報告_2018.08.17-08.22
北岳バットレス
L笠井(3 AL青木(2 M坂口(4
〈時間とルート〉※各ピッチ横の名前はリード。グレードは体感で()はトポグレード。
一日目:広河原(8:00)白根御池=BC(10:30-11:40)下部岩壁取り付き(13:10-30)BC(14:30)
天気:晴れ 広河原で1hほど仮眠をとってから出発。重荷でダラダラ歩いて白根御池まで。一人一日500円也。テント張ったのち、BCから二俣まで。その後大樺沢左岸の夏道を歩き、水の流れるc沢右岸の明瞭な踏み跡をたどる。下部岩壁を偵察して来た道を帰る。
二日目:BC(3:00)バットレス沢途中(4:00-30)bガリー大滝取り付き(5:15)終了点(6:15)ヒドンスラブ取り付き(8:15)登攀終了(12:00-20)北岳ピーク(12:30-50)BC(14:20)
天気:晴れ ラテルネつけて出発。バットレス沢をつめるが、踏み跡不明瞭で思ったより暗いので時間待ち。
・bガリー大滝 リードは全て青木
1p Ⅲ 20m 赤褐色のクラック
2p Ⅲ 50m 階段状のフェース
終了点から踏み跡をたどって左上、その後ルンゼ状をつめるが、浮石多くいやらしい。一か所後続ゴボウした。あまりにおかしいので10mほどザイル出して尾根上に出てみると、四尾根は隣だった。cdして戻り、ab30m。その後はab10m、後続cdでルンゼ右岸に明瞭な踏み跡。たどるとcガリーを横断する正規ルートであった。
・第四尾根主稜
0p Ⅳ 20m 笠 ヒドンスラブ。濡れていないので何ともない。
1p Ⅴ~Ⅲ 30m 笠 つるりとしたクラック~フェース
2p Ⅲ 30m 青 フェース
3p Ⅲ 50m 青 白いクラック~リッジまで。(つなげた)
4p Ⅴ~Ⅲ 30m 笠 3mの垂壁~リッジ
マッチ箱からab10m
5p Ⅳ~Ⅲ+ 60m 笠 凹角~フェース~凹角。枯れ木のテラスまで。(つなげた)
6p Ⅳ 10m 笠 ナイフリッジをつかんでトラバース。
7p Ⅳ+ 20m 笠 かぶり気味のチムニー。ハイマツ帯で終了。
終了点からは踏み跡をたどり快晴ピークまで。夏道を下りBCへ。
六日目:BC(3:30)第五尾根支稜取り付き(4:45-5:00)終了点(5:45)下部フランケ取り付き(6:15)終了点(9:00)dガリー奥壁取り付き(9:40)登攀終了(12:15)ピーク(12:45~13:00)BC(14:30-15:10)広河原(16:10)
天気:晴れ→ガス、雨→晴れ 通学路をたどって取り付きまで。
・第五尾根支稜 リードは全て青木、ルート内容は同上
終了点から1p50mザイル出してdガリーのルンゼ(Ⅲ)をつめ、緩傾斜帯まで。
・下部フランケ
1p Ⅵ(Ⅴ-) 20m 笠 前回より少し左に別のハーケンのラインがあるのでこちらを行く。若干易しいがそれでもフリーは厳しい。ハーケン打ちつつA0数回、後続はA1も使い抜ける。
2p Ⅳ 25m 笠 顕著な深い凹角。背中でずりずり。
3p Ⅳ+(Ⅳ+A1) 20m 青 濡れた凹角~V字のハングした岩を左から越す。A1は必要ない普通のⅣ+。
4p Ⅲ~Ⅱ 55m 青 草付きフェース~途切れ途切れのバンドをトラバース。注意していないと見落としそうなか細いバンド。意外と緊張するところ。
終了点からdガリーをⅢ,50mほどの登りで、dガリー奥壁の取り付きまで。
・dガリー奥壁
1p Ⅴ+ 20m 笠 顕著な3段ハング。1段目はⅣ+、2段目はⅣ、3段目はⅤ+。3段目はレイバックの体勢になるが怖いのでA0、後続はフリー。その後は斜度の緩いフィンガークラック。
2p Ⅴ 40m 笠 すっきりとしたクラック~スラブ。傾斜は緩いがフィスト~なのでカムが使いづらい。スラブも微妙。
3p Ⅳ 40m 青 草付きフェース~チムニー。チムニーは狭いのでザックはぶら下げると楽。スカッとしたチムニーが楽しめる。
4p Ⅳ+ 20m 笠 登りなれた城砦ハング。
終了点からピークまで。下部フランケ~dガリー奥壁は様々な登りができ、充実感を味わえる。3度目のピークも継続を成功させた後では感動ものだ。
台風の上陸に伴う長期の悪天が見込まれるので下山を決定する。広河原からの最終便に遅れないよう、どしゃぶりのにわか雨の中急いで下山。広河原につくと雨はやみ、青空が広がっていた。
〈パーティー〉
岩メイン 下調べ、ルート確認不足
L 体調不良
AL コンパス壊し
M 特になし
〈感想〉
笠井 自分の実力、というか実力含めた諸々の未熟さを痛感した良いメインになった。これからも試行錯誤しながら、自分の出す山行をバチ決めていきたい。
青木 下部フランケ、dガリー奥壁の継続は、クラック、ハング、スラブ、チムニーなど、色んな岩を楽しめ非常に充実でした。先輩方に感謝です。ありがとうございました。
坂口 実質的な登攀は二日だけだったが、それでも非常に充実していた。二人に感謝。
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