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2/27-3/10(7-5)

春メイン・知床

知円別岳~硫黄山~知床岳~知床岬

L井ノ上(4 AL高橋(3 M五島 佐藤直 羽月(1

 

 

 

 

2/27:知円別小中学校(7:40)―モセカルベツ川支流Co900(11:30)=Ω1

晴れ。小中学校から入山する。足下はスノーシュー。序盤はバリズボ。

 

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Co700からコンタ尾根に乗ると埋まらなくなった。

モセカルベツ川支流のCo900の小地形吹き溜まりにΩ1。ブロック5段の立派なものになった。

 

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2/28:Ω1=Ω2

雪のち雲。停滞。視界がなし。

 

3/1:Ω2=Ω3

晴のち雪。停滞。Ωを増築。

イグルーの奥に玄関土間を設けて、吹き溜まりの上からも出入りが可能となった。(これは後に役立った。)

 

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3/2:Ω3=Ω4

曇のち吹雪。停滞。上はガスで見えない。大相撲知床場所が開幕され、横綱はM。

昼過ぎから猛吹雪となった。息ができないほどの風雪。

5m先が見えない。この中で正気を保つのは困難である。

 

3/3:Ω4=Ω5

雪のち地吹雪。停滞。Ωは上にも横にも2mうもれていた。

(これほどの積雪では横穴からの脱出は掘り出しが難しい。しかし、上への出口はΩ内から掘り易く比較的脱出しやすい。)

 

3/4:Ω5(6:30)―知円別分岐(7:30~11:00)―Ω5(11:45)=Ω6

晴れ。降った雪はすでに風でしまっており、ΩからEP。知円別分岐すぐ手前でデポしてAt装備にした。

稜上は西風が吹いていて、知円別分岐は硫黄川からの吹き上げのため局地的に降られる風。

時間待ちするも風は弱まらず引き返す。

 

3/5:Ω6(5:25)―知円別分岐(7:00~7:15)―硫黄山(8:45~9:00)―知円別分岐(10:00)―ルシャ川Co170二股(14:15)=C7

晴れ。ΩからEP。昨日と同じ場所に荷をデポしAt装備にした。本日無風。満を持してAtへ。

 

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分岐を東岳側から下って、尾根をのっこし西側へ行く。稜上は西側をトラバースしていく。

 

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始めは固く緊張する。前峰を左手に見ながら硫黄山をぐるりとまわりこんで西の尾根からAt。

7日目にして初ピーク。帰りはトレースをたどる。

荷物をまとめて東岳をのっこす。カメラーデンリートを歌った。

ルシャ山手前コルからずぼずぼしてきたのでスノーシューに変える。

ルシャ山からテンバが見えたのでまっすぐ下った。

 

3/6:C7(7:10)―・862北コルの東側Co550(13:00)=C8

曇り。渡渉は問題なく、ルシャ川右岸尾根を登り、Co500でコンタ尾根に合流。

ルサ山(・773)を越えるとテッパンベツ川の吹き上げにさらされ、気になる風。

次第にガスがかかり始め、・862に上がるころから視界は50になる。地形見つつ進む。

・862北コルはコタキ川からの降られない風。コルから東へescルートを下ってCo550の木の中でC8。

 

3/7:

C8(4:00)―・862北コル(4:25)―・1182西コル(6:20)―知床岳(6:40)―コル(7:00)―ポロモイ岳(9:15)―ウィーヌプリ(12:10)―知床岬(15:40~16:00)―アカイワ川廃番屋(17:10)=C9

晴れ。月明りで出発。・1182西コルに荷をデポして空身で知床岳At。快晴無風のピークで朝日を拝む。

 

 

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今までの道を振り返った。

 

 

ポロモイ台地の手前は細かった。

 

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白い台地を一直線に抜ける。

 

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ポロモイ岳手前からずぼずぼ、スノーシューに変える。ポロモイ岳の北は少し細くなっていてEPで通過。

ウィーヌプリ2つ南のコルで茶を沸かして40分ほど大休止。

ウィーヌプリから北はブッシュが多く、地形のアップダウンに加え、波打った雪でうざい。

 

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森の中の鹿柵を越え、草原を駆けて感動の知床岬。

 

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5停滞からの逆転サヨナラのっこしホームラン。

 

張り付いた流氷を歩いてアカイワ川の廃番屋の中にテントを張った。

川で水がとれる。焼き肉をして盛り上がる。

 

 

3/8:C9(8:00)―ペキンノ鼻(14:30)―メガネ岩(16:30)―モイレウシ河口(18:00)=C10

晴のち曇。カブト岩は雪の上についた鹿のトレースを使って登った。急だが難しくはなかった。

下りは緩い斜面。

 

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念仏岩はルンゼを上部Fixまでつめた。そこからMのみザックつり上げてFixを使用。

登り切ったところからトラバースして2つ目のルンゼでab10m。

ペキンノ鼻は崖マークの手前から斜面を上がり大きく捲く。

「泊」の字のへつりは漬物袋をインナーブーツの上にはいてから通過。

 

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メガネ岩手前のへつりは、まずLが通過し次いでM2人も通過した。

しかし、最後のMが海へ落下し全身沈んだ。Mはへつっていた場所まで自力で這い上がった。

その後、ザックつり上げて、空身で通過させる。メガネ岩の中で上半身着替えた。

剣岩は干潮のため歩けた。

モイレウシ河口でC10。DFで乾かす。

このテンバにはすでに同志社大学山岳部の方が泊まっていた。

 

3/9:C10(7:30)―タケノコ岩先の洞窟(9:15~15:15)―ウナキベツ川河口(18:15)=C11

曇。タケノコ岩は上部風が強く、Mのザックを吊り下げてからFixを使って下る。

 

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そこから先のへつりは海面が高く進めない。少し戻ってタケノコ岩先の洞窟で時間待ちをすることにした。

 

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洞窟の奥の砂地でシュラフを敷いて寝ていると、ALが「お!満潮だ!」と叫んだ。

なんだなんだと飛び起きるも時すでに遅し。

気づくと皆、水に浮かんでいた。

洞窟は実は海とつながっていて、寝ている間に潮位が上がり、ついに寝床に達したのだ。

パーティ激萎え。DFにあたりながら潮が引くのを待つ。

 

潮が引き、出発。引き返したへつりは漬物袋で通過する。巨岩帯は斜面に雪がついていたり、流氷が張り付いていたり、特に問題なく通過。

 

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化石浜南のへつりは、先頭を行ったLがへつった先から少し登り、Mのザックを引き上げ。Mを空身でへつらせた。

その後の小さな入り江は、浮いた流氷を足場にして渡った。海岸を歩いてウナキベツ川河口でC11。

(同志社山岳部はモイレウシからウナキベツまで高捲いたようだ。)

 

3/10:C11(6:55)―相泊(9:10)

曇のち雪。観音岩の登りは問題なく、下りはBS。

途中から同志社山岳部と歩いて相泊へ。

その晩は、万月堂にておいしいごはんをいただき、同志社の人と酒を呑み交わした。

 

<パーティ>

春メイン貫徹

 

<感想>

井ノ上:素敵なパーティだった。いい山行になった。

高橋:こんな体験なかなかできない。荒れる知床は恐ろしいが魅力的だった。

五島:序盤では低気圧につぐ低気圧でまさかの5停滞。僕のお腹も荒れに荒れた。強風にふかれながらの海岸歩きは精神がおかしくなりそうだった。でも、貫徹だ

今までで一番濃い山行だった。知床バンザイ、山岳部バンザイ\(^o^)/

佐藤直:早々の5stay、洞窟での時間待ち、苦難の海岸歩き…ぽじてぃぷに考えてどれも貴重な経験でした!知床さいこー!

羽月:知床は想像を遙かに越えてパワフルなところだった。自然の恐ろしさと美しさをまざまざと感じた。

 

 

 

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