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- 発行日時
- 2021-4-20 21:54
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- 教えその5 重いブロックを持ち上げる
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こんにちは!イグルスキー米山です。
意外と苦労する人がいる、切ったはいいけどブロックが重くて持ち上がらないという問題です。
これまでの写真を見ると、12月〜2月くらいの樹林限界以上の雪はサクサクの「かるかた雪」でホイホイ切れてホイホイ持ち上がるのですが、3月半ば以降になると、気温も上がり日射も浴びて、雪が徐々に高密度になります。なるべく大きなブロックを切ろうと言ってはいますが、持ち上がらないと壁が積めません。特に力の弱い人も中には居ますから、自分が持てる限界で、切りましょう。1段目、2段めなら、30cm×30cm×30cmのサイコロ状でもなんとかなります。3段目、4段目なら、細くするため、縦割りにしましょう。
とはいえコツもあるのです。私、以前合気道をやっていました。合気道というのは相手の手首や肘などの弱点を軽く掴んで、非力な人でもそのお互いの体の位置関係と動きと呼吸によってワザをかけ、思いもよらぬ大きな力を発揮するのです。か弱い人がポンポン人を投げ飛ばす不思議なコツがあります。その一つが、
へその前で息を吐きながら仕事をすると、強い力を出すことができる
というものです。ヘソですよ。体の中心。両手を自然に前に垂らしたら、そこです。台所で包丁使う時、ワザをかける時に相手の手首を掴む時、全部ヘソの前20cm以内です。重いブロックを持ち上げるときは、前かがみではなく、膝を曲げ腰を落として、自分のヘソをブロックの前に近づけるのです。ブロックを持ち上げるというより、自分のヘソを近づけるようにして、そのあと一緒に立ち上がりましょう。いま流行りの、「寄り添う」ってやつですね。だから立ち膝とか、正座とかして、まずは自分の姿勢を低くします。簡単だけど、非常に大事です。凍って硬いブロックにノコを入れるのが続くときも、なるべくヘソの前になるように、自分の立ち位置と姿勢を工夫しましょう。疲れないために、とても大切です。
床においた鞄の中を探したり、地面のものを拾ったりするときも、小さめのリュックを背中からおろして中を探すときも、脚をたたんで片膝をついて、ヘソを落とし背中を立てて作業しましょう。そのほうが格好もいいです。
きょうはここまで。またね。