残雪でヤブが埋まる国境稜線をシールスキーとイグルーで長距離山行、という計画がたくさん。いくつもある候補から今回はこれを行こうと、昨日のうちに一週間分の食糧をザックに詰め、計画書も「コンパス」に送り、妻にはGPS通信によるトレースの手配も。
今朝は早起きして玄米飯も平らげ、さて靴を履いて玄関を出るだけという段になって、今日はやめようという気になった。気まぐれではなく、昨夜床についてからずっとのしかかってきた「山行前の重い気分」がずっと取れなかったのである。
北極圏のイグルー作りの動画を見て、ぼーっとしています。
Igloo building is an art in the Arctic.#gigadgets #building #Arctic #art #living pic.twitter.com/seZhDU40td
— GiGadgets (@gigadgets_) March 13, 2024
残雪でヤブが埋まる国境稜線をシールスキーとイグルーで長距離山行、という計画がたくさん。いくつもある候補から今回はこれを行こうと、昨日のうちに一週間分の食糧をザックに詰め、計画書も「コンパス」に送り、妻にはGPS通信によるトレースの手配も。
今朝は早起きして玄米飯も平らげ、さて靴を履いて玄関を出るだけという段になって、今日はやめようという気になった。気まぐれではなく、昨夜床についてからずっとのしかかってきた「山行前の重い気分」がずっと取れなかったのである。
人と約束していたり、貴重な週末の限られた時間だったり、飛行機の切符を予約でもしていたら、仕方がないから出かけたかもしれない。しかし今の自分は自由なのだ。明日に替えたところで計画書の日付を訂正するだけですむ。
列島南岸に伸びた前線のせいか、東の山裾の雲が低い。昨日もずっと雲が厚くて暗かった。天気のせいでもあるかもしれない。入山日の雨くらい、長い山行ならどうってことないはずなのだが。
延期を決めた後の家族との会話は、運命の分岐を超えた後の世界であり、さりげない話が面白い。もしかしたら聞いていなかったはずの、交わされなかったはずの話。とても楽しい。それに、山行に行く行かないを決めた自由を感じる。ぽっかり浮いた時間の自由も魅力だ。
しかしまた一晩、山行前の緊張を味わうのか。まあ出かけてしまえば楽しいばかりなのだけれども。いや、前の晩からウキウキするような時にこそ入山をするべきだろうな。いつまでも勤め人時代の、時間の限られた遊びなんかの習慣に縛られてはいけないな。人生はこれからなのだ。