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記事・消息・ 2006年11月15日 (水)

関西支部月見の宴の報告/岸本(1965入部)
11月11〜12日、於:滋賀近江舞子の琵琶湖畔にて
京阪神は暖かくうららかな日が続き、街中では最近まで半そで姿で歩く若者を見かけた。ところが月見の宴を予定した11月11日は何と朝から雨。雷も鳴るという荒天。しかし我々はひるまない。午後3時に琵琶湖畔に出てみると、眼前の竹生島が小雨にぼんやり霞み、背景の比良連山は雨雲の中といったバーベキューパーティーにはもってこいの日和。おまけに人馴れした鴨が炭火の近くまで遊びにきたので、すぐに鍋も用意するという気合の入れよう。ただねぎを買ってこなかった。

のっけから相田さん(58ー以下西暦下2桁)と田中(英)さん、渡辺(尚)さん(いずれも59)とで谷崎文学の世界とファイザー社の薬についての質疑応答から始まったため、紛れ込んだようにして参加した最年少の瀧花君(99)は、加減乗除を覚えたての子を見る公認会計士の親といった様子。大津の街の光がうすぼんやりと望めるもフライシートは突風で使い物にならなくなり、松の幹に張り渡したブルーシートに宴席を移動。伏見さん(61)はそろそろ定年を迎え、ヒマラヤの麓に戻るとの決意。岡島君(83)から娘達が自分との距離をおき始めたという話しに、経験者達は思わずにやり。

何年経ってもこういう席でやはり気になるのは、今の現役の人達の動向で、最近の人数構成や十勝合宿、登山の形態を尋ねては自分達の現役時代と比較するが、もはやその年代差は40年。ハイビジョンテレビで「バス通り裏」を見ているようなものだ。なつかしいという雰囲気だけ味わうことが出来れば、意義がある。私(65)も、自分の年齢を明らかにした時に、瀧花君から「親父と同世代ですネ」と言われ、昔、古い部報に出ていた先輩達を見て、そう思った時のことを思い出した。

やはりと言えばそれまでだが、時折雨脚が激しくなったり、強風の吹く中、大き目の火にして歌集を片手に和して声をあげる。ある種意地を張っていると見えなくもない。しかし6時間も延々と雨見の宴をよくも続けたものです、風邪も引かずに。

翌12日は比良登山を計画していたが、北滋賀地方は嵐の回復の兆しもなく、中止とし、朝、湖畔に出て昨晩の片づけを済ませ、食事をいただき、新年会などの予定や議題を話し合い、三々五々ゆっくりと帰路につく。帰りついて阪急の車内を見渡すと昨日とは打って変わって、人々は冬の装いになっていた。

報告:岸本
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