現役の報告・ 2004年1月1日 (木)
12月25〜31日(6−1)
L馬詰(4 M市川 見瀬(2
澤田の新しい車で送ってもらう。林道は雪はないがツルツルで、怖がる澤田を不憫に思いソエマツ川出合でC0。25日 ソエマツ川出合6:20−カムイ山荘C1 8:55 晴れ
ツルツルの林道を歩いてカムイ山荘へ。雪が少なく先行き不安。Lが、翌日の渡渉点へ偵察に行き氷で滑って川に落ち、プラ靴を濡らしてしまう。煙の漏れる煙いストーブで必死に乾かす。夜、強力な低気圧の通過で雪、雷となる。26日 カムイ山荘−中間尾根末端7:00−Co1100(C2)12:00 雪後晴れ
朝方は雪が残る。前日に作った渡渉点で渡渉する。中間尾根は下部にうっすら踏み後があり雪は少ないが楽に上がれる。途中からラッセルとなる。雪もあがり冬型が決まったのか快晴になる。風も弱くなり強烈な冬型なのにとても穏やかなC1。27日 Co1100 6:20−中間尾根頭7:50−カムイ岳11:00−1468西JP(C3)13:10 晴れ
頭までは所々スノーシューを脱いでアイゼンで上がる。頭からも藪、ラッセルに加え岩が出ている所もありこまめに変えていく。今日は冬型なのだが風も弱くとても穏やかだ。カムイピーク付近には雪も少なく記録にあるような穴の掘れそうな吹き溜まりは無かった。カムイの東尾根に入るとさらに藪が濃くなる。靴幅リッジの手前1468西のJPブロックを積んでC3。テントでは低気圧をやり過ごせるような所ではないが、もう少し雪があればイグルーが作れる。28日 C3 6:20−ソエマツ岳(C4)11:00 晴れ後雪
今日は冬型がくずれ等圧線が横に入るが天気は良い。靴幅リッジはブッシュも出ていてそれと言われなければ分からないほど。ノーザイルで行く。むしろその先の1468の上り、ソエマツの上りの方が岩が出ていていやらしい。ソエマツピーク直下の東尾根上に吹き溜まりを見つけイグルーを作る。やわらかい雪とブッシュに苦戦し3時間で完成。29日 停滞
午後に寒冷前線の通過。昼には地震が起きてビビる。雷もなっている。一日のんびり。イグルー内の気温が上がり過ぎ、夜少し壁が落ちてきてあせる。札幌でも雨が降ったようだ。30日 ソエマツ岳6:30−ピリカヌプリ10:30−1512の北二つ目のコル(C6) 12:15
31日 C6 6:40−トヨニ岳9:10−南東尾根末端11:05−国道のトンネル12:25今日は冬型。朝の糞はかなりシビアだった。Mのジャケトのチャックが壊れたので雨具にする。冬型が緩み天気は回復傾向にあると読んで出発。視界は500以上だが、風が強く時々振られる。ソエマツ南2個目のコルにGAP。東側をトラバース。問題ない。そのすぐ後の上りの方がいやらしい。1529手前で風が強くなり少し様子を見て出発。1529南コルに吹き溜まりがありイグルーも作れる。ピリカピークでは風も収まってくる。ピリカのくだりは視界がないと西の沢型に迷い込む恐れがある。1512の北二つ目のコルにイグルーの出来そうな場所があり、天気も再び悪くなりそうだったのでブロックを二重に積んで作る。二時間。二年生は始めての風の中の行動であった。
今日も冬型。視界は100〜300。風は強いが行動の支障にはならない程度。昨日よりも暖かく 風も一定なので歩きやすい。トヨニ北峰の前で単独登山者を追い越す。トヨニの南東尾根はまだまだブッシュが濃いが途中に誰かのイグルーがあった。博清橋に上がる林道は発見できず結局トンネルの所に上がる。今日はすべてスノーシューで行動出来た。
帰りのヒッチでやくざの人に乗せてもらった。冬の海に潜って密漁しているそうで意外に地味な仕事なのだなと思った。
(ルートについて)
今年は雪が異常に少なかった。大雪でも12月中旬からまともに積もるという感じであった。Party
予想通り雪は少なくその分ラッセルは少ないのだろうがやぶが多く、それ以上に岩が出ていて意外に緊張した。準山に登攀を入れておいてよかったと思う。例年どおりもう少し雪があれば随所でイグルーが作れるだろう。スノーシューはタブスのアセントとMSRのデナリを使ったが今回はやぶが多く履き替えも頻繁でタブスの方が良かったと思う。冬はタブス、春はMSRという感じである。
タブス:上りに強い。ブッシュが出ているときなど小回りがきく。クランポンが小さくクラスとに弱い。下りに弱い。
MSR:クランポンが大きくクラストに強い。下りに強い。安い。着脱が面倒。上りに弱い。
足も揃い3人だったのでスピーディーに行動できた。久しぶりの冬メイン貫徹でき良かった。
L 天気周期もよく楽しめた。
M 諸動作が遅いのと、ピッケルのつき方がいい加減になってしまうのを除けば、ラッセルもよくして悪天行動も経験しとてもよく頑張った。優秀なMであった。
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現役の報告・ 2003年8月14日 (木)
2003年8月3〜12日(8−2)
台風10号豪雨被害緊急報告
L馬詰4)AL三木4)M市川2)斉藤 柴谷 金子1)
8月3日 雨
林道上七の沢手前(12:10)八の沢出合い(14:10)
雨は降っていたが、増水はそれほどしていないので入山する。渡渉数回、問題ない。八ノ沢出合いでテントを張る。おいてあったシートでタープを作って焚き火をする。夕方から大雨となり増水する。夜、登山者が10人ほど下りてきてタープでビバークした。
4日 晴れ
8の沢出合い(5:45)8の沢カール(8:30〜9:00)カムイェクピーク(10:10〜10:30)カール(11:20〜11:40)8の沢出合い(13:55〜14:20)9の沢出合い(15:35)
一晩ですっかり減水したのでアタックする。カールまでは踏み後を使っていける。Co1100〜1300の滝は左岸の巻き道をたどっていく。カールからは空身でアタック。カールから先はしっかりした踏み後がある。出合いに戻り、9の沢出合いに移動しC2。良い天場。
5日 晴れ時々雨
9の沢出合い(5:40)10の沢出合い(7:00)稜線上(11:00)1869JP(14:00)北東カール(16:30)
10の沢出会いまで川原を歩き、10,5の沢に入る。上部に小滝があるが問題ない。稜線までは薮漕ぎを40分する。稜線上の踏み後を行く頃から時々雨が降る。1896東のルンゼの踏み跡を下りる。かなりガレて急斜面。下部に雪渓が残っていたのでロープを出して通過する。雪渓の対処に手間取った。
6日 北東カール(6:00)1869JP(8:00)エサオマンピーク(9:00)北カール(10:00)
昨日の雪渓はロープをfixしておいたのでプルージックで登る。踏み跡を行き、北カールに下りたところで気持ちよすぎてテントを張る。午後、台風が直撃コースに入ることを知る。
7日 快晴
北カール(4:40)新冠二股(7:40〜7:55)七つ沼カール(12:10〜13:10)ポロシリアタック(16:05)
翌日から天気が下り坂なので、七つ沼カールに移動するつもりで歩き出す。エサオマン入りの沢を下ってCo1100、15mの滝は左岸を懸垂。その先何箇所かはへつりながら行く。途中でMの持っていた熊スプレーが誤射。黄色い煙が出て、オレンジみたいな匂いがした。あんなんで熊が逃げるのかなと思ったがMは尻が熱いと苦しんでいた。新冠川本流はCo900からCo1150まで巨岩帯が続く。Co1050、Co1150に滝があるが、いづれも左岸を巻ける。七つ沼カール手前の沢はガレている。所々小滝があるが問題ない。七つ沼カールで時間があったので、希望するMとALの4人で幌尻アタックする。
8日 大雨 停滞
朝から前線の雨が降り始める。かなり激しい。風も強いので、薮の間に天場を移動する。前線の通過は遅く、台風に刺激され大雨が一日中降り続く。
9日 大雨
七つ沼カール(4:00)ポロシリピーク(5:30)ポロシリ山荘(7:30)
低気圧の通過と、台風接近の合間を突いて早朝から山荘に避難する。稜線上までは天気は穏やかだった。山荘で雨をしのぐ。ツアー客が大勢閉じ込められていた。夕方から沢が濁り、岩が流れてきた。翌朝までに台風は通過する。
10日 曇り 停滞
一日沢の水が引くのを待つ。下の街が大きな被害を受けている事を知る。山荘の管理人から全員で下りないかと提案されるがその夜、翌日に我々は下山する旨を山荘にいる全員に伝え、納得してもらう。
山荘(4:30)取水口(9:00〜9:15)パンケメシュンナイ沢手前(17:00)
額平川の登山道は半分以上流失していた。支流からの流れ込みが激しく、下部で一度ロープを出す。通常のルートは全くないので、二度高巻く。取水口で山荘に現在位置と登山道の状況を報告する。林道はすぐ下の橋が落ちていたが、斜めにかかっていたのでその上を渡る。支沢が流れ込む部分は、ほぼ全て水流に削られて崩壊しており、その他に土砂崩れが多数。林道がない部分もあったので、一度高巻く。また、支沢の通過に一度懸垂する。全体で50ヶ所以上の崩壊場所があった。パンケメシュンナイ沢にかかる橋の手前で、林道がきれいに無くなっているので。ルートを翌日考えることにしてテントを張る。
12日 曇り
天場(6:00)豊糠の舗装路(8:10)
起きてすぐに渡渉ルートを見つけたので、用意して出発。わずかな時間で中州の形が変わっていた。あとは崩壊した林道を歩き、豊糠の舗装路に出るところで復旧作業中のおじさんに出合い、車でフレナイまで送ってもらう。
パーティー
全体 最後まで全員が集中を保てた。社会的状況への対応に戸惑った。
Ls 出来る限りのことをした。ツアーと一緒の小屋に泊まった事で自分たちの山行がしづらくなった。
M2 口出しできた。よくやった。落石を起こさないようにする。
M1 金子)ネーベンを全部食ってしまった。勝手に行動することがある。
柴谷)いつもにこにこ。
斉藤)口出しできる。
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現役の報告・ 2003年8月13日 (水)
台風10号豪雨被害緊急報告
2003年8月3〜12日(8−2)
L馬詰4)AL三木4)M市川2)斉藤 柴谷 金子1)
8月3日 雨
林道上七の沢手前(12:10)八の沢出合い(14:10)
雨は降っていたが、増水はそれほどしていないので入山する。渡渉数回、問題ない。八ノ沢出合いでテントを張る。おいてあったシートでタープを作って焚き火をする。夕方から大雨となり増水する。夜、登山者が10人ほど下りてきてタープでビバークした。
4日 晴れ
8の沢出合い(5:45)8の沢カール(8:30〜9:00)カムイェクピーク(10:10〜10:30)カール(11:20〜11:40)8の沢出合い(13:55〜14:20)9の沢出合い(15:35)
一晩ですっかり減水したのでアタックする。カールまでは踏み後を使っていける。Co1100〜1300の滝は左岸の巻き道をたどっていく。カールからは空身でアタック。カールから先はしっかりした踏み後がある。出合いに戻り、9の沢出合いに移動しC2。良い天場。
5日 晴れ時々雨
9の沢出合い(5:40)10の沢出合い(7:00)稜線上(11:00)1869JP(14:00)北東カール(16:30)
10の沢出会いまで川原を歩き、10,5の沢に入る。上部に小滝があるが問題ない。稜線までは薮漕ぎを40分する。稜線上の踏み後を行く頃から時々雨が降る。1896東のルンゼの踏み跡を下りる。かなりガレて急斜面。下部に雪渓が残っていたのでロープを出して通過する。雪渓の対処に手間取った。
6日 北東カール(6:00)1869JP(8:00)エサオマンピーク(9:00)北カール(10:00)
昨日の雪渓はロープをfixしておいたのでプルージックで登る。踏み跡を行き、北カールに下りたところで気持ちよすぎてテントを張る。午後、台風が直撃コースに入ることを知る。
7日 快晴
北カール(4:40)新冠二股(7:40〜7:55)七つ沼カール(12:10〜13:10)ポロシリアタック(16:05)
翌日から天気が下り坂なので、七つ沼カールに移動するつもりで歩き出す。エサオマン入りの沢を下ってCo1100、15mの滝は左岸を懸垂。その先何箇所かはへつりながら行く。途中でMの持っていた熊スプレーが誤射。黄色い煙が出て、オレンジみたいな匂いがした。あんなんで熊が逃げるのかなと思ったがMは尻が熱いと苦しんでいた。新冠川本流はCo900からCo1150まで巨岩帯が続く。Co1050、Co1150に滝があるが、いづれも左岸を巻ける。七つ沼カール手前の沢はガレている。所々小滝があるが問題ない。七つ沼カールで時間があったので、希望するMとALの4人で幌尻アタックする。
8日 大雨 停滞
朝から前線の雨が降り始める。かなり激しい。風も強いので、薮の間に天場を移動する。前線の通過は遅く、台風に刺激され大雨が一日中降り続く。
9日 大雨
七つ沼カール(4:00)ポロシリピーク(5:30)ポロシリ山荘(7:30)
低気圧の通過と、台風接近の合間を突いて早朝から山荘に避難する。稜線上までは天気は穏やかだった。山荘で雨をしのぐ。ツアー客が大勢閉じ込められていた。夕方から沢が濁り、岩が流れてきた。翌朝までに台風は通過する。
10日 曇り 停滞
一日沢の水が引くのを待つ。下の街が大きな被害を受けている事を知る。山荘の管理人から全員で下りないかと提案されるがその夜、翌日に我々は下山する旨を山荘にいる全員に伝え、納得してもらう。
山荘(4:30)取水口(9:00〜9:15)パンケメシュンナイ沢手前(17:00)
額平川の登山道は半分以上流失していた。支流からの流れ込みが激しく、下部で一度ロープを出す。通常のルートは全くないので、二度高巻く。取水口で山荘に現在位置と登山道の状況を報告する。林道はすぐ下の橋が落ちていたが、斜めにかかっていたのでその上を渡る。支沢が流れ込む部分は、ほぼ全て水流に削られて崩壊しており、その他に土砂崩れが多数。林道がない部分もあったので、一度高巻く。また、支沢の通過に一度懸垂する。全体で50ヶ所以上の崩壊場所があった。パンケメシュンナイ沢にかかる橋の手前で、林道がきれいに無くなっているので。ルートを翌日考えることにしてテントを張る。
12日 曇り
天場(6:00)豊糠の舗装路(8:10)
起きてすぐに渡渉ルートを見つけたので、用意して出発。わずかな時間で中州の形が変わっていた。あとは崩壊した林道を歩き、豊糠の舗装路に出るところで復旧作業中のおじさんに出合い、車でフレナイまで送ってもらう。
パーティー
全体 最後まで全員が集中を保てた。社会的状況への対応に戸惑った。
Ls 出来る限りのことをした。ツアーと一緒の小屋に泊まった事で自分たちの山行がしづらくなった。
M2 口出しできた。よくやった。落石を起こさないようにする。
M1 金子)ネーベンを全部食ってしまった。勝手に行動することがある。
柴谷)いつもにこにこ。
斉藤)口出しできる。
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