2013/9/3-9(6-1)報告
夏メイン1年班 おら、マタギになるべ!in北日高
パンケヌーシ川~チロロ岳~1940峰~神威岳~幌尻岳~新冠湖
L高橋(4 AL鹿島(2008 M平井 近藤(1
<時間とルート>
9/3 曇りのち雨 五の沢出合(6:40)チロロ岳(11:30)ポンチロロ川出合=C1(15:10)
五の沢出合いでC0。作業道はすぐに消え、しばらく河原を歩く。Co1060右股に入ると美しい岩盤状の沢となり、簡単な小滝を快適に越えていく。水が恐ろしく冷たかった。小滝でMのみザックつりあげ1回。Co1500で水は涸れ草原となり、上部の藪を40分程漕ぎチロロピークに出る。露でずぶ濡れになってしまい、寒すぎるのですぐ西コルまで降りてチロロ川に下る。土砂や倒木でドロドロの汚い沢。本流に出ると先週の豪雨の影響か水量は予想以上に多く、膝上の渡渉が身に堪える。ポンチロロ出合い(・924)までには釜滝が3つ程あり捲いた。出合でC1。薪は豊富。期待していた魚はいない。夜に雨。
9/4 晴れのち強雨 C1(10:30) Co1290二股=C2(13:00)
陽射しを待ってのんびり出発。ポンチロロ川は水量少ない沢ではなかった。山の保水力が飽和状態なのか、少しも減水してない。巨岩の小滝が幾つかあり、C2までに釜持った小滝を4つ程捲いた。捲きは容易。C2はピークが拝めて増水にも耐えられるが、良い薪が少ない。流木はほとんど腐っている。マツを集めるのに一苦労。夕方から雨が次第に激しくなり夜も轟々と降り続いた。
9/5 雨のち晴れ C2 =C3
未明に寒冷前線の通過。バケツを返したような雨。7時頃に雨は止んだ。テンバ前の小さな清流は濁流と化しかなり増水した。トッタベツ川もやばそうなので停滞。寒い。
9/6 晴れ C3(6:00)P1850(8:30-9:00)1940峰(9:30-10:10)本流出合(13:50)八の沢出合=C4(14:40)
ピーク東のコル目指して沢を詰める。水温は非常に冷たく、稜上までの気温は5~9℃だった。Co1500三股は右にとり水量の多い方を行くがどこかで分岐を過ぎたのかピーク東のCo1850ポコに上がる沢に入っていた。上部ハードな藪を1.5h程漕ぎ、稜上に出る。念願の陽射しを浴びて一休み。カムエクまで見えた。夏道歩いて快晴のピークで一服。ピークから西のコルまで降り、草付を尻滑りしながら十の沢へ下る。すぐに水流が現れ、Co1650から岩盤滑床となりこれがCo1000まで続く。c.d.と捲きの連続。滝のスケールは無いものの、どれもツルツルしているので気が抜けない。途中ザック手渡し一回。Co1000出合先の6mFは右岸を残置Fix使って降りた。本流に出てから八の沢出合いまでは踏み跡を辿る。整地されたテンバでC4.
9/7 曇りC4(6:00)Co1020二股(7:20)カムイ岳(11:20-50)Co970(14:10)新冠本流出合=C5(15:20)
八の沢はしばらく河原歩き。Co1020二股左の直登沢に入る。Co1100から岩盤状の沢となってこれがピーク直下まで続く。ホールド多く登り易い。Co1180の15mFのみ左岸ザイルfixして後続プルージック。あとは適度な小滝登りの連続。1年班で丁度いいイケてる沢だなと思っていると、Co1400三股に微妙なアーチ状雪渓が現れる。Lが左岸の側壁から捲いた後、上部の木を支点にしてザイル30mたらし、後続は左岸を振り子trv.で抜ける。その後も小滝登りがひたすら続き、皆息切れ。ピーク直下で水は途切れ、藪漕ぎ無くガスガスのピークに出る。寒い。下りは少し西に行ってから南面に下り、すぐに沢型に出た。ガレており注意して下る。エサオマン入りの沢はCo970と本流出合い手前が函状になっており、へつる。濡れたくないので皆必死。しかし最後の函は仕方なく飛び込み涙目で泳ぐハメに。本流出合いでC5。平井が2匹釣った。
夜に雨。
9/8 晴れのち曇りC5(6:50)七つ沼カール(12:00)幌尻(13:30-14:00) ポロシリ山荘=C6(17:00~18:00)
しばらく巨岩の河原歩き。Co1000の河原で平井が転んで膝を捻ってしまい、ほぼ空身にさせる。Co1050から始まる函は全て右岸を大高捲きで通過。その後のCo1150の5mFは左岸から捲いた。後は河原。七つ沼へ上がる支沢に入るとガレている沢は水が流れ、急登だが登りやすい。七つ沼源頭に上がり水温を測ると5℃だった。カールから踏み後辿って稜上に上がり夏道に出、久しぶりに人間と会う。ラストピークの幌尻を踏む。幌尻からは新冠コースを下りポロシリ山荘へ。急な下りが延々続き、平井の膝が悪化するが、ALと一緒に何とか山荘まで歩き通す。山荘には15人パーティがいた。数年前から幌尻へは新冠ルートがメジャーになり今ではポロシリ山荘は年間300人程使われているそうだ。
9/9 快晴 C6(6:40) 奥新冠ゲート(10:40)
ポクポク歩いてゲートまで。
【パーティ】
1年班沢メイン貫徹。
【感想】
高:寒すぎて竿出せなかった。無念のてんぷらセット荷下げ。
鹿:増水。小滝。冷たい水。そして体力の衰え。どれも良い思い出です。やはり長期の山は得るものが大きいと感じました。
平:4のっこしと充実した山行だった。野人になりたい。
近:人生で史上最高に原始的でタフな一週間だった。凄いところへ行った!!
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