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- 発行日時
- 2020-9-23 2:47
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- スゴ谷-鳶沢下部探検-スゴ一ノ谷右俣-薬師岳-折立
- 記事詳細
- スゴ谷-鳶沢下部探検-スゴ一ノ谷右俣-薬師岳-折立(沢登り/剱・立山)日程:2020-09-19〜2020-09-22メンバー: yoneyama macchan90 gaoroコースタイム:写真:まきの上から取水堰堤施設遠望。連バクでいい沢なのになあ呆け標高1500mF。細い20mスゴ一の谷進むといきなりすごい滝1360。ツメはガレで助かった堰堤!北薬師岳山頂。文登研の知り合いにあって撮ってもらうまた滝その後もヘツリや段差のクライム続く懸垂下段一泊目右岸を巻く。延々上がって藪こぎ。折立から2時間半トコトコ歩いて、スゴ谷出会い。この道を突き進むと立山カルデラに至るらしい。地形図で目立った「コの字」のゴルジュ疑惑地帯は、特に大したものはなかった。この先1570二股にて引き返す。太郎平左岸の岩壁の上をまき最奥の堰堤製作中のところ。出発あらためて見上げる標高1500の大滝。狭い谷間に光が当たる時間帯に輝く。小滝が続く空も晴れた右岸を大きく巻くことになる。標高差100m近く、小尾根一本またぐ感じ。この途上で古い遭難跡を見つける。少ない薪を焚くサル軍団お迎え最初の滝が見えた倒木だらけのパラダイス周辺でC2を探す。いきなり堰堤工事用林道があらわれる。懸垂上段連幕帯赤牛、水晶と槍、黒部の谷かなりコワい草付き斜面のトラバースを三箇所ほど通過。淵滝もまとめていくつか。また小滝朝イチの滝2条巨岩多しヒモも出す2pめゆるいが高度感ある数mを登り滝上の終了点清々しい草付き1pめで狭いテラスへツメ揚げのガレ北薬師岳山頂まきの途中ガスが来て連幕帯始まる薪の宝庫の対岸が幕営適地なので、重いやつを一本橋で難往復もして運ぶ。一発目堰堤懸垂下段。リスにハーケン二枚。滝上にも小滝や淵が続いて誘う懸垂下段また小滝穏やかな感じになったと思ったナメもきれいまた小滝立派すぎる林道。道は標高1400mからすこしずつ下がりスゴ一の沢の標高1300にかかる堰堤記号の上にできた橋に向かう。懸垂下段河原に降り立つ五光岩輝く渓谷懸垂下段一泊目まきの途中より覗き込む。何か取水堰堤施設関連のコンクリ壁。これも上を巻く巻いた20m滝を懸垂上段。直径6センチの灌木に捨て縄胎内くぐり樹林限界近くでてエンバニ決める。巨石をどけ整地して3人スペースを作る。なめプールスラブになっていたのでザイル2p出して巻く。朝イチの滝2条朝一番。スゴ谷始めの堰堤を前にサル軍団朝イチの滝2条懸垂上段小瀧始まる右(左岸)から小さく巻く取水堰堤下に降り立つ。どこからも登れない。ちょうど二股滝上にも小滝や淵が続いて誘うその後もヘツリや段差のクライム続く堰堤!サル軍団最後は懸垂で降りる。朝イチの滝2条剣、立山が見えた鳶谷出会い1480mの狭い入り口小滝多し日を浴びる小滝郡岩盤のサワ太郎平水が尽きたので、フェルト保護のためわらじをつける。草付きをがおろさん、外傾バンドへ薬師岳山頂薬師岳と北カール滝、滝ハンバ現る。きょうは工事休みのよう。現場荷物とってきて、スゴ一の谷にかかる工事林道の上から。右岸の石垣は工事のもの。美しい小滝も石垣で固められている。タープようやく日が当たるカレー雑炊、野菜別茹でトッピング数段の登れない滝、これは左岸側を結構巻く太郎小屋草付きをがおろさん時折青空バンドからジャンプの岩もあった〜富山平野一泊目、点火。太郎平テン場シューズに自作わらじ20mチョックまた小滝奥の方にすごいのが見えてきた時折青空柱状節理大日岳方面の背景北薬師岳山頂こういう感じでたのしく前進20mチョック標高1830m右岸の草付きから巻く。ノーザイルの途上松が数m転落、肋を痛める。帰りは林道使う。3つも4っつも堰堤の上り下りはゴメンである。下にはすごい工事現場と堰堤新築中。まきの途中巻きの途中から連バクを見るまた小滝哀れ本流太郎平岩の架け橋のある珍しいところこの辺で泊まるか〜。標高1280mスゴ1,2の谷二股C1草付きをがおろさん、外傾バンドへまた左岸からまくナメもきれい薬師岳山頂プール付き3m滝、これも右岸から巻く。本日3つ目の巻きその後もヘツリや段差のクライムたのしく続くナポリタン500グラムまた小滝スゴ一の谷1300の堰堤記号の左岸には高さ数百mの法面と、堰堤の上に橋、そのままトンネルが貫通していた。幸い工事は休業日。ここに荷物置いて、C1に食料など取りに戻る。また小滝鳶谷出会いの狭い入り口、入り?感想:初日:堰堤だらけのスゴ谷下部通過コロナ休止半年ぶりの山。長良川河畔の松宅に国鉄+バス乗り継いで前夜泊。未明にガオロさんお迎えで4時間費やし折立へ。4連休で広い駐車場みっちり。カルデラ工事作業林道を徒歩で2時間半、数十台のトラックに抜かれすれ違い、スゴ谷出会いへ。デカい堰堤とサル軍団のお迎えだ。堰堤を越え、小瀧を超え、巨大取水施設までは水が殆どない。巨大取水施設のコンクリ壁は超えられず、左岸を大きく巻いて、美しい函滝群もまとめてまく。泥の傾斜にポキポキの草を押さえて、足の親指一本をねじ込ませて立ち込むようなトラバース2箇所ほど通過。松っちゃん、こんなとこよくノーザイルで抜けるよなあ。でも地下足袋の親指一本が効くのだ。今回は3人とも秀岳荘のフェルト地下足袋という足ぶれ。一の谷、二の谷の二股にちょうどよいテン場。人造物多かったけど、谷はサスガ深山奥山だけある風格。松の奥様が握ってくれた玄米おにぎりの腹持ちがすごく効く。二日目:鳶谷探検松が久しく地形図に印をつけていた、鳶谷のコンタ1500m付近の大きな「コ」の字屈曲部にゴルジュを求めて出かける。テン場を出るとすぐに美しい二条の滝。なのにその後巨大堰堤が連発。どこから作りに来たのかと思えば上流から林道が伸びてきている。その道は、トンネルからやってきていた。今も進行中。最上流の「第五谷止」というところでは、これからコンクリ流し込みという段階だった。今日は作業休みのようでパトロールに来ていた大型のクマに会った。現場をあとにすると、10mほどもある墓石を架けたような石橋のある珍しい場所がある。美しい岩盤と小滝の連発をすぎて鳶谷出会いへ。狭く、秘密にふさわしい入り口だ。程なく狭い割れ目にひょろりと水流をくねらす20m滝1500m。右岸の岩壁の左の草付きをがおろさんがメキメキ登る。ハング気味のバンド状を右へ進み、安定のバンドへ15m。2p目は傾斜はないが滝の横の岩面を15m上がる。滝の上も岩盤ヘツリや滑床が続き、美しい沢だ。さて問題の「コ」の字エリアは、両岸おっ立った岩壁ではあるが、地形的に困る狭さにはなっていなくて、すっと通れてしまった。探求を終え、二股で一服して引き返す。この沢の記録は松によれば1980年代の「大坂わらじ」の立山カルデラに抜けた記録一本だけとのこと。下流部堰堤だらけになる前のことなのだろう。20m滝を懸垂して下り、工事現場へ戻る。帰りはこの林道を探求して歩き、このあと遡行する一の谷へ。そこでは、高さ数百mの法面をコンクリで硬め、林道は土手っ腹のトンネルに消えていた。ここからテン場の二股へ巨岩の沢を下り、荷物を取ってまた戻る。工事現場をあとに登るとすぐ、1360mに20m滝。両岸で男女が向かい合い、鼻を付けているように僕には見える。少しゆっくりしてから右岸の草付きルンゼを上がる。足場は決まるが、結構登っても右側の崖がついてくる。結果、尾根を上がって超えるほどの大きな高巻きになった。途中、藪の中の幅50センチほどの安定したふわふわのバンド上で頭骨を見つけた。形、大きさとも人類のものと思われる。どんな境遇だったのか手を合わせお経を上げる。巧みなルート取りで、ロープ無しで降り立つ。その先の倒木がガッサリ溜まっている近くにテン場とする。整地すれば3人寝られる砂地あり。三日目:スゴ一の谷遡行巨岩の多い沢で、全身運動が続く。胎内くぐりで抜けるポイントもある。美しい函滝が延々続き、凡庸な河原が続かない。1830のチョックストーンの滝20m。右岸のルンゼ草付きから右上のヤブへ取り付くあたりで先頭の松が頭くらいの落石2,3個もろとも転落して5〜6mでつかんで止まった。脇を打ったようでこのあと肋骨の痛みが続いた。その後、登れない連瀑帯が2100m付近から現れ、延々右岸の藪こぎ高巻きになる。太い笹にハイマツも現れ、久しぶりのマジ藪こぎ。標高差100m以上は漕いだと思う。弱点を探してようやく水に戻り、2350二股で、樹林もなくなった。泊まるならこのあたりが限界というあたりでテン場。後半の連瀑帯は予想外だった。巨岩を馬鹿力でどけて、三人分の寝床を確保。ただ風が吹き抜け、寒い夜になった。雨は幸い山行中一滴も降っていない。夜は星、富山平野の明かりが輝いている。寝袋無しで来たので震えて眠る。四日め:薬師岳〜折立C3より上は快適に高度を稼ぐ。源頭はヤブなく助かった。巨ガレ登りで劔立山が見え始め、稜線に出た。北薬師の山頂にも縦走登山者多し。がおろさんお知り合いの文登研のお二人に会う。久しぶりの晴天でどこまでも見える。信州を遠く離れてしまった気がしていたが、槍や鹿島槍がすぐそこに見える。薬師岳のカール底にはモレーンも見える。赤牛や水晶、鷲羽、唐沢岳など、ここ数年の山行のラインを眺める。中腹の、誰も行かないところにテーブル湿原があちこちにあって興味を引く。がおろさん、あそこも滑ったこと有るそうで。薬師如来像に手を合わせ、南無阿弥陀仏を10回。20年前、鳶沢登ってここに一緒に来た梶田さんを思い返す。その後、滝のヘツリで落ちて死んでしまった。フェルト地下足袋の底フェルト消耗防止の為、手編みのポリ紐わらじをつけて登山道を下る。4連休でもあるし、小さな子供もいる家族登山が何組も居た。駐車場に戻るとお隣さんの若い女性二人組は出発時と同じ人だったのでごあいさつ。沢登りも嗜むそうで、松ちゃんの知り合いを知っていた。岐阜の北までまたがおろさんに載せてもらってバスで岐阜へ、国鉄で名古屋へ。栄の八百屋「ぴぴっと愛知」が、21時までやっていて助かった。自転車こいで帰宅して、半額レタスとミニトマトにかぶりつく。下山で食いたいのは、前は肉だったけど、最近は生野菜。取り敢えず、遡行図を作成しました。