ヤマレコAACH - 切り抜き一覧
発行日時 | 見出し |
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2021-4-13 10:38 |
上ホロ登攀(化け物左、正面壁左クーロアール)
上ホロ登攀(化け物左、正面壁左クーロアール)(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2021-04-10〜2021-04-11メンバー: Takenaka2017 kasaisntコースタイム:写真:北西稜P3?2p目終了点より岩にシュリンゲ掛けて雪を被せた1p目 よく探せばナッツきまるBen Nevis感想:前十勝?の噴煙が異常。噴火しないでほしい。
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2021-4-12 21:27 |
教えその1 大きく長いブロック
まずは、いちばん大切なことを。
なるべく大きくて長細い、角の決まったブロックをバンバン切り出すこと。 これに尽きます。 講習会をやるようになって見てみると、 うまく行かない人の大体の傾向はブロックが小さいです。 刃渡り30センチのノコギリなので、30cm×30cm×50cmくらいの 大きなものを足元から丁寧に切り出して、周りに積んでいくのです。 そしてまともなブロックを取り出すには、 角まできっちりノコで切れ目を入れることが大切です。 両サイド、後ろ壁、下底と。 奥の角のところは念入りに。 スコップを入れたらコトリと動くのが、良いブロックです。 無理やりスコップをこじるようだと、奥の切れ目が不十分で、 取れたとしてもブロックが欠けます。それから 切れ目を少し外開きに入れないと、 切れているのに引っかかって出てこないというケースも よくあります。そのときは外開きのノコ目を入れ直します。 なぜ丁寧に切るかというと、そうしないと大きいのが取れないからです。ブロックはとにかく大きく面が平らなほうが、早く安定して作るのに有利です。
でも作れるブロックの大きさは決まっています。 大まかな段取りは◎一段目(紫と水色)は土台。厚み30センチのでかいやつを長辺4つ、短辺3つの長方形に並べます。直径1.5mくらいに丸く並べてもいいよ。 ◎二段目(水色)は一段目と同じ大きさのブロックを乗せます。このとき壁の厚みを利用してぐっと内側にせり出して積みます。 これだけでもう外観の壁の高さの半分60cmです。 ◎三段目(橙色)はもう重いブロックでは安定しないので、20cm×20cm×50cmくらいの細長くて重くないブロックを 切って、コーナーに乗せて橋掛けして屋根を塞いで行きます。穴だらけでもいいからまずは屋根を作り、 隙間をあとから軽いブロック載せて塞ぎます。ブロックは足元から切り出し、三段下まで掘れば十分です。一段目の雪質は日射や風の影響が強くて硬すぎたり、重すぎたり、脆すぎたりして、挫折しそうになるけど、下に行くほどよいブロック、つまり硬すぎず、重すぎず、脆くない雪になります。諦めずに進めましょう。 きょうはここまで。 話も穴だらけだけど、まずは骨格だけ話しました。またね。
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2021-4-12 1:24 |
浦臼/鳥越山・隈根尻山
浦臼/鳥越山・隈根尻山(積雪期ピークハント/縦走/増毛・樺戸)日程:2021-04-11(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:同上神威尻、ピンネシリ鳥越山から石狩平野キンドー氏登頂隈根尻ピークより樺戸山感想:旭川方面に向かう途中、城砦のように見える隈根尻に登る1.林道は雪が切れている箇所がある。2.鳥越山を越えると雪庇が崩れた箇所がある。2回ほどスキー脱いで通過3.樺戸山ーコル間が唯一スキー快調、シールつけたままで降りたけど。4.隈根尻最後の登り夏道が出ている。コルにスキーデポしてピークまでツボ足5.鳥越山までシールで戻る。そこからの滑降は落枝を踏みながら。
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2021-4-11 22:37 |
栂池イグルー講習会
イグルー講習会で15個作りました。こんにちは、イグルスキー米山です。 無風快晴の春の山でイグルー講習しました。 7人参加。もう表面は結構固くて、ツボ足でも潜らない感じの雪です。栂池の標高1900m付近です。参加者の中には以前挑戦したけど3時間もかかったという人も一人いました。 まずはイグルスキー講師が4人用を一発作って見せ、そのあとみんなが一人一個ずつ作るという流れです。40分で作るのが目標ですが、今日の雪は硬くて重くて、結構時間がかかり、1時間15分かかってしまいました。2月の雪とはずいぶん違ってきました。でもこんな雪でも作れます。雪洞はこのあたりではどこにも掘れません。 目の前で見て、教わってみればできるのだこのあとみんながコツを飲み込んで一個ずつ作ります。小さめに作 ると中の作業がしにくく、大きく作ると今度は屋根が塞げる気がしません。でも大丈夫、それぞれに解決策があります。 結局、みんなは2時間ちょっとかけて、なんとか屋根を塞ぎきりました。 「これでも雪洞掘るより早いし、体も濡れない」(雪洞泊経験者) 「一人で集中してできるのがいい」(孤独の好きな人) 「達成感デカッ」(若者) 「よおし、コツが分かった」(自力で挑戦したけど3時間かかった人) 「はじめは屋根が塞げるとは到底思えなかったですよ、うれしい〜」(やや弱気だったお姉さん) 「浅いところは雪が硬くて無理そうだったけど、下に掘るといい感じの雪に変わった」(若者) などなど、発見の感想を聞きました。そうです、下に掘っていくと良い雪に出会うのです。 二日目はほぼ半分の時間でほとんどの人が屋根まで完成できました。あと二つ三つ作れば、そして、もっと標高の高い、気温の低いところ(雪が軽くて硬いのです)で作れば、40分は達成圏だと思います。 15もイグルー作ると、まるで古墳群です。 ひとまず報告でした。細かいコツなどの解説は、これからおいおいしていきます。 きょうはここまで。またね。お楽しみに。 |
2021-4-10 11:55 |
カミホロ 左クーロアール 化け物OW他
カミホロ 左クーロアール 化け物OW他(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2021-04-10(日帰り)メンバー: sy2017 Iida_2017コースタイム:写真:1p目 長スリング必携2p目 名物チムニー化け物OW ドライコンディション かつ草付きバシバシで登りやすかったフォローも苦笑いなのだった。ベンネビス
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2021-4-9 23:17 |
こんにちは!イグルスキー米山です。
イグルーを知っていますか?こんにちは!イグルスキー米山です。
イグルー「igloo」とは、カナダやアラスカの先住民が作って住んでいた雪のブロックのドーム状の家です。防寒、防風、防音完璧で現地調達、ほぼ手ぶら(ノコギリとスコップだけ)で、猛吹雪でも安眠できる宿です。
私は北大山岳部でイグルーを身につけて以来、雪山登山でずっと実践してきました。もう30年以上になります。この間に泊まった数はおそらく200泊くらいです。講習などもして、作った数は300くらいかな?おそらく温帯の住人としては世界一だと思います。はじめは試行錯誤だったけど、今は誰にでも作れる方法を見つけました。 私の作る登山用イグルーは冬季登山の実用第一です。テントに勝つために、3,4人用でも40分で作ります。これなら文句ないでしょう?それに、テントより快適安全軽量で言うことありません。
イグルーは誰にでも40分で作れますただ、作るのにちょっとコツがいるので、初めて自分だけで作ると長く時間がかかります。屋根がどうしても塞げないこともあります。まして冬山登山でテン場を作るときは、疲れ切って実力ぎりぎりの気分のときも多く、なかなか新しいことに手を出せません。あまりやる人が居ない理由はこのあたりではないかなと思います。 イグルーは、テントや雪洞に比べ利便性が高いのです。厳しく、長期の、雪山登山者にこそ強く推薦する技術です。その理由はおいおい説明します。誰でもここにあるコツを飲み込んで2,3回作れば、実用レベルになります。
でも、雪山登山には縁が無いけどイグルーに泊まってみたいという人、北日本の豪雪地に住んでいて、幼稚園の庭に作って子供と遊びたいという人、イグルーキャンプをやってみたいという人も、条件さえ満たせば作れます。そんな人達にも、なんとか完成できる技術を伝えたいです。
多分世界一イグルーを作っているイグルスキー米山の、唯一無二のイグルーウェブサイトです。他の誰にも出来ない仕事だから、とてもやりがいを感じます。
このブログではそのコツを、テーマ毎に書いていきます。
必要な道具、どんな場所に作るか、どうやって作るか、どうやって寝るか、どんな歴史があるのか、これまでの様々なイグルーの話、たくさんの話をしていきます。
そんなに書くことあるのか?と思うかもしれませんが、イグルーは作るたびに発見があり、自分でも驚きます。作れるようになるのは難しくないけど、奥は深いのです。
初めてのブログなので書きながら見やすくしていきます。体裁がまだむちゃくちゃですね。
きょうはここまで。またね。
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2021-4-1 2:30 |
伊豆クライミング(城山、城ヶ崎フナムシロック)
伊豆クライミング(城山、城ヶ崎フナムシロック)(フリークライミング/伊豆・愛鷹)日程:2021-03-25〜2021-03-29メンバー: nikonikoaokazu yumepporo Mt-sunnyコース状況/その他周辺情報:フナムシロックは『伊豆海の森スマイルキャンプ場☺︎IZUMI RESORT』さんhttps://www.izumiresort.com/aboutusで駐車。1日1000円なり。至近で便利、アプローチも丁寧に説明してくれた。写真:フラッシュダンス5.9ワイルドx、10a南壁のホームボーイ5.8。小川山のスラブと違って手がかりが色々ある。ジプシーマリー10a。面白い。河川敷からの城山、河川敷は車が土手まで入れる。スーパーも近くていいテンバ。七輪で仲間とチマチマやるのは楽しい。ワイルドボア、ストーンフリー10c。白い岩は気分をさわやかにしてくれるから好き。ガバがいっぱいでゴシゴシ登れる。フナムシロック、海が近い。感想:城山南壁は歴史のあるエリア、今回OSできたハートルート11aは日本のフリークライミングの黎明期を支えた戸田直樹氏が81年に初登。お手軽感は少しあったが歴史あるルートでOSグレード更新できてうれしい。みんなでキャンプして、クライミングを楽しむ、自分の好きなスタイルです。
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2021-3-31 11:52 |
コイカク夏尾根〜1823〜カムエク〜エサオマン〜神威北東尾根
コイカク夏尾根〜1823〜カムエク〜エサオマン〜神威北東尾根(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2021-03-24〜2021-03-29メンバー: Iida_2017 mt_furanoコースタイム:写真:カムエクピーク!南西稜を見下ろす。札内JPのトラバース。2日目の朝23からカムエク朝焼けの231903分岐から1917本当に大切なものはそれほど沢山ありません母を感じる幌尻。エサオマンの下り,少し急。ブッシュ帯を巻いたのはここくらい。コイカク23間ピラミッドからカムエク1917への登り23から見る39。まさしく男のブツである。エサオマンピーク!快適トッタベツヒュッテ。よくわからん沢,冷たかった。一応fixした1800mピナクルエサオマンから歩いた稜線を振り返る。左からカムエク,ピラミッド,右岸尾根頭ピラミッドがめっちゃかっこいい5日目の朝東西稜線の奥に幌尻。エサオマン。北日は山が一個一個でかい。感想:日高大好きっずなので日高大好き。
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2021-3-30 6:36 |
白山イグルー縦走・石徹白から白川郷
白山イグルー縦走・石徹白から白川郷(積雪期ピークハント/縦走/白山)日程:2021-03-21〜2021-03-26メンバー: yoneyama 8o8mnokataコース状況/その他周辺情報:初日雨、三日目の朝はマイナス13度くらいになったため、雪面は概して固く、スキーに適さなかった。雪の量はあり。視界不良時の複雑な尾根線、硬いと急斜面が難所になる。総合力が必要。写真:剣ヶ峰と御前峰を見上げる三方岩岳最高点1736より三方岩岳と笈岳御岳山と乗鞍岳を眺めるイグルー完成埋没の室堂白山を背に北上ゆくて別山白川郷合掌造り集落が見えた別山からの稜線右は剣ヶ峰こういうところに限って下は激流。アイゼンに変える。行く手、念仏尾根が延々。左端の白い山は20年前に南下した大笠山、その右が尖った笈ヶ岳1780mへの雪壁白山、御前峰ちらり送りの西名さんは石徹白の杉まで同行、林道はすべて雪あり左、三方崩山、右、頭を雲に突っ込んでいるのは昨日滑ってきたオモ沢源流ネコヤナギ見つけにくかったけど見つかった三ノ峰避難小屋デブリで硬い急斜面16時の気象通報で天気図を描いた記憶と違う新しい小屋三方岩山頂振り返り。銚子ヶ峰から1,2,3峰オモ沢源流のスキー、遠くに妙法山の稜線行く手に三角の笈と後ろに大笠。懐かしの雪崩の破壊、白山道路のゲート付近間名古ノ頭の急なトラバース途上三方岩岳雪崩の破壊、白山道路のゲート付近再びスキー。野谷荘司南コルのC5イグルー裏面イグルーでねる間名古ノ頭のトラバース半ばのC4右奥に間名古ノ頭。その下のコルまでスキー快適御岳山と乗鞍岳を眺めるイグルー冬季小屋は黄色く塗ってわかりやすい別山からの稜線荒島岳、赤兎方面念仏尾根へ、登り返し白山最高峰、御前峰が見えた別山への登りより、御前峰大汝への下降路は固くて急別山山頂より白山御前峰へ多少の風よけ小雪舞う御母岩、銚子ヶ峰へ内部別山山頂より白山御前峰へ三方岩岳に向かう冷え込んだが晴れた朝噴火口底部へクライムダウン、硬い。別山を振り返るイグルー道具野谷荘司南コルのC5イグルー風強し別山別山山頂より白山御前峰へ吹き溜まりとクラスト別山を振り返る乗鞍岳から剣岳まで見えている板の間はやさしい最高点半熟ゆで卵雨の登山口まで2時間半つるが山楽会提供の毛布1780mへの雪壁日が暮れる雨は止んだ、銚子ヶ峰への尾根。雪崩の破壊、白山道路のゲート付近別山からの稜線別山北面を振り返る三方岩岳最高点より野谷荘司山と今朝歩いた稜線野谷荘司山より三方岩岳御岳山と乗鞍岳を眺めるイグルー完成雨の雑木林、かわいい落ち葉石徹白のスギのある杉の林の窪地野谷荘司への登り。後ろは三方崩高いところに出入り口室堂の白山神社別山へ最期の登り二ノ峰山頂の少しばかりのオオシラビソ20年ぶりの石徹白の杉御前峰の神社御前峰の神社宮鳩の避難小屋入り口は高度感満点。重いザックで入ると緊張する御前峰へ。東側は絶壁摂氏零下13度強風扉が内開きで本当に助かった。この冬、初客かも。スキーを履いてみるが、固く、吹きだまりは潜り、スキーの底版が剥がれてしまった。雪かきしてお邪魔します。別山最期の登り木曽御嶽山と恵那山?が三角に見えるオモ沢乗っこし。尾根に登るゆくて別山シュカブラと別山シュカブラと御前峰御前峰の神社より室堂間名古ノ頭とのコルへ雪崩のネコヤナギ一番右端のルンゼを下った。固くて急でアイゼンの歯だけ刺さる感じ雪庇の最期の登り今回新調のリング朝穴ほってドアへ1780mへの雪壁ようやくシールを外してスキー林道にて手作りドリップコーヒーイグルーの屋根別山より白山御前峰へオモ沢源流のスキー三ノ峰より別山へ麻婆春雨とアルファ米間名古ノ頭の急なトラバース途上、すごく硬くて長いこういうところに限って下は激流。アイゼンに変える。スキーはここまで。尾根が細くなり、東側もアイスバーンになり傾斜つく右上は滑降してきたオモ沢の全景。下りのブナ林室堂台地への登り。昨日歩いた別山からの国境稜線ガスに巻かれ、また晴れ、三方崩山三方岩岳感想:20年前に富山の大門山から大笠、笈岳、三方岩までスキー縦走した。今回はその南の延長を北上する白山完結編。残念ながら松は仕事の都合で不参加。30年来のお付き合いのカタオカ(サンナビキ)さんと挑む。石徹白は美濃白山禅定道の正面玄関。峰を越え越え我が道で白山に登ろう。目方はスキー込みで三十キロ弱。1日目:雨の林道ずぶ濡れ。銚子ヶ峰手前まで。入山は車をニシナさんに出してもらって石徹白へ。ここは車を置いていけないし公共交通も無いのでこれしか手がない。林道はデブリが激流まで迫る危険箇所が三つ。アイゼン履いたりする。カタオカさんのシールの引掛け金具が破損し、針金で対処する。ニシナさんは石徹白杉にて引き返す。どうもありがとう。大した雨じゃないと思っていたが、下半身カッパを着なかったため、登山靴の中がドボドボになってしまって後悔。普通、雨の季節は地下足袋で、登山靴の季節に雨ってあまりないから忘れていた。覚えておこう。宮鳩避難小屋は20年前の記憶と違ってピカピカ。冬季出入り口が高度感ある高窓で、緊張する。全身ずぶ濡れの身に、小屋の毛布がありがたかった。いつもどおり、両かかとに五百円玉大の靴擦れ。靴ももうぼろぼろだ。2日目:樹林限界出て、三ノ峰避難小屋まで。全然乾かず、やる気も消沈して出発。空は曇天、強風、雨は小雪ではあった。靴以外は行動でバリッと乾いた。しかし濡れた防寒テムレスは厄介だ。久しぶりに毛の手袋+オーバー手を使う。銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰とどんどん針葉樹が減っていく。標高が2000無いのに樹林限界が低くてカリカリだ。スキーはこの日から担ぎっぱなし。視界もあったりなかったり。少々早いが霧の中思いがけずも見つかった三ノ峰避難小屋に転がり込む。風が強くてかなわない。入り口前は吹き溜まっていたが、スコップで彫りまくってドアノブまで達する。戸は幸運なことに内側開きだった。内部は清潔で簡素。白山で、福井県の県域はここより南側まで。つるが山楽会記名の毛布をありがたく使う。ここは貴重な三県境ポイントだった。またひとつ三県境を踏む。3日目:快晴強風、別山越え気温が下がり、濡れたものがバリッとフローズン。朝は凍った靴に足が入らず。アウターにインナーが入らず苦労する。靴ずれのかかとをゴシゴシやって突っ込む。拷問だ。初めての青空に別山が真っ白だ。白山本峰も初めて見えた。神々しい。続く稜線は片側が絶壁のところが多い。雪庇も大きいが、庇ではなく、こんもり根がある感じで安定している。大屏風の2276の下りなど、カキンカキンの急な斜面で、高度感もあり、尻もちついたら助からない長い斜面だ。地味に難しい稜線である。南竜山荘のある低い所には降りず、県境稜線を辿る。どこかの青い県警ヘリが飛んできて、頭上を越えていった。御岳や北アルプスが全部見える所にきょうの宿りを作る。ここ数日の雨や低温が不安だったが、イグルーの出来ない雪はない。カタオカさんには初イグルー。ちょっと小さいと言われた。確かに足を伸ばせなかった。4日目:快晴、最高点御前峰越え。スキーとアイゼンの判断目まぐるしい稜線ちゃんと早起きして6時に出る。ひたすら白くて硬い斜面を登って広大な室堂のプラトーへ。ここも犬ぞりがほしいくらい長い。視界がないと難しいだろう。お宮にて家族の幸運をお祈りして冬季小屋の位置を確認。ここはわかりやすく黄色に塗ってあり入りやすそうだ。お宮の後ろの一番広いルンゼを登る。山頂がすぐ近くに見えても遠いところが富士山に似ている。山頂のお宮も立派だ。20年近く前、残雪期に大白川から柳田くんとカメさんと登ったときのまま。山頂には岩の上にまでスキーの跡がある。今朝のものかもしれない。朝イチで登る著名なヤスヒロ氏一行のものだろうか。すごい。大汝とのコルに降りてスキーと思っていたが、ここの急斜面がすごく硬く、緊張する。噴火口周辺でスキーを履いてみるが、横滑りしながら滑落しそうで、アイゼンに付け替える。大汝から東に降りるルンゼも、ちょっとスキーという気配じゃない。標高差200mは滑落しそうだ。緊張してアイゼンで下る。念仏尾根2349の平らな稜線に来てようやくスキーに。硬い面と積雪面がくるくる変わり、重荷登山靴スキーでは結構息が切れる。稜線が細くなるとスキーを脱ぎ、また履いて、間名古の頭手前のコルを見下ろす硬い急斜面で20mほどスキーでずり落ちる。50mほど下の積雪までは横滑り滑落という感じを覚悟して滑り出したが、回転もしたし、怪我しては元も子もない。やはりアイゼンに変えるべきだった。アイゼンでもバックステップするくらいのところ。いろいろ判断の迫られる稜線だ。間名古の頭は、西側をトラバースするが、ここも樹林帯のくせに斜度45度でカキンカキンだ。100m位行って、アイゼンに替える。午後3時、この時間帯に危ないところを通るのは経験的にまずいと思った。ちょっと傾斜のゆるいところでイグルー作って泊まることにする。これがイグルーの良いところ。集中力の落ちた時間に、無理してやばいところを抜けようとしてはいけない。きょうは広いイグルーを作る。なんだかひらめいた。今回の雪は最低の質だが、足元から長細いブロックを切るには、トレンチを掘ればいいんだ。重くて硬い雪だろうが、縦割りにして使える。これで足元から三段掘れば、最期に雪捨て整形の手間も要らない。広いイグルーも遠慮なく作れるな。5日目:オモ沢の痛快スキーと視界無い複雑稜線間名古の嫌なトラバースを朝イチで済ませ、三叉峠からスキー滑降。僕の20年使っている板の、滑走面の接着剤がヘタったのか、みるみる剥けて取れてしまった。カタオカさんに登山靴スキーや竹ストックと共にボロい装備を笑いものにされる。僕は足首が自由に動く、登り重視の靴で登って滑りたいんだけどな。今回の山行では、結局雪面が硬く、ラッセルがなかったので、シールスキーで登降という場面は一度もなかった。ノリが剥がれ気味だったのでこれはラッキーだったかもしれない。オモ沢乗っ越しから取り付いた稜線は、霧に巻かれ、複雑な地形で方角や雪面の傾斜が見えず、必要以上に頭を絞らされた。急な雪壁が現れ、雪庇の弱点から這い上がるポイントも有り、なかなか簡単ではない稜線だ。しかし、広い雪原に針葉樹の点在する北海道のような場所も多々あり、そんなところでは鼻歌がでる。サンサーンスの3番とか。そろそろ集中力も落ちてきた、明日の下山射程範囲に入ったので野谷荘司山の南コルでイグルーを作る。トレンチ式、次回の講習からはこれを教えよう。コルに下る前の高いところで岐阜バスに電話をかけ、明日の高速バス名古屋行きを予約する。電波通じた。今回は結構テン場では通じない。6日目:三方岩から白川郷へ下山高曇り。野谷荘司山から行く手の稜線を眺める。視界があるってありがたい。北方の笈岳が三角に、大笠が真っ白に、美しい。三方岩からの下りは北側の急斜面をトラバースして尾根に乗るのだが、ここがまたカキンカキンに凍っていて怖い。20年前はここで視界ゼロ、フワフワ新雪の急斜面で、状況は違うけど、それも怖くて不安だった。このルートは下山路にするにはあまり安心できる尾根ではない。尾根はずっと傾斜が強く、先が見えないくらい急だ。雑木林に入っても急だ。ヘアピンカーブを見て確認したのも思い出した。あのときはこの雑木林を転がりながらスキーで降りた。馬狩の道路は大雪崩で被災していた。トンネルを越え、白川郷へ舗装道を長く歩く。有線放送で「恋はみずいろ」お昼だ。バスターミナルで靴を脱ぎ、久しぶりに足の指をぐっと伸ばし五本指靴に履き替える。クロッカス咲く合掌集落を散歩して天ぷらそばでビール。バスではどっと眠り込んだ。56歳と65歳。ふたりまもなく誕生日。スキー板もビンディングも靴も全部オシャカになってきた。イグルー技術だけは作るたびに発見がある。
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2021-3-30 2:35 |
利尻山 仙法師第二稜
利尻山 仙法師第二稜(アルパインクライミング/道北・利尻)日程:2021-03-24〜2021-03-27メンバー: kasaisnt nrtk7写真:落陽小屏風は右から大きく捲いてローソク岩とのジャンクションへ。第一ギャップからの登りはザイル出した。P2基部から振り返る。マオヤニキレットの懸垂。P1への登り。ここから右へ回り込むが意外と立っていた。立派なブツである。P2からの懸垂2p目。ガスの中よくわからんルンゼや雪壁を登る。P2上から。稜に上がり、西壁と相対する。ピーク。2p目終了点から振り返る。ここから雪壁登って南稜へ合流。バットレス基部。エスケープルンゼを使わずに仙法師第二稜を忠実に行ったがアップダウンあり結構面倒。その後のリッジも一応ザイル出してく。第一稜とのジャンクションはどこを登れば良いのかよくわからない。西壁を眺めながら。バットレス1p目。朝日快晴の下、汗だくで大空沢を行く。バットレス。雪少ない。3p目。圧倒的な雰囲気。無理せずP2基部を整地して泊まる。バットレス頭より。感想: トレーニングとして前から行きたかった利尻仙法師稜へ。出発2日前にらくようで南稜を登ってきたという信大の現役達と飲む。バットレス、除雪されちゃったかあ…。3/24 ギリギリに準備して結局眠れぬまま0時ごろ札幌発。笠井と限界を感じたら交代しながらのロングドライブで稚内へ。予報が安定せず不安なので、2日分の停滞食をプラスした重いザックを担いでフェリーに乗り込み、仮眠を取って利尻に上陸。バスに乗って栞橋で下ろしてもらい、Sea to summitのはじまり。 気温はプラスで快晴アチアチの中、大汗かきながら大空沢を歩いてCo500付近から第二稜に取り付く。メインを貫徹して体力的に仕上がっている笠井と、クライミングばっかりしている成田、一気に差をつけられる…。・1072あたりから尾根は所々細かったり急なクライムダウンが出てくるので、EPに換える。特に深い理由も無くよく使われるエスケープルンゼではなく、尾根を最初から忠実に登るこちらを選択したが、アップダウン多くめんどかった。Co1130コル付近の風から守られそうなところを整地してC1。第一稜とのジャンクションの登りは全部壁って感じでどこを登るのかよくわからない。時間あるので偵察に出るが「まあ、ここかな…?」程度の確信しか得られずにテンバへ帰る。3/25 この日はガスガス予報なので停滞のつもりでゆっくり起きる。が、外を見ると高曇りではあるが、周囲の視界はばっちり。いけるじゃん…と思ったが、明日明後日は確約された好天で特に焦る理由も無いのでこのまま惰眠を貪った。ダメ人間である。だが気持ちよかった。3/26 外を出るとなんかガスっている。まあ晴れるでしょうと出発。稜から右に雪壁トラバースからの雪壁、木登りから急なルンゼ登り、のちリッジを左にのっこして雪壁登りと彷徨いながらなんとか第一稜とのジャンクション。他のパーティーはどこを登っているのだろうか?と思わせられるようなよくわからない登りだった。バットレスが思いのほか近い。しばらく稜線歩き、クライムダウンで第一ギャップへ。ここは超快適テンバ。第一ギャップの登りは笠井リードで1p50mザイル出して行く。ハイマツピーク?から細いリッジなので一応2pザイル出して第二ギャップへの下り口まで。第二ギャップへは20m程の懸垂。ここから成田リードで左から回りこんでハングしたエビの尻尾を叩き壊してリッジへの復帰を試みるが、思った以上に手がかりの無い垂壁&除雪えぐいので諦め、反対側の右の雪壁をザイル出して20m程クライムダウン、そこからはザイルつないで笠井リードで1p100mぐらいのトラバース&雪壁登りでローソク岩とのジャンクションへ這い上がる。ここからマオヤニ沢の源頭へ懸垂。支点は岩に残置リングボルトとハーケンがあったが心もとないのでハイマツ掘り起こした。マオヤニ沢源頭の雪壁に下りてからは雪壁登りで南稜とのジャンクション、P2基部へ。ここは快適に泊まれそうで、バットレス基部にまで進めるにはやや微妙な時間なのでここで泊まることにする。P2基部を削って(今シーズンこの後南稜か仙法師稜行く人すみません、結構邪魔な感じで削りました。)テント張る。中々緊張感があっていいテンバ。3/27 P2の登りは急だったが朝で雪が堅かったのでノーザイルで登れた。P2頭からは懸垂2psでP2、P1のコルへ下りる。支点はどちらも出ていて楽させてもらった。1p目の懸垂はリッジな感じの懸垂なので注意しなければ振られたり変なところへ下りてしまうところだ。P1へはリッジから素直に浅いルンゼを直上し、ルンゼ終点からザイル出して笠井リードで1p50mで右に回りこんでからの一部岩の露出した木登りからリッジ登って左にバンド状トラバースでP1を捲いた形でP1の基部まで。ちょっと行くと信大のものと思われるテンバ跡があった。ここは絶景のいいテンバだ。また今度泊まりたいなあ…。目の前にはバットレスが立ちはだかる。雪は所々ついているが、この時期としてはかなり少ないのではないだろうか。リッジのクライムダウンをしてからバットレス基部へ。岩角とナッツで支点作りいよいよバットレス登攀へ。リード空身方式は時間かかるし、何より「トレーニング」にならないのでスノーシューとストックはフォローに預け、リードも全装担いで登る。1p 成田 50m 7m程登って右にトラバース、そこから残置リングボルトとRCCのある下部のえぐれた5m程度の垂壁を直上するが、ここが普通に難しい。がんばって登るが、あと一手で垂壁を抜けるというところで、マントルの全てのホールドが浮石という絶望的状況に。つらい体勢でレストして攻略法を探るが、回復よりパンプのスピードの方が早い。マジか…。ちょっとクライムダウンして、ザイル張ってもらう。場所が場所である以上ここで時間かける訳にも行かないので、フリーは諦めRCCにシュリンゲかけて簡易アブミとして乗り込み、何とか浮いてなさそうなホールドを探して掴んで垂壁を越える。そこからは右にバンド状をトラバース(ここも触れるものほぼ全て浮石でひどかった)し、氷の張ったチムニーに入る。氷にアイスフックを決め、このピッチとしては快適にチムニーを登り、そのあとはまたもクソボロい壁を10m程悪態をつきながら登り、左にトラバースしてハイマツのリッジへ。ハイマツのリッジを10m程登ってハイマツテラスのぶっといハイマツ掘り起こしてビレー。核心垂壁は二人分のスノーシューストックとテントとジェットボイル担いだフォローの笠井も苦戦。終了点について2人とも苦笑い。だがこれで核心は越えた。2p 成田 50m 目の前の壁を左から回りこんで浅いルンゼを登りテラス状に出る。テラスを少し右に行くと一段へぼい氷の張ったルンゼがあり(残置あり)、その一段を越えたところで潅木とイボイボでビレー。3p 笠井 45m 一段岩を越えて、S字ルンゼ?を登ってリッジに乗ったところのハイマツでビレー。ここから確保なしでザイル引きずってバットレス頭へ。更にコンテで南峰を右から捲いて本峰基部へ。成田リードで40mで急なリッジ登って本峰ピーク。本峰でザイルしまい、北峰へ。天気は少し悪くなってきているが、四方が海に囲まれたこのピークはいつ来てもユニークだし、気持ちがいい。やはり今年は雪が多かったのか、ピークの祠はほとんど完全に埋まってしまっている。 あとは北稜を歩いて下山するだけ、と思っていたが、下っていると次第に風が強くなり、長官小屋付近では、マジで吹っ飛ばされそうな爆風に耐風姿勢を何度もとりながらの下山を強いられた。絶海の独立峰なので標高を下げても下げても風は弱まらず、最後まで気の抜けない山行となった。樹林帯に入ってやっと安全圏、モービルトレースに導かれ北麓野営場へ。セコマで腹と酒を満たし、翌朝フェリーで稚内、帰札。
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2021-3-27 11:58 |
積丹/屏風山〜赤石山(南東尾根滑降)
積丹/屏風山〜赤石山(南東尾根滑降)(積雪期ピークハント/縦走/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2021-03-27(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:赤石山頂上屏風山頂上からニセコ羊蹄赤石山南東尾根を遠望屏風山取付からポンネアンチシ山屏風山左に伸びる尾根を登る当丸山屏風山西面トーマル峠付近から屏風山〜赤石山の稜線大天狗山(右)泥ノ木山Co600付近から緩い沢型へザラメの尾根を飛ばそうよ尾根頭から屏風山頂上を往復赤石山から南東尾根へ滑降開始尾根は樺の疎林帯鉞山東面感想:西積丹の屏風山から赤石山(△998.7)をスキーで繋ぎ、赤石山の南東尾根を滑り降りた。この尾根は西積丹の山塊で唯一山スキーに適した尾根かも。パウダーよりも今回のようなザラメの時期がおすすめ。上部は緩やかな疎林帯を滑り、Co600の小ポコから浅い沢型へ。そこからCo500の岩峰状の下部を捲くようにしてスキーヤーズレフトの斜面へ移る。下部は密な灌木と植林の急斜面となり、滑降は楽しめない。
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2021-3-21 9:38 |
赤井川/三角山〜二ツ森〜銀山〜稲穂嶺
赤井川/三角山〜二ツ森〜銀山〜稲穂嶺(積雪期ピークハント/縦走/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2021-03-20〜2021-03-21メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:三角山手前のリッジは南へ迂回する先週の本倶登山余市と阿女鱒銀山頂上へ稲穂トンネルに下山青蝦夷をバックにスタート二ツ森頂上直下三角山を滑る銀山を滑る三角山の北面はパウダー滑降三角山三角山へは樺の疎林帯が続く・714ピークから銀山、遠く八内岳二ツ森と・714ピーク稲穂峠へ三角山から北上三角山頂上感想:先週に引き続き、分水嶺をスキーで踏破。全体に標高が低く派手なピークこそ無いが、右に赤井川カルデラ、左にニセコ羊蹄の絶景を眺めながら渋ポコ群を幾つも越えていく。途中入り乱れた小地形を無視し、できるだけスキーに有効なラインを見出してゆくので退屈はしない。三角山はこの名の通り山容で、周辺では目立ったピーク。東側に細いリッジがあり、スキーでは鬱陶しそうだったので、南側から回り込む。日中の腐り雪に難渋しながら二ツ森を越え、夕方近く銀山のピークへたどり着く。夜半からの天候悪化に備え、肩に雪洞泊。眼下にすぐ銀山の町の明かりが見え、降りたくなる衝動を我慢。翌日朝は高曇り。11時には雨が本降りとなる予報なので、急いで下山する。電波塔?の林立する稲穂嶺周辺から稲穂峠へ。ひと昔前は函館小樽を繋ぐ一級路線の峠だったようだが、トンネルができて今やその面影もなし。
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2021-3-21 4:48 |
上ホロ登攀(八つ手右→化け物右、正面壁中央クーロアール)
上ホロ登攀(八つ手右→化け物右、正面壁中央クーロアール)(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2021-03-19〜2021-03-20メンバー: Takenaka2017 Nakagawa2019コースタイム:写真:2日目は晴れ終始快適正面壁デビューしましたCSベルグラのF1(たぶん) 感想:沢での全身で耐えるような悪い登りやE赤岩でのトレーニングなど全てが繋がっていると感じた。もう春だけどまだまだ登り足りない。ピーク直結の素晴らしいクライミング。また一つ、イケない遊びを覚えてしまった。
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2021-3-21 4:05 |
神威山荘〜シビチャリ山〜1839峰南西稜〜コイカク夏尾根⇄1823峰
神威山荘〜シビチャリ山〜1839峰南西稜〜コイカク夏尾根⇄1823峰(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2021-03-06〜2021-03-13メンバー: sy2017 Takenaka2017 Nakagawa2019 TnkYutaro2019コースタイム:写真:シビチャリ山手前の岩稜23背景に本パーティ初ピー写戦慄の瞬間朝焼け燃ゆるカムエク39とΩ39直下の下りニセヤオロより歩いてきた稜線23クリームシチュー雑炊いよいよ入山リーゼント?シビチャリ山周辺入山祝い細さと雪庇で上を行けない時はブッシュ帯を巻いた39からニセヤオロまで感想:やっぱり日高はいい。日高主義者と傾奇者(?)が爆誕。
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2021-3-17 12:58 |
冬季赤岩 西奥ダイレクト
冬季赤岩 西奥ダイレクト(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2021-03-17(日帰り)メンバー: sy2017 nrtk7写真:2p目フォロー きつい3p目。普通にむずい。3p目フォロー2p目。むずいがプロテクションは快適。1p目佐藤。むずい上にプロテクションはハーケン。感想:アイゼン登攀が大嫌いだった数年前には夢にも思わなかった6級ルート。大先輩とこのような困難なルートにトライでき単純に嬉しい。適切なプロを決めたら多少ランナウトしながらも、しっかりと登るのは流石でした。巷(一部?)にファンも多い"ベガ雄"(ベガ卒業済み)ことSYと赤岩の西奥ダイレクトへ。無雪期手登りでもそれなりに難しいが、アイゼンアックスだとどうなるのか気になって行ってみた。1p目 佐藤 出だしのハングが既に難しい。が、佐藤は吠えながらフリーで突破。しかしその上のつるつるで残置ハーケンでA0。その上のバンド状もそこからの右スラブトラバースも全部むずい。しかもプロテクションは9割以上へぼい残置ハーケン。それでもこの男は叫びながらも1箇所A0はしたものの安定したムーブで突破していった。しゅごい…。あ、僕は初っ端から諦めてA0祭りでした。2p目 成田 最初の5mぐらいのトラバースを慎重にこなし、一段直上するところが夏と変わらず第一核心。傾斜強い。1,2手フッキングで身体上げてガバを持ってから、足とか無いけど腕力ゴリ押しで突破。上部クラックはじわじわと登って最後のマントルはクラックにぶっさせるので夏より楽な感じで越えて無事アックスフリーで終了点まで。3p目 佐藤 夏は4級だし簡単でしょうとか思っていたがそんなことは無かった。変な角度のクラックにねじ込んだり、足がつるつるだったり、バンド状に上がるところがバランス悪かったりと普通にむずい。でもやつは叫びながらも簡単そうに越えていく。フォローのほうがやられてたんじゃないか!?トップアウトする頃には風強く雨or霙降っていてしんどいので即降りる。1.5年前にはクレッター手登りでギリギリ登れるようなルートを、まさか冬季に大体フリーで登れてしまうとは思わなかった。冬季赤岩の素晴らしさをまた確認してしまった。赤岩5+くらいのトップロープ→カムイ岩→千代死別or赤岩5級含むマルチor上ホロむずめルートor雷電ドーム壁とかの流れは凄くいいと思った。
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2021-3-14 12:23 |
本倶登山〜美比内山〜千尺高地
本倶登山〜美比内山〜千尺高地(積雪期ピークハント/縦走/札幌近郊)日程:2021-03-13(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:気持ちの良い樹林帯美比内山から無意根山積丹半島方面手前三角山と奥珊内岳裏余市本倶登山から滑降開始美比内山近く長万部岳〜大平山方面千尺高地から北斜面を滑る赤蝦夷本倶登山頂上無意根山をバックに美比内山へ・792から本倶登山途中天狗岩京極地下発の揚水池を横目に緩い雪原をスキーで進む感想:ここ連日の晴天で山はすっかり春のカタ雪に。スキーの機動力を生かして札幌の奥座敷を踏破。微地形とラッセルで冬は1日以上かかる行程(本倶登〜美比内)を半日で。下りは北斜面のヤワ雪を求めて千尺高地まで足を延ばす。
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2021-3-7 12:14 |
黒松内岳
黒松内岳(積雪期ピークハント/縦走/道南)日程:2021-03-07(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:ブナの森を滑降林道より、700mクラスの山にしては白いブナの森を登る頂稜を行くピークより二股山下降、上部の急なところ長万部岳方面夏道尾根よりピーク、結構急狩場、でかい山塊感想:澄み切った青空の元、ブナの森を快調に登るとピーク手前の急斜面が迫ってくる。結構急でクラックも発達しているので隣の尾根に移る。Co660でスキーをデポ、ツボ足。山頂からはこれまで登ってきた山々が見渡せた。下山は移った先の尾根を末端まで辿り沢を経由して林道に乗る。沢中は雪多くあまり苦労しなかった。
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2021-3-3 1:17 |
雷電 ナイル川
雷電 ナイル川(アイスクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2021-02-26(日帰り)メンバー: Iida_2017 nrtk7写真:2p目フォロー悪人面1p目フォロー2p目出だし。アバラコフロープ直通しでクリーンに下降。上のしょぼいのも律儀に登った。1p目トラバース。遠望。感想:やっとバーチカルアイスに自信が出てきた今シーズン絶対に登りたかった雷電のナイル川。前々回来たときは下部がぼっきり折れていて敗退、前回は微妙につながっておらず敗退。今度こそは、と意気込んで向かうと完全復活とは行かなかったが辛うじて繋がっていた。崩壊部分はルーフ状になっていてかなり厳しそうだが、ルーフ下に奇跡的にバンド状氷があってそこを左トラバースで氷柱に乗り移ればいけそうなのでそこを登ることにする。1p目 成田 40m 7m程氷柱を登ってバンド状を左トラバース。巨大ツララとカンテ状の間を挟まってカンテを乗り越え、左端のグズグズの垂直氷を直上。一段休める棚を経て更に垂直ぐらいの氷壁を10m程登って傾斜が落ち、左端の氷柱にスリング巻いてスクリューでバックアップとってビレー。2p目 成田 60m 一段5m程の垂直ないくらいを登って、緩い氷を20m、そこから所々クラゲハングとなっている垂直を20m程登って落ち口。ちょっと登っていっぱいになったのでアバラコフとスクリューでビレー。3p目 飯田 30m もうナイル川は終わりだが目の前に7mぐらいのしょぼい氷があったのでせっかくなので登る。立ち木でビレー。下降は潅木、アバラコフ、アバラコフの3ps懸垂。下部が通常よりもエキサイティングな形で楽しめた。
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2021-2-28 9:31 |
日高/貫気別山・リビラ山
日高/貫気別山・リビラ山(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2021-02-27〜2021-02-28メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:下山後撮影、きれいな釣り尾根ナメワッカ・イドンナップリビラピークでポロシリときんどー氏ガンケを見る稜線にあがるとポロシリが目に飛び込んできたやっぱりやるかポロシリ方面ガンケの滝遠望、あれを登るもの好きがいるのか?リビラ山下山ガンケの滝?貫気別ピーク感想:二日間快晴に恵まれ、日高西縁の貫気別・リビラを縦走した。(1日目)・林道はCo450以上で不明瞭、沢中をいく、崩壊地のトラバースや渡渉などやや面倒・尾根へのとりつきを探しつつCo600の二股まで・尾根への登り、横滑りする雪で歩きにくい・C1はタンネの中、ガンケを見上げる良いところ(2日目)・快調にラッセルして稜線に、登りきるとポロシリはじめ北日高のビッグピーク群が目に飛び込んできて、思わず歓声を上げる・貫気別・リビラ間は所々2重稜線になっている、雪庇はあまり大きくない、ここもラッセル・リビラ山から北西に伸びる尾根の931標高点手前のポコを確認して斜面に入る・ブル道が錯綜しているが無視して林道Co450あたりを目指す・林道は結構快調、傾斜緩くても結構滑る。
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2021-2-28 8:46 |
積丹/オプカルイシ川から大天狗山
積丹/オプカルイシ川から大天狗山(山滑走/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2021-02-28(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:狭窄部を抜けると谷沿い緩やかな山スキー適地再びスキーに替える谷の狭窄部付近オプカルイシ川の谷海近くは何とかスキーで歩ける程度の積雪時化る海へ帰還頂上は足元に確認したのみ爆風の波状攻撃谷沿いオープン斜面もすぐにスノーシューに履き替えシートラの格好でオプカルイシ川を遡るムヒョ〜V字の海へ向かって谷斜面を滑る感想:オプカル石の谷に入るとすぐにスキーでは進めなくなり、スノーシュー&シートラの格好に。Co290狭窄部まで少ない水量ではあるが沢が普通に流れており、転石伝いに渡渉をしながら沢沿いをガシガシ歩く。おかげで新調したMSRスノーシューは傷だらけ。狭窄部を抜けると緩やかな谷筋は完全に雪で埋まる。スノーシューをデポし、上部はスキーに戻す。頂上直下まで疎らな木立斜面が続く。爆風の波状攻撃に悶えながら頂上をタッチ。本日は高気圧の圏内だったようだが、この辺りの山域は終始ガスの中。雪質はしっとりパウダーでした。
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2021-2-27 6:30 |
斜里岳北壁 玉石沢〜中央リッジ左クーロアール(仮称)
斜里岳北壁 玉石沢〜中央リッジ左クーロアール(仮称)(アルパインクライミング/道東・知床)日程:2021-02-22(日帰り)メンバー: kasaisnt nrtk7写真:0p目。「のど」へ。「のど」抜けてから振り返る。北壁が近づく。ピークは安定のガス。玉石沢を詰める。1p目1個目の核心を越える前。感想:前々から気になっていた斜里岳北壁。今回の道東クライミングの一つ絶対に行きたいところとしてここを狙っていた。多くのパーティーは3月下旬以降に1.5日かけて行っているが、あまり(というか全く?)記録の見ない2月に、かつワンデイで、そして玉石沢をストレートに詰めて北壁を登ってしまおうと画策した。コンパクトなザックを背負いラテルネつけてスキーで出発。初めは地形がどこも同じような感じなので磁石を見ながら玉石沢に入る。ラッセルはほとんどなく、快調。沢をしばらく進むとやがて吹き溜まっているところは30cmぐらいあり、玉石沢の直上に一抹の不安を覚える。振り返ると斜里の街明かりが煌々と輝いている。沢中は意外とブッシュや灌木が飛び出ていて歩きづらかったが、それでも予定よりも早く3時間で沢中の灌木が途切れ急になるCo1100付近に付き、シーデポ。つぼにすると膝まで埋まり、20日に気温が高くなってから、予想以上に積雪があったことがわかった。少し雪面を登ってから弱層テストをすると、100mぐらいに20日のものと思われる顕著な層があったが、CTHで破断はスパッと切れる感じではなく意外とヤバい感じではなさそうなので雪崩に警戒はしつつもそのまま玉石沢を直上することにする。北西稜に突き上がる沢に氷瀑があった。両岸が切り立ったゴルジュ地形通称「のど」はコンテで通過。途中一応持ってきてみたスクリューでピン取れた。のどを抜けた後は上部壁まで雪田と急な草付きを灌木でピン取りながらコンテで登っていったが、上部壁真下でハングした草付きが出てきたのでスタカットに切り替え、上部壁中央リッジ(と思われる正面のリッジ)の灌木でビレー。上部壁はどこが登られているかはっきりとわからなかったが、中央リッジの左に見える浅いクーロアールがいい感じのぶっ立ちで面白そうなので登ってみることにする。1p目 成田 50m M6 スラブ状のへぼい草付きにアックスを刺して6m程登り、ぶっ立ったクーロアールへ入る。草付きは大体スカスカであてにならない。除雪をするとハングしていたが、コンクリートされた積み木状の岩となっていてプロテクションはカム、トライカム、ナッツで快適に取れ、アックスを引っ掛けたり持てるガバも適度にあるのでなんとかなりそうだ。足を左右に張ってハング上のマントルにアックスを決めて楽しく乗っこす。ここが第一核心。その上は浅いチムニー状〜スラブを10m登り、二段目の7m程のぶっ立ちクーロアールに入る。左右の壁にわずかにある凸凹やクラックにアイゼンの前爪をねじ込んで身体を上げ、除雪しながら登ると抜け口はまたしてもハング。プロテクションを決めて思い切って乗っこす。ここを越えると左上するバンド状となり、ピナクルとナッツでビレー。2p目 笠井 55m ? 右にトラバースしてリッジをまたぐと灌木帯のルンゼに突入。所々立った木登りや草付きダブルアックスでロープいっぱい伸ばして灌木でビレー。あとは確保無しでロープ引っ張ってピーク。ピーク付近はひどいバリズボ。快晴だったはずがいつの間にかガスガスビュービューとなっていた。ロープしまって下降に取り掛かる。天気悪く暗くなる時間も迫っているので、最も安全と思われる北西稜を下降してCo1200辺りから木の生えた急斜面を降りて玉石沢に戻り、スキー回収。北西稜はバリズボラッセル酷く、玉石沢アプローチでなかったら今回は北壁を登れなかったのではないかと思った。あとは街明かりを見ながら沢スキーで下山。ノンストップスキーかと思いきやブッシュ多いのでシールつけたままズルズルと車まで。今回は斜里岳北壁を、ワンデイで、玉石沢をダイレクトに詰め、かつ壁を見て登れそうなラインを登るという中々いいスタイルで登れた。玉石沢アプローチの斜里岳北壁は、登攀だけでなく雪のコンディションやザイルの判断など、総合的な能力が求められていいルートだと思う。
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2021-2-26 3:02 |
知床アイスクライミング(Kei's Gift、フレペの滝)
知床アイスクライミング(Kei's Gift、フレペの滝)(アイスクライミング/道東・知床)日程:2021-02-19〜2021-02-21メンバー: kasaisnt nrtk7写真:遊歩道からフレペの滝をのぞくと登れそうだったので登る。落ち口付近は氷が途切れ、その上に傘のようなハング氷塊がぶら下がっている。流氷とふれあう。トップアウト。アバラコフ懸垂で下降。懸垂で下降。落ち口が抜けられるか微妙だったので一応fixロープを残しておいた(結局使用せず)。最上部はハングを越える。流氷をバックに。2p目出だしは右に大きくトラバースしてから垂直ぐらいの氷。入り江。ニヤリ落ち口上の台地にシーデポ。なんか汚い2p目バーチカルクラゲ軍団を登る。知床五湖へ歩く。3p目クラゲおとなしめだが所々垂直。1p目。またもクラゲ軍団。入り江をバックに。フレペの滝感想:1週間日程を取って道東へ。まずは知床へ行って五湖の大氷瀑「Kei's Gift」を登ることにした。2/18朝札幌発。この間の雷電でクオークを紛失した笠井は秀岳荘旭川店で購入。その他買い物をしたりして18時にウトロ着。2/1920日は気温かなり高い予報なので今日登ってしまうことにして早出する。知床自然センターに駐車して、ラテルネつけてスキーで車道を歩く。知床五湖まであっという間に到着し、そこから磁石見ながら大氷瀑の沢型へ行く。沢が急になる落ちる手前の左岸台地に泊まり装備とスキーをデポ。登攀装備で沢型を下降。すぐに滝の落ち口らしきところに出たので、まずは立ち木で懸垂。滝の真ん中あたりまで降りるが、ここ最近気温が高かったせいか、水が滴りまくっている。というか滝の真ん中あたりは轟々と激流が流れている。水が流れていない左岸のラインはなんだか極悪そうなクラゲ氷がびっしりと敷き詰められていて、爽やかな登攀は望めなさそう。これはやめておくかどうか悩むが、この日の気温は0度前後で氷そのものは延性が高く登りやすく、破滅的な大崩壊はないだろうということで降りることにする。アバラコフ懸垂2psで海岸に降り立つ。真ん中の激流ラインでは、定期的に氷が轟音とともに崩壊して落ちてきて、なんだか生きた心地がしない。下から全体を眺めると、右岸はまだ綺麗な氷壁で快適に登れそうだったが、そこにいく為には隕石氷のフォールラインをロシアンルーレットで通過しなければならないのでパス。大人しく左岸のクラゲ軍団へ突っ込むことにする。1p目 笠井 40m WI3 緩い氷を登って左岸の傾斜強くなるクラゲゾーン手前まで。たまにズボっといく。懸垂で使ったアバラコフとスクリューでビレー。2p目 成田 50m WI5R 80°〜垂直のクラゲ登り。ハングもちょっとある。スクリューを打っても大体すかすか。少しでもマシなところに植えていく。水が滴りまくってシャワークライミング、全身びちょ濡れ。スクリュー×3でビレー。3p目 笠井 35m WI4+ 階段状と垂直。割と楽しいピッチ。ここもシャワー。4p目 成田 50m かんたんな登りで木まで。トップアウトして片付けていたら暗くなった。快適テンバで泊。水もKei's Giftの源流を汲める(なんか茶色い)。2/20のんびりと昼ごろ出発。五湖の断崖にまだ未踏の氷瀑はないかと探すが全部はずれ。道路脇の沢型っぽいところとかも懸垂で降りてみてみるが全然だめだった。お宝は荘簡単には見つからない。一旦ウトロまで戻って温泉に入る。2/21観光名所として知られる「フレペの滝」。100mぐらいの断崖から染み出す60mぐらいの立派な滝だ。冬にはちゃんと凍るらしいが誰かが登ったという話は聞かない。いや、もしかしたら知らないだけで誰か登っているかもしれない。とにかく、気になったのでこの日はフレペの滝へ行ってみることにした。遊歩道を15分程歩いてフレペの滝展望台に到着。滝は果たして凍っていた。落ち口付近が一瞬氷が途切れているが、まあ何とかなるだろう。というわけで登ることにする。落ち口に向かって潅木帯をクライムダウン。木が尽きそうなところで懸垂。下の様子がいまいち見えず、確保してトラバースしたりしながら2psで海岸に降り立つ。展望台から見て確認していた氷のブランクセクションは、足場は壁から氷が少し離れていて心もとなく、上は傘のような氷塊が覆いかぶさっていて中々。色々と不安だったので、一応いざというときの退路としてシングルロープをfixして残すことにした。Kei's Giftの時には接岸していなかった流氷が、ここの入り江にはたまっていた。Kei's Giftのところもそうだが、海と100mの崖に囲まれた空間は何とも言えない荘厳な雰囲気だ。流氷と触れ合ったりして、登攀開始。1p目 成田 40m WI5 右岸よりに登る。氷は風にあおられまくっているせいか変形クラゲがいっぱいで意外と登りづらい。チムニー登りや、ツララの間にジャミングしたりとアイスっぽくないこともしつつ登る。登っているといつの間にか展望台に人がいっぱいいてめっちゃ見られていた。最後の10mぐらいの氷柱の付け根に着いたときに、意外と左に来ていたことに気付いたので、少しトラバースしてからアバラコフとスクリューでピッチ切る。2p目 成田 20m WI5+~6-? 右にトラバースしてから垂直氷柱を10m程登ると、氷が薄くなり、乙女を扱うようにそっと登る。やがて氷が途切れ、岩に一手引っ掛けて身体を上げる。薄くてはがれそうな氷の上に立って、覆いかぶさる傘のような氷塊の裏側にスクリューを2個きめて、どうなっているか見えないハングの上にアックスを決めて一気にのっこしてマントル返して核心終了。とても楽しい。懸垂支点の潅木とアバラコフでビレー。3p目 笠井 30mあ ボコボコの氷を登って雪面を駆け上がって木まで。遊歩道に戻って片付けて車まで。祝日だったのでセンターはわりとにぎわっていた。誰かがもうすでに登っているのかもしれないし、そうでないかもしれないが、そんなことはどうでもよくなるような楽しい滝だった。オススメ。
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2021-2-23 1:51 |
飛騨小坂から厳立、摩利支天山
飛騨小坂から厳立、摩利支天山(積雪期ピークハント/縦走/槍・穂高・乗鞍)日程:2021-02-18〜2021-02-22メンバー: yoneyama macchan90コースタイム:写真:摩利支天へ立ち枯れも多く助かる樹林限界、継母岳と再開コメツガ林をコツコツ登る。剣ヶ峰に日の出。噴煙も見える摩利支天へ飛騨行き列車、松の荷物。美濃太田すぎると客なし。乗鞍岳南面25キロのザック吊り上げ摩利支天から三ノ池へ。細い尾根に急に現れるギャップ草木谷溶岩流の舌端部分槍穂常念笠薬師も。きょうは低気圧の寒冷前線通貨のはずなのに。厳立溶岩台地の上は公園歩道小坂道の駅に、重要図解あり。我らの全行程の地質的詳述あり。摩利支天から西に下る「草木谷熔岩流」をまさに辿る内部継母岳北面。あの稜線を昔登った。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-21146.html飛騨小坂駅到着朝食。野菜入りマルタイラーメン。上部はシリセード覚明上人由来の水場継母岳が美しすぎる。山頂だ雪稜の上からギャップを見る。アイゼンに履き替える。継母岳と継母岳とあと5mのとこ台地に乗ったイグルーと火コメツガの密生林に加えシャクナゲの密生に往生二合目。厳立台地から根尾滝への降り口1785年に木曽黒澤ルートを民間解放した覚明上人はその6年後に飛騨ルートも開いた。ここがその起点。この先、ズーッと進んだ先の中間点が濁河温泉アイゼンに替える覚明上人由来の水場コメツガ林をコツコツ登る。山頂だ台地の狭まるところ密生のところもある開田口ルートを下る岩稜帯は斜めにトラバース不動明王あり上は笹起点でござる継子岳が見えた起点でござる御嶽山飛騨側登拝道、一の鳥居に到着山頂直下のシートラ・トラバース。ひっかかるぅ〜。中洲へ、右岸へそして中又へ、50mほどの雪中河原歩きもオマケハーフムーン積雪不十分でスキーもヤクタタズコメツガ林をコツコツ登る。シールの裏には高さ10センチの下駄ができた(松)。飛騨行き列車、米の荷物弱点を見つけた平地の先に目指す三間山台地の上は延々植林と思われるヒノキ林内部1260m台地はカラ松多く明るい林相コメツガとシャクナゲと相撲をとっていると継子岳と摩利支天が微笑んでいる。摩利支天への上りコメツガの密生林に加えシャクナゲの密生に往生いよいよ摩利支天の西尾根末端に取り付く御岳遠望渡渉用にフェルト地下足袋摩利支天と剣ヶ峰の間に日の出。噴煙も逆光。・2567のギャップ手前は雪稜になっている。乗鞍岳が見えた三間山山頂こここそが飛騨ルート起点。覚明上人由来の水場スピードが変わる飛騨川鉄橋を渡河。ここは濁河川との二股。濁河川の全行程を行くことになる。三ノ池と鳥居三ノ池が見えたコメツガの密生林と倒木帯に往生渡渉準備探りを入れて見る松はグンソクで渡渉1260m台地はカラ松多く明るい林相二合目濁河川と兵衛谷の二股。軍艦の舳先のような台地、あそこに取り付く。イグルー作り。新雪フワフワが1mもあり、こりゃだめかと思ったが、その下に良い雪質層が当たった。深いところ。駅前より御嶽山方面厳立の絶壁、長い草木谷熔岩流の残滓摩利支天から三ノ池へ。四の池カルデラと継子岳、五ノ池小屋。木曽福島駅吊橋は板を外してある。草木谷溶岩流の舌端部分飛騨小坂無人駅遠赤外線。ぬれものを乾かし湯たんぽもできるギアナ高地の弱点を探して右へ左へルートを探す松完成コメツガの密生林に往生闘志マンマンこらえる摩利支天へ台地の上は延々植林と思われるヒノキ林積雪不十分で笹薮倒して進む。シャクナゲは手強い。とっとと沢を下る。出発の朝高さ30mほどの壁が台地の縁を延々覆う。厳立への脇には洞穴ある岩壁ありあと2mのとこ開田口の鳥居。日が暮れてクタクタ泊池1。濁河温泉から来る林道をラッセルシールの裏には高さ10センチの下駄ができた(米)。濁河川奥地の佇まい。コメツガ林をコツコツ登る。摩利支天へ一合目摩利支天へ標高が上がり積雪が30センチ近くなったのでスキーを履く摩利支天へコメツガ林をコツコツ登る。弱点を見つけた感想:私的御岳教徒の松氏、久恋の御岳山飛騨ルート。地形図の放つ魅力に引かれ、草木谷溶岩流ラインに6日当てる。厳冬期を狙ったが気温は総じて高く氷点下一桁くらい。連日晴れで気温にも恵まれた。1日目いろいろあって飛騨小坂から厳立まで8.5キロ歩くことに。25kgの大荷物でスキー背負った我々に、途中小坂のまちで声をかけてくれた愛嬌あるご婦人の優しさにホワンとする。どちらへ?ええあの、山越えで木曽まで。厳立入り口では1791年、覚明上人の、フランス革命期と重なる登拝道の信仰的な人民解放運動の名残を偲ぶ。冬季無人の厳立公園を抜け上の台地へ。雪がない。積雪5センチほど。それでも地形図上に長く伸びる龍のような細長いギアナ高地のようなテーブルマウンテンの上を辿る。ツエルト泊。2日目第一の台地を二合目の碑の前から降り、岩脈上はおそらくつながっている、本命の第二の長いテーブルマウンテンへ河を渡る。根尾の滝への遊歩ルートのようだが、吊橋の板が外してある。左岸側は熔岩岩壁で行き止まり。中洲に渡り、その先でまた右岸に渡り、その先でまた中尾根に渡る必要があり、三回渡渉となる。米はフェルト地下足袋を用意した。松は穴だらけの木綿軍足で挑む。大した水量ではないが毎度冬の渡渉は極道だ。気温が高くて助かる。南無阿弥陀仏。さて、濁河川と兵衛谷に挟まれたこの第二のテーブルマウンテンは戦艦の舳先のように壁に囲まれている。記録未見のこの壁の弱点を松が探す。なかなかスキが無い。兵衛谷側に100mほどのあたりに見当を付けて岩壁下を右へ左へ。大きな木をまたいでトラバースした先に、チムニー脇の小さな岩壁に目をつけた。手持ちの20mザイルで足りそうだ。松がトップ。首尾よく25キロのザックを二つ吊り上げ。米はチムニーの中を行くともっと楽だった。その先は笹の斜面少しで台地の上に出た。用意したザイルの長さのちょうど良さといい、松はやはり現場の男だ。最大の未知未踏の核心部が解決した。台地上は相変わらず雪は少ないが笹も凶悪ではなく、スキー担いだまま突き進む。夢にまで見た細長尾根の上だ。植林と思われる20〜30年もののヒノキ林だった。尾根が極端に狭まるところは予期せぬ地図にないギャップやシャクナゲ密生もある。台地の上には植林以外、人の気配痕跡は無い。覚明上人はここを通ったのだろうか。根尾の滝は上からは見えなかった。ヒノキ林の中でC2。渡渉で濡れたものを火を焚いて乾かす。彼女との思い出もあったというザイルの最後の20mもここでお焚き上げ。遠赤外線はありがたい。3日目細い尾根を抜け広いカラマツ林にでると積雪が増え、ようやくスキーを履く。スピードが違う。歩幅も沈みも。三間山へは、尾根ではなくゆるそうなので沢型を登る。稜線に至るとコメツガとシャクナゲの密林になり、倒木の障害物も増え、雪が腐って下駄になり、ガクリと速度が落ちる。三間山とその南のピーク周辺では絶望的な密林となる。ジャングルジムスキー、北大的である。天気良く樹間から白き御嶽山がチラ見えしているというのにヤブと苦闘する。午後三時、ようやくコルで広いところがあり、テン場とする。積雪はイグルーに充分だが疲れたのでツエルト張る。夜中に少量降雪あり。4日目このまま稜線を進んでも時間が潰されるので、脇の沢型を下って下の林道に当て、濁河温泉のスポーツ館手前から摩利支天への尾根に乗ることにした。摩利支天の尾根はコメツガの尾根。傾斜はスキーにちょうどよく30度ほど。着実に高度を上げる。鬱陶しい密生帯は下のほうだけで終わった。時計の高度計で1968m、1984m,1994mなどと見ながら静かに登る。それぞれの年に何があったか思い出しながら。いつの間にか2024m(定年の年!)を過ぎた。明日の摩利支天までの標高差をポッキリ700mにしようと、2259mまでがんばる。今日の登行速度は時速標高差150mだった。荷物は20キロくらいには減っただろうか。松は火を、米はイグルーを支度する。新雪が深さ1mほど下までコナコナで、はじめ駄目かもと思ったが、その下に良い締り雪層あり。1時間弱で立派なのができた。天井の隙間から月光が淡い。5日目なぜか好天が崩れない。あまり眠れなかったが6時発で摩利支天へ。膨大な草木谷溶岩流最後の詰めだ。樹林限界を超えたあたりで16年前二人で登った継母岳の国境稜線が美しく姿を見せた。まるでカラコルムか雲南の鋭鋒のようだ。今回の独自ルートはその時に肩を並べる独自っぷりだ。不動明王も覚明上人も我らの行を御覧くださいよ。アイゼンに替える頃から風が強まる。でも厳冬期の割にそう気温が厳しくはない。氷点下一桁台という感じだ。酸素が足りず苦しく松を待たせることが増える。山頂直下の岩場は南側を回り込み、数m危ないところが数箇所。ノーザイル。45度くらいの岩氷ミックスを垂直に抜けるとそこが山頂だった。賽の河原の向こうに剣ヶ峰、狭くてイカした山頂だ。すべて見える。四の池噴火口を時計回りに回って下る予定だったけど、もう満足したのでここから開田に下る。三ノ池の湖面近くまで快適に下り、開田道へ。このときはすぐに下れるという気がしていたけど、この下山道は小地形が多く登山道標識もほぼ少なく、樹林帯にはいると地形図を読むのが非常に難しい。加えて下降のスキーは狭く急で木の多いところを重荷で下るためかなり体力を消耗した。時間が過ぎ、暗くなる。シールもノリ切れで剥がれ、最後は担いだ。クタクタだ。ようやく鳥居の前にたどり着き、安堵する。最後の林道は凍っていたのでスキーで快適に飛ばして下った。開田に住むナトリさんと連絡が取れ、除雪終点まで迎えに来てくれた。わざわざ福島のせせらぎの湯まで連れて行ってもらって、自宅で肉鍋までごちそうに。20年前泊まりに来て以来だ。お父上、母上も高齢ながら健在。開田の2月なのに全然寒くない。ぐっすり眠り、朝中央線で帰宅。御岳山は巨峰で、濃尾平野から白く輝いて見える。しばらく住む名古屋で遠くに見てこの山旅を思い出すことができる。登った山を朝に夕に眺める喜び。他の誰にも渡せない。覚明上人も尾張出身とのこと。 極めて充実した五日間の山行だった。今回の巌立から草木谷溶岩流台地を経由した摩利支天山登頂。表現行為としての私の山登りはもうこれで済ませていいかも知れないとも思えた、六万年の時空を経ての会心の山行だった。天候と同志とに恵まれ、月光に照らされた下山時の鳥居で思わず感謝の念に手を合わせた。【記録は想いを整えて以降、改めて書きたい】
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2021-2-16 3:05 |
雷電ドーム壁"チムニールート"、"ミドルダイレクト"開拓
雷電ドーム壁"チムニールート"、"ミドルダイレクト"開拓(アルパインクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2021-02-13〜2021-02-14メンバー: kasaisnt nrtk7コース状況/その他周辺情報:気温高く日曜はルンゼで雪崩が発生したらしい写真:上部は快適なクラックの走る凹角。ミドルルートに合流してからはハングが何段かあるが手もプロテクションもいいので快適に登れる。楽しすぎて思わずニヤニヤしながら登る。2p目は微妙なフッキングから草付きにアックス決めてのっこしてからカンテ回りこんで草付きを登ってミドルルートのハングに合流。下部は細かいリスにフッキングして登る。ここだけはプロテクションもシブい。荷物重くても笠井は安定してリードしている。1p目下部。1ルンゼ上の岡滝で遊ぶ。チムニールート1p目。割れ目があったら入りたくなるのが男のサガですな。凹角抜け口は立っていて気持ちいい。懸垂で下降。2p目の様子。ドーム壁基部で泊。全装で1ルンゼ登る。クソ重い。夕日色々偵察してこのラインを登ることにする。1p目上部。感想:2/13気温高く雷電には微妙な感じだが、ナイル川を今回こそは登ってやると意気込んで向かう。が、折れたナイルはまだ微妙につながっていない。いや、繋がってはいるがほっそい。気温が高くなる予報で日が出てくるとロケット発射されそうなので今回はやめておく。気を取り直して第二目的であった全装1ルンゼ〜ドーム壁開拓へ向かう。1ルンゼは成田は先週登ったので笠井に面白いところは全て譲る。1ルンゼを3.5ピッチで抜けて少し沢型を詰めて、せっかくなので二股右にある岡滝を登る。WI4+程度で30m。トップロープ張って遊んだりしていい時間になったので左股を詰めてドーム壁基部にてC1。勿論ウイスキーは欠かさない。2/14まずは先週のドーム壁で気になっていたチムニールートへ。1p目 笠井 40m 顕著なチムニーを登る。中盤の人幅くらいのチムニーからチョックストーンを越えるところが多分核心。その先もチムニーをひたすら登ってチムニー抜けた木まで。全体的にプロテクション良好で快適。いいルート。2p目 成田 30m 2段の垂壁を手登り交えて越えて(2段目は先週の"Peach"と同じ)木でビレー。先週の残置シュリンゲで懸垂60m1pで基部に帰還。次にどっか開拓をするためにしばらくドーム壁基部を端っこまで偵察。ミドルルートの左にある顕著な凹角がプロテクションよさげに見えたので登ってみることにした。1p目 成田 30m M6 最初の7m程は細かいリスや棚にフッキングしての登り。プロテクションも微妙で冷や汗かく。そこを越えてからは快適な凹角。真ん中にも側壁にもクラック走っておりプロテクションはどこでも取れる。西奥N2p目に近いかも。凹角が終わるところやその上のスラブはちょっと遠めの草付きにアックス決めてのっこす。多分無雪期であればここは突破できないだろう。スラブ上の草付きバンド帯にぽつんと生えるナナカマドでビレー。2p目 成田 55m M6 薄氷の張った草付きバンドを右上して、凹角を登る。最初の一段はプロテクションもフッキングも微妙。斜めフッキングで身体をできるだけ上げていい感じの草付きにぶっ刺してから思い切ってのっこす。その上はカンテを右にのっこしてから草付き多めの凹角を5m登ってハング下に着く。ハング下は古いRCCボルトがあったので、おそらくここでミドルルートに合流したのだろう。ハングはカム類が快適に決まり、また手もアックスがよく決まったり、手袋していても快適に持てるガバだったりしたので楽しく越えられた。その先もハングや垂直だったりがあったが、どれも快適に突破できる。あまりに楽しくて、時折ビレイしている笠井に振り返っては「このルート、楽しすぎる!」と謎の報告をしながら登った。最後はしょぼい潅木帯の登りを10mぐらいこなして、安心できる太い木で終了。下降は登りと同じ支点で懸垂2ps。基部に着くくらいで辺りは暗くなった。あとはテンバ撤収して1ルンゼを懸垂で降りて駐車場まで。今回はとりあえず壁を見て、登れそうなところを登るという最高なスタイルで新ルートを登ることができた。手前味噌かもしれないが、このルートは三ツ星ルートだと思う。途中でミドルルートに合流するが、合流前のセクションのクオリティはミドルルートよりも数段上であると自信を持って言える。ドーム壁はまだまだ遊べる。ドーム壁から見たあっちの壁にもまだ遊べそうなところが沢山見えた。雷電は遊び放題だ。ワクワクが止まらないぜ。
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2021-2-15 11:34 |
南日縦走(神威〜ソエマツ〜ピリカ〜トヨニ)
南日縦走(神威〜ソエマツ〜ピリカ〜トヨニ)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2021-02-12〜2021-02-14メンバー: aach_17inoue Iida_2017 mt_furanoコースタイム:写真:まさにカムイ南から見たピリカ靴幅リッジ細かったコンタ尾根神威の登りはすべてスノーシュー靴幅とソエマツ神威ピークピリカピークトリプルフィッシャーマン…ソエマツピーク2日目の朝gottu入山おしまいCΩ2感想:日高が素晴らしいことをうっかりまた確認してしまった。
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2021-2-15 11:10 |
千代志別海岸氷瀑/Poseidon(ポセイドン)
千代志別海岸氷瀑/Poseidon(ポセイドン)(アイスクライミング/増毛・樺戸)日程:2021-02-14(日帰り)メンバー: gt2010コース状況/その他周辺情報:波が高いと危険写真:アプローチ懸垂10m右がPoseidon2p目ビレイポイントから/へつってきた海岸 波高いと恐ろしいがこの日は穏やか感想:千代志別海岸の氷瀑Poseidon(2p)初登は2019年カヤックアプローチで成された氷瀑。(2登めはあのダニアーノルドペア)今回は初となる海岸アプローチでのグラウンドアップを試みた。旧道から海岸をへつるが、波が高いと厳しく、過去に波にさらわれかけた人もいる。最後にアバラコフ懸垂10mで取付きへ降り立つ。登りは2ピッチ各40mくらい。トップアウトして歩いて帰った。ねずみ返しの氷瀑などを継続すればもっと更に充実するだろう。
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2021-2-14 11:26 |
恵庭岳
恵庭岳(積雪期ピークハント/縦走/支笏・洞爺)日程:2021-01-31(日帰り)メンバー: Yanke1987写真:右のピーク、右側を回り込むべきだった感想:下山して記録を見るとピークの右側を回り込むべきだったようだ。天気良いときにまた、
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2021-2-14 10:54 |
日高/野塚岳・オムシャヌプリ
日高/野塚岳・オムシャヌプリ(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2021-02-13(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:オムシャ方面最終到着点オムシャを目指す朝焼け野塚岳ピーク登るルート、稜線まで一直線稜線にあがる感想:野塚岳までは登りも下りも快調、シーアイゼンがよく効く野塚岳手前でアイゼンに換装、バリズボ、一心不乱で歩くピーク直前で時間切れ、無念の引き返しスノーシューであれば届いたかも
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2021-2-14 1:12 |
渚滑川から笠山&天塩岳(一ノ沢滑降)
渚滑川から笠山&天塩岳(一ノ沢滑降)(山滑走/道北・利尻)日程:2021-02-13〜2021-02-14メンバー: saito1987 inoue2009コースタイム:写真:笠山頂上チトカニをバックに笠山北面の滑降一ノ沢右岸尾根の平らなところGO頂上からやや東寄りで滑降準備滑った斜面を振り返る翌日一ノ沢右岸尾根を登る昨日登った笠岳北西面にメローな斜面あり渚滑川河畔林での憩いGO渚滑岳南面(あの無木立一直線のラインは何?)天塩岳頂上笠山頂上への稜線南東側が切れ落ちている渚滑川一ノ沢へ渚滑川一ノ沢へ滑降開始滝ノ沢右岸尾根を詰め笠山へ笠山から天塩岳と前天塩明日滑る斜面を確認笠山への尾根上部反対側の沢上部にオープン斜面頂上近くで晴れ間キター!GOガスの中頂上目指す感想:最大32歳差の3名で行ったAACHパウダー強化合宿。1日目は渚滑川本流右岸の笠山登頂後、北面を滑る。2日目は右岸尾根から天塩岳登頂後、一ノ沢を滑る。高気圧の圏内で気温は高めだったが、終始高曇りで直射日光が控えめだったお陰でいずれもパックドパウダーの好条件。世代間の交流も図れて良かった。
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2021-2-10 1:26 |
千代志別MIX"スペクター"
千代志別MIX"スペクター"(アイスクライミング/増毛・樺戸)日程:2021-02-10(日帰り)メンバー: gt2010コースタイム:コース状況/その他周辺情報:落氷、氷柱ロケット注意写真:天使の梯子ユク太陽のアトリエスペクターウ感想:千代志別ミックスクライミング「スペクター」M10+ジェフロウのアイスワールドを読めばきっとこんなラインを登りたくなるはず。今年は氷のカーテンが大きく、見栄えがある。去年はホールドが遠くて苦労したところも、届きやすかった。最後にマントルを返すときにアックスを片方落っことしてしまいピンチになったが、1本で頑張って完登、めでたし。
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2021-2-10 1:13 |
冬季赤岩 西壁他
冬季赤岩 西壁他(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2021-02-09(日帰り)メンバー: sy2017 Nakagawa2019コースタイム:写真:リスを頼りに登るnakagawa on 4テラちゃんとアックスに荷重してる。信頼関係を築けている。1p目もむずい頑張る2p目のスラブ 3p感想:2p目のプロテクションの取りにくいスラブは、世界の壁につながると思います。メモ明日は晴れる12a の左隣の垂直〜薄かぶりの凹角、登れそう愛刀QUARKがようやく手に馴染んできた気がする。
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2021-2-3 12:02 |
上ホロ 八つ手岩右
上ホロ 八つ手岩右(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2021-01-23(日帰り)メンバー: kasaisnt nrtk7写真:夕日とKasaきれいだなあD尾根から日本のベン・ネヴィス感想:Kasaと足慣らしに八つ手岩右へ。いつもは面白いピッチを登って懸垂か八手ピーク?から懸垂してルンゼ下降だったが、今回は天気もいいので礼儀正しくD尾根まで登って旧DZから下降した。
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2021-2-3 11:33 |
冬季赤岩 不動岩稜ノーマル
冬季赤岩 不動岩稜ノーマル(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2021-01-16(日帰り)メンバー: kasaisnt nrtk7写真:3p目フォローのKasa3p目取り付きへ1p目核心ハングあたりをフォローするKasa4p目をいくKasaテーブルでがんばっている現役パーティー。夏はザイルいらないところも一応ザイル出した。1p目。最初のスラブがいきなり難しい。プロテクションもシビア。5p目。感想:前から気になっていた冬の小樽赤岩の不動岩稜に行ってみた。天気予報を全く見ていなかったが、登攀中は常時気になる風〜振られる風で壁の難易度と相まって中々いいトレーニングになった。1p目、N 無雪期は?-で核心ピッチ。無雪期は何ともない最初のスラブがいきなり悪い。プロテクションもプア。無雪期核心のハングも普通に核心だがプロテクションはいいので思い切っていける。アックス引っ掛けや手袋フィンガージャムなどで突破。その先の垂壁やリッジ直前の凹角も積雪期だと登り応えがあり楽しい。2p目、Kasa 雪の乗った岩稜をCフェース基部まで。3p目、N ここは左右ルートが取れるが今回は無理せず?+の右へ。プロテクションもよく取れて快適なピッチ。4p目、Kasa ちょっとした岩を登ってナイフリッジを通過してDフェース基部まで。5p目、N 無雪期は?+だが、今回のコンディションだとワンポイントののっこしがシビアだった。除雪も結構あり。最後はスラブにたっぷり雪が乗っており奮闘的。6p目、Kasa、5p目のフォローを引き上げる頃にはすでに暗くなっており、ラテルネつけて行く。無雪期だと5p目で終了だが、今回のコンディションだとその先もザイルが欲しいので最後の岩塔を越え、はしごで降りるところまで確保した。積雪期の赤岩の素晴らしさを堪能した。夏には無駄で鬱陶しいと思っていた各終了点のケミカルアンカー(顕著なクラックやリスがある横になぜ打つ?理解不能)も安心材料になる程度にはシビアな登攀が楽しめる。まだ大壁、摩天、窓岩、大黒岩、西奥…と魅力的なマルチがたっぷりとあってわくわくする。赤岩アルパインルートは、無雪期ではなく、積雪期にその真価を発揮するのかもしれない。
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2021-2-3 1:33 |
上ホロ 正面壁左クーロアール(チムニールート)
上ホロ 正面壁左クーロアール(チムニールート)(アルパインクライミング/十勝連峰)日程:2021-01-24(日帰り)メンバー: kasaisnt nrtk7写真:2p目リードとりつきエモ1p目フォロー感想:上ホロ正面壁左クーロアール(チムニールート)へ。1p目、N ハングした凹角越えとハングを左にかわしてスラブのっこしと5mスラブ登るのが核心。一昨年はフォローでも怖かったが、今回はリードでも余裕あった。プロテクションはカム、トライカム、イボイボと上ホロフルセット。2p目、Kasa 名物チムニーを越えてから、プアプロプア引っ掛けのバンド状の精神的にくるピッチ。リッジに上がって傾斜落ちたところの岩でアックスやトライカムでビレー。3p目、N 簡単なリッジや岩でピーク付近に出ておわり。下降は旧DZ。今年はクーロアールの雪付きが悪いのか、この時期でも割とドライ気味で難しめ?しかしながら最近のカムイ岩と赤岩のトレーニングがとても効いているのか、それらの悪さを余裕を持って楽しめている気がする。とりあえずここはいつ登ってもいいルートでした。
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2021-2-3 1:26 |
雄冬 渚ブライダルヴェール
雄冬 渚ブライダルヴェール(アイスクライミング/増毛・樺戸)日程:2021-02-02(日帰り)メンバー: kasaisnt nrtk7写真:ナギブラの左のちっちゃいのも時間あったので登った2p目の垂直結氷いいですよぱっと見、びびる1p目支点荒れる日本海、そして夕日1p目フォローするKasa感想:新赤岩トンネルと大島内トンネルの間は車停められそうになかったので、新赤岩トンネルの北出口のゴキビル地区の駐車帯に車停めて新赤岩トンネルを歩いてから海岸を少し歩いて取り付き。いきなりデーンと現れる60mぶったちにビビる、が基部に着いてうんこして改めて見直すと、まあ行けそうな感じなので行く。1p目、N クラゲ系80°~垂直とかをスコスコ登ってスクリュー尽きかけたので最後の氷柱手前でスクリュー×2とアバラコフでピッチ切る、2p目、N 左の薄い垂直7mぐらいが弱点に見えたがそれでは物足りなそうなので、3m程トラバってから10mの垂直凹角登ってTOP。帰りは懸垂60m1pで下まで。微妙に時間余ったのでナギブラの更に左のちっちゃい氷をKasa:弱点、N:立ってるところをそれぞれリードしていい感じの時間になったので帰る。翌日は雷電のナイルを狙いに行くが、まさかの下部ぼっきりで敗退。仕方なく4ルンゼにいくが、こちらもアックス打ち込むと氷に亀裂が入りまくって生きた心地がしないので敗退。結局何にもできずに大荒れの日本海をあとにするのであった。
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2021-1-27 4:20 |
雄鉾岳割岩尾根
雄鉾岳割岩尾根(積雪期ピークハント/縦走/道南)日程:2021-01-23〜2021-01-24メンバー: aach_17inoueコースタイム:写真:割れ目ちゃんお楽しみポイント
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2021-1-24 12:51 |
北芦別/十四線川から中天狗(東面滑降)
北芦別/十四線川から中天狗(東面滑降)(山滑走/芦別・夕張)日程:2021-01-23〜2021-01-24メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:「夕張K2」中岳目指す中天狗を捉えた3度目の正直なるか正面に布部岳を見る松籟山北のポコへ尾根を詰める中天狗頂上Co720「扇のかなめ」雪崩の心配はない頂上からの滑降モンスターと布部岳中天狗東面の下半部は樺の疎林帯を滑る遠くに日高/ポロシリ中天狗頂上直下夫婦岩と芦別岳十四線川から入山富良野盆地へ戻る翌朝モルゲンロートに染まる松籟山中天狗東面のシュプールを振り返る主脈から富良野盆地と十勝大雪連山を眺めて大休止頂上から深雪パウダーの東面を滑降尻岸馬内川源頭を登り返す中天狗より布部岳西面と遠く十勝大雪連山Co800尾根末端の気持ちの良い場所でC1焚火でカチンカチンに氷り付いた缶ビールを解凍する十四線川右股林道から沢身に入る予想より積雪が少ない感じで所々沢が口を空けている極楽平へ感想: 前回(3月)前々回(4月)の試みはいずれも雪質とアプローチの状態で失敗しているため、今回は厳冬期、途中1泊の万全の態勢で臨んだ。 天気もこの冬一番といって良い極低温無風快晴。3度目の正直で無事中天狗を往復した。しかも無垢の東斜面滑走のおまけ付きで満足満足。
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2021-1-12 11:29 |
歌登/坊主山
歌登/坊主山(山滑走/道北・利尻)日程:2021-01-10〜2021-01-11メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:林道でC1アタックキャンプにて極寒道北の景色が心地よい除雪最終人家の牧場から目指す坊主山北見幌別川上流川右岸の林道を延々と膝のラッセルズブズブと沈む雪に苦労する函岳へ続く尾根筋晴れ間に屋根棟山を見るもう少しで平らなところ尾根上部はオープンバーンも・626南コルからツネオマナイ川源流部へ同コンタでトラバース正面に坊主山西面の登る尾根を捉えるおかえりモーモーお出迎えこいつあ春から縁起がええわい歌登本幌別上流の原野をバックにパウダー斜面へ突入林道をCo320で離れ・626南コルを目指す歌登坊主山頂上感想:極寒道北の山を堪能。標高差500m一気の滑降斜面は道北では貴重なものだ。歌登坊主、鷹泊坊主、幌加内坊主、穂別坊主、残る坊主は?
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2021-1-8 9:42 |
厳冬期南日高単独行(中ノ岳〜神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリ〜春別山)
厳冬期南日高単独行(中ノ岳〜神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリ〜春別山)(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2020-12-29〜2021-01-06メンバー: nrtk7写真:Ω4と神威岳。神威岳ピーク!これから歩く山々。靴幅リッジ。夕焼けのソエマツピリカ。Ω8から朝日。Ω5、6とソエマツ。靴幅山手前の荒々しい岩稜。Ω3.初日の出と神威岳。ポンソエマツ直登の氷瀑。Ω2より朝焼け燃ゆるペテガリ。ソエマツ沢林道からいいものを発見。でもアプローチをどうするか…。Ω8とピリカ。これから歩く稜線。小八剣カンバジャングルとソエマツ。今山行で唯一アイゼンにしたところ。ニシュオマナイ岳北面の氷瀑。Ω7とピリカ。ソエマツとピリカ。スノーシューBSで慎重に下った。ソエマツ西峰より神威岳。神威岳に沈む夕日。ソエマツ岳東峰より南望。春別山より神威岳とソエマツ。ピリカ北西面の氷瀑。カメラとスマホの電源落ちて撮れなかったがこの下にも50m以上の氷瀑を確認できた。トータルで100mは越えるだろう。狙いどころか?中ノ岳感想:絶賛無職の僕は、わざわざ年末年始に山に出かけなくても、いつでも山に行くことができる。それでも、年末年始は山にいたい。そして、一番好きな、日高の山の中で眠りたい。そう思って、今回はまだトレースのしていない中ノ岳〜ピリカの稜線を独りで歩くことにした。イグルーには絶対な自信があったので、余計な荷物となるテントは持っていかなかった。12/29 曇時々雪 林道ゲート(400)神威山荘(730-745)・1125(1500)=Ω1入山しようとしたら目出帽忘れに気づく。つくづく自分が嫌になる。浦河まで戻りホーマックで購入して山用にカスタマイズし、林道ゲートでC0。現役のフリードと竹内のキックスが停まっておりニッコリ。中ノ岳肩まで上がってしまうつもりでラテルネつけて林道歩き。尾根は最初はブル道や人工林の合間を縫って登り、Co600-800は藪漕ぎ。Co900辺りからは藪の上に乗った新雪の膝〜腿ラッセルで、なんでこんな罰ゲームみたいなことをしているのだろうと悲しい気持ちになった。Co1125でかろうじて掘れそうだったのでイグルー作って沈。雑な造り、制作1h。12/30 曇→晴→雪 Ω1(800)・1445(1400)=Ω2前日疲れたのでゆっくり起きる。中ノ岳肩まではすぐでしょうと気楽に考えていたが、ラッセル膝〜腿で全く進まない。耐えかねて空身にしてラッセルする。・1445手前は胸ラッセル。発狂。・1445で力尽き、イグルー。100点満点中20点。今日はたった1kmしか進めず、コンタもわずか300mしか稼げなかった。中ノ岳肩までの稜線もやばそう。今年は雪の状態は最悪である。12/31 快晴 Ω2(630)中ノ岳肩(900)中ノ岳(930)小八剣の南最低コル手前(1200)=Ω3朝焼け燃ゆるペテガリとこれから歩く中ノ岳〜神威岳の稜線を臨みながら出発。中ノ岳肩までの稜線は予想に反して比較的歩きやすく、意外といいペースで進めた。とはいえ時折腿以上のラッセルは出てきた。イグルー快適に作れると踏んでいた肩は藪が飛び出しており厳しそう。片手をピッケルに持ち替えて肩にザックデポして中ノ岳を空身でポン。いい天気。ここから稜線は概ね足はスノーシュー、手は片手ストック、片手ピッケルで進んだ。肩からしばらく下ると・1372あたりに細い岩稜、通称小八剣。登りはスノーシューでギリいけたが、下りとその先の岩稜は少し怖いのでアイゼンにした。細いところが終わると腰あたりまでズボズボでやばいので再びスノーシュー。適当に降りて、Co1280に快適に掘れそうなところがあったので少し早いがイグルー作って泊。年末RIZINの堀口vs朝倉の結果を気にしつつ眠る。1/1 晴 Ω3(800)中間尾根頭(1400)=Ω4新年である。堀口が勝ったようだ。気合を入れて早起きしたが二度寝してしまい結局出発が遅くなった。新年最初に発した言葉は「アホすぎる……」。神威岳までいけるか、いや、行けないだろうな…と思いながら出発。-17℃、気にならない風。さむい。出発してすぐに細めの岩稜のクライムダウン。アイゼンのほうが良さそうだが面倒なのでスノーシューで慎重にバックステップで下った。その先は小ポコがいくつかある細めの稜線。スノーシュー幅ぐらいのところもあった。脛〜腿程度のラッセルだが意外と歩きやすかった。急なポコの登りも日高側の草付きとかにピッケルをブスブス刺して快適に登れた。意外とサクサク進めるなと思っていたら、ニシュオマナイ岳の登りの途中から、剛毛カンバと膝〜腰ラッセルのコンボで一気にペースが落ちる。吠え、叫ぶ。最後は日高側剛毛カンバ斜面をズボズボトラバースでニシュオマナイ岳をネグった。ニシュオマナイ岳からの下りはカリカリで歩きやすかった。時折気になる風。中間尾根頭の少し北にイグルーを掘るためのような吹き溜まりがあったので泊。これまでで最も快適なイグルー。1/2 快晴 Ω4(630)神威岳(1245-1300)靴幅山西Co1400ポコ(1600)=Ω5イグルーから出ると気温-20℃。しかし風がないのでそんなに寒くない。中間尾根頭に上がるところで雪庇が崩壊し落ちかけた。落ちてもすぐ下にカンバ生えていたがビビる。その後は引き続き小ポコのうざい稜線。ラッセルは基本脛〜膝で時折腰までズボる。昨日よりも太いがその分陰毛カンバがかなり鬱陶しい。神威岳の登りは最初の一瞬はカリカリで快適だったが、すぐに埋まりきっていない藪やカンバと、膝〜腰ラッセルになりペースダウン。またも吠え、叫ぶ。Co1540からの最後の登りはカリカリで助かった。何気に神威岳ピークは初。いい天気。神威岳からの下りはカンバジャングルでここを登ることは考えたくない。掘れそうなところを探しながら稜線を進むが、いい感じの吹き溜まりがない。中間2個目のポコ付近は少し細かったが藪出ていてスノーシューで通過できた。Co1350からの登りの手前コルで掘れるかと思っていたがサラサラ積雪40cmの微妙な吹き溜まりしかなく相当頑張らないと無理そう。これは僅かな雪で全イグルー制作4時間コースか…?と思いつつ、僅かな望みをかけてCo1400ポコまで偵察に出かけると、そこには超絶快適な吹き溜まりが。思わず雄叫びを上げた。無駄に広いイグルーになってしまい制作に時間かかった。1/3 晴 Ω5=Ω6普通に行動できる天気だったが、今後3日も好天が見込め、次は一気に快適に掘れるという・1529南東コルまで進めたいことと、連日の行動の疲労が溜まっていて今日は一気にそこまで動ける気がしないことから日和って停滞。ああ弱いなあと思いながら惰眠を貪る。山での停滞は極上である。1/4 曇時々晴 Ω6(630)靴幅山(730)ソエマツ岳(1230)・1529南東コル(1440)=Ω7気にならない風、-15℃。テンバから一個ポコを越えると靴幅山への最後の登りとなり、ピーク直前に靴幅リッジ。なるほど、確かに細い。細いが登り基調なのでスノーシューのまま慎重に通過。3、4歩緊張した。逆再生だったらアイゼンにしていただろう。靴幅山から下りる途中、ポンソエマツ直登沢が巨大な氷瀑となっているのを目撃。これは……。ソエマツ西峰肩の登りは岩が出ていて捲くと腰辺りまでズボるので鬱陶しかった。ソエマツピーク踏んで南下。ピーク付近から時折気になる風。ポコの間に岩稜と雪壁があったがスノーシューでいけた。ソエマツ沢からの吹き上げが強いのか、カリカリで歩きやすかった。・1529をネグり気味に通過して下りたところの吹き溜まりでΩ7。1/5 晴 Ω7(650)ピリカ(1000-1020)春別山東2個目のポコ(1430)=Ω8イグルーから出ると普通に風が強い。こんな風でも全く気にならずに泊まれるイグルーはやはり素晴らしい。-17℃、気にならない風〜気になる風。なかなかシビア。おまけに稜線は昨日よりもズボる。ボルダーなども出てきていつもは岩を見ると訳もなくテンションが上がるが、今回は日高側を巻くとカリカリで歩きやすいが切れていて危険なうえ爆風、十勝側を巻くと吹き溜まりで腰ラッセルという地獄。適宜どちらかの地獄を選択していく。ピリカ北西面が魅力的な氷瀑となっている。こ、これは……。ピリカの登りが始まる直前で休憩していると、ピリカの肩で殺人的な風が吹いているのが見える&聞こえる。とても行きたくない。しかし行くしかない。肩への登りはカリカリで歩きやすかった。しかし常時気になる風で無心で登る。肩へ上がる直前に急に風が弱まり、肩で無風となった。祝福である。ザック置いてピークへ空身でポン。ピリカからは日高のほとんどの山が見渡せた。日高の稜線はもう何回も見ているが、今日は格別に美しく感じた。しばらくぼーっと景色を眺めてから下りる。肩から西に伸びる尾根を下り、春別山を目指す。少し下りると無風。コルまでは例のごとくズボズボ&カンバ密林で酷い尾根。春別山の登りは地獄だなと思っていたらこの尾根はソエマツ沢からの吹き上げが強いらしく、雪庇が発達しており雪が締まって歩きやすい。一部急登で首ラッセルがあったが、それ以外は快適に登れた。振り返ると神威ソエマツピリカが目の前に広がっており、予想に反してなかなかいい尾根かもしれない。春別山の東2個目のポコでピリカを眺めながらΩ8。1/6 快晴 Ω8(915)春別山(1030)林道(1345)車(1715)ゆっくり起きてゆっくり出発。僕のような怠け者は単独だとついのんびりしてしまう。脛〜膝ラッセルでポコいくつか越えて春別山最高点まで。春別山からは神威ソエマツピリカが綺麗に一望できる。南日三山を見るには最高の展望台だろう。あとは下るだけと思いきや、平坦地や小ポコの脛〜膝ラッセルがじわじわと体力を削ってくる。Co1000あたりの尾根が不明瞭になって急斜になるところはほとんど藪にうっすら雪が乗っているアレ。最初はスノーシューストックのまま突入するがうざすぎるのでどちらもしまって藪漕ぎ体制で下る。が、雪で滑って歩きにくいので最終的に藪(と雪の下に埋まっている倒木)で制動しながらのデンジャラス滑り台で沢まで滑り降りた。もう二度とやりたくない。沢を少し歩いて林道に乗り、あとは無心で林道歩いて車まで。ソエマツ沢側壁に上物マルチピッチアイスいくつかあり。ただしアプローチに難あり。9日間、人に会わないで過ごしたのは人生で最長だった。入山前は日を経るごとに内省的な世界に嵌っていくのかと思ったが、毎日が(主にラッセル)地獄過ぎてそんな余裕すらなかった。自分はまだまだ弱い。6日目の停滞がまさにそれだ。今回は行動できる天気がずっと続いたからこうやって甘えることができたが、これが微妙な天気の間隙を突いていくような山行だったらどうなっていたのだろう。山行は無事貫徹できたが、自分の胸に残ったのは達成感というより、自分に残る課題点の多さと、自分という人間に対する自己嫌悪だった。
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2021-1-4 10:00 |
厳冬期コイカク〜ヤオロ〜1599峰敗退
厳冬期コイカク〜ヤオロ〜1599峰敗退(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2020-12-27〜2021-01-01メンバー: Takeuchi_2016 mizushu2016コースタイム:コース状況/その他周辺情報:全体的に小雪雪庇はあまり発達していない写真:落とした雪庇尾根頭から南尾根末端でC1河原から夏尾根C2から雪が少ない引き返し地点から月と稜線ヤオロから先夏道上ご来光ヤオロ方向遥かなる山鬱陶しいカンバ帯C4の朝ヤオロ,39Co1500の岩Co1300雪が無いC2尾根頭から北感想:ペテガリは遠かった。自分は弱かった。状態は良くなかっただろうが,気力・体力ともに足りていない部分があった.何とか貫徹したい計画だったが,先人達の偉大さを思い知らされる山行になった.
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2021-1-4 4:35 |
長万部/オタモイ山・写万部山
長万部/オタモイ山・写万部山(積雪期ピークハント/縦走/道南)日程:2021-01-02(日帰り)メンバー: Yanke1987コースタイム:写真:写万部ピーク近づく、この後カメラバッテリー切れオタモイ山、オタ(砂浜)・モイ(入り江)をのぞむ写万部をみる礼文華の海岸感想:・夏道の登山口から牧場?を横切る、沢まだ完全に埋まっておらず渡渉は微妙・タンネ植林帯を上る、笹の藪漕ぎ・無木立の白い尾根を経由して写万部山ピークに・軽いパウダー滑って下山
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2021-1-3 12:35 |
士別/糸魚岳
士別/糸魚岳(山滑走/道北・利尻)日程:2021-01-03(日帰り)メンバー: saito1987コースタイム:写真:最後の急登を終えて頂上Co750の登り良さげな斜面が広がる南東斜面の深雪パウダーを滑るCo380より尾根に取り付く緩い尾根を進む最後の急斜面天塩川支流ケナシ川沿いの林道をラッセルして北上南東尾根Co620感想:取水施設までの500m除雪あり。砂防ダム群を横目に見ながら林道を最奥まで。脛下のラッセル。南東の尾根に取り付き、緩い斜面から最後の急斜面へ。頂稜部へ上がる最後の部分はこの時期それなりのルートファインディングとシールワークが必要。下りは深雪パウダーのオープンバーンを堪能。
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2020-12-28 10:43 |
西興部/ポロヌプリ
西興部/ポロヌプリ(山滑走/道北・利尻)日程:2020-12-27(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:帰りは尾根筋を避けてペンケ川右股へ滑り込んだ頂上台地に出た伐採道を離れペンケ川右股へトラバースモンスターがお出迎え源流部の沢型はオープンバーン頂上台地は平らポロヌプリ頂上ペンケ川右股を詰めるやや重いパウダー根本の沢川林道に入り伐採用の作業道をすすむ興部川支流ペンケ川右岸の林道から入山国道から車止めゲート除雪ナシラッセル脛まで最後尾根に取り付くがブッシュが鬱陶しいブッシュと格闘しながらポロヌプリの頂上を垣間見る感想:この時期まだ積雪が少なく、急な尾根筋はブッシュが鬱陶しい。パウダー狙いならば頂上直下(南南東側)にも良い斜面が見られたが、下まで滑り降りるならばペンケ川右股(南東側)が良さそう。
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2020-12-21 3:29 |
上川/ペーパン(米飯)山
上川/ペーパン(米飯)山(山滑走/大雪山)日程:2020-12-20(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:大雪山はガスの中林道から樹林帯に入る東雲林道に入ってからも除雪はしばらく続いていた最後の斜面は腿までのラッセル稜線直下は灌木が密稜線上は樺の樹氷が美しい雪が重たくて行きのトレース上しか滑れないよ〜もうすぐ頂上除雪が切れてからは脛までの重いラッセルが延々と続く晴れ間に旭川盆地の南半分が見えた感想:冬期通行止めゲートから上も工事業者が入り、しばらくは除雪の痕跡有り。シーズン初めの重たい雪のラッセルに終始したが、頂上で一瞬訪れた晴れ間に癒された。
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2020-12-21 3:16 |
和寒/伊阿根山
和寒/伊阿根山(山滑走/道北・利尻)日程:2020-12-19(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:重い新雪だったで登りのトレースに沿って滑った頂稜に出たところ雪質良ければ北側斜面が良さそう北西の木立斜面を脛ラッセル頂上感想:行きの高速道路が吹雪と事故で通行止め、岩見沢を過ぎるのにだいぶ時間と労力を費やしてしまった。残された時間に行けそうな山を見つけだし、今シーズン初パウダー!重かったけど。
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2020-11-27 12:45 |
S峡 屏風岩1峰&紅葉谷右岸
S峡 屏風岩1峰&紅葉谷右岸(フリークライミング/北海道)日程:2020-10-31〜2020-11-01メンバー: sy2017 nrtk7コースタイム:写真:フォロー天照が見える啓スプラッシュ 5.10+ 成&Y子さん掃除 FAdzさん 第二登SY 結構悪い Big bang 5.10+(成) 寒すぎて手がかじかんであっさり沈2p目Shadow Tower 5・10+のフォローの成最後のマントル3p目Wonder 5.10 囲まれてないから露出感が凄い もう一個の2p目のチムニー5.8いつもの駐車場で鍋温泉街帰りに撮影3p目 アメノウズメ5.10bc フォロー感想:これを見たら、登るしかないでしょう。そんな素晴らしいクラック達と触れ合えた二日間。本当に感動しました。そして(自慢になっちゃいそうですが)会心のクライミングを2連発!←シャドータワーとKスプラッシュ次回はスピードクライミングを意識します。のろかった。。。
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2020-11-27 2:04 |
積丹岬 イスカンダルエリア
積丹岬 イスカンダルエリア (アルパインクライミング/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2020-11-23(日帰り)メンバー: sy2017 nrtk7写真:頭の上まで約3mなにもとれない。落ちたら直下の小テラスに叩きつけられる、かも。dzさんも頑張ってたようです1p目ビレーポイントのYD。感想:今週は現役はコロナで半自粛。いつもの日課となりつつある北陵の掲示板を除くと ”積丹のクラック募集、AACH関係者2名参加予定 dz” の文言を発見。すぐに連絡し飛び入り参加させてもらった。ついでにアチャラ・ナータ初登のYDさんも。アプローチは藪こぎを想定していたが、なんかの施設の林道と鹿道?だかdzさんが掘った跡だかで終始快適だった。林道から少しの藪こぎで大きな岸壁が飛び込んできて胸が高鳴る。へえーこんなとこにあるもんなんだなー。適当に登りなさいとのことで3人で岸壁を観察してみて一番きれいげなクラックの狙いを定めたが、真ん中あたりでクラックが一瞬途切れてた。内心不安を感じつつもとりあえず言って見る精神で取り付きへ。気温は0度以下で風もビュービュー。YDさんは早々にドライ装備で、ok崎さんも自分はいいや、とリードを譲ってくれた。ひー、怪我だけしないように、と決めて登り始めた。出だしは快適にジャム登り、すぐに核心ブランクセクション。目の前にデカカム2個固め取り、登ってみるものの、フレアした7番?コーナークラックでクラックの内部の側壁外傾した甘いポッケか左のカンテに抱きつくか。どうしようかと探っていると、パンプゲージが上がってきた(汗。落ちかけながらもなんとかCd。自己暗示をかけて二度目のトライ。吠えながら核心を越えることができた。そのあとも微妙なクライミングが続く。途中から吹雪いてきて最後のマントルはびっちょり。ここも緊張を強いられた。返すとそこには浮いてそうなコケシ、(だるま落とし?)と落石を避けられる素晴らしいビレーポイントが!やった、登りきったんだ。OS初登だ!とひとり喜んでました。フォローも若干吠えてた。2pは1pの余韻に浸りながら、(できる限り切り替えたけど)ぐらぐらのコケシをすりぬける。良いスパイスだと思う。 ありきたりだけど『イスカンダルダイレクト』 5.10+と命名。この先どうなっているのかわからない、誰も登ってないであろうラインを登るのは怖かったけど、これこそ冒険的といえる。(第一に記録、第二に記録と叫ばれる現役の山行とは正反対!)。僕の短く浅いクライミング人生の中に間違いなく刻まれたと思います。今シーズン蝦夷生、ShadowTower、啓スプrッシュ、龍樹、と隙間時間に打ち込んだトラッドの集大成にふさわしい登攀でした。以上自己満記録でした。 [[YT:0yhTSZMzAUo]]
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2020-11-23 12:41 |
北鈴鹿縦走・霊仙山、三国山、御池岳、藤原岳
北鈴鹿縦走・霊仙山、三国山、御池岳、藤原岳(無雪期ピークハント/縦走/霊仙・伊吹・藤原)日程:2020-11-21〜2020-11-23メンバー: yoneyama macchan90写真:高速道路をくぐると虹が出た山麓神武神社藤原岳避難小屋石灰岩のニョロニョロに苔が付き、御嶽山の霊神碑みたいだ。杖を拾いました。特別な植生の風景イワナの水たまり風よけの避難施設。冷たい北風が吹いている。御嶽山と霊仙の避難小屋カティーサークと人参カルパスにんにく生姜載せ木曽三川と濃尾平野が見える紅葉の絨毯低い光線水を湛えたくぼみよく揺れます。日が低くて逆光藤原駅の登山計画書カード入れ風びゅうびゅう養老山地と木曽三川、伊勢湾、三河高地三県境三国山や霊仙いつも行く山では見かけない常緑の灌木。西日本に来た感じ国鉄東海道線柏原駅前より、伊吹が見える。近畿地方に来てしまった。最高点へ。風びゅうびゅう歩きやすい山肌古い宿場町の寺太陽が低い。天狗岩は藤原岳の最高点。後ろの三角が藤原岳1009.5mピーク石灰岩掘削斜面が見える御池山と伊吹山。奥に金糞岳方面杉の葉のような杉の横の窯跡三国岳への尾根天狗岩より岐阜市方面霊仙の北東コルから白谷を見下ろす遠くに御池山など見たことのない風景です。琵琶湖と竹生島が見えちゃった鈴北岳より御池岳、初めて見る風景下草なき自由な斜面道は迷いやすく、案内は充実しているコロナ対応ラーメン@名古屋駅紅葉末期のやま硬券です。琵琶湖が見えるここからは人多し。峠道はうるさいエンジン音。石灰岩層の穴ぽこ深い落ち葉で足探り特徴的な風景藤原岳東面のセメント工場通過イワナ5匹杉葉をいただく三県境天狗岩御池岳山頂。残置のピッケルを拝借深さ30mの継子穴石灰岩の典型的に面白い形の転石霊仙山へ御嶽山、岐阜の金華山、恵那山巨大杉深さ30mの継子穴かわいい黄色い電車東方、養老山地のおそらく笙ヶ岳最高点は隣の高まり鹿が五頭、あの白い木の向こうを歩いていった。鈴北岳、御池岳が近づくと禿山展望良くなる五僧峠近くの支沢に天場定める風のある稜線、昨日の霊仙天狗岩より志摩半島と伊勢湾木肌の苔が逆光に光る日が低くて終日斜陽な光線尾根道に出た穴を穿たれた石灰岩塊石灰岩の墓標と、穴ぽコ。スコットランド?三本杉の炭焼き窯あと愛知川本流の源流部に降りた100年の杉、青々藤原岳山頂直下三岐線藤原駅御池岳山頂霊仙の北東コルから白谷へ下る。石灰岩と苔の森特別な植生の風景特別な植生の風景 苔の原養老山地と濃尾平野石灰岩の原感想:雪もまだない水も冷たい三連休、ほぼ未踏の鈴鹿北部を縦走とした。強気の時間読みではじめ霊仙から御在所までの計画で出たが、ガツガツ行ってもダルい!と、無理ないペースにしたら、藤原岳まででちょうどよかった。石灰岩の特徴的な風景の山は、ふたりとも初めてで新鮮に感激。行ったこと無いけど、スコットランドってこんな感じ?電車入山電車下山で旅情も満喫、天場は沢ヤの勘で地図を見ればすぐに見当がつく快適な谷。谷と尾根も近く自由なライン取りができて、里から近いのに深山でもあり、良い山域だと思った。1日目・霊仙山・柏原ルート名古屋で朝ごはん食べて汽車で入山、理想的だ。滋賀、岐阜、三重県警で、まだコンパスに対応していない三重県警宛に、登山計画書を封筒で柏原駅前ポストに投函する。今週は11月下旬にしては気温が高い。でも今日から北風が吹いて下がっていくという。終日太陽が低くて、なんだか夕暮れをずっと歩いているようだ。でも日光があるだけありがたい。石灰岩の山の特徴的な風景が初めてで、すごく心に残る。はじめに継子穴(ママコ穴)が強烈。30mの縦穴が空いている。その周りには御嶽山の霊神碑のように墓場のような白い石灰岩が取り囲んでいた。霊仙の山頂付近にはピークがいくつもあるが、風が結構強く、1083.5ピークの山頂に乗って帰る。あまりの強風に、ハイハイしているお姉さんもいた。今日中に五僧あたりまで進めたいので白谷を下降して、白谷林道を行くことに変更する。沢源頭はどこでも快適に泊まれそう。林道手前の堰堤がいくつもあり、左岸巻道は結構高度感あり。林道はコンクリ舗装されていて、地下足袋にはキツイ。転石が多く車は来られない。最近読んだ本の話など交わしながら歩く。五僧は峠の東側に昔集落があったとのこと。こちら西側にはお墓が二基。枝沢に入って小さな二股の間に幕営適地あり。昔集落の人が炭を焼いたり杉を植えただろう跡がある。火を囲みくつろぎ、スコッチを飲む。随分飲んでしまった。気温が高く寒くない。2日目・三国岳〜御池岳4時起きでメシを済ませ5時過ぎにはスタンバイしていたが、全然明るくならず、火を見て待つ。斜面を上り国境稜線に戻る。美濃と近江。この一帯は国境の山脈が一本ではなくて複雑で、しかも畿内からの出口だし、さぞや歴史的に色んな事情の人たちが越えようとしていろんな結末になったんだろうなあ。小さな峠一つ、小さな沢型一つに、などと思いながら三国境を目指す。稜線の道はかなり不明瞭なところもあるが、丁寧な案内板や色テープが充実している。こういうところを時間に追われて歩くと碌なことがない。山頂は三国境。これまで、日本の三国境をいくつ登っただろうということが結構気になり始めた。帰ったら数えてみよう。鞍掛峠からは人が増えた。下の自動車道からはうるさいエンジン音が絶え間ない。うるさいエンジンの車ほど、峠道が好きなようだ。人もクマもシカも、みんな黙って聞いている。鈴北岳が近づくと、かつて歩いたことのない、石灰岩風景となる。一面の苔、琵琶湖や伊吹山、濃尾平野や御嶽山まで。しかも冬至の低い太陽が陰陽を付けてくれて素晴らしい。遠くの木立をシカが数頭、ゆっくりと逃げていく。樹林限界以上はほぼ石灰岩原野で、鈴北岳は完全に展望のきく良いところ。御池岳までの平地は石灰岩層特有のくぼみがあちこちにあり、面白い。御池岳から、また天場を探して谷へ。愛知川の源流、真ノ川の源頭あたりも心地よいところだ。一応道記号が山と高原地図にはあるけれど、無かった。水がわき始めるあたりで大きな三本杉のところに炭焼き窯跡があり、100年近く前、ここで人の営みがあったことが伺える。鈴鹿の滋賀側は、20年前にも神崎川源流で見たが、この山の民の忘れ形見が面白い。この泊まり場は、昼ぐらいに地形図をみて見当を付けた。出発前の予定ではどこまで伸ばせるかわからなかったが、地形図で良さそうな泊まり場がすぐに見つかるのも、この山域の良いところだ。谷が浅くて広く、快適だ。夕方から雨が降り始めたのでタープを張る。快適だ。夜中にすごい風になり、雨もざばざばになった。3日目・藤原岳越え8時ころまで雨がしょぼしょぼ降り、完全に出る気をなくす。昨日の夕方は、きょうは明るくなる6時半発で竜ヶ岳あたりまで行こうと話していたが、ゆっくり起きて火を熾してお茶飲んでおモチを焼いたりして10時に出る。雨は8時にやんで日も射した。天場脇の水たまりにイワナが5匹も居てびっくりした。30mほど先の木の枝伝いに、サルが10匹ほど谷を横切っていった。シカの遠吠えがキーンキーンと盛んに聞こえる。ラジオで始まったビートルズ特集を切って出発。10分たらずで稜線に戻り、藤原岳の最高点、天狗岩へ。こっちが最高点なのか、と現地で地図を見て初めて知る。この山域は、山頂がいくつもあって最高点と頂上とがずれる山が結構多い。藤原岳はこっちってことにする。20年前にも登っているし。山頂で、一人の姉さんとあちこちのルートの話などする。写真も撮ってもらった。藤原小屋周辺は人も多く、小屋もひと目、中を覗いて、下る。泥が滑って苦労する人が多いようだ。下山となるとスピードが上がり、1時間半足らずで下ってしまった。三岐線終点の藤原駅は、周りに商店など無し。発車20分前でちょうどよし。硬いきっぷを名古屋まで買う。車両貸し切り。よく晴れた空に、セメント工場、石灰岩採掘岩壁、藤原岳、伊吹山、と次々遠ざかる。富田で近鉄に乗り換えたらすぐに名古屋についた。近いものだ。駅前の地下街でラーメンとビールで打ち上げ。コロナ対応で横並び衝立付き。明るいうちに帰宅して、近所の銭湯に行けた。最終日に余裕があるのって悪くない。無理して縦走距離を伸ばさなくてよかった。また続きをやろう。
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2020-11-3 9:55 |
黄蓮谷右股
黄蓮谷右股(沢登り/甲斐駒・北岳)日程:2020-09-20〜2020-09-22メンバー: Kashiken imura daijiro2007コースタイム:写真:3日目の朝 焼ける八ヶ岳甲斐駒ヶ岳のピーク女夫ノ滝 フリクション勝負奥千丈ノ滝
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2020-10-26 2:37 |
【三遠南信の山】熊伏山 小河内川から
【三遠南信の山】熊伏山 小河内川から(沢登り/東海)日程:2020-10-25〜2020-10-26メンバー: yoneyama macchan90写真:小河内川と遠山川の合流点狭くてタタキ風のトンネル崩壊倒木の1050m二股行けず少し戻って右岸巻く明治平の苔むし切り捨て間伐ここに泊美しい滝池口の右奥は光岳ではないだろうか巻く山頂二人両岸壁だが沢底は広い登山口の橋函の予感美しい函と釜通過高いところに立派な道小河内川へ土石流でぶら下がったガードレール沿いに、道に這い上がる遠くの秀峰炭焼きの河岸段丘鉄橋から下は整備し過ぎな感じ出口は湖面になっている。泊その上段へ天竜川挟んで対岸から見るクマ伏山。勇壮な姿にジ〜〜ン。山頂のみ紅葉巻こうとしたら絶壁で懸垂右岸テラスへ暑ければ泳ぐのだが右岸テラスへ小滝続くところ爽やかな稜線直下左の方、聖、茶臼、池口、テカリ滝の際はどうだ?炭焼きワールド脇は絶壁。ここはきのう、美しい函釜を巻いて登った急斜面。土石流で壊れたガードレールが助かった。函の予感函の予感函の予感少し戻って左岸はるか上にガードレールあり大きな滝、左岸巻く砂地の花 背高泡立草函の予感開放感ある渓谷朝の光ナメっぽいところ青崩峠と、大無間山、黒法師泊地炭焼きコーナー両岸壁だが沢底は広いうっとりする炭焼き窯周辺の古いガラス瓶右岸テラスへ遠山川本流 ミルキーな流れ巻きの途中でナメコ。足場悪くザックおろせず。満島神社から遠山川二俣への道急斜面で踏み跡も微妙砂地の花釜付き小滝鉄橋。15m。ロープ20mなので二回沢沿いは上り下りで巻道風炭焼き釜エリアの石垣炭焼き窯の跡平らなあたり奥三河高原函の予感下山の尾根狭い函滝またも炭焼き窯炭焼き穴山頂へ函の予感分岐多く思案どころ美しい函と釜切通カラマツでよく滑る斜面巻きの上から見下ろす傾斜付いてきた美しい釜滝感想:南部信州の気になる山、熊伏山の小河内川の下流部はくねんくねんの函記号があり、松がこれを遡行すべしと唱えてきた。4年前の万古川完全遡行の子分各として。記録未見のため、3日を当てたが、手こずると言うほどではなく、まったり2日で終えた。手こずらなかったけれども美しい川で、温泉にでも入ったように心がポカポカする良い沢だった。退社と同時にザック背負って岐阜の松宅に前夜泊。小豆入り玄米おにぎり嫁さんに作ってもらって翌朝5時発で天竜川へ、2時間半で到着。シカ柵ゲートで支度して遠山川二股目指すと、二人の古老にあいさつ。伊那谷の古老らしい、陽気で気さくな人達だった。「若い頃は年に2度、2時間で登った」。小河内川を遠山川出会からスタート。地形図通りに両岸崖になるが沢底は広い。標高500mを越えた屈曲あたりから、抜けられない滝があり、右岸を巻く。その先には美しい侵食で磨かれた洞穴のような函。手前には青い釜。寒くて泳ぐのは無理なのだが、その先にも結構な滝があるようだ。ここは小さくは巻けない。ここから先は両岸の壁が高くなってしまう。少し戻って左岸の急斜面、遥か上に道路のガードレールが見えた。樹林がかろうじてつながっているところを地下足袋の親指ツッコミホールドでかろうじて登る。土砂崩れで垂れ下がったガードレールに助けられた。そのまま整備された道路を登山口の橋まで。下流部はここまで。凄いのを見られて満足。登山口方向の橋を渡らずにまっすぐ進み、小河内川本流を行く。いきなりダブルの堰堤、左岸を巻く。この堰堤を作るために立派な林道とトンネルを作ったのだ。期待していた660mの屈曲部は、手こずるものは何もなし。標高700m右岸に、石垣組んできれいに平らになった河岸段丘があり、炭焼き窯がある。すごく快適なところなのでここで泊まることにする。炭焼は新しいものでも多分昭和30年ころと思う。開拓移民の多かった伊那谷では、満洲など外地から引き揚げてきたり復員したけど実家に田畑の無い次男三男が携わったのだと思う。70年前の人々の営みを想像し、火を焚いて9時間もごろごろしていろんな話をする。タープと冬シュラフでぬくぬく眠る。思ったよりも手こずらされなさそうだ。小滝、滑滝が次々現れるが、どれも美しく、脇を登る。ひとつ左岸を高まいたら、15mの崖の上というのがあり懸垂する。ロープが20mだったので、二度に分ける。詰めは傾斜を増すが樹間の雰囲気なども良く、美しい山である。山頂少し南の稜線に上がった。山頂は紅葉していた。晴れ渡りしらない深南部の山が正面。聖にわずか新雪が乗っている。茶臼、池口と来て、テカリがその後ろにあるのを松が指摘した。山肌に印があるという。その右は大無間山、黒法師など。お茶を沸かしてのんびりする。下山道平岡ルートの上部はカラマツの落ち葉が急斜面でよく滑り、フェルト地下足袋で往生した。尻もち数十回。肘を強く打ったりした。傾斜強く、踏み跡もかなり薄く、迷いやすい難しい道だ。崖のすぐ横も多い。下半分の沢沿いもかなり危ないところに道がついている印象。油断できない。ぼうっと歩いていると、前に道がなく、キョロキョロするということが多い。鉄橋から下は整備され過ぎなほど小綺麗な道。平岡の集落は円形競技場の半分みたいな立体集落で、魅力的。電車で来てトコトコ歩いてというのが理想なんだけど。天竜対岸の阿南から順光の熊伏を最後に眺めた。中央構造線と伊那山地の延長でありながら遠山川によってぶった切られている独立山塊で、モコモコと盛り上がる様が勇ましい。松本からくるより、名古屋岐阜のほうがちょっと近いかな。高齢化している天竜川左岸地域の集落は今のうちに訪ねておきたい地域だ。瑞浪駅まで乗っけてもらい中央線各停で帰宅。自宅近くの銭湯に下駄つっかけて行き汗を流す。番台のばあちゃん88歳に聞くと昭和初期からで、名古屋空襲で丸焼けになって昭和24年再建の風呂。あれこれ懐かしい建具や看板や鏡なんかがある。薪焚いてやっている。金太郎が人間大の鯉と相撲とっているデザインのでっかい入れ墨背中に入れた兄ちゃんと湯船に浸かる。またここで会えるかな。
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