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報告2016/8/24-9/2 (7-3)

2016年度沢メイン1年班 in 知床

~はるかな岬~

 

L平井(4 AL近藤(4 M高崎(2 水野 吉田(1

<時間とルート>

1日目 晴れ 岩尾別温泉(0540)主稜(1900)=C1

台風9、11号の影響で2日遅れて入山。岩尾別温泉脇から入渓。水量がかなり多い。イワウベツ川は小滝が連続。Co400で尾根に乗り、尾根上が歩きやすいのでCo500位まで歩いてから乗越し盤ノ川へ。スラブ、ナメが続きCo655に30mF。右の枝沢から捲く。後は20m程の滝が3つ程。捲いて対処した。Co950で水を汲み主稜を目指す。藪こぎはルート取りの問題もあって結構あった。沢を忠実に辿ったほうが良かった。結局明るいうちには着かず、暗闇静寂の中に重荷でやられたMの呻き声が響く。三ツ峰、サシルイのコルに出て適当な平らな所でC1。

2日目 晴れ後ガス C10510)東岳北ポコ(11501215Co1080辺り(1520)=C2

夏道を知円別岳まで。東岳北ポコまでは踏み跡あり。そこから、東に伸びる尾根をショウジ川源頭目指して下りる。途中は古い苅分けの跡がある。Co1080で時間切れとなり、気持ちの良いカールで泊まる。ここをCo900辺りだと誤認していた。

3日目 雨 C20510)ポンルシャCo3401520)=C3

テンバがCo900付近であると勘違いしていたため、尾根を乗越して3mのハイマツ帯に突入する。ガスが一瞬晴れた時に間違いを確信し、ルートを訂正し正しいルートに戻る。後はポンルシャを下る。Co500の30mFは左岸捲く。Co340左岸の平らな所でC3。増水耐えられる。連日の長時間行動で疲労が溜まっている為、翌日の停滞を決める。

4日目 晴れ 停滞 C3=C4

各自釣りなどして過ごす。晴れて気持ちいい。

5日目 雨 C40440)ルシャ河口(0915)コタキ川Co4201745)=C5

Co280の函滝は右岸を捲く。ルシャの下流も水量多く、渡渉で手間取ったりした。ルシャを下り海に出るとそこは熊のすみか。サファリパークと化す。合計10頭以上の熊と出くわした。全然逃げないので、微妙な間合いを取りつつノロノロ進む。一同精神的に疲労する。コタキ川の下部も熊が飛び出てきたりする。コタキ川右岸は林道がCo60くらいまで入っていた。コタキ川はCo180から函地形が多くなる。大体中を行く。Co280には連日の大雨による土砂崩れでプールが出来ており、20m程泳がないと通過できない。Co330—370の函滝帯は右岸捲く。その後のCo380の函滝で一ヵ所ザイル垂らした。Co420左岸にテンバ適地を見つけC5。

6日目 風雨強し C50900Co680三股(1200)=C6

風雨が強く更に水量が増えている。沢中は進めるのが厳しいので、沢横のブッシュ帯を主に進む。Co680のテンバは20mFの直下にある。

7日目 風雨更に強し 停滞 C6=C7

雨で焚火に手間取り、スパを作るのに8時間掛かる。停滞。

8日目 風雨強し 停滞 C7C8

台風10号の襲来により荒れる。朝目覚めるとテントが冠水し、ウォーターベッドになっていた。テントの中の水溜りにプカプカと食器やサンダルが浮かぶ中、狂ったように大富豪をし続ける。テントの下の水は午前中に完全に引いた。3日間ずっと視界が100m程で何も見えない。

9日目 晴れ C80515)知床岳(13101320)知床沼(1920)=C9

4日振りに見る太陽に一同歓喜する。テンバすぐの20mFは左岸捲く。直後の5mFは濡れたくないので、右岸登りザイル垂らす。連日の雨の為か、水はCo1000辺りまで流れていた。最後は一番右側の沢型を詰め、藪漕いで稜線へ。知床岳を踏み跡を辿ってアタック。知床池を経由して知床沼へ。踏み跡は不明瞭で、見つからない所も多い。暗くなって沼に着きC9。

10日目 晴れ C90520)河口(1225)相泊(1430

今日中の帰札を目指して5時間睡眠。寝た気がしない。美しい朝の沼を後にして、ウナキベツ川沿いの苅分けを降りる。降り口を見つけるのに1時間程掛かった。苅分けを見つけてからはCo350?辺りまで快適に降りる。沢に沿って降りていくと、その先に大雨による物か、謎の池が霧の中から現れる。この池は凄い勢いで沢が注ぎ込んでいるものの、出口は無く中には木が生えている。沢が池で終わってしまい現在地が把握出来ないので、取りあえず東に向かうこととする。しばらく行くと新たな沢(正しいウナキベツ川)が現れた。この沢(ピンクテープとペンキ有り)に沿って下り河口まで。河口でLがサケを手掴みで捕まえた。観音岩はFIX使って捲く。後は海岸を歩き相泊まで。ヒッチで車を回収したものの、今日中の帰札は無理そうなので羅臼の公園でもう一泊。翌日、ハゲ天寄ってから帰札。

 

<パーティ>

夏メイン一年班敗退、テンバ着遅れ、連日の長時間行動

M:よく頑張った

 

<感想>

L:メイン前の航海は台風9号で中止、メインは台風11号で入山が遅れ、台風10号で閉じ込められる。メイン後のサンプリングは台風12号から変わった低気圧が直撃し、ビンビラの中の行動。岬は遠かったが、ハードで良いメインだった。パーティに感謝!

AL:雨男に箔がついてしまった。粘れるだけ粘った良いメインだったと思う。知床は周囲を山、海、星で囲まれた印象深い場所だった。

M2:クマやシカや鳥たちの楽園、やってくる台風、満点の星空、そして謎の神秘的な沼などなど知床の大自然を思う存分味わえる、充実した山行でした。

M1水野:悪天、長時間行動と想像以上の過酷さでしたが、知床を全身で感じることが出来ました。岬にリベンジしたいです。

M1吉田:今でも信じられないほど辛かったです。でも、想像を遥かに超える知床の美しさには心を奪われました。いつかリベンジして岬まで制覇したいです。皆さんの行動時間を伸ばしてしまい、また他にも色々と迷惑をかけてしまい本当に申し訳ありませんでした。体力と精神力と水への耐性を身に付けてもっと強くなりたいと思いました。こんな私でも連れて行ってもらえてとても感謝しています。貴重な体験ができました。本当にありがとうございました。

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盤の川

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アヤメの滝を枝沢から捲く

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ルシャ河口へ

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ルシャ

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コタキ川

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羅臼で一泊

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摩周湖

 

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