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発行日時
2021-6-13 5:24
見出し
鹿島槍ヶ岳 東尾根
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http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3273300.html 鹿島槍ヶ岳 東尾根への外部リンク
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鹿島槍ヶ岳 東尾根(積雪期ピークハント/縦走/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2021-05-03〜2021-05-05メンバー: Kashiken imuraコース状況/その他周辺情報:1日目(6h):大谷原駐車場(6:30)東尾根取り付き(6:45)一ノ沢ノ頭(10:00)二ノ沢ノ頭(11:30)手前の稜上=C1(12:30)大谷原の広めの駐車場に車を止めて、林道を進む。林道がS字カーブを描いたあたりで・1251を目指して適当なところを上がる。急とのことだったが、それほどでもなく、一息で・1251まで。東尾根を2時間ほど歩くと十分に雪が出てきた。途中引き返してきたパーティとすれ違う。本日乗越し予定だったが、悪天なので、引き返してきたのだそうだ。一ノ沢ノ頭手前くらいでアイゼンを付ける。一ノ沢ノ頭は広いピークで晴れた日の幕営には最適。二ノ沢ノ頭までは途中ナイフリッジっぽい箇所が出てくるが問題ない。この日、二ノ沢ノ頭ピークは風の通り道になっているようで、少し戻ってC1とした。ブロックを結構積んだが、夜はあらゆる方向から風が吹き荒れ、うるさい夜を過ごす。イグルーを短時間でかつどこでも掘れる技術を身につけたいと感じた。2日目(12h):C1(5:30)第一岩峰基部(7:30)第二岩峰基部(10:30)鹿島槍北峰(14:00)鹿島槍南峰(15:30-15:45)冷池山荘北の稜上=C2(17:30)二ノ沢ノ頭から30分ほど進むと雪壁の急登が始まる。比較的急登の雪壁を一段登ったら、そこからはダブルアックスに変えて、コンテで進む。シングルアックスでも対応可能だが、ダブルが使えると行動がスピーディーになってよい。コンテで30分弱登ると第一岩峰直下。ここで泊まれるとの情報だが、それほど広い場所ではなかった。・第一岩峰(2p):基部手前からスタカットで中央の雪壁を登る。1P目はザイルスケール40mほどでトラバース手前まで。I氏リード。2P目は雪壁を斜上して、簡単な雪壁をロープいっぱいまで伸ばす。K氏リード。ここは雪が少ない場合はドライツーリング的となり、難易度がやや上がるそうだが、すべて雪壁登攀に終始した。第一岩峰から第二岩峰までは雪稜をトラバース。雪庇と滑落に注意しながら進む第二岩峰手前のトラバースは急なので、慎重にコンテで進んだ。第二岩峰基部ではヘリの救助を待つ4人パーティと出会う。彼らは5/2に入山し、2日間も第二岩峰直下の狭いコルで悪天をやり過ごしたそうだ。ヘリのダウンウォッシュの影響で行動ができないため、K氏が1P目を登った後に救助終了まで30分程度待つこととなった。幸いこの日は快晴だったので、スピーディーに救助活動が行われたようだった。救助隊員の手際、配慮が素晴らしく、感動。学生時代にこの場面に遭遇していたら、人生変わっていたかもしれない。・第二岩峰(1~2P): 先行パーティが1段上がったところで1Pを切ったので、それに合わせる形で登攀開始。1P目はK氏。15mほどの簡単なピッチ。2P目はかぶったチムニーを超えるのが核心。男前じゃんけんで見事勝利したI氏は苦戦しながらも見事に突破。残置ピンもあるが、信用ならないので、カムは数個持ってきたほうが安心して登攀できると思われる。終了点は灌木。第二岩峰からは高度感のある雪稜登高が続く。天狗尾根の頭を過ぎ、鹿島槍北壁の稜線で先行するパーティのトレースを辿っていたところ、K氏の右足が突如宙に浮く。2×5mくらいの雪の塊が北壁に落ちたのだった。とっさに左足に重心を乗せ、後ろにのけぞって事なきを得たが、落ちていたら確実に死んでいただろう。落ちたら終わりという意識を常に持っていたものの、漫然とトレースを辿ってしまっていたことが原因だ。この経験からトレースでも雪庇踏み抜きする可能性があることを改めて再確認し、その後の行動はより注意深く行動するように心がけた。この直後、これまで前を進んでいてくれた先行2人組パーティに代わり、ラッセルを行い鹿島槍北峰まで。このパーティは本日ずっと先頭を進んでくれており、申し訳ない気持ちがありつつも、先にピークを踏ませていただく。南峰の最後の登りは急な雪壁なので、注意する。最初にロープを出してからロープをしまわずずっとコンテで進んだ。雪が緩んでいると怖いかもだが、今回は雪が締まっていたので、快適に進む。南峰から冷池山荘までもおおむね雪があった。なだらかな尾根を下り、冷池山荘テンバ付近でC2。登ってきた東尾根、劔や立山、北アルプスの山々など360度の大展望を望める最高のテンバ。3日目(5h):C2(6:00)赤岩尾根ノ頭(6:30)西俣出合(9:00)大谷原駐車場(9:30)雪の状態がそれほどでもなさそうだったので、夏道沿いのルートを選択したが、やはり稜線を忠実に下ったほうがよかったと思われた。雪の状態から西沢(赤岩尾根の南側の沢)を下ることも可能と思われたが、念のため赤岩尾根を下る。尾根上は雪が残っている箇所が多く、終始アイゼンを付けて下った。あとは林道を大谷原まで。写真:
 
 
 
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