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OBの山行記録・ 2015年5月17日 (日)

果てしなく続く白い稜線を一人進む。ピッケルを刺すとまさにその位置から、ズンという重低音と共にとてつもなく巨大な雪庇が落ち、轟音と共に谷底に消えていく。踏み抜いたら助かりようがないなと肝を冷やし、慎重に進む。疲れ切った一日の終わりの夕焼け、雪洞から這い出て見る朝焼けに感動しながら、一歩一歩進んでいく。満身創痍となって辿り着く終着点の襟裳岬で夕焼けを眺めながら、長かった縦走を振り返って佇む。
 そんなイメージを頭に浮かべながら、ワクワクしていた。予定していた海外遠征が都合により中止となり、そうだ日高全山に行こうと決めてから日々夢想しては心を弾ませていた。入山前からいい山行になる予感がしていた。
 作戦はなるべく軽量化して春の締まった稜線を気持ちよく駆け抜ける。生涯一度の挑戦になるだろうから失敗に終わらないようにはしたいが、そうすると荷物は増えていくばかりだ。なんとか楽古岳までは縦走できるかなという荷物だけ持ち、何もかもうまくいった場合に襟裳岬まで行くこととした。

OBの山行記録・ 2015年5月17日 (日)

2014年、自分にとって記念すべきルーム卒業&就職の年。
ところが4月に社会人一発目の山行として現役を誘って企画したニセカウ南稜で雪崩に遭い、入社2週間目で入院した。
(ちなみに大先輩の仁さんは会社役員です。その節はご心配おかけしました!)
おかげで会社の人には名前を憶えてもらえたのであるが、山岳部4年間それなりにやってきたつもりがこの様なので、色々と思う事があった。

週末では出来ないような、真摯に純粋に、全身でぶつかる山登りがしたい。
もがいたりあがいたりしながら山の懐で抱かれたい。憧れの山を、自分のやり方でやりたい。
そんな自分の想いをぶつけられる山行は何かと考え、現役の頃から憧れだったカムエク南西稜が頭に浮かんだ。
山越えして別の土地に辿り着く山行が自分は好きなので静内ダムから札内ダムまでのっこす計画にする。
テントは持たない。(それ以前にテント持って無いけれど!)ツェルトとイグルーで日高の核心部を山越えする。軽いしその方が面白いと思う。
核心部での懸垂と自己確保を想定してロープは6mm×40mを携帯することにした。
6行動4停滞持って入山。今回の為に有給つなげて連休11日を準備した。
今回は天気に恵まれ停滞無しで大晦日下山となった。

OBの山行記録・ 2014年5月11日 (日)

シューパロ岳は、芦別、夕張山脈の西列にある鋭峰群のひとつ。南北の衝立みたいな細いリッジに10以上のピナクルが尖って最高点シューパロに続く。山頂手前には100mほどの岩壁バットレスもある。山深いので積雪期に目指す人はいないし、無雪期は尚更。登攀記録は見た事が無い。シューパロ岳に登るなら、このリッジが正面玄関だろうと、8年前から計画をしていた。
(4月20日撮影 1415より斉藤)

OBの山行記録・ 2012年4月27日 (金)

【月 日】2012年4月21-22日
【ルート】八甲田田代平-七十森山-折紙岳-みちのくトンネル上-三角岳-烏帽子岳-陸奥湾狩場沢海岸
【メンバ】米山(1984入部)、木城(2009入部)、菅野(弘大山岳部OB)
奥羽山脈北端が海に没する陸奥湾野辺地の烏帽子岳へ、八甲田の外輪山からつなぐラインが津軽、南部両藩の境。二日間で行けるぎりぎりの長さで、ここ数年雪の締まるタイミングを計ってきた。
道南八雲のカンノ君はいつもの夜行はまなすで到着、函館のキシロは船(学割1300圓)で前日入り。朝の田代平までは山崎さんが車で送ってくれた。

OBの山行記録・ 2012年3月7日 (水)

【月日】2012年03月03日(土) 〜04日(日)
【メンバー】米山(1984入部) , 斎藤(1987入部) , 石川(1987入部), 北川(HUWV), 高柳(HUWV)
【天候】:一日目 小雪時々晴れ 二日目 晴れ

長万部三山。車二台使って山三つ越え山行。登りも快調、下りも快調なルート取りができた。地図見てメド立て、現場で選択で申し分ない。1000mの山だけど、延々続く無人地帯だ。長い冬だったけれど、遂に高気圧が流れてくる季節になった。快晴で、日本海と太平洋が両脇に見えた。

OBの山行記録・ 2012年2月17日 (金)

青森、津軽では豪雪、猛吹雪の日が続く。樹林限界を超える八甲田の姿はもう何週間も里から見えない。こういう季節は1000米を超えないけど気になる名山を海から海へ長距離山越え山行に限る。山越えは汽車やバスを使って人里から歩く。この冬続けた山行を連発で披露します。雪たっぷりなので、汽車を降りたらすぐ山スキーをはけるのが自慢。弘大山岳部と道南の若いもんも加わる。≪若いもん=ワゲモン(津軽弁)≫