと時間をかけてしまい午後も遅くなってしまっていた。余り天気も気にしていなかったが雲がでてきている。気づいた時には遅く、雹と雷がやってきた。とうとう、サンダーストームにあってしまった。急いでラッペルして下るが、雹は激しさを増してくる。時折、ルンゼに溜まった雹がチリ雪崩のように襲ってくる。粒がでかいので痛いし、積もった雹は滑るし、手足は冷たいし…と不快だ。しかし、幸運にも下降用のボルトが打たれており、それを使って楽に下降できた。4回程度のラッペルで氷河上に帰れ、この頃には雹もやんできた。沢登りの下山後かと思わせるような汚い格好でBCに戻った。リードに時間をかけてしまい、その結果として嵐につかまってしまった。反省し、今後改善していくべき点が浮かび上がった登攀だった。
<クライミングを終えて>
今回、天候にも恵まれ楽しんでクライミングをすることができた。大きな山を攀じ登っていくのは楽しい。予想以上にクライマーもいて、考えていたよりも緊張感は少なかった。しかし、思い入れをもっていた所を登れて単純に嬉しかった。また、今後この経験を次の山登りにつなげていきたいと思う。
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【年月日】2011年7月23-24日(2-0)
【メンバー】L鹿島 AL井村(4 M窪田(2 古谷 吉澤(1
<時間とルート>
23日:天人峡(6:20)Co970二股(10:50-11:00)Co1520引き返し地点(15:50)Co1360Fの捲き道上=C1(16:20)
天気:晴
ここ最近1週間は雨が降ってない。増水が怖いこの沢では最高のコンディションだ。入渓地点はクヮウンナイ川と忠別川の二股の橋。比較的きれいな踏み跡を辿るとポンクヮウンナイ川との二股に出る。Co630に函は右岸を捲く。高捲きですこし怖い。その後,だらだらした河原が続く。Co970二股を過ぎ,Co1070のFまでだらだら。Co1070のFは左岸の捲き道を使う。ちなみに魚止めの滝ではない。上部にも魚はしっかりいる。
Co1100に15mのF。右岸の端を直登。簡単だが一応,ザイル出して練習。この先,お待ちかね天然ウォータースライダー(通称:滝の瀬十三丁)。Co1280くらいまで滑が続く。足の置き場を考えずに走ることも可能。滝があるとの記述だったが,ただの段差で全く問題ない。Co1320にオーバーハングの立派なF。手前の右岸のガレを登り,踏み跡をつめると,Fixがある。トップはFixでゴボウ,後続にザイル出す。Co1360二股は両股にF。中間尾根にある捲き道を利用して左股に降りる。その後は何もないが時間が押しているのと,雪渓が上部にあって寒そうだったのでCo1520で引き返して,Co1360の捲き道上でC1。風がなく快適だがすこし寒い。
24日:C1(4:40)Co970二股(7:30-7:50)天人峡(11:50)
天気:晴
昨日登ったルートを引き返す。早朝から天然ウォータースライダーで全身ずぶぬれ。ALがはしゃいで何回も滑っていた。ムービー撮りまくり。めっちゃ寒そう。体の至る所を強打したようだ。Co1320のFixでab。残りのFは全て捲き道使う。あとは河原。無駄に長かった。
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【年月日】2011年7月9-10日(2-0)
【メンバー】L鹿島(4 AL田中省(5 M窪田(2 佐藤 古谷 吉澤(1
<時間とルート>
7/9 林道入り口(6:40)Co530入渓点(7:20)Co1020二股上(14:00)=C1
天気:曇り→晴れ→曇り
林道はすぐにゲートがあり,林道を歩く。Co800までに小Fが2つほどあるが問題ない。Co800の函FはLが空身で抜け,ザックつり上げ。ザイルをはり,後続も空身&ザックつり上げ。右岸捲けるとの記録があったが,かなり苦労しそう。Co860二股に2段20mのF。右岸から取り付き左岸に抜ける。ザイル出す。その後Co860より上にも段差や小Fあり。お助け紐を1回出す。Co930で2万5000図に載っている林道を発見する。快適天場発見。ここまでなら超快適な沢かも。とてもきれいな沢。しかし,一同は先を目指す。沢型が緩やかになるとだるい感じの沢に急変する。記録ではCo1020二股に泊まれるとの記述があったが,泊まれそうにない薮だったので,右股を詰めたCo1020上の右岸の狭い河原でC1。多分増水に耐えられる天場。虫…いと多し。
7/10 C1(9:00)無意根ピーク(13:20)無意根登山口(17:00)
天気:大雨→曇り
夜は断続的に強い雨。テントから水が滴り超不快な夜を過ごす。朝3時に起きてたき火をつけるが,飯ができたあたりで大雨が降り始める。雨が強いので,薄別をあきらめて無意根に抜けることにする。天気待ちをして出発。Co1080の前後に1つずつFがあるが問題ない。Co1080二股の両股のFは右股のFの左岸を直登して,尾根をのっこす。水量が多い方を詰めていくとCo1200あたりで大雪渓にあたる。大雪渓から北に進み薮をこぐ。途中西側の踏み跡を探すが見つからず,あきらめて北に向かう。Co1320−40で踏み跡を発見する。後は踏み跡辿ってピークまで。ピークからは無意根尻小屋経由で夏道下山。夏道は滑りやすくとてもキケン。全員転び,どろまみれ。あまりお勧めできない。虫と蛙…いと多し。
<パーティ>沢1年班準山2回目。生活技術,滝登り,薮こぎできた。
L:函滝で脚絆を流す。
AL:特になし。
M:よくがんばった。地図読みは…
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【年月日】2011年7月2-3日(2-0)
【メンバー】L鹿島(4 AL井村(4 M窪田(2 佐藤 古谷 吉澤(1
<時間とルート>
7/2 ドラゴンウォーターの沢(7:30)Co680河原=C1(13:00)
天気:晴れ
キャンプ場から沢沿いに走るドラゴンウォーターの沢から入渓。入山時,のことバイルを忘れたことに気づく。双方ともこの計画の場合最悪代用が効くので,入渓する。賀老の滝上の二股にある8m滑滝は左岸直登。その後河原歩きが続く。南東面直登沢は雪渓の影響か,水量が多かった。過去の記録でCo620と表記してあっ2段8mの滑滝は二股直後のCo670にある。左岸を直登しお助け紐垂らす。この後も段差や函が続き,途中の段差でMが滑る。また,直登沢の出合を過ぎた後からC1までに左岸を捲くFがあり,お助け紐を垂らす。C1はCo680くらいの右岸の河原。ほぼ橋の下くらい。増水には耐えられそうになく狭いが,薪はそれなりにある。時間があるのでALが林道歩いて車を登山口まで運ぶ。
7/3 C1(5:00)夏道Co1180付近(10:30)狩場山(13:00)夏道登山口(15:50)
天気:くもり
昨日下見したCo700の8m滑滝は昨日より水量が若干減っていたのでザイル出して右岸を直登。その後,Co750の2段15mFは泳いで取り付き,ザイル出して左岸直登。Co760の3−4m函滝は水量多く右岸捲いた。直後,2−3mのCSの滝は手前の左岸を登り,お助け紐垂らす。Co870の沢の屈曲を過ぎ,一つ目の支沢の合流を過ぎたあたりから雪渓が現れる。微妙な雪渓を繋ぎながらCo1060の支沢合流地点まで。本来なら右に詰めるところであるが,雪渓の状態が微妙だったので,薮こぎ覚悟で夏道に当てることにし,左の支沢を詰める。少しわかりにくい雪渓上の夏道を見つけ夏道分岐点まで。夏道分岐点は巨大な雪渓に覆われ,わかりにくい。慎重に雪渓を通過し,狩場山をアタック。帰りの巨大雪渓は一部簡易的にザイルを出したりして対処。時間がかかっており,沢の雪渓を下る気にはならなかったので夏道を用いて下山。
<パーティ>沢1年班準山1回目。生活技術体験,滝登り,泳ぎ,雪渓の対処できた。長時間行動。共装チョンボ。
Ls:Mをもう少し注意深く見る必要があった。
AL:夏テンを車に忘れる。
M:よくがんばった。地図読みまだまだ。
佐藤:地図濡らす。
吉澤:ラジオチョンボ,地図濡らす。
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【年月日】2011年6月18-19日(2-0)
【メンバー】L井村(4 AL井ノ上(3 M高橋 田中(2
<時間とルート>
一日目:入渓点=Co280(7:00)Co550二股(10:50)Co880(15:30)CO960コル=C1(17:30)
二日目:C1(5:50)岩内岳(7:00−7:10)新見峠(10:15)
一日目:くもり
車が入れるのはCo280まで。林道はしばらく続いているようだが、ブッシュがうざく面倒くさいのでここから入渓。やや増水気味だがとりあえず進めることに。Co3602段10m大滝は、取りつくまで水量多くいったん左岸を捲いて10m懸垂下降して滝手前に降りる。念のためお助け紐を使って右岸に渡渉し、そのまま直登。CO550手前までは噂通り堰堤が数多く出てくる。Co550二股直後の3段の滝は一段目左岸直登。これ以後も念のため何回かお助け紐を用いて渡渉する。二段目からはとても無理と考え、右岸を捲くことに。最初Lが行こうとするが、草つき泥壁で4mずり落ちる。咄嗟にLは体を反転させ無事に着地。動物的な身のこなしを見せた。気を取り直しカンテ状の岩側を行くことにする。後続はFixしたザイルにプルージックさせて登らせる。15m。この時点で増水が気になる量だった。暑くなった週末に湿原に残った雪渓が大変な勢いで溶けているのであろう。Co740付近の2段20mのF6は、一段目Lが右岸を登る。2段目は無理なので、右岸にあった踏み跡から高捲いて15mabして沢に下りると想定外の大きさの雪渓が現れる。やはり今年は雪渓が多いようだ。左岸にかかった雪渓を渡り、草つきの踏み跡をたどっているうちに途中で見失い大高捲く。シュリンゲ残置してCo860に懸垂下降20m。その後何でもない小滝群は両岸どちらかを捲ける。Co880付近の15m大滝は左岸を高捲く。藪を漕いで途中から出てきたメクンナイの麓の雪渓でC1。雨と雪渓に凍える。疲れた体に、密生した行者ニンニクだけが救い。寒い。
二日目:快晴
前日の増水量から、往復する気にはなれず夏道エスケープを使うことにする。岩内岳をアタックして、日射病になりながら下山。タイツで歩いていたALは登山者とすれ違ううちに服を着た。新見峠駐車場はたけのこ採りに励む人達の車で埋まっていた。路上にも多くの車が。山菜より命が大事ですとアナウンスするパトロール車を横目に新見温泉へ向かう。かつては多くの学生がこの温泉を経由してニセコ山系での冬合宿を行っていたらしい。
【パーティ】二年班準備山行一回目。諸動作確認、増水対処、高捲きできた。
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【年月日】2011年6月4-5日(1-0×2)
【メンバー】L鹿島(4 AL木城(部外 M佐藤 古谷 吉澤(1
<時間とルート>
6/4 猿倉温泉(5:15)乗鞍岳(8:30-8:35)櫛ヶ峯(11:45-12:00)駒ヶ峯(13:30-13:35)猿倉岳(14:15)猿倉温泉(16:15)
天気:くもり時々雨 猿倉温泉付近の薮でC0。温泉に入った後,LとALを中心に酒を飲みまくった結果,Lは乗鞍岳まで二日酔いと戦うこととなる。残雪が非常に多く,手入れがされていないため夏道が非常にわかりにくい。乗鞍岳への登り口から空身でアタック。乗鞍岳はピンクテープがあるだけのただのポコ。駆け下りるように荷物のところまで降りて,平坦な道が続く櫛ヶ峯に向かう。遠い。夏道が非常にわかりにくいので所々夏道を外れて進む。
櫛が峯の直下で荷物をデポしてアタック。夏道を辿るよりも国境稜線付近を上った方が安全に進めそうだったのでルート変更する。駒ヶ峯はピークの標識がよくわからず,通過。猿倉岳も同様だった。本当にただのポコ。夏道沿いに猿倉温泉まで下ろうとするが,またもや道がわかりにくいため猿倉温泉まで地形を見つつ行くことにする。途中,M佐藤が膝の痛みを訴え始める。猿倉温泉南西の2本の沢型の間の小尾根を下り温泉まで。沢型に入ってすぐ夕立のような雨が降り,一同ずぶぬれ。惨めな格好でLとALが温泉の方にテントを屋根のある建物(休憩所?)にはらさせてくださいと頼むと快く承諾してくれた。ありがたい。温泉にもつかり,優雅な気分で一同早めに就寝。
6/5 谷地温泉(4:15)高田大岳(9:15-9:25)小岳(11:05-11:10)酸ヶ湯温泉(12:40)
天気:くもりのち晴れ 暗いうちに猿倉温泉から谷地温泉まで出発。45分くらいで到着。歩いているうちにM佐藤の膝の調子が良くなってきたので全員で登ることにする。Co900までは夏道が明瞭だが,Co940の湿原くらいから薮に戦いを挑むこととなる。所々にテープがあり,よく見ると夏道っぽいので夏道なのはわかるが基本薮こぎ。途中大きな雪渓が出てきてそこに乗るが,佐藤が膝の痛みを訴えたため滑落の危険性が少ない夏道薮こぎをすることにする。頂上直下以外はほとんど薮こぎ状態。このため高田大岳には時間読みよりも大幅に遅れており,佐藤の膝の調子が悪化してきたため大岳をカットして酸ヶ湯温泉まで直接下ることも念頭に入れて下り始める。高田大岳と小岳の小岳側Co1300付近でルート変更することにする。あとは温泉まで。温泉に降りてからは温泉に入りそばを食べ,優雅に観光というものを味わった。下山後,青森駅で米山さんにごちそうになる。フェリーの時間ぎりぎりでなんとか帰路につく。
足の痛みを訴える佐藤(1
<パーティ>6月山行in青森。
Ls:ルート調べ不足。
M:よく歩いた。薮こぎに慣れた。
佐藤:ひざ痛めた。
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