ヤマレコAACH - 記事一覧
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2025-8-18 12:55 |
無名沢コイカク南西面~23南面~コイボク本流
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無名沢コイカク南西面~23南面~コイボク本流(沢登り/日高山脈)日程:2025-08-09〜2025-08-15メンバー: Iida_2017 mizushu2016写真:突破3日目、名無沢コイカク南西面、最初の滝、なんもまきまき両方滝の二股、右股を登ってバンドトラバース上から懸垂1回全然問題なし最後の頂へ屈曲点の斜爆左岸を空身で、ザック吊り上げ右岸巻き巻く滝は少ない3日目、23南面下部コイボクカール再びナナシに降り立つピラミッド420の函2日目、カイジ橋5日目、コイボク本流、Co900から滝が続く39が微笑むこれはしっかりめなシャワー燃やせるチャリが欲しい毎日毎日足が痛え滝夏尾根頭にビタ左岸から取り付いて振り返ると39北面、ナナシに始まりナナシに終わる毎日雑炊我等丈夫此にありガレて狭くなる39北面出合コイボクのテンバ23南面出合核心の滝、キャメ極めてる核心の滝、ビレイ点からトラバース後コイボクへ3条の滝(2条)真ん中登れるコイボクはシャワーの沢全然いけなかった忘れた後輩と中札内で後泊その風呂マはルームにいた証だ、宝だ振り返ると23またぐ左岸側壁からトラバって復帰友たれ永く友たれ左岸側壁巻き函左岸からC1、ありがとうプロノトラバって沢に復帰何の顔だよ空身で登ってハーケンでfixビンの底、上からコイボクへの下りその上の滝、そして左股へカチが繋がっている4日目、23南面、最初の2段滝、どっちも左岸ザック吊り上げカネサにて、夏の終わり。右岸をボルダリーに登って越えるホールドがちゃんとあるうまく歩けないが、もうどうでもいい8の沢カールみよしのほぼ終わり23ビンの底C6、希望C2奥二股、ものを乾かすコイカクから見える滝、「滑らなければ大丈夫」下降沢こんな感じの小滝が4つ位続いてはげへ開けてきた無理なやつ、左岸側壁巻き奥に最後の滝8の沢へ水野が泳いで突破イザイザイザ うちつれて アチイ少々藪漕ぎ雪渓はこれだけ進むは今ぞナナシには下から入渓するのが礼儀ですC3、23南面Co820の広い河原足がぶっ壊れるガバカチ豊富PETZLチョックストーンの滝、ショルダーで左側から感想:仕事を早退して車を飛ばしていると、後ろから赤色灯が。あひ。帯広で水野を回収し、元更別の山小屋でC0。Day1:静内ダムゲート(7:15)西川尾根末端の小屋(17:45)=C1晴れ時々雨 林道歩きの日。元浦川林道が昨冬から通行止めの為、道道111号静内ダムゲートからの入山。約6kmを1ピッチにしてひたすら歩く。足も腰も痛く辛い。0.5kmおきに設置されたキロポストだけが楽しみ。不安定な天気なので屋根があるところの方が良いだろうと、2km程余計に奥まで歩いて小屋でC1。アプローチの運動靴がよく燃えた。Day2:C1(5:45)無名沢入渓(6:45)23南面出合(10:45)奥二股(13:30)=C2晴れ ナナシ下部の日。来た林道を少し戻り、作りかけの橋を渡ってコイボク左岸へ。コルから尾根のっこして7年ぶりにナナシに降り立つ。しばらくは河原。Co520の函は右岸空身で一段のっこしてザック吊り上げ。そこからは函と河原が交互に出てくる。この水量ならどこでも泊まれそう。Co700の函は水野が泳いで突破、カナヅチの飯田は紐で引っ張ってもらう。23南面出合に中盤以降の食料をデポ。Co780チョックストーンの滝は前回同様左岸側壁のチムニーを登りザック吊り上げ。あとはスタスタ歩いて奥二股へ。薪が非常に少ないテンバ。夕立がパラリと降ったがすぐに止んだ。Day3:C2(5:45)コイカク夏尾根頭(11:05-11:45)無名沢23南面出合(15:30)=C3晴れ コイカク南西面の日。テンバ出てすぐの滝は右岸を簡単に直登、全然記載するほどでない。次のゴルジュ内の3mFは水圧が強く登れないので左岸側壁を空身で登ってザック吊り上げ。そのままザイル引っ張ってトラバースで沢に復帰、やや悪いが高度感はない。Co930二股の滝も別に。Co980の滝は左岸を一段登ってザイル結ぶ。水野リードで3mの悪いトラバースから左岸直登。水流を右岸に跨いで落ち口のリッジを10mほど登り、その先に3つ連続する函滝をまとめて小さく巻く。ザイルの出しようがなくここが一番悪かった。核心部は3時間位で終わり、以後これと言った難所はなく藪漕ぎ30分で夏尾根頭へ。天気予報を見ると良い日が数日続くようなので、明日は停滞することに決める。しばらくほげほげ。再びナナシへ。藪漕ぎ1時間、特に何もない沢下り2時間でナナシのCo700に降り立つ。熊か人か分からないが滝を巻くたびに草が倒れた跡があった。本流を23南面出合まで戻ってC3。まずは1本。Day4:C3(9:00)・822手前の河原(10:00)=C4晴れ 移動停滞日。ゆっくり起床。函滝が2、3あるが別に。他はただのガレた河原。・822を右に折れて最初の2段滝を見に行き、手前の広い河原でC4。太陽びかびかで暑い暑い。寝まくり食べまくる。さあ明日が勝負。Day5:C4(5:15)1823峰(11:30-12:00)コイボクCo880付近(15:30)=C5晴れ 23何面の日。2段滝はいずれも左岸から。その次すぐ出てくるチョックストーン滝は左岸のゴツゴツした所を直登。次を右岸から巻くと15mF。飯田リードで左岸水流際を空身で登りザイルfixして登り返し。Co940で右に折れる斜爆は右岸から。続く釜持ち滝は左岸から取り付き水流横切って右岸へ抜ける。いずれもフリーで快適に登れる。次かその次の函滝は左岸から巻いた。Co1050「ビンの底」で黙祷。左岸をザイル出して直登。簡単そうに見えたが思ったよりスケールがあったのでザイル出しておいてよかった。クライミング自体は中間も終了点もしっかり取れ、非常に快適。コイカクから見える30m滑滝は滑らなかったので大丈夫。その上にちび雪渓。Co1350から沢はガレてさらに細くなるが水量がそんなに無いので悲壮感はない。チョックストーンの滝は左岸側壁を小さく巻く。次は左岸水流際を直登。その次がシャワークライム。水量多いと大変そうだが無問題。次第に開けてきて、デカい滑滝を左岸からフリーで越えるとお終い。結局ザイルは2回だけ。簡単な小滝とガレを詰め、クマ道に導かれ23へ。しばらく色々なことに思いを。 コイボクへ。稜線を北に1時間弱歩いて1737から沢に降りる。はじめはチョロ川。何もないまま終わるかと思ったらCo1100位でするどい滑滝が現れ、巻き切れず懸垂一発20m。そこから下はガレ沢。疲れた足を引きずりながらコイボク本流を少し上げてC5。へろへろ。(まだコイボクが残っていながら書くのもアレだが、23南面は快調すぎて正直若干拍子抜けだった。昨年の西沢程度にはヤラれるだろうと覚悟していたし、今年は二人とも大した沢に行っていないなど不安はいっぱいあったのに。「スケールの点でナナシの本質は今回降りに採った本流のコイカクシュサツナイ岳南西面直登沢にこそある、と言いたい。勿論本流を下から遡行しての、という意味でだが」(AACHOB松原・乾1998年の記録より引用)とは正にそのとおりだ。)Day6:C5(5:45)カムエク(10:15-10:45)8の沢出合(13:45)=C6晴れ Co900二股を右に入るとすぐにガレたV字状の沢に変わる。Co1000手前の3条の滝は水量少ないため2条しかなく、中央を直登できた。3段滝は1,2段目はそれと気づかないほど簡単。3段目は巻けそうでもあったが定石通りショルダーにした。ジャン勝ち水野が土台となる。V字がだんだんキツくなるとシャワークライムが増えるがどれも気持ちいい程度。函滝もあるが必ずしも泳いで取り付かなければならないようなものはなく、だいたいきわどいへつりから突っ張りに持っていける。15m程の滝を右岸から巻き気味に登ると核心の滝、ここは水野に花を持たせる。右岸の屋根の下から取り付いて強い水圧を受けながら上部で左岸に横断して越える。ザックは左岸から吊り上げ。Co1200を左に入ると4つ程簡単な小滝とそれに続いて20mF。右岸のルンゼからグイグイ巻く。沢に復帰するとどうやら源頭の雰囲気。水量1:1の二股を左に入りコイボクカールへ。憧憬の地、獣の楽園。ガレたルンゼをひいこら登って最後の頂へ。夏道下って8の沢へ。河原を歩いていると後輩の宮下と見城に遭遇。ルームを出てもなんだかんだ山が好きなやつらを見て、なんだかとてもうれしい気持ち。足が痛すぎてうまく歩けなくなってきたので出合のちょい先でC6。Day7:C6(6:45)ゲート(9:00)雨 静かな雨に降られながら、一歩一歩踏みしめるようにして山を降りた。
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2025-8-18 6:08 |
寿都幌別川
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寿都幌別川(沢登り/道南)日程:2025-07-03(日帰り)メンバー: Sugiyama_2022 kaneko23 watanabekaコース状況/その他周辺情報:林道分岐(5:00)三の沢出合(7:15)五の沢出合(12:00-15)三の沢出合(14:00)林道分岐(16:00)例会後そのまま始動。林道分岐まで車入れる。2時間ほど仮眠して入渓。暑い。ゴルジュ日和。すぐに函がちょこちょこ。2の沢出合からハーネス履く。2の沢出合から三の沢出合はずっとゴルジュ。圧巻。常に水に入っているので低体温症注意。この間の小滝2箇所流れが微妙なところがあり、ザイル出した。1箇所チョックストーンFはLトップ。3トライ目で抜けた。疲れた。1トライ目は下に引き込む流れに捕まりザイル引っ張ってもらう後続は肩がらみ。もう一箇所ザイル出したところは変な流れはなく必要なかった。3の沢出合でやっと水から出られる。そこからは5の沢出合まではちょこちょこ水から出られる感じ。4の沢出合超えてから、しばらく行くと河原が出てきた。地図読み間違えた気はしないが、下調べでそんなことはないという情報だったので4の沢出合まで戻った。結局間違っていなかった。GPSでも確認。往復1hロス。その後、核心の3段F。2段目まではなんとも。3段目は金子トップでザイル出す。2番目にLがタイブロックで行くが、上部核心の一歩が出せず敗退。確保はされているが落ちたら水流巻き込まれる&下におろしても流れヤバそうな滝壺のため。金子はやはりすごい。左岸ボロ壁沿いに木にFixでザイルはってもらい、タイブロックと時よりゴボウで抜ける。それもむずいので渡邊は登り返しで。なぜかすごく時間かかってた。合計1hくらいかかる。直前の巻きも難しそうだけど2年班レベルではありそう。泥壁というより岩なので、ハーケン取れるかも。さらに手前から巻けばやさしいかも。その後も函は続き5の沢出合まで。来た道戻る。三段Fは左岸の木で懸垂。1の沢の嫌な水流のチョックストーンFは遠くに飛び込む対処。どの滝もcdしてから最後少し飛び込むくらいで下っていく。満足感のもと、林道まで。写真:核心の三段滝。登れそうにみれて上部がムズかった。さすが金子。こういう小滝もちょこちょこ出てくる。結構なシャワークライム。こんなのがひたすら続いて感動。圧巻。水流巻き込まれたところ。ザイルないと怖い。感想:例会後出発は普通に辛かった。けど、睡眠不足を忘れさせてくれるくらい楽しい沢で超おすすめ。
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2025-8-17 11:09 |
檜俣川赤ノ沢西赤沢〜佐武流山
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檜俣川赤ノ沢西赤沢〜佐武流山(沢登り/志賀・草津・四阿山・浅間)日程:2025-08-13〜2025-08-15メンバー: macchan90 fujiwara61写真:サブリュー山切明温泉全景BC林道河原の露天風呂で寛いだ。帰途の林道月夜立岩。森下道夫氏なら手掛けているかも知れない。前日の、蜂刺され現場檜俣川の下降点感想: 沢から佐武流山へ。この後、苗場山を乗っ越す計画だったが、同行氏の不調によりサブリューのみとした。
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2025-8-17 8:19 |
三峰山沢右股
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三峰山沢右股(沢登り/十勝連峰)日程:2025-08-16(日帰り)メンバー: Mt-sunny tamaki_2023コース状況/その他周辺情報:バーデン前(6:00)富良野岳(11:30-12:00)十勝岳温泉(14:00)快晴。脇道から三峰山沢に降り、左岸の道を進む。地図上3つ目の堤防の先ぐらいまで道が続く。地図上4つ目の堤防を越え、Co1170二股右に入ると、すぐ九重の滝らしき滝が始まる。最初スタンスが乏しく上の立ち木でFixプルージック。最後、悪かったので、ゴボウさせた。その後もしばらく高度感のある登りがあり、緊張。また、滑滝が出てきたので、脇のブッシュから巻いたりもした。この辺が核心だった。華雲ノ滝までも、ピリ辛の小滝がいくつも出てきて楽しませてくれる。華雲ノ滝は巻き道が明瞭で何も。その後、水量がだんだんと少なくなりCo1650くらいではガレになった。Co1510二股を左、Co1560を左、Co1590を左に進んだ。あとは、沢型に沿って進み、藪漕ぎ10分くらいしたら夏道に出た。ピーク行って夏道下山。〈パーティ〉M よく動ける写真:岩が脆そうなので、少し逸れたところにある上の立木からロープ出すナメ第一食堂の豚玉丼夏道華雲ノ滝意外とヌメる圧巻の十勝連峰おそらく九重の滝のはじまり?脇のブッシュ帯から行く感想:人気な沢なだけあって、要素がコンパクトに詰まっている気持ちいい沢だった。ただ少し物足りない感はある。天気は快晴で、まさに沢のThe Dayという感じ。下からでもこれから登る沢型がはっきり見えるので爽やか。来年も来ようかな
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2025-8-17 7:24 |
ニセコアンベツ川
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ニセコアンベツ川(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-08-06(日帰り)メンバー: Mt-sunny tamaki_2023コース状況/その他周辺情報:昆布温泉(8:30)五色温泉(12:20)曇りのち雨。ホテル甘露の森の裏手の仮橋から入渓。Co370の2段Fは左岸から捲いた。明瞭。1mFは、ホールドが薄く、ボルダーチックで面白い。F2はLは左岸から木を使って、ALは右岸から登った。F3は右岸から、浮石が多く、剥がれそうな岩もあったが、使う岩を選べば問題ない。第一の滝は右岸高捲き。笹や立ち木は豊富。まず踏み跡を詰め、高度を稼いでから右にトラバース。途中、脆くて越えることが難しそうな枯れ沢が出てきたので、上部から回り込んだ。笹帯を繋いで、沢へ復帰。高捲きに合計1hくらい。あとは、意外と長い河原歩き。最後の方は温泉と混ざって生暖かい。トンネルを抜けて五色温泉へ。自転車で快適に車を回収。温泉はALのごっつぁん。写真:F31mF第一の滝F3を上から感想:北海道に来た、卒部した先輩と沢へ。自分が1年目の時には沢に行っていないので、何気に初めて一緒に行った沢でした。沢も温泉もなかなか良かった。1dayの札幌から近い沢に行きたいときにオススメ。
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2025-8-15 2:49 |
余別川エコー沢往復
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余別川エコー沢往復(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-08-11(日帰り)メンバー: shu2019 yumepporo misa2021コース状況/その他周辺情報:ゲート(6:50)エコー沢(10:40)Co400 7mF上(13:00)エコー沢(14:00)ゲート(17:35)晴れ 余別川河口でC0して遅めの出発。行きは林道を見つけられず、とりあえず1時間笹藪こいで入渓。入渓してしばらく河原。エコー沢までは2箇所くらい泳いだ。エコー沢入っても河原が続き、その後小滝が出てくる。CSの滝は村井と私で足場作って齋藤が突破。一番楽しかったのに寒さで写真撮る余裕なし。Co400 7mF捲いたところで時間切れで引き返す。適宜ab。帰りは作業道や林道を見つけられて快適。写真:晴れてると泳ぐのも気持ち良いミヤマクワガタ感想:今シーズン初の沢で足慣らし
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2025-8-13 11:57 |
札内川キネンベツ沢から札内岳(山スキー沢下降)
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札内川キネンベツ沢から札内岳(山スキー沢下降)(沢登り/日高山脈)日程:2025-08-11〜2025-08-13メンバー: saito1987コースタイム:写真:函状続くC2はデブリ跡薪豊富慎重にクライムダウンCo1000付近からは明るい渓相に34年ぶりの頂上函状西の肩から山スキー沢へ下降開始源頭はハイ松の海。直後、またしても羆と遭遇。本日のささやかな釣果連爆帯も出てくる小さく巻いたりへつったりで通過源頭部から十勝ポロシリキネンベツ沢出合C11h程で岩盤の沢Co1450付近の滝上部は左岸ルンゼから小さく捲いて草付帯をトラバースし、滝上へ(20mザイル出す)七ノ沢出合より札内川入渓ポロシリキネンベツ沢の下部は広い河原山スキー沢の下降エサオマントッタベツ川を下る左岸高捲いた滝1300「三俣」は中俣を詰めて南尾根のコル付近へ。カムエク函状に釜滝が断続的に出てくるが苦労はせずエサオマン直登もするがヌメっているのでラバーソールは注意感想: 札内川キネンベツ沢はCo820mを過ぎて沢が北北東を向くあたりから岩盤主体となり、函状地形の中に釜滝が断続的に出てくる。ほぼ水線沿いを突破できるが、1カ所連爆を左岸から高捲く。Co1300の「三俣」は中俣を行き、途中Co1450付近の滝は中段から左岸を小さく捲く(最後草付のトラバースでザイル20m出す)。源頭は獣道を利用しながら南尾根のコル付近へ。軽くハイ松を漕ぎ、34年ぶりの頂上。遠雷を聴きながら支流のカール群を眺める。30余年経ち、難易度や初見どうのこうのではなく、それぞれ個性ある沢に身を置くこと自体が心地よい。 下降はエサオマントッタベツ川(山スキー沢)へ。源頭のハイ松の海で又しても羆のプーさんに遭遇。30m先でピョッコリと頭を出した。ぬいぐるみかと思った。声を上げたらすぐに遁走したが、今回のキムンカムイは愛嬌あって微笑ましい印象。中流部の延々と続くナメ滝はヌメるので慎重に対処。傾斜の立った部分は側壁の草付帯を捲いて降りる。緩い部分は滑り台を楽しむ。ズボンの尻がビリビリと破けた。 沢靴はK川がフェル地下、私はラバーソウルだったが、いずれの沢も(特にキネンベツで)ラバーは滑りやすくて辛い。雪渓はカケラもナシ。
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2025-8-13 5:05 |
小田西川〜狩場山
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小田西川〜狩場山(沢登り/道南)日程:2025-08-11〜2025-08-12メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:写真:感想:お魚いっぱい。
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2025-8-13 4:57 |
十勝北西面〜メナシュンベツ
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十勝北西面〜メナシュンベツ(沢登り/日高山脈)日程:2025-08-03(日帰り)メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:感想:楽しい沢。前回のことがあって怖かったけど良い感じ。
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2025-8-13 4:53 |
幌内府〜余別岳〜積丹岳
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幌内府〜余別岳〜積丹岳(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-07-26〜2025-07-28メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:感想:関係各所には本当に申し訳なかった。大反省。みんな無事でよかった。
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2025-8-13 4:46 |
白老川〜白老岳〜三階滝川
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白老川〜白老岳〜三階滝川(沢登り/支笏・洞爺)日程:2025-07-21(日帰り)メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:感想:コミュニケーション大事…。
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2025-8-13 4:41 |
ラルマナイ〜空沼岳
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ラルマナイ〜空沼岳(沢登り/札幌近郊)日程:2025-07-20(日帰り)メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:感想:コミュニケーション大事
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2025-8-13 4:36 |
ニタナイ〜伏見岳
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ニタナイ〜伏見岳(沢登り/日高山脈)日程:2025-07-06(日帰り)メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:感想:滑緊張した。
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2025-8-6 2:16 |
真川・鳶谷右股-薬師岳-岩井谷周回
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真川・鳶谷右股-薬師岳-岩井谷周回(沢登り/剱・立山)日程:2025-08-01〜2025-08-03メンバー: Kashiken inoue2009 imuraコース状況/その他周辺情報:1日目 折立(9:30)ー岩井谷橋(10:30)ー鳶谷出合(12:30)ーCo1850テンバ(15:30) 公道よりも整備された林道を歩き、岩井谷橋から入渓。アルプスの美しい水と渓相に心洗われる。鳶谷出合付近で釣糸をたらす。拾った木の棒で尺モノを釣り上げる強者がいた。Co1720に三段10mの滝、捲きは迷うことなく容易。ゴーロ帯が続き、Co1850にちょうど良いテンバを見つけて幕営。増水には耐えられないだろうが、薪も豊富で快適。イワナの塩焼きに舌鼓。OB同士沢の焚火を囲み、十数年ぶりの良い時間であった。2日目 Co1850(4:30)ー二股(5:30)−薬師岳(9:50)ー太郎平キャンプ場(11:40)−岩井谷右股Co1850(13:50) 明るくなるのを待ち、テンバを発つ。右股に進み、Co2150の65m大滝が現れる。滝の左岸灌木に支点をとり、ロープを出して右岸へ渡る。キャメロット♯0.4〜0.75を使用して終了点構築。その後、いくつか滝が出てくるが、難しいものはなかった。青空が広くなりはじめ、終焉の雰囲気が漂ってくる。ハコネサンショウオが住むお花畑を抜けて夏道へ。過去の記録と見比べると、今山行は水量がかなり少ない好条件で、危惧していた雪渓も無かった。月並みではあるが、運も実力のうち。 空身で薬師岳をアタックし、小屋でビールを買い足し下山開始。太郎平キャンプ場から岩井谷へ下降する。上部ぬめりが激しい。転倒し側頭部強打、ヘルメットは必須。巨岩を降りるのに尻フリクションを多用する。ガスの中に入り、どんよりとした雰囲気に包まれる。これといって良さそうなテンバが見つからないまま下降を続け、Co1850付近の陰気くさいポイントに幕営。3日目 Co1850(5:00)ー鳶谷出合(8:50)−岩井谷橋(9:50)ー折立(10:50) 滝マークの大滝は上流の右岸の枝沢地形から、滝下のゴルジュごと捲いた。捲いたというよりは捲いてしまった。捲き道に珍しく踏み跡がないと思っていたが、記録をみると左岸がメジャーのようだ。その後はひたすらに大ゴーロ帯。先輩と合流しての宴会に向けて、尻をずりずり帰路を急いだ。写真:夏道にでて、薬師岳にアタック滝の途中、灌木で支点作成。ロープを出して水流を渡る。キャメロットの0.4から0.75を使用した。その後、難しくない滝を数個越えると左右の尾根が穏やかに。お花畑。1日目はゴーロが続く。水が美しい。終わりが近づいてくる。岩井谷右股を下る。テンバから薬師岳の頂上が見えた。65m滝、水量少なくグッドコンディション感想:徒然なる日々からのミッドナイトエキスプレス(脱獄)を企てた。天候にも恵まれ、大満足のズル夏休み。初めてのアルプス遡行、渓相の美しさに感動した。先輩お二方と沢に入るのは実に13年ぶり。イワナとウィスキーで焚き火を囲み、さぁ感慨にふけようというところで、その日の満足感と疲労が体中に込み上げてきてダウン。下山後、もう1人の先輩にも集まっていただいての宴会はとても楽しかった。
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2025-7-20 11:03 |
東広尾川から美幌岳(美幌川下降)
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東広尾川から美幌岳(美幌川下降)(沢登り/日高山脈)日程:2025-07-19〜2025-07-20メンバー: saito1987コースタイム:写真:Co600で伏流する三角点私の釣果北東側尾根の鹿道ヤマベ天丼の出来上がり感想:1日目は河原で釣りをしながら上流の砂防ダムまで。ダムの上流側で天場の選定をしていたら、羆2頭と鉢合わせ。約50mの距離。親熊らしき大熊が木に登ったり降りたり、付近を跳ねまわったりしながら我々を威嚇。グォ〜と大地が震えるような咆哮を繰り返す。恐怖を通り越し、キムンカムイへの畏れに心が震えた。3分程の対面でキムンカムイ親子は上流側に姿を消す。我々も下流側へ移動し、砂防ダムのすぐ上で泊まる。焚火でイワナは塩焼き、ヤマベは天丼にしてありがたく頂く。2日目は東広尾川を遡り1121m三角点の立つ美幌岳へ。これといって登攀対象となる滝はなく、全体に清冽な流れ。途中Co600〜700の間は伏流し、鹿の遊ぶ庭となっている。頂上は海霧でネチョネチョのガス。風もあり天然のクーラーでクールダウン。下降した美幌川は苔むしたゴーロ沢で特に何もなし。Co520付近から右岸に古い作業道あり。380mの二股にかつて黒鉛採掘のズリ山。林道はそのすぐ下流側まで入る。
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2025-7-3 2:35 |
S峡
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S峡(フリークライミング/北海道)日程:2025-06-23〜2025-06-24メンバー: Nakagawa2019 Mt-sunny kaneko23コースタイム:コース状況/その他周辺情報:うぐいす谷へのアプローチはやや難しい写真:朝の銀河2年ぶりリードデビュー👏🏻クラックマスターなんか手足短くないか!?黄昏。幸せな瞬間。朝ヨガおすすめです。やっぱ絶景簡単めのワイド感想:楽しかった!!!!!!
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2025-7-2 1:42 |
パンケ目国内川
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パンケ目国内川(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-06-21(日帰り)メンバー: onodera22 kaneko23 ichikawata00写真:感想:Day1:林道Co210(5:00)Co550二股(6:45)湿原(11:45)新見峠(13:15)曇りのち小雨。車から林道歩いてCo280で入渓。驚く程ヌルヌル。最後の詰めまでヌルヌルで足を滑らせまくる。Co550二股まで堰堤、小滝があるが対処は容易。堰提は1つ目左岸、以降全て右岸捲いた。Co550二股直後の三段25mのF5は、一段目左岸直登。二段目はALリードで右岸直登。三段目はLリードで左岸の登りやすそうな見た目の所に取り付いたが、全く登りやすく無かった。登ってる途中にALが左岸水流際に丈夫そうな残置ハーケンのあるよく登られているラインを発見したが、そのまま上に抜けた。最初に終了点取っていた場所が悪く、Мが落ちた時に振られてしまった。一度Мを下ろして登っていたラインからまっすぐ上にある立木に取り直した。続くF6はALがザイル出して左岸直登。F7手前はデカい雪渓に埋まっていて、最初泥壁トラバースして途中から雪渓に乗った。雪渓歩いてF7の途中の段まで行けたのでロープ出さずに左岸直登。Co820の三段30mF12はALリードで左岸岩棚から捲いた。3級くらい。その後は河原をせかせか歩いて、湿原を通って夏道に合流。強風とガスで視界のない夏道を通って峠まで。全体を通して面白い沢だった。最後湿原に出るのも良い。
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2025-7-1 11:37 |
千代志別~床丹
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千代志別~床丹(沢登り/増毛・樺戸)日程:2025-06-28〜2025-06-29メンバー: shibabemaru watanabekaコースタイム:写真:感想:魚いっぱいいた。
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2025-6-30 7:25 |
三之助第一川から寿都幌別岳
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三之助第一川から寿都幌別岳(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-06-29(日帰り)メンバー: saito1987 zeniya1990コースタイム:写真:目名側からの幌別岳東面感想:この時期下降の沢は雪渓がやばいやばい(Co500前後)
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2025-6-23 3:33 |
小樽赤岩
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小樽赤岩(アルパインクライミング/札幌近郊)日程:2025-06-22(日帰り)メンバー: saito1987 zeniya1990写真:感想:今季の登りはじめ。テーブルの2ピッチめを全装で楽にこなせるかが自分にとって調子の指標となる。今年は◎だ⤴
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2025-6-22 8:55 |
ニセコアンベツ川
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ニセコアンベツ川(沢登り/積丹・ニセコ・羊蹄山)日程:2025-06-20(日帰り)メンバー: kaneko23 watanabekaコース状況/その他周辺情報:昆布温泉(8:40)五色温泉(12:30)[晴れ]甘露の森ホテル裏手の仮橋から入渓。きれいな沢。河原歩き。Co370に2段F。金子が左岸取りつくも、テラスに上がるところが際どい。敗退。おとなしく左岸巻き。明瞭。1ⅿFは金子がフリーで抜け、渡邊はシュリンゲ垂らしてもらった。無念。F2、F3は左岸を直登。もろくなく簡単。第一の滝はぬめぬめそう。右岸の枯れ沢を詰めて巻く。難しいRfかと思いきや、踏み跡明瞭。つかむところもたくさんある。沢への復帰は笹帯を行くとよい。沢を詰めていくと、緩やかな小川になる。温かい水だが、ぬめる。途中、しばし休憩して五色温泉へ。自転車でシャーと下って車回収。現金なくて、温泉は敗退。写真:F3第一の滝楽しい沢の詰め入渓むずい終わりが近い全層雪崩跡F21mFCo370 2段F感想:きれいで楽しい沢。温泉に入りたかった、、
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2025-6-6 11:05 |
泙川〜皇海山〜鋸山〜庚申山
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泙川〜皇海山〜鋸山〜庚申山(沢登り/日光・那須・筑波)日程:2025-06-02〜2025-06-05メンバー: yoneyama macchan90コースタイム:写真:広く自由な河原標高1100m屈曲にも窯跡あり。右岸には巨大な洞がたくさん庚申山修験道にて泊壊れた堰堤の滝足尾銅山本坑あと雨の焚き火小雨降りC2決め込む。雨の下でも炊けるよう、片側を高く張るまたラーメン100m以上のなめとあるコルでなめ足尾銅山の橋人為的な河岸段丘庚申山修験道深山大河の趣、長く深い川に入る喜び足尾銅山本坑あと庚申山修験道ナメ滝左岸上にもう一個あり足尾銅山のある松木川の谷棒ラーメン上部も滑床の素敵な沢4mほど懸垂して滝上に降りる。標高1180m地形図の岩マークのあたり宵闇棒ラーメン美味至極の表情ヤブコギ途上のマツと日光白根上部も滑床の素敵な沢巻きたばこまたラーメン庚申山修験道鏡岩にて産業遺産解説左岸にトラロープあり廃墟左岸窯跡の対岸でC2とする鋸岳へのルート皇海山見えた庚申山修験道炎の饗宴上部も滑床の素敵な沢キャンプ1温泉付きの水沼駅で下車右岸の林道がトンネルになっているあたりには巨大堰堤に阻まれる。美しいなめシャクナゲ皇海山巻きたばこ初夏の黄色い花シャクナゲマン開2段10mくねくねとクネルナメ滝と林函滝不審な客左岸にトラロープあり庚申山修験道均一なサイズの岩石帯トラロープ残置あり雨の日こそ焚き火が快適車窓より庚申山修験道にて泊ごくり初夏の黄色い花支流から注ぐ美しい滝土場跡の笹草原庚申山修験道水沼駅前のはやぶさ食堂でエビカツ重シャクナゲ半開皇海山巨大な洞。幅50m、深さ20mはあるぞ皇海山昔の土場あと宵闇鉱山街。車窓より鋭鋒、ノコギリ岳から皇海山わたらせ鉄道来ました!ナメ滝左岸上部は丈の低い笹で見通しも良い清野さんと3人皇海山見えた炭焼き窯跡庚申山修験道なめ両岸が少々立っている坑夫の足庚申山修験道こんなところに広大な修験宮があったのか2段10m庚申山修験道水流も減ってきた雨の焚き火庚申山修験道ヌルヌルの段差のクライムダウン今度は右岸に石垣と土場跡がある庚申山修験道にて水を汲む100m以上のなめ炎の饗宴函滝巻きたばこ庚申山修験道シャクナゲマン開またラーメン100m以上のなめ小規模な滝右岸を行く足尾銅山本坑あと正門と廃墟 1973年閉山人為的な河岸段丘ひとやすみ終着、間藤駅堰堤の廃墟、天然への途上支流から注ぐ美しい滝宵闇稜線はツツジの大木だらけ庚申山修験道こんなところに広大な修験宮があったのか上部は丈の低い笹で見通しも良い標高1200二股あたり人為的な河岸段丘はやぶさ食堂、超満足函プール足尾銅山正門渓谷鉄道ツツジ奈落カツラの巨木の下で休む。石垣もあり鉱山鉄道鉄橋910m二股。左俣に見える堰堤。足尾銅山本坑あとまたラーメン巻きたばこくわえタバコでサラミを切る男午後のまどろみ20分ほどでバスが来た。間藤まで170円。1.5時間に一本。庚申山修験道こんなところに広大な修験宮があったのかしれっと岩峰皇海山山頂2連発堰堤のクライミングは木登り庚申山より皇海山庚申山修験道岩盤の両サイド皇海山とツツジ途中10分停車の駅には懐かしの缶ビール自販機もあり。雨の焚き火庚申山修験道かわいいくも岩盤の両サイド広大な河原玄米カレー雑炊納豆粉末かけ小瀧連発男体山とシャクナゲ右岸には巨大な洞がたくさん巨岩帯で肩にのったりする高みかけて行き詰まって戻るところ絶望的な堰堤だが左岸に弱点あり庚申山より皇海山あれは男体山瀞、函巻きたばこ鉱山街。車窓より国境稜線は快適な尾根鏡岩にて右岸には巨大な洞がたくさんトラロープ残置あり巨大な洞。幅50m、深さ20mはあるぞコザクラ感想:皇海山に登る天然ルートとして、マツが数十年来課題としていた泙川から、スカイ山に直登する。けがれ無き沢から、十分な日程を確保して臨んだ。私は大阪での用事から松本に帰った日にマツが美濃から軽自動車で松本に来て、松本で泊。翌朝沼田へ移動して奈良(なろう)の不動滝に駐車して入渓。はじめはここへ戻るため、皇海山から不動沢へ降り小田倉沢を戻る計画だったが、沼田の清野さんの電話したら、帰りの車回収につきあってもらえることになったので、足尾へ乗っこしてわたらせ鉄道で下ることに計画変更した。やはり計画は乗っこしのほうが断然美しい。1日目不動滝から標高860まで。くねくねした川は、はじめ大河の趣あり。大きな川の始まりは気持ち良い。渡渉を繰り返して進む。水量はちょうどよいが、多いと困難だ。右岸側には大きな洞が連続する。巨岩帯があり、肩に乗ったりして通過する。随所にトラロープあり、助けられる。無いと厄介な巻きになる箇所もあり。天場はどこにでもあり。疲れたところで泊まる。2日目標高1100mまで進む。この日は雨予報だったので7時まで出発を遅らせるが、大して降らなかったので進める。ポツポツとは降ったがよし。CO900m左岸側に、広大な草地の平地がある。明らかに人口の場所。まるで山城の広すぎる郭のようだ。下山後沼田の清野さんにきいたら、この谷は足尾銅山の坑道の杭材に使うため、完全に丸裸に皆伐されて県境を超えて架線で運ばれたそうだ。閉山によって50年、見事な天然林に復活しているとのこと。こうした草地の平地は何箇所かあり、素敵なカツラの大木などが石垣の上に根を張ったりしている。右岸の林道は奥深くまで地図上では伸びているが、谷の中はあまりその気配を感じない。しかし、古い堰堤の壊れたやつや新しく圧倒的な堰堤がいくつかあり。その野暮を勘定しても美しい谷だ。函滝の通過で3mほどの懸垂もする。ほぼ核心を終えたあたり、古い窯跡のある対岸でC2とする。タープを高めに張って焚き火がついたところで雨が本格的になる。雨の下で焚き火して飲酒の極楽よ。着物はパリパリに乾いている。3日目この上は程よいナメが続き、美しい渓相は源流まで続く。名峰に登る文句なしの大河だった。源流の藪漕ぎは無し。爽やかに国境稜線へ。泊地もどこでも可能だ。国境稜線は踏み跡が明らか。白いツツジが花盛りでとても美しい笹草原。鹿の角を拾った。皇海山への400mの上りは急登だ。過去の400m登りピークを次々思い浮かべる。美しいシャクナゲの森も花盛りだ。藪漕ぎがなくて助かった。山頂には銀山平から日帰りの小荷物の二人組がいたのみ。ここからの夏道は修験道のゲバゲバルートだ。ほとんど下調べしてこなかったので行って驚く。鋸岳から庚申山は鎖完備ではあるがマジおっかない高所恐怖症ルートだった。南無阿弥陀仏。それぞれの山頂には白山、蔵王山、御嶽山・・・、と名峰の名があり。ここも円空行者の軌跡なのか。庚申山からの下降路も完全に修験ルート。よくもまあ見出したというルートが洞穴をくぐりつ、壁を這いつ続いている。でも行動時間10時間はそろそろきつい。庚申山荘の裏の木立の中にタープを張ってラーメンを食べ、すぐ寝る。今回の食事は初日を除き3日連続朝晩全て棒ラーメン。4日め爽やかな朝だ。山荘の表側に来るとたくさんの人に出会う。百名山の皇海山だからか、平日なのに10人以上とすれ違う。皇海山へは六林班峠から行くのだろうか?修験の道上では先日見た映画で歌われていたジョニ・ミッチェルのBoth sides now(青春の光と影)を鼻歌で歌っていた。マツもその映画を最近見たとのことだった。銀山平からは船石峠を超えて名高い足尾銅山本坑廃墟へ。廃れて天然に回帰してゆく風景は山歩きの密やかな楽しみだ。近代日本の勃興期にこの谷は栃木県で第二の人口を誇ったという。鉱毒で山を汚し、100年が過ぎ、また天然世界に帰ってゆく。峠でWeb電波通じて時刻表を見る。たまたまちょうどよかった1.5hに一本のバスで間藤へ。間藤からわたらせ鉄道で水沼の温泉駅まで1時間。清野さんから電話連絡があり、ここで風呂に入って待っていろ、という指南あり。ここで風呂に浸かったあと向かいのはやぶさ食堂でエビカツ重をかっこんだ。オレタチ好みのガテンサラメシ系食堂だ。ちょうど食い終えた時間に清野さん到着。このまま鉄道で桐生に抜けて沼田まで行ったら半日かかるところだ。鉄道情緒も良いが、1時間乗れば十分だ。なんてありがたいセンパイなんだ。北大山岳部に入って本当に良かった。泙川の奈良(なろう)の車まで赤城山東面道路をぶっ飛ばして1時間で回収。道中この30年間のいろんな話。「沢登りに関しては、65歳になった時、遂にカクっときたよ」という話を受け止める。でもまあ3人とも本当に好き放題登ってきたからねえ。多分みんな老いを嘆いたりすることなどは無いだろうな。別れ際に気づいた清野さんのナンバー、ダウラギリの標高だった!赤城、榛名、上信の鋭鋒群、浅間山を眺めて信濃へ。獨鈷山麓を通って松本へ。明るいうちに帰宅してかめと三人でグリーンカレー。 2019年春、6年前の尾瀬から見えた、あの皇海山へ登るバリエーションとして、随分以前から泙川に目を付けていた。林道が川に併走するものの高く、目障りなく遡行できるだろうと踏んで。実際にも、標高900m周辺で侵入した部分が人為を許すのみでその他は無垢な雰囲気を味わえた。隣の栗原川は人気のナメ沢のようだがこちらはどうだろう? 尚、現地でこの川のことは地図表記「泙(たに)川」とは違って「ダイラガワ」と呼称するとのこと。6/1:day0;次女の送迎を終えて夕刻、下道で木曽を経由して松本を目指した。6/2:day1;合流した米山さんと沼田の東の奈良(なろう)手前から堰堤の管理路?利用で入渓する。空広い川を、右岸の迫力ある側壁に見とれながら遡っていく贅沢よ、気分は伊那の万古川である。標高790mの左岸支流滝を合図に両岸が迫り、中に挟まる巨岩を越えるのに二ヶ所で苦労する。それぞれ残置ロープの世話になったが一人だと往生しただろう。両岸から樹林が降りてきた標高850mの右岸にタープを張り、明日の雨予報に停滞も織り込んで小早に宿って酔いどれた。6/3:days2;朝様子を見たが幸いにして空も明るく、行けるところまで進めることとした。地図の通りに左岸支流はどれも滝を持って合しており目を惹く。標高900m地点の本流滝印は実際には無く誤りである。そんな中で人気のある津室沢、の先で右岸に敷設された林道が沢に下りてきて夢から覚めるも、標高940mに水量豊富な幅広の岩床が現れて気を吐く。三俣沢、龍ノ沢、ナメ沢と分けると地図表記通りにゴルジュ滝が7、5、3mと垂れて7m滝の左岸捲きで本沢唯一の懸垂下降をした。この先の天場が見通せず、見つけた適地で小早にタープを張って火を熾して呑み出すと、見計らったように雨が落ちてきた。オヂサンには行動六時間程度が適当である。6/4:days3;広沢の直登ラインも本流遡行も止めにして、鈴小屋沢の右俣を採って国境平を目指した。これが実に穏当な源流で、藪漕ぎ不要で稜線に迎えられた。この何でもない笹原以降、死んだ鹿を何頭も見掛けたが、誰にも看取られずに斃れるそれらに気の毒さよりもむしろあるべき姿、潔さを感じた。その脇のシロヤシオが献花する。彼らの苦しみに比べるべくもないが、ここから高差500mの登りになり、ニャクタクと高度を勝ち取っていく。南アほど大きな山塊でもないここ足尾山塊でこの標高差は貴重であり、これこそが皇海山を特別な山【笄】に仕立てている。渡良瀬川水源という2144mの山頂はやはり樹林の中にあって展望は利かない。二人の先客に、ムンムンと匂い立つものが我々にはあると言われて照れるなぁ。折角の機会なので下山路を鋸山、庚申山の修験道に採ったが中々楽しかった。左手握力の快復が充分でないため、ヒヤリとするシーンあり。特別天然記念物指定のコウシンソウは目にできなかったがまぁ、いい。いい加減疲れたので水の取れる庚申山荘の裏林にゲリキャンした。6/5:days4;夜半、風に起こされた。今朝もyoneyamaさん大好物の棒ラーメンを掻っ込んで下山に掛かる。銀山平からは新緑眩しい舟石峠を越え、足尾銅山の名残を目にして間藤駅まで。いつ廃線になるか判らないわたらせ渓谷鐵道に乗車して水沼駅で下車、過去最高額の入湯で汗を流し、駅前食堂のエビカツドンで腹がクチクなる。ここに大学山岳部先輩である"沼田の兄貴"セーノさんが迎えて下さり、角幡君やキノポン話に花を咲かせてアルファロメオで自車まで送って頂いた。沼田から松本までまた走るが、長躯して一つの山を目指すこんな山登りはこれを最後としたい。満足は疲労を伴って得られるものだが、ただ環境負荷とは無縁である。
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2025-5-26 5:41 |
空沼小屋・湯ノ沢
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空沼小屋・湯ノ沢(沢登り/札幌近郊)日程:2025-05-24〜2025-05-25メンバー: onodera22 misa2021 tamaki_2023 ichikawata00コースタイム:コース状況/その他周辺情報:コケが多く、ヌメヌメ写真:ゴルジュと5mF1年目+市川滝行感想:初沢。こんな早い時期でも沢に行けるとは。自分の汚いもの嫌いがなくなっていることに感動。あと、1年目が楽しそうで何より。小屋まつりも楽しかった
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2025-5-10 1:26 |
中国雲南省玉龍納西族自治県黎明傈僳族郷クライミングツアー
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中国雲南省玉龍納西族自治県黎明傈僳族郷クライミングツアー(フリークライミング/アジア)日程:2025-04-24〜2025-05-06メンバー: gt2010コースタイム:写真:Back to the Primitive 8pBack to the PrimitiveScarface ?-Gore Linkupクライマーのワンコ 行動食はしまっておいたほうがよいPrimitive NorthWind of the Valley昼飯ウルシあったClamdigger宿犬多しパオズ(Ding Dongの息子)食堂Back to the PrimitiveClamdiggerPainted WallDing Dong's Crack蜂の巣と木ばしごアプローチ猫も多いBack to the PrimitiveBack to the Primitive家畜小屋黎明村千亀山Japanese Cowboyやぎ放牧で岩場まで来ることもあるBack to the PrimitivePrimitiveエリア千亀山Dinner WallFaraway corner巨大蜂の巣Primitiveエリア野菜を選んで注文する蜂の巣を採るための伝統的ラダーWind of the ValleyDinner Wall CaveBack to the Primitiveパオズ(Ding Dongの息子)Back to the PrimitiveメニューアプローチBack to the PrimitiveJapanese CowboyBack to the PrimitiveDinner WallPillars昆明は恐竜の産地お墓Clamdigger洞窟探検黎明村Ding Dong's Crack感想:麗江市玉龍ナシ族自治県黎明村へのクライミングツアー。ナシ族は母系社会であり、伝統衣装は「キングダム」の登場人物羌瘣の衣装とよく似ている。黎明村は標高2200m付近の山奥にあり、少数部族であるナシ族、イ族、モソ族、リス族、プミ族などが生活している。もちろん漢族も。ミャンマー、タイ、インド、チベットの系統とも関わりが深く、顔立ちが様々でとても興味深い。こんな山奥であっても日本よりデジタル化が遥かに進んでいる中国なので支払いは全てwechatpayとAlipayで完結した。あとはGoogle翻訳、wechatが使えれば大抵のことは解決する。岩質は砂岩でとても質が良い。インディアンクリークよりもクラックのサイズは変化が多く、フェイスの要素も多い。また、麗江市側に戻ると石灰岩スポートのエリアもある(Shigu)。岩場情報はMountain Project、Michael Dobieのトポで得られる。今回雨で行けなかったThe Guardianはアプローチに迷いやすいため、ローカルクライマーと一緒に行った方が無難。宿の人が送迎してくれる。ローカルクライマーは親切で色々と助けになってくれる。村での滞在も人情豊かで良いリフレッシュになった。この旅では加工食品をなるべく避けて食事ができたので最後まで体調が良く、初めて海外旅行で体重が増えた。やはり米が食べられるのはありがたい。【登った主なルート】Wind of the Valley 5.10+★★★★ 30mの超気持ちいいルート。背後の展望がすごい。全天候型。Japanese Cowboy 5.12+★★★★ 30mハングしたコーナーワイド〜 だんだん細くなり最後に繊細な核心が待っている。登れなかった。Yujiがオンサイトしたからこのルート名らしい。The Great Owl 5.9★★★★ 景色がすごい。朝イチで登りたい。The Reckoning 5.12- ★★★★ 指の太い人は結構辛いかも。とても面白い。R.P. Extension 5.12+はそんなに難しくないらしい。Scarface ?-Gore linkup 5.11-★★★★ 30mとても綺麗なライン。ハング越えが楽しい。OS.The Clamdigger 5.11- ★★★★ 30mハマグリ形状にパックリカチ割れたワイド。アップで登ったら汗だくになった。OS.Farawaycorner 5.11-★★★★ 30m綺麗なフィンガーコーナー〜山っぽいクライミングでフレークの頂上へ。気持ちいい。OS.Funky Dann 5.12b ★★★★ 31m黎明のベスト5.12を挙げるなら3本には入るであろうルート。プロテクションワーク、ムーブ、最後の抜けまでとても質が高い。回収TRで1回触ったのみ。#0.3サイズを7個使う。Ding Dong's Crack 5.12- ★★★★ 30m村の正面に聳え立つDinner Wallの看板ルート。R.P.中間にテラスがあり下部と上部に分かれている。オフフィンガーのジャミングを久しぶりにやってタメになった。終了点から巨大な蜂の巣を観察できる。伝統工芸的な木の梯子は今でも使われているのだろうか。Back to the Primitive 5.11 ★★★★ 200m、8pチームOS. 5.10〜5.11のピッチが連続する。ハング越え、Splitter hand crack、高度感のあるトラバース、締めは亀の甲羅を登るようにスラブを駆け上がる(Turtles in Space)。ロケーションが最高でとにかく気持ちいい。岩壁頂上から小1時間で遊歩道に出る。ついでに巨大洞窟を見に行った。2-3p、6−7pはリンク可能。Another World 5.12+ ★★★★ 30mCaveエリア最難Honeycomb Dome13+のアプローチルートでもある。ビレイ点からクライムダウン&トラバースしてクラックを辿る。とにかく被っている。パワー&ストレングス。シンハンド核心で息が抜けない。ツアー最終日に1リード、1TR。TRだとほぼノーテンで行ける感じだった。次回是非登りたい。【移動】航空券:日本〜昆明便が往復5〜6万円台。麗江空港便は高め。昆明空港から昆明駅:タクシーで1400〜2000円程度。30分。バスもある。昆明駅〜麗江駅:(往路)寝台列車 4400円、10h (復路)快速急行4100円、4h麗江駅〜黎明村:(往路)タクシー 8000円、2.5h (復路)バス 600円、約3h【食事】朝:屋台で包子(1個1元、約20円) 8時半までには行かないと店終いする。昼:バナナ、菓子。菓子類は駄菓子屋で色々買える(安い)。果物は10日に一度くらい開かれるバザールで色々買える。バナナとオレンジ、小さいシャインマスカットみたいなのが美味しかった。果物は行きの途中の村で仕入れると楽。夕:食堂が5店くらいある。大皿3品頼んで75元(1500円)くらい。米は食べ放題。野菜が新鮮で美味しい。この地域は農作物、畜産(豚、牛、鳥)が豊か【宿】5月の労働節と重なると予約が早く埋まる。クライマー向けの宿は3つくらいある。電気ポット、ドライヤー、スマートテレビ、シャワートイレ備付。洗濯機利用可。【その他】包子を売ってるおじさんは裁縫が上手で服の破れほつれは数百円で縫ってくれる。そして毎晩ダンスを練習しているので一緒に踊ろう。コーヒーは売ってないので持参した方が良い。ECサイトで手配もできるが宿まで届けてくれるかどうかはサービスによって異なる。【気候】19:30まではヘッデンなしで登れる。だいたい21時までに下山すれば飯が食える。未明〜朝は曇りか小雨、午後晴れのパターンが多かった。Alipay内アプリの天気予報を使っていたが、この時期は不安定でちょっとした風向きでコロコロ変わる。全天候型岩場があるので雨が降っても登れないことはない。防寒はナノエアジャケット一枚で十分だった。【土産】雲南珈琲は色々種類があって美味しい。麗江で買うと結構高い。古城内の景観保護区は物価が高い。黎明クライミングアソシエーションでTシャツ150元くらい。
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2025-5-5 11:22 |
会津朝日岳
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会津朝日岳(山滑走/東北)日程:2025-05-02〜2025-05-03メンバー: saito1987 babaa1986 toda1977コースタイム:写真:引き返して山頂直下から滑降開始二股越えてスキー履く坪入山ズーム丸山岳ズーム越後須原の朝 桜満開の只見線を乗り繋ぐ 守門岳が立派只見からタクシー入山 登山口から雪は出てくる 下部屈曲付近 雪は繋がっていた会津朝日岳赤倉沢上部の滑降夜半は強い雨 朝方雨やむ赤倉沢を滑る滑っている間に晴れてきた本格的な雨降りの前に避難小屋へ駆け込む 快適な小屋小屋近くの斜面山頂はねちょねちょのガスの中 クレヴァスを越えてツボ足で往復鋸刃手前までシートラ藪漕ぎ感想: 会津朝日岳からスキーで沢伝いに丸山岳を越え、三岩岳まで繋ぐ予定だったが、最初にして最大の難関(鋸刃を越え大幽沢へ)をクリアーできず、引き返した。いかに豪雪地帯とはいえ、5月にもなれば急速に雪融けがすすむ。今回は天気も不安定で、パーティーの足と技量も揃わなかった。 帰りの赤倉沢上部の滑降は、シーズン締めにふさわしい快適さ。入・下山のアプローチはJR只見線。こちらは起点から終点までを制覇(途中の不通区間、只見〜越後川口までは連絡バス)。街道沿いの古い集落や新緑と桜を愛でながら、のんびりとした乗り鉄山行だった。
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2025-5-2 16:50 |
残雪期イグルーの失敗シリーズ?雫ポッタポタで崩落
![]() ![]() 暖かくて天井崩落前回の翌日です。白馬岳北方稜線の朝日岳から、北東面の沢に滑り込んで標高差1000mの沢を休み無し47分でずんずん滑りました。楽しかったです。一週間くらいは誰も滑っていなかったみたいです。白高地沢橋のたもとでイグルー。積雪は十分ですが標高が1300mで前日より暖かかった。 こんなときは周りに壁だけ作って、天井はタープを張るのが良いのです。どうせ気温が高いと溶けて屋根が落ちるので。でも、良いブロックがたくさんとれたので、うっかり屋根を塞いでしまいました。やめておけばよかったです。
![]() ブロックはまあまあ固くて重かったけど、わりとしっかりしたものが切れたので、つい作ってしまったイグルー。The blocks were fairly solid and heavy, but they cut well and held together nicely, so I ended up building the igloo almost without thinking 炊事中から、ガソリンストーブの上の屋根ブロックからは雫が落ち始めていて、火を止めて寝袋を広げても雫は止まらず。そのまま眠ったら天井の一個が21時ころ腰の上に落ち、それを脇に置いてまた眠っていたら、あちこちで雫が落ち始めて寝床はずぶ濡れ。気温も低くなく風もないのに寒くて安眠できず。午前3時半には大規模に屋根が崩落して、起床しました。 やはり雫が落ちてきて火をけしてもとまらない時点で、もう屋根は撤去したほうがよいでしょう。何年やっていても、疲れちゃうと面倒になってしまって駄目ですね。 イグルー泊まりは季節の進行に応じて少しずつ対応が変わるところがまた、おもしろいです。 ![]() 翌朝の崩落あと。この程度に作っておいてタープを被せておけばよかったです。The collapsed roof the next morning. I should’ve just left it at this level and covered it with a tarp Warm Weather and a Collapsing Ceiling This happened the day after my last outing. I skied down from Mt. Asahi on the northern ridge of Mt. Shirouma, descending a 1,000-meter vertical drop on the northeast-facing gully without a break in just 47 minutes. It was a lot of fun. It looked like no one had skied there for about a week. I built an igloo at the foot of the Shirakōchizawa Bridge. There was plenty of snow, but at 1,300 meters elevation, it was warmer than the previous day. In conditions like this, it’s better to just build walls around you and use a tarp as the ceiling. When it’s warm, the roof will melt and collapse anyway. But since I managed to cut a lot of good snow blocks, I carelessly went ahead and built a roof. I should’ve known better. Even during cooking, drops of water started dripping from the ceiling blocks above the gasoline stove. Even after I turned off the stove and spread out my sleeping bag, the dripping didn’t stop. I fell asleep anyway, but around 9 p.m., one of the ceiling blocks fell onto my waist. I moved it aside and went back to sleep, but then drips started falling all over the place, soaking my bedding. Even though the temperature wasn’t that low and there was no wind, I was cold and couldn’t sleep well. Around 3:30 a.m., a large part of the roof collapsed, waking me up. Really, once drips start falling and don’t stop even after you turn off the stove, it’s probably best to just take the roof down. No matter how many years you’ve done this, when you’re tired, it’s easy to get lazy and make bad decisions. What’s fascinating about staying in an igloo is how the way you use it gradually changes with the progression of the season. |
2025-4-29 16:37 |
残雪期の失敗イグルーシリーズ?風バッタバタタープ
![]() ![]() 残雪期白馬はBC天国大型連休前半の白馬連峰北部山域に行ってきました。イグルー達人のイグルスキーでも、失敗イグルーで寝不足になりました。過剰な自信で攻め攻めの姿勢で最前線を歩いているので、参考にしてくださいね。 栂池からのルート、途中ロープウエイでは「センセイ!」と呼ばれました。一昨年のイグルー講習にきてくれていたBCさんで、きょうは蓮華温泉に下って周辺の滑降をする予定とか。その後イグルーも挑戦してくれていてうれしい限り。 栂池湿地平原から「船越の頭」に登って、小蓮華岳の南西の・2719の風下側に吹き溜まりの雪があったので、そこでイグルーをつくりました。きけば三国境周辺は風が強くて有名だそうで、あと30分歩いた先ならもう少し弱かったのにと今は思うけど、稜線は結構ガレが多くて、雪質としてはマシな感じに見えたので決めました。 ![]() 掘り下げ1段で十分ブロックが取れたので壁2段積んだ上は、もうスキーを載せて塞ぎ始める I got plenty of blocks with just one layer of digging, so after stacking up two layers for the wall, I went ahead and started capping it with my skis
スキー板で屋根をすばやく作る緩い傾斜地で斜面上方向に向かってブロックを切り出して進めていくと、下方向では30センチくらいの深さだったのが自動的に1メートルくらいの壁になり、風上側が安心の壁になります。それはいいのだけど結構疲れていたので、下に一段しかブロックを取らず、下2段目に進む元気が出なかった。なのでちょっと低い天井だけど、スキー板を載せて無理やり屋根ブロックを載せました。前回この方法ですぐ作れたのでまたやりました。 ![]() 風上を壁にできて吹き込みは無かったが、張りの不十分な張り綱が風でバタバタして猛烈にうるさかった The wall on the windward side kept the draft out just fine, but the guy lines weren’t tight enough, and they flapped like crazy in the wind?it was insanely noisy タープをかけて隙間風を防いだけど、うるさかった隙間を塞ぐのが面倒で、上からタープを被せ、4隅をピッケルやアイゼンを埋めて固定。風上側は裾の上にブロックを固めて載せておきました。早々に中へ入り込む。風が強くてタープがバッタンバッタンとオールナイトでうるさかったです。イグルーの強みはテントと違って静かなこと。防音性の強い雪の壁を通してもうるさい。張り綱を締めたつもりでしたが、朝見たら、甘かった風下側がちぎれてしまっていた。 あれだけ風が強いのならツエルトにしろタープにしろ、外ではなく内側に張って、強風による吸い着き効果でやればよかったです(過去記事)。疲れて頭が回らなかったなあ。 ![]() 史上最悪イグルー@乗鞍岳 乗鞍岳・標高2640m、暴風域でのイグルー泊
春の気圧配置で、すごい風の日に乗鞍岳を独自ルートで山越えしました。相棒の長年の設計ラインで鋭鋒・烏帽子岳に直登する尾根です。美しい針葉樹林を10時間近くラッセルして山頂から火山台地に出たところで... igloosky.com 2025.03.23 それでも眺めは最高の場所でした。朝日を浴びる白馬連峰を窓から眺めることも出来ました。 ![]() やっぱりイグルーの強みは展望の良いところで泊まれること あんなうるさい風、テントだったら発狂クラスだ What I love about igloos is that you can sleep in places with killer views. That wind was so loud?if I’d been in a tent, I seriously would’ve lost my mind. Failed Igloo Series in the Lingering Snow Season ? Flapping Tarp in the WindHakuba in the Snowmelt Season ? Backcountry Heaven I headed out to the northern part of the Hakuba range during the first half of Golden Week. On the ropeway up from Tsugaike, someone suddenly called out, “Sensei!” From the Tsugaike marshland, I climbed up to Funakoshi-no-Kashira. Fast Roof Build with Skis It was a gentle slope, so I started cutting blocks upward along the slope. Tarp On Top = No Drafts, But So Noisy I didn’t feel like stuffing all the gaps with snow, so I just threw a tarp over the top, But nope. The wind was crazy, and the tarp kept flapping loudly all night long. With wind like that, I should’ve pitched the tarp (or even a bivy) inside the igloo instead of outside, Still, the view made it all worth it. https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8076945.html |
2025-4-28 12:43 |
栂池《小蓮華・三国境・雪倉岳・朝日岳》蓮華温泉
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栂池《小蓮華・三国境・雪倉岳・朝日岳》蓮華温泉(積雪期ピークハント/縦走/白馬・鹿島槍・五竜)日程:2025-04-26〜2025-04-28メンバー: yoneyama nishinakenta写真:午後四時でも入れるテンホウありがとうスキー屋根イグルー これにタープのカバーを掛けた担々麺660円+ミニカツ丼500円雪が固くて下に掘るのがしんどいのでもうスキー屋根で適当にした。糸魚川まで伸びるツガミ山脈。黒いのは明星山?雪倉山頂より、白馬岳、旭岳、劔岳と立山ここから急登雪倉岳山頂。蓮華温泉から登ってきた人と話す。イグルー作りを観察 @西名小綺麗な宿。この時間はみな山登っているかも固くてサクサクの快適斜面満足栂池の湿地帯から白馬岳、小蓮華岳朝のながめ蓮華温泉が見えた。よくもこんな無人境に行く手の朝日岳。デカー!朝は固くてアイゼンが決まるこっちは雄だ兵馬平雪崩でなぎ倒されたと思われるついうっかり屋根まで作ってしまったがありがたい橋巨大なコブ50センチ以上ある内部急だけど早い振り子沢は喉が乾く、ちょうど良いところに沢が開いていて、助かった。このくらいにしてタープを張ればよかった。橋の袂でΩ作るあっというまにコルまで降りる。視界がないと結構複雑で急だ。左、鉢山。右雪倉。雪はつながっている落ちたらお陀仏あさごはん中央に雄ライチョウ赤男山、結構盛り上がっていて、やっぱり迂回したい。ここからの急雪面からスキーぶっ飛ばす。これはメスかΩ1撤収の朝最初に行った人、エラい朝日岳山頂、遠いヮ中央に雄ライチョウΩを後に前進風強いフリコ沢上部。登っても下ってもストレスのない好ルートハイマツ帯下りのアイゼン引っ掛けで顔面転倒したら、ハイマツの中に片方落として行方不明に。ライチョウの野郎がずっとこっちを見ていたこのあたりから下はタテスジが入っていてデコデコする雨飾、焼山、火打、妙高、高妻、戸隠。真ん中の富士山型の低いのは奉納山?中で炊事して清水岳や猫又が見えている。西側は風が強く、雪がろくに積もっていないひょうたん池朝日岳をグイグイ登る。雪倉も西面はハイマツの海だ。蓮華温泉玄関前からの眺め。機能滑った1000mが真正面だ急登のあとの兵馬平雪倉岳へのトラバース小蓮華岳山頂 風つえぇ!これはヤバいスキー屋根だとすぐできる。二人のシュプール 標高差1000m玄米カレー雑炊火打、焼山、雨飾と妙高山です日焼け止め塗りすぎ男赤男を巻いて、朝日岳と対面下流部、激流雪倉避難小屋と雪倉への雪の道山頂おやすみなさい山頂午後9時に一発、午前3時に半分ほどの屋根が落ちて雪に埋まる。やはり温かい季節のイグルーは無理鉢山へ小蓮華山と先輩ライチョウ二羽Ω1撤収の朝 ひどい風の中こんなかんじ屋根はまだ持っているが、雫がポタポタだ兵馬平はクレーターでいっぱいスキーを梁にする頸城山塊と、このあと滑る谷栂池の湿地帯朝日岳北東面沢に描くDNA直径30センチほど小蓮華へ登る斜面杓子岳、白馬岳 C1から三国境から雪倉へのトラバースタープの青さが室内感想:1日目両足骨折半年後に復帰1戦目の西やんと、猿倉入山で清水谷、柳又谷の滑降計画だったが猿倉のゲートは徒歩入山も出来ない雰囲気で、計画を完全に変更。栂池から朝日岳、蓮華温泉周回にする。このへんはまだ未踏なので。栂池のロープウエイで、センセイ!と声をかけられる。一昨年のイグルー講習で会った人だった。蓮華温泉に下ってあちこち行くとのこと。我らはまっすぐ湿原大平原を行き、小蓮華目指して東面を登る。午後になってもわりと硬い雪。稜線は風が強く、三国境に近づくほど強風になる。時間的にもそろそろ泊まりたいのだけど、西側は風が強くてガレガレ。東側の雪庇の成れの果てみたいなところは幾分風が弱そうなのでここでイグルーに決定。でも一層掘ったら下は掘る気が起きないくらい硬めでこちらも疲れていたので、低い壁になった。掘り下げも適当。傾斜しているので、上に行くほど深い壁になってまあなんとか。でも屋根材の長いやつを掘るのが面倒で、前回味をしめたスキー梁でさっさと屋根を塞ぐ。ここまでは良かったが、風の吹込み防止に外側にタープを張ったら、一晩中バタバタ音が強く眠れないほど。朝起きたら張り綱が一本切れていた。張り綱のアンカーに埋めたアイゼンなどは掘るのが辛いくらいきまっていた。2日目翌朝は三国境から鉢山へトラバース。三国境を超えると風がやみ、のどかな天候になる。どうやら一番騒々しいところでわざわざ泊まってしまったようだ。でも色々学びになった。朝のウチまだ雪面が硬いのでアイゼンシートラで。ライチョウに会ったあたりからスキーであっという間に滑り下る。途中のハイマツ帯で、顔面転びしたら、黒メガネの半分を失くしてしまった。三日目には右目だけ雪目気味になった。対照実験で、よくわかった。雪倉の避難小屋で今後の時間読みと方針なども確認。風がなくて助かる。雪倉は山頂までほぼ雪がつながっていて快適。シートラで進める。山頂で、蓮華温泉からの人に会う。昨日温泉ではイグルーの話になったとか。イグルスキーブログもみてくれているそう。実践もしてくれたそう!顔出ししていて良かった。雪倉からは走るライチョウを追っかける形で北を目指し、スキーでぶっ飛ばして降りる。ズンズン下ると赤男の南の崖のところがかなり急。それでもスキーが最適。赤男の西側巻きルートもタンネの薄い森で景観の良いところ。徐々に近づく朝日岳が、意外に大きくて良い山だった。登りは長かった。山頂も広すぎだ。朝日岳からは北側稜線を少し降りてから東の沢を滑降。最近のトレースはなく、転倒無しの休みもほぼ無しであっという間に1000m下って橋まで。久しぶりに長距離滑降をした。充実。今日はイグルー壁だけ+タープでいいやと思ってつくり始めたが、床下二段目から案外良いブロックが取れたのでうっかり屋根をふさいでしまったが、やめておけばよかった。一晩中水滴が落ちて寝袋はずぶ濡れ、終いには屋根が溶けて落ちて、強制起床となった。3時半。気温プラスなのに濡れて却って寒かった。3日目谷底から鉄橋を渡り湿原帯を超えて蓮華温泉を目指す。樹林帯の中うっすらトレースあり。ひょうたん池、兵馬平など、地すべり地形のテラスを経て蓮華温泉へ。建物の前で腰をおろして山を見る。昨日の滑降沢が丸見えだ。満足だ。ここからまた700m登り返して天狗原へ。フリコ沢というらしい。ここは積雪期の蓮華温泉への最短ルートとのこと。滑り愛好家の間では有名なコースなのだ。実際傾斜も優しくストレスのない良い沢だ。途中水場もあって助かった。でも結構疲れてしまって、後半はぐったりして登る。重荷もずいぶん持ってもらったけど、やっぱ30代にはカナワン。天狗原からは、見覚えある栂池への滑降コースをシャビシャビと下る。下りの筋肉は問題なし。疲れているのあんまり休まず、バンバンと滑り降りる。下部では雪のなくなった栂池スキー場、ゴンドラにのってうっかり途中駅に降りてウロウロしてしまった。疲れている。大町の午後4時のテンホウで担々麺&ミニカツ丼、生姜ラーメン大盛りで満足。ウチまで送ってもらい、日高の本と、ちょうど届いていた会報をプレゼントする。11月に両足を骨折して3ヶ月入院、その後ゲレンデスキー2回、白川郷で山スキー1回とロクに登山をしていない。そもそも走るという動作を半年弱できていない。そんなコンディションで山スキー縦走などできるのか不安であったが結果として良いリハビリになった。 1日目は小蓮華山の先まで、稜線に出ると爆風でシートラ。夜も風が強くイグルー張ったタープがバタバタうるさかった。安定の玄米カレー雑炊 2日目は三国境、雪倉周辺など爆風箇所もあったが概ね快適。朝日岳の登りで体力が削られた。1000mのダウンヒルは快適、橋の近くにイグルー泊。沢水も汲めて良かったが天井から水がポタポタ、朝4時に天井が崩れ雪まみれで起床、全身ずぶぬれで強制起床。3日目、蓮華温泉まで登り 仕事で来て以来の8年ぶり? 天狗原まで登りが意外と長い。途中の沢水に助けられた。天狗原からはスキー場まで爆走。栂池スキー場に作られたボーダー用のパークっぽい斜面を滑るのが面白かった。 猿倉まで道が閉鎖されていたので、激萎えで急遽思いついた計画だったが満足度は高かった。 来年は旭岳、清水岳、猫又岳方面にいきたい米山さんありがとうございました。😉
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2025-4-28 10:35 |
根北峠から南斜里岳
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根北峠から南斜里岳(山滑走/道東・知床)日程:2025-04-27(日帰り)メンバー: saito1987 zeniya1990 Yanke1987コースタイム:写真:南斜里岳へスキー場のような斜面が続いている背後に霞む国後サマッケヌプリ方面背後に国後三角点あっという間に森へ帰る深い沢筋にぶちあたる。南斜里岳へ直接上がる尾根が快調そうなのでそちらの尾根へ。斜里岳への沢筋もスキーが快調そう(この日は前日の降雪でストップ雪だったらしい)海別岳を横目に尾根を登る海別ハイ松の海を漕ぐ武佐岳方面滑降開始根北峠から西へ西へ森の中を進む感想:斜里岳の裾野に広がる原生林の森から快調そうな尾根を伝って南斜里岳を往復。頂上付近は雪が切れ、Co1320付近にシーデポ。そこからアイゼン着けてハイ松漕ぎ。頂上直下は東側の雪面から回り込む。下りの尾根はスキー場の中級コースのような傾斜が続き、予想通り快調な斜面。シーズン終わりのザラメ雪を味わう。Z谷は買ったばかりのアイゼン片方をハイ松の海に奉納した。
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2025-4-25 19:43 |
日高山脈本が出版されました イグルー史詳細解説です
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1970年代〜80年代には日高山脈の航空撮影を含む大型写真集があり、冬期縦走の地形研究のため、大真面目にその写真を毎日見ていました。もとより登山道のない特殊山域だから、参考になる記録としては部室にあった手書きでヨレヨレの山行記録か、活字で読みやすいのは部報だけでした。 久しく経った今も、日高の最深部はまだまだ当時と変わらず無垢であるのが嬉しいです。頓挫した日高横断道路計画の経緯も記されています。 実のところ、登山愛好者でさえおいそれとは行けない日高の奥に、多くが求めるようなガイド本はつくれません。今回のように日高を扱う総合的な本が出版されるチャンスなど、ずっと無かったのではないだろうか。 そんな本に寄稿する僥倖をいただきました。 深い深い日高の、冬と夏の魅力を(小泉章夫、米山悟、松原憲彦)が書きました。美しい写真を沢山提供してくれた若手OBたちの21世紀の超人的冬期長距離縦走山行について、それから今では北大山岳部の得意技に育ったイグルーの生い立ちについても詳しく書きました。 地質、地形、アポイの植物の記事も、写真と図版の豊かな編集です。南日高の2つの山岳古道についても興味深くまとめられています。「日高山脈と人」をテーマに多面的なテーマを盛り込んだ本です。 表紙写真と巻頭には、山スキー部OBの伊藤健次さんの撮りたてホヤホヤ写真。雪渓の底をトコトコ歩くクマが見えるだろうか。 大きくて、重くなくて、手触りの良い本。 共同文化社 A Long-Awaited Book on the Hidaka Mountains Has Been Published Back in the 1970s and 80s, there were large-format photo collections of the Hidaka Mountains, some of which even included aerial photography. I used to study those photographs intently every day for winter traverse terrain research. Given that the region has no established hiking trails, the only references we had were either crumpled, handwritten trip reports left in the clubroom or the club bulletins, which were at least printed and easier to read. Even now, after all these years, I’m happy to see that the innermost parts of the Hidaka range remain untouched and pristine. The book also documents the background of the ill-fated plan for a Hidaka crossing road, which was eventually abandoned. In truth, it’s impossible to create the kind of hiking guide that most people expect for a place like the deep Hidaka?so remote that even experienced mountaineers can’t easily access it. I can’t recall another chance like this when such a comprehensive book on the Hidaka Mountains has been published. I was fortunate enough to contribute to this special volume. As a narrative of Hidaka’s story, it includes graphic-rich presentations of early expedition accounts from pioneers of the Hokkaido University Alpine Club’s formative years (Nobuyuki Sudo, Shugoro Ito, Osamu Aikawa), reports on accidents in Koikaku-sawa and Ju-no-sawa, the bear attack involving Fukuoka University, and the journeys of painter Chokkou Sakamoto. Three authors?Akio Koizumi, Satoru Yoneyama, and Norihiko Matsubara?wrote beautifully about the profound appeal of the Hidaka Mountains in both winter and summer. It also includes detailed descriptions of the nearly superhuman winter long-distance traverses carried out by young alumni in the 21st century, along with the origins and development of the igloo technique, which has become a hallmark of the Hokkaido University Alpine Club. In 1990, while simultaneously working on my graduation thesis, I hand-drew a bird’s-eye map of the Hidaka range as a large fold-out supplement to the 13th issue of the club’s bulletin. I’m delighted that this piece has been republished here, now beautifully colored 35 years later. As I gaze upon it, memories come flooding back?memories of walking along each of those drawn lines with great care and affection. The book also includes richly illustrated articles on geology, topography, and the flora of Mt. Apoi. There are fascinating explorations of two ancient mountain routes in the southern Hidaka region. Altogether, it’s a multifaceted book themed around “The Hidaka Mountains and People.” On the cover and at the beginning of the book are brand-new photographs by Kenji Ito, an alumnus of the alpine ski team. Look closely?you might spot a bear walking across a snowfield in one of them. It’s a large-format book, yet light in weight and pleasing to the touch. Published by Kyodo Bunka-sha |
2025-4-14 10:02 |
阿女鱒岳
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阿女鱒岳(山滑走/札幌近郊)日程:2025-04-12(日帰り)メンバー: zeniya1990 toda1977写真:阿女鱒岳ピークの先には羊蹄山別な場所では子グマも歩く阿女鱒岳ピークから見る余市岳余市岳から無意根岳、中岳林道を歩くヒグマの足跡🐾ピークからの滑走雪はグサグサ明るい林道を出発羊蹄山とニセコ羊蹄山とニセコこちらはウサギ阿女鱒岳の奥には羊蹄山キンドー氏登頂感想:終日好天が見込めるので阿女鱒岳へ。標高500mの台地に上がるまでの林道には熊の足跡。別の場所には子グマの足跡も。羊蹄山、ニセコ、積丹、余市岳〜無意根岳〜中岳の稜線が一望できる良い山だった。
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2025-4-9 15:05 |
この冬のイグルー記録、たくさん!
![]() ![]() ヤマレコで表題に「イグルー」含む山行記録今季(途中)は70件ヤマレコの山行記録検索で表題に「イグルー」含む記録を検索するとたくさん、70件出てきました。表題に書いていない人も含めると、数え切れません。雪山登山界ではずいぶん増えました。 何回もやって技が向上する過程、「まとめ記事」中には、何度もトライして、始めは時間がかかったり屋根が出来なかった頃からの自分のイグルー歴を写真でまとめ記事にしてくれている人もいて、とてもおもしろいです。 きやさんのまとめ 自分で考えて得たスキルは、身につくイグルー講習会などをやって、40分で作れる実演をしてみせますが、あれは、完成形を見せて「作ることができるんだ」と信じてもらうためだけのもので、やっぱり本当に身につく技術は自分でやって失敗して、それを自分で考えて、自分で工夫したらうまくできるようになった!といううれしさの実感が最も大切なんじゃないかな。 というようなことが、最近読んだ篠原信著の本でも書いてありました。部下じゃないし、タイトルだけからは決して読まない本ですが、エネルギー問題や農業時給論など時代の転換に関する著者のツイッターが面白くて、著書を読んだらとても面白い。人の学びについての示唆がありました。人の学びってそういうものだ。 イグルー作りは、誰でも作れる雪洞と違って、けっこう個人差が出ます。それだけ自分で工夫発見する楽しみがあり、伸びしろだらけでやりがいがあるってことですね。魅力いっぱいですよ。 この冬のイグルー中間まとめ数えてみたら今季は講習会を10回やりました。松本市山岳フォーラム2、大学山岳部2、山岳会3、知人や小グループ3。加えて自分の山行で6泊。まだこのあと連休まで長期山行を二回計画していて、4つや5つは泊まりそうです(ダラダラ入山延期してきたけど明日から行こうかな)。この冬は史上最悪暴風天候でのイグルー作りも経験して、ますます経験を深めました。 「イグルー」を表題に含む山行記録 山の用語集 > 「イグルー 」から検索した山行記録 70 Igloo-Themed Trip Reports on Yamareco So Far This SeasonA search for mountain trip reports on Yamareco with the word “イグルー” (igloo) in the title yielded a surprising number?70 entries already this season. If we include those who didn’t put it in the title, there are far too many to count. Clearly, igloo-building has become much more common among winter mountaineers. Documenting Skill Progression Through Repeated PracticeSome users have compiled “summary articles” using photos to document their own igloo-building journey?starting from early attempts when they struggled to build a roof, to gradually improving over multiple tries. These are very interesting to read. One person wrote that they kept at it not because they had to, but because it was simply fun to build. I couldn’t agree more. Although these two users never attended any official workshops, it’s clear from their photos that their skills have significantly improved:
Skills Gained Through Personal Trial and Error Are the Ones That StickAt igloo-building workshops, I often demonstrate how to build one in 40 minutes. But that’s really just to show that “yes, it is possible to make one.” Ultimately, the skills that truly stick are the ones you gain by trying yourself, failing, thinking through the problem, and discovering your own tricks that make it work. That feeling of success is the most important part of learning. Even if you’re taught every little step in advance, it often doesn’t stick, and it tends to lead to a passive, “waiting for instructions” mindset. The best approach is to encourage people to think and experiment on their own. I recently read a book by Makoto Shinohara that echoed this same idea. Though I probably wouldn’t have picked it up based on the title alone, I found his Twitter commentary on energy policy and agricultural self-sufficiency during these times of change fascinating. His book provided great insights into how people learn?and this is exactly how learning works. Igloo-Building Has Huge Potential for Personal GrowthUnlike snow caves, which anyone can dig, igloo-building tends to show a lot of individual variation. That’s what makes it so enjoyable?there’s plenty of room for creativity and personal growth, making it incredibly rewarding. It’s an activity full of charm. Mid-Season Summary of My Own Igloo ActivitiesSo far this season, I’ve held 10 workshops:
In addition, I’ve spent 6 nights in igloos on my own mountain trips. I still have two long expeditions planned for the holiday period, and I expect to spend 4 or 5 more nights in igloos (I’ve been putting it off, but maybe I’ll finally head out tomorrow). This winter, I even had the intense experience of building igloos in the worst storm conditions I’ve ever faced, adding to my experience all the more. |
2025-4-7 11:50 |
頚城/昼闇山(北面ダイレクトルンゼ滑降)
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頚城/昼闇山(北面ダイレクトルンゼ滑降)(山滑走/妙高・戸隠・雨飾)日程:2025-04-05(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987コースタイム:写真:うしろに鉾ヶ岳が立派に見える吉尾平越しの烏帽子岳、阿彌陀山も素敵昼闇谷へ入り左岸の尾根に取りつく昼闇山北面を振り返る一気に昼闇谷へ焼山と火打山方面日本海めがけて白い大斜面を滑る北面ダイレクトルンゼの滑降頂上他のパーティも沢山いた雨飾山と白馬北方稜線アケビ平への林道は雪で埋まっている昼闇山へ出発新雪を纏った昼闇山感想:ヤンケとそれぞれの仕事ついでに頚城へ遠征。心配していた天気も、この日のみ終日晴天。おまけに前日までの寒気で新雪が積もり、やや重たいが季節外れのパウダーまで頂く。北海道でのいつもの山行と異なり、沢山の山スキーヤーに遭遇して面食らうも、その多くは頂上から一ノ倉川へ向けて滑降するようであった。我々は誰もいない昼闇谷へ。頂上やや東側から派手にスラフを流しつつ急なルンゼをクリアーすると、アケビ平までの白い大斜面が待っていた。日本海へ向かって思い思いに滑る心地よさ。最後まで雪が腐りきることなく自動運転となってゴール。つきあってくれたババアさんに感謝。ズワイガニ美味でした!
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2025-4-7 11:38 |
水無川 新茅の沢、セドの沢左俣
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水無川 新茅の沢、セドの沢左俣(沢登り/丹沢)日程:2025-04-05(日帰り)メンバー: fukumoto_2013感想:桜も咲いたことだし丹沢をうろつきにいった。思いのほか早く降りてこれたので厚木の山岡家で昼飯を食べに行くことにする。いつものように辛味噌激辛大盛りを食べていると、18で大学に進学し恵迪寮に入った最初の晩、夜中に新道の山岡家に連れて行かれたあの時からもう12年経つのかと謎の感慨があった。30になった今、汁こそ飲まなくなったが未だ別メニューを頼んだことがない。
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2025-4-7 1:18 |
ホロホロ〜徳舜瞥山
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ホロホロ〜徳舜瞥山(積雪期ピークハント/縦走/支笏・洞爺)日程:2025-01-25〜2025-01-26メンバー: onodera22 misa2021 kaneko23 Tsurudomeコースタイム:感想:ホロホロ北尾根はぎりぎりスキーで行ける細さで楽しかった
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2025-4-7 1:18 |
ニセイカウシュッペ
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ニセイカウシュッペ(積雪期ピークハント/縦走/大雪山)日程:2025-03-01〜2025-03-02メンバー: onodera22 misa2021 kaneko23 Tsurudomeコースタイム:コース状況/その他周辺情報:渡渉多数だが、スノーブリッジは発達していた写真:雪庇も判断は容易かっこいい石狩が見えるテンバ着感想:天気図通り2日目は悪天。ニセカウのピークに立ちたかったな。
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2025-4-7 1:17 |
武華山
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武華山(積雪期ピークハント/縦走/大雪山)日程:2025-02-24〜2025-02-26メンバー: onodera22 misa2021 kaneko23 Tsurudomeコースタイム:写真:入山からテンション上がる滑り落ちても登るのみ感想:スキーで行くのならこのルートは最高だと思います!
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2025-4-7 1:15 |
増毛縦走
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増毛縦走(積雪期ピークハント/縦走/増毛・樺戸)日程:2025-03-12〜2025-03-18メンバー: onodera22 misa2021 kaneko23 Tsurudomeコースタイム:写真:群別へは手前のコルからEPで奥徳富ピーク浜益御殿までは身軽♪雄冬に向かう途中で朝焼けを見れたこのメイン唯一の看板のあるピークでした凍ったイグルーを起き出でて…群別への朝浜益まで天気良いので、適当にトラバースゴールの橋奥徳富への稜線へ上がった。急な斜面で皆んな汗びっしょり。歩いてきた山々周りを一望できる察来ピーク。これから向かう知来岳は…霧の中明日は停滞なので、しっかりとテンバの準備20歳おめでとう知来岳の下り途中からスキー履ける北東コルへ降りる丸山のなんでもないピーク早めに硬くなり、EPで雄冬まで天狗にて知来岳への登り。雪庇あり。元気な人はスキー練習良い斜面そろそろお目覚め?ラストピークへ向けて…知来岳ピーク
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2025-4-1 10:17 |
二年班(プチ)メイン ピリカAt~トヨニ~野塚~オムシャ~十勝
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二年班(プチ)メイン ピリカAt~トヨニ~野塚~オムシャ~十勝(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2025-02-27〜2025-03-04メンバー: shibabemaru Sugiyama_2022 watanabeka ichikawata00コースタイム:写真:
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2025-4-1 10:15 |
富良野北尾根~D尾根
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富良野北尾根~D尾根(積雪期ピークハント/縦走/十勝連峰)日程:2025-01-25〜2025-01-26メンバー: shibabemaru Sugiyama_2022 watanabeka ichikawata00コースタイム:写真:
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2025-4-1 9:48 |
三国峠〜石狩岳 序盤で引き返し
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三国峠〜石狩岳 序盤で引き返し(積雪期ピークハント/縦走/大雪山)日程:2025-02-08〜2025-02-09メンバー: shibabemaru Sugiyama_2022 watanabeka ichikawata00コースタイム:感想:石狩に行くとメインに行けないというジンクスがある気がする
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2025-4-1 9:39 |
群別南西尾根引き返し
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群別南西尾根引き返し(雪山ハイキング/増毛・樺戸)日程:2025-02-01〜2025-02-02メンバー: shibabemaru Sugiyama_2022 watanabeka ichikawata00コースタイム:コース状況/その他周辺情報:ワッフ音?たくさん感想:就活って大変なんだなと思いました。
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2025-3-29 12:08 |
芦別/野花南山群スキー縦走(近藤山〜野花南岳〜夕暎山)
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芦別/野花南山群スキー縦走(近藤山〜野花南岳〜夕暎山)(山滑走/芦別・夕張)日程:2025-03-29(日帰り)メンバー: saito1987 Yanke1987 toda1977コースタイム:写真:近藤山への登り富芦トンネル坑口から稜線を忠実に辿ると細くて急な箇所も出てくるシーアイゼン有効次のターゲット次のターゲット近藤山近づく夕暎山から班渓幌内山地を望む夕暎山近づく野花南岳へ稜線北上野花南岳頂上布部岳や中天狗を望むついこないだまで通い慣れた山々夕暎山頂上で憩う夕暎山からの滑降西尾根を下る野花南岳北尾根の滑降夕暎山へ谷越えショートカット次のターゲット野花南岳から夕暎山近藤山から野花南岳近藤山頂上直下のトラバース富良野西岳と布部岳作業道(右岸)から林道(左岸)へ徒渉あり感想:以前から気になっていたマイナー山群のスキー踏破。斜面を繋いで谷越えショートカットなど、この時期ならではのルート取り。季節外れの低温で、粉雪滑走も楽しめた。
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2025-3-27 5:55 |
2年班冬メイン 神威岳〜トヨニ岳
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2年班冬メイン 神威岳〜トヨニ岳 (積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2024-12-27〜2025-01-02メンバー: onodera22 Sugiyama_2022 kaneko23 tamaki_2023コース状況/その他周辺情報:Day1:林道ゲート(8:00)神威山荘(15:00)=C1晴れ。暖かい。今までよりも大分手前で通行止めになっていた。(地図上でまだ黄色の道路のところ)ひたすら歩く。途中クマの足跡が続いており、スノーシューとサイズがちょうど合うため、くまさんよりラッセルごっつあん。この時期でも冬眠していないとはおそろしい。神威山荘まで。へばったLから小出しにするつもりだった鶏肉1kgが出てきて入山祝い。調理している途中で水野さんが来た。まさかのトヨニまでいっしょ。Day2:C1(6:30)Co1130(13:30)晴れ。風もなく-7℃くらい。暑い!渡渉は転石渡渉、問題ない。藪漕ぎ3.5hくらい。Co550くらいから獣道か踏み跡かがあった。そのあとのラッセルもしんどい。Co1130、急登直前でC2。明日のために主稜線までラッセルしてトレースつけてきた。登り1h強。尾根頭手前、急登終わりは整地すれば4人用でもテント張れそうだった。1,2人なら余裕。(カンバ帯)Day3:C2(5:30)中間尾根頭(6:30)神威岳(11:30~11:45) 1400ポコ(14:15)晴れ。風は並(風速5〜10m程度か)。長時間行動なので、昨日つけたトレース使ってラテルネ出発。・1244付近は痩せている。スノーシューのままでは厳しそうな一箇所は日高側巻いた。神威手前で一瞬EPにしたがすぐズボズボになったので、またスノーシューに替えた。西尾根を登ってくる水野さんが見え必死にラッセルするも、残念ながら先を越されてしまった。神威岳で水野さんと合流したあと、ソエマツまでは現役に前行かせてくれた。感謝。神威からΩ3までは結構細い。ラッセルすね。Ω3は雪たくさん。Day4:Ω3(6:30)靴幅山(8:00)ソエマツ岳(13:45-14:00)ソエマツ東尾根Co1600(14:05)=Ω4晴れ。今日もラッセルがしんどい。靴幅リッジはじゃん勝ちALがトップ。状態よくあまり難しくなかった。OPのほうが細かった。ザイル出さなかったが、ブッシュも出ていて両端に太い木あったのでザイル出せる感じだった。ソエマツ西峰肩までの登りは岩でてて、EP。急で、凍った草付きやハイマツに刃を刺しながら登る感じだったが、ブッシュつかめるので難しくはない。ソエマツ西峰〜東峰間は緊張。EP。細い岩稜。過去の記録でなんにも書いていなかったがちゃんと報告に残すべき難しさではあったので、雪が少ないとこうなるのかも。準山OPで十分対処できるレベルだが。ソエマツピークから少し下ろしたところで全イグルーよりのΩ4。カンバもちょこちょこ生えてて稜線上ではなく風下側ゆるい斜面途中に作ったので風もあまりなく穏やか。水野さんとはここで一旦さよなら。さらに進めていかれた。Day5:Ω4=Ω5低気圧通過のため停滞。トランプしたりしりとりしたり、最強のスパを作ったり充実した2024年最後の日。イグルー内常に5℃くらいありどんどん溶けていくし天井も下がっていく。高くつくっておいてよかった。6日の朝、寝る前においておいたコッヘルいっぱいに水がたまり溢れていた。冬山でここまで濡れたのははじめて。Day6:Ω5(6:30)ピリカ(12:00)・1512北2つ目のコル(14:30)=Ω6晴れ。風も穏やか。初日の出を眺めながらソエマツを下る。ピリカまでは問題ない。・1529はねぐった。途中で水野さんのトレース出てきて利用する。ピリカからの下りがズボるのでスノーシューで降りていると一箇所急なところで、小野寺が足を滑らす。手を雪に突っ込んで制動かけて止まる。固い斜面に昨日の新雪が乗っかっている悪い状態だった。これを踏まえEPに切り替えてしばらく歩くが、そのような場所はその後出てこなかったので、アイゼンでラッセルをするしんどい時間となった。そしてスノーシューピッケルに切り替えて予定テンバまで。雪が全然なくほぼ全イグルー。Day7:Ω6(6:30)トヨニ岳(9:00)野塚トンネル十勝側(11:00)晴れ。これまでと比べ雪がしまっているところ多く歩きやすい。風は並→トヨニ手前で気にならない風。これまでと比較すると細いと感じるところはなかった。下る尾根は思ったより急。ところどころシリセードで降りていく。尾根末端で水野さんと合流。野塚トンネル十勝側でゴール。車移動をしてくださった中札内村の方々に大変感謝。水野さんといっしょに、定番の中札内村の温泉に行き、帯広の魚べいで腹いっぱいお寿司を食べたのち札幌まで。<パーティ>貫徹!3年ぶりの2年班冬メイン。LsもMも頑張りました。写真:魚べいにて。恒例の藪こぎ。稜線に出る。ワクワク!岩がところどころ。笹とハイマツでなんちゃって正月飾り。思ったより手前でゲート出現。コンディションよく準山OP尾根よりはもっと幅あった。元旦朝はスパでなくおしるこに。ピリカピーク。巨大なイグルーコッヘルからあふれるほど雪解け水が滴る。初日の出とピリカヌプリ。靴幅リッジ。じゃん勝ちALがトップ。やっと小屋着。1日目は小屋まで少し歩くだけだからとパー食背負いすぎたLがやられる。大先輩水野さんとピー写。ソエマツピーク。感想:初めてのL。はじめての冬の2年班。無事に終わって本当によかった。いいパーティでした。天気が良く毎日楽しかった。※投稿遅くなってしまいすみません。
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2025-3-25 10:35 |
狩勝峠から日勝峠まで
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狩勝峠から日勝峠まで(積雪期ピークハント/縦走/日高山脈)日程:2025-03-23〜2025-03-24メンバー: zeniya1990 Yanke1987コースタイム:写真:・905左のポコから行く方向をみる最初の滑降オダッシュ山ピーク・1022からのシール外して、十勝連峰遠望オダッシュ山登り遠くに下ホロ、あそこから繋いできた十勝平野は天気よさげ・1022からの下り1憩い・1177からは山の様相が変わる国道が見えた、向こうにはペケレベツ豊富な枯れ木、適度な風辿る稜線日勝峠着、ビリビリオダッシュ山と道東道トンネル上のコル、風の通り道狩振山右の狩勝山と左の無名峰労山熊見山からの滑降翌日は快晴
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2025-3-25 7:37 |
コチャモ
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コチャモ(キャンプ等、その他/南アメリカ)日程:2025-01-21〜2025-03-14メンバー: Nakagawa2019コース状況/その他周辺情報:渓谷の入り口に門番がいて渓谷内のキャンプ場の予約が1泊以上ないと入れない。我々のような長期滞在のクライマーは最初の数日だけキャンプ場に居てその後は渓谷をさらに詰めた岩小屋で生活している人が多い。写真:感想:南米のヨセミテことチリのコチャモ渓谷に遠征。一番遠くて一番デカい壁El Monstruo に「物怪(MONONOKE) 5.11b/C3/1300m」を開拓。強烈な歩荷、垂直の森の藪漕ぎ、沢登り、焚き火、爽やかな岩登り、ピークは雪。フリー?アルパイン?これってもしや極地法⁈よくわからないけど、ルームセンスを応用すれば地球上どこに行ってもいろいろ面白いことができそうなたしかな手応えを感じた。コチャモはこれから流行ってくるかも。気候的にもわりと日本人が適応しやすいと思う。欧米人はここでパイネやフィッツロイの好天周期を待ったりしているようだ。なお、下山後5日間ほどサンティアゴ在住のルームOB堤さん邸でお世話になった。大変良くしてくれるので南米遠征の際は連絡してみるとよいだろう。
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2025-3-23 20:03 |
史上最悪イグルー@乗鞍岳
![]() ![]() 乗鞍岳・標高2640m、暴風域でのイグルー泊春の気圧配置で、すごい風の日に乗鞍岳を独自ルートで山越えしました。相棒の長年の設計ラインで鋭鋒・烏帽子岳に直登する尾根です。美しい針葉樹林を10時間近くラッセルして山頂から火山台地に出たところで暴風域に入りました。テント(もっていないけど)ではぶっ飛ばされる事必定。 風で屋根が落とされてできない→スキーで屋根掛け![]() 翌朝撮影。この暴風では隙間は塞げず吹き込んだ雪はツエルトとの間を流れ落ち、側面から溜まった。屋根にスキーの先端が見える。 ![]() スキーを引っこ抜いてもブロックはくっついていて屋根は落ちなかった 乗鞍スカイラインはアイススクリューが要るほどの青氷。吹き溜まりにノコギリの入る積雪を見つけ、そこにイグルー作製開始。ブロックは下一段は切り出せるがその下は青氷。広くブロック供給場を設けて運んで組んでいく。三段目くらいで長いブロックを屋根かけすると、眼を離した隙に風で落とされる。落ちて皆半分に折れてしまう。3回くらい繰り返し落とされて、スキーとストックを梁にする方法に切り替える。あっという間に屋根完成。 風上側に二重にブロックを積んで隙間ふさぎいつもみたいに悠長に隙間ふさぎをできないので、風上側にはもう一重外側に壁を載せて二重の厚さにする。それでもこの地吹雪の粉雪は、隙間から吹き込むやつだ。前に富士山でやられた感じだ。相棒は始めブロック取りに勤しんでいたが、そのうち顔面にシュカブラができてメガネがアウト。目潰しの雪つぶてで、風上を見られない。ツエルト被って待っていてもらう。そのツエルトもぶっ飛ばされないようにかぶるのがまたタイヘン。 内張りのツエルトはベルヌーイの定理でピシッと張り付く中はやっぱり隙間から吹き込みまくりだ。でも中でツエルトを被ったら不思議なことが起こった。ツエルトが、固定もしないのに壁に張り付いて落ちて来ない。風で流速の早い外部はイグルー内よりも気圧が下がるせいだろう。飛行機の翼が上面の流速に吸われて浮き上がる「ベルヌーイの定理」である。中学生の頃から航空工学好きで知ってるんだ。ベルヌーイは翌朝まで続いた。でも風、弱まってほしかった・・。 イグルーの中は結局雪まみれ。でも風は音だけだ。壁とツエルトの間に入り込んだ吹込み雪が、外側からずんずん攻めてきた。両側は雪がつもり、吹き込んだ雪が寝袋の上に積もり、やがて体の下にも落ちて体温で溶けて冷たい水たまりになり、一晩中ブルブルだ。でも死ぬほどじゃない。風は時折ドカンドカンとパンチのように壁を叩く。壊れたらどうするかシミュレーションはしてある。でも壊れなかった。 膝の上でストーブを焚き、ミルクティーを何杯も飲んで晩飯も朝飯も終わり。明るくなっても風は止まず。ドボドボに濡れた寝袋をザックに突っ込んで、樹林限界まで鼻をつまんで脱出した。視界があるってありがたい。強風晴天のなか、安全圏へ下る。計画は半分だったけどあの風では仕方ない。なんとかやり通せてきた満足が大きい。 風が強く積雪が少ない場所のイグルー同じような状況は以前富士山で体験した。積雪が少ないので貧相なブロックの上、隙間から転がりまくったザラザラの雪粒が絶え間なく吹き込む。その時のメンツは「イグルー懲り懲り」に。今回は内側にツエルトで快適とまでは言えないがなんとか凌いだ。もっと大きいタープならば外側に被せて張る手もある。でも、固定する雪面が青氷なので、スクリューが要るしあの風ではちぎれて飛ばされそう。こういうところに泊まらないのがベストだけど、注文通りに行かないのが山だ。そうなったら手持ちでやりくりするしか無い。 山行記録: ほおのき平~烏帽子岳北西尾根~乗鞍岳スキー場 2025年03月20日(3日間) 槍・穂高・乗鞍, 積雪期ピークハント/縦走 / yoneyamaの山行記録 www.yamareco.com Igloo Night in the Storm Zone at Norikura-dake (Elevation 2,640m)Crossing Norikura-dake on a Unique Route in Fierce WindsDuring a spring weather pattern with intense winds, I traversed Norikura-dake via a unique route. My partner’s long-established route design follows a ridge leading directly up to the sharp peak of Eboshi-dake. We spent nearly ten hours breaking trail through beautiful coniferous forests before reaching the volcanic plateau at the summit, where we entered the storm zone. A tent (not that we had one) would have been blown away for sure. Roof Collapsing in the Wind → Ski Roof ConstructionThe Norikura Skyline road was covered in blue ice, requiring ice screws for traction. We found a snowdrift with packable snow deep enough for a saw to cut through, and we began constructing our igloo there. The first row of blocks was easy to carve, but beneath that was solid blue ice. We widened the block supply area, transported them, and stacked them. Around the third row, we attempted to place long blocks as a roof, but the wind knocked them down the moment we looked away. Every time they fell, they snapped in half. After this happened three times, we switched to using skis and poles as beams. That worked like a charm, and the roof was up in no time. Double Layering the Windward Side to Seal GapsUnlike usual, I couldn’t afford to leisurely fill in the gaps. On the windward side, I added an extra exterior wall for a double-thickness defense. Even so, the powder snow carried by the ground blizzard kept infiltrating through the cracks?just like what happened to me on Mt. Fuji before. My partner was busy collecting blocks at first, but soon, his face was covered in frost formations (sastrugi), and his glasses became useless. The wind-driven snow kept striking his eyes, blinding him from looking upwind. I had him wait under a bivy sack, though even that was a struggle to keep from being blown away. Bivy sack Sticking to the Wall Thanks to Bernoulli’s PrincipleInside the igloo, snow was still blowing in from the gaps. But when we wrapped ourselves in a bivy sack, something curious happened?it clung to the walls without any support. The fast-moving wind outside created lower pressure compared to the inside, making the tarp stick to the surface. It was a real-life demonstration of Bernoulli’s principle?the same aerodynamic effect that makes an airplane wing generate lift. I’ve been interested in aeronautical engineering since middle school, so I recognized it immediately. Bernoulli’s effect lasted until morning. But I sure wished the wind would die down sooner… The Igloo Filled with Snow, but at Least the Wind Was Just NoiseThe snow that blew in between the walls and the bivy sack kept creeping inside. Snow piled up on both sides, covered my sleeping bag, and eventually fell underneath me, melted from my body heat, and turned into a freezing puddle. I shivered all night, but it wasn’t life-threatening. The wind occasionally slammed against the igloo like a powerful punch. I had simulated an emergency plan in case the walls collapsed, but fortunately, they held. I lit my stove on my lap, drank multiple cups of milk tea, and finished both dinner and breakfast. By morning, the wind was still howling. I stuffed my soaking wet sleeping bag into my backpack, pinched my nose, and made a break for the treeline. The visibility was a blessing. Under clear but violently windy skies, we descended to safety. The trip was only half of what we planned, but given the conditions, that was inevitable. More than anything, I felt deeply satisfied that we managed to push through. Building an Igloo in Strong Winds with Minimal SnowI had encountered similar conditions before on Mt. Fuji. There, with little snow, we had to stack flimsy blocks while an endless stream of granular snow particles tumbled through the gaps. That time, my companions swore they were done with igloos for good. This time, the bivy sack inside made it somewhat bearable, though certainly not comfortable. A larger tarp might have helped if we had stretched it over the exterior, but anchoring it on blue ice would have required screws, and the wind would likely have shredded it anyway. Of course, the best option would be to avoid camping in such places. But mountains don’t always follow orders. When faced with the unexpected, you just have to make do with what you have. |
2025-3-23 1:23 |
ほおのき平~烏帽子岳北西尾根~乗鞍岳スキー場
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ほおのき平〜烏帽子岳北西尾根〜乗鞍岳スキー場(積雪期ピークハント/縦走/槍・穂高・乗鞍)日程:2025-03-20〜2025-03-22メンバー: yoneyama macchan90コースタイム:写真:イグルー内より外の支度ミルクティーが朝飯。背景は緑色ブロックに見えるが、外の強風に吸われて、ツエルトが張り付いて落ちて来ないのである相変わらずツエルトは張り付いたまま針葉樹林の上り信州側スカイラインもしばらく辿る。ここは完全埋没沢夕景の牛首松、シール落として拾ってきた。牛首コルまで往復朝になっても強風。膝の上でストーブ炊いてお茶を沸かす温まる上部は登りづらくなる鍋を忘れたので、トランギアに三度スパを作って食べ回す。右は絶壁。まだスキーの方が行けるほおの木スキー場、今年はまだやっている。県境広場の少し前。右奥は摩利支天不鮮明ながら乗鞍スカイライン地吹雪で雪粒が高速移動し、霧のような映像。屋根にスキーを挟んでかろうじて作ることができた長いものを梁にすると、簡単に屋根を塞げる巨木の森きょうは二人広めの、猫イグルー。めしを作るより水分取って脱出だスキー場のひなたでザックの上に横になり手足を伸ばすガスに巻かれ、強風がやってきた。このあとシビアで写真なし。赤スパ牛首から滑降して池之俣川三股にかかる神輿滝の下の段大黒岳の麓から左・烏帽子岳、右・大丹生岳。烏帽子のあの急斜面をホワイトアウトで下った1610mの尾根のテラスで泊まる特に張り綱も張らないのに、イグルー内部のツエルトは壁に張り付いている。外の強風が低圧になって吸い取るせいだ。ものすごい風が止まない飲水を作る入口を開けるイグルーと焚き火離れがたい暖かさ不鮮明ながら穂高連峰ベルトシールの団子をとる出発の朝イグルーと焚き火準備ベンチからはブンブン吹き込む。火を焚くので空けざるを得ない池之俣神輿滝右岸尾根を対岸に見る。牛首のコル。あそこまでシール探して登り返してご苦労さん池之俣神輿滝の左岸尾根末端は急。ゆるいところを探してゆるいラインを探ってトラバース網を置くと鍋が安定するイグルー内。こうして横長ブロックを量産する温かいラーメンを食べるこんな感じの三股感想:《サマリー》乗鞍岳は、巨大火山乘っこしが楽しかった以前の御嶽山に続いてぜひ乘っこしたい山。今回のラインは松が練り上げた「その尾根行くかヨ」尾根を登って鋭鋒・烏帽子岳に直撃し、最高点・剣ヶ峰を越えて気持ちの良さそうだけど「誰もこねえズラ」という国境ラインを信飛交流の歴史に埋もれた野麦峠から下山するという美しいもの。南岸高気圧と樺太低気圧に挟まれて、晴天ではあるが猛烈な風にイグルーで辛うじて耐え、3000m乘っこしを諦め緊急下山はしたが、もう腹いっぱいの充実山行になった。後半はまたいずれ。《1日目》晴れ&高曇り5年前に登ったほおの木スキー場から根子岳への尾根の一本南隣りの尾根から烏帽子岳へ。牛の背から一回谷に降りて、尾根下部の急傾斜帯に挑んでまでラインにこだわる。尾根下部は岩もあるがそこを避けて同コンタトラバースで比較的行けそうな沢型から尾根に上がる。多分これがベスト。谷底で松がシールを落としてきたのに気が付き捜索に。牛首のコルまで登り返して来た。傾斜が緩い1610で泊まる。イグルーは広々。枯れ枝があり火を熾す。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2268543.html(5年前の記録↑)《2日目》ガス、最後はホワイトアウト強風標高差1100mを9時間かかった。重さ20kg越えのザックに足首〜膝の深雪ラッセル。入山日前日に積もったぶんが重い。喘ぎ喘ぎ、休み休み、かりんとうと柿の種とグラノラとヤマザキ食パンにマヨネーズつけて、水飲みながらがんばる。栂やシラビソの太い針葉樹林の景観は、誰にも見られない素晴らしいもの。こんな尾根、誰も来ないだろう?巨大な山のマイナールートには宝石のような森がある。2500mでタンネが消え、視界500mほどのガスになる。右手の絶壁が怖い急斜面だが潜るのでスキー。2600mで更に傾斜が増し、固く凍り始めてシートラ。視界5mほどに。風も猛烈に強く増してきた。ホワイトアウトの右絶壁歩きで最高点に着いた。下りも真っ白だが下降方向を丹念に確認して下る。急斜面で先が見えないからバックステップにもなる。スカイラインに載って先を目指すが猛烈な強風で台風だみだ。どこかではやくイグルーを作らなければ。もう午後4時になる。大丹生岳の北面なら風が避けられるかとそこの吹き溜まりにイグルーを作る。《嵐の夜》下一段掘ったらノコの入らない氷の層。イグルー周りにブロック取り場を広げ、広くから集める。時々吹き寄せる衝撃波のような強風で、せっかく屋根に載せた長いブロックが何度も落ちて折れてしまう。始めはブロック取りをしていた松はメガネと眉に巨大な氷のシュカブラが付いて朦朧としているのでツエルト被ってもらうが、そのツエルトもかぶるのに苦労するほどの強風だ。ブロックだけでは屋根ができないのですきーとストックを梁にして折れた山程のブロックを無造作に乗せて完成。風上側には二重のブロック補強をして、隙間ふさぎもかなりやって中へ。それでも隙間から粉雪がバンバン入る。イグルー内部でツエルトをかぶると外の流速が高いため圧力が減り、ツエルトが壁に吸われてピタリとくっつき、不思議なことに落ちてこない。飛行機の翼が浮く原理・ベルヌーイの定理だ。一晩中風が止まず、落ちてこなかった。急ごしらえなので中は狭かった。ツエルトの端を荷物で押さえ、荷物の上に寝る感じ。晩飯作る余裕はなく、温かいミルクティーを何杯も飲んで、疲れたので眠る。ツエルトと壁の間に吹き込んだ粉雪が両サイドからどんどん流れてきて、寝袋の上に拭きつもり、体の下にも周り、ずぶ濡れのヒエヒエだ。いつか風が止むだろうと期待してウトウトするが、明るくなっても風は止まなかった。ドカンドカンとイグルーをぶつ音が時折響く、壊れたらどうするかな!と考える。先日ボブ・ディランの伝記映画を見たのもありシェルター・フロム・ザ・ストームが脳内でくるくるする。《3日目》視界は無限、強風イグルーは壊れなかった。苦笑して起き、雪まみれの中また甘い甘いミルクティーで生き返る。脱出を試みる。強風は続いている。支度して、屋根からスキーを引っこ抜いて出発。氷点下7度くらい。指先が冷たく手袋から指を抜いてストックを脇に挟んで進む。爆風のためラッセルは無し。穂高連峰が地吹雪に霞んで見える。きょうは視界があるので助かる。気分が全然違う。強い風に時々ぶっ飛ばされそう。信州側に超えて風下のせいか、スカイラインが完全に埋没したあたりは急傾斜でアイゼンシートラに変える。強風に、アイゼンケースを持っていかれてた、痛恨。トラバースを終えて尾根に乗ると、位ヶ原を歩く登山者の群れが見えた。と同時に風が消え、嘘のように現世に戻った。嵐の山行が、夢のように終わった。予定変更でかみさんに乗鞍岳スキー場にお迎えを頼んで来てもらった。ありがとう!入山地点の松の車へも届けた。 今回登った乗鞍岳の「烏帽子尾根」は、私にとり積雪期にトレースしたい最後の一本だった。 我々が隣の御越尾根を2020年に登ると後追い記録が出て、その派生ルートとして御越尾根からの踏み換えで烏帽子尾根の上部を登る記録も出た。けれど、烏帽子尾根は登り返して最下部から辿らなければ私には意味のないラインとして残った。こういう拘りがなければ私は山になんか登っていない。地球沸騰化で寡雪の年が続き、機会を逃し続けたが沸騰化の揺り戻しか積雪に恵まれた本年、4年振りの雪山登山で遂にその機会を得て今回完登することができた。計画後半を放棄してしまったが、また別の機会にトレースしたい。パートナーは前回同様、積雪期登山で日本一頼りになる先輩、イグルスキー鍋忘ゥ〜レ米山氏。入山前日の強風を経て天気周期は最高かと思いきや、、、、、。day?リフト終点から御越尾根を脛ラッセルして牛首まで。標高差170mを下降し御輿滝を観て尾根末端をトラバースして、いよいよ烏帽子尾根に取り付いた。沢型の弱点を上手く突いて標高1620mの地図でも顕著な平尾根にて宿る。風がそよとも吹かぬ中で、イグルー焚き火を楽しんだ。days?急傾斜の尾根を、時にスキーを脱いでシャクシャクと登高してゆく。尾根上や周囲を見渡すと、今我々は雪を纏った深い森に居ることが実感される。深い山登りを経てこんな巨木の森に身を置く幸福を、私は上手く表現することができない。ラッセルが続いて捗らないながらも、樹林限界が見えてきた。折しも視界不良の風雪が始まって、北杜夫の「白きたおやかな峰」のラストシーンが思い出された。右手の崖と雪庇を気に掛けつつ、雪稜を辿る。風雪強まる視界のない山頂で握手、感慨もそこそこに大丹生岳には向かわずスカイラインに下降した。イグルーを建造する頃には雪はまだしも風は益々強まって、雪つぶてを食らった私は初めて能面状態に陥った。こんな劣悪な環境でも一丁拵えてしまうのが日本一のイグルー男の面目躍如たる所以で、米山さんには借りを作ってしまった。風雪の収まらない中、内張りとして使ったツエルトが意外な効果を生み、最悪の事態は免れた。窮屈な体勢で、茶をシバいて寝る他無し。days?吹き込んだ雪の朝、風は止まない。雪塗れの装備をザックに押し込んで下山を開始する。野麦峠までの計画を放棄し、ドライブウェイ経由で東面へ予定外の下山をした。穂高連峰に巨大なレンズ雲を観た。ここでも身体ごと持って行かれそうなgewaltigな風に遭遇し、低温も相俟って手指が危なかった。我々二人だけだった西面に引き替え、こちら側は軽装の登山者がゾロリ繋がるように登っている。スキー場を下降して鈴蘭橋の駐車場で私の探検部時代の先輩である米山さんの奥様に迎えてもらって本山行も終了した。帰途の車中、思わず「やった!」の声が出た。
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2025-3-15 12:23 |
【北安曇・水内山地】南小谷 東山西尾根往復
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【北安曇・水内山地】南小谷 東山西尾根往復(積雪期ピークハント/縦走/妙高・戸隠・雨飾)日程:2025-03-14〜2025-03-15メンバー: yoneyama写真:正面玄関は小さい最終集落南岸低気圧迫る高曇りの白馬連峰天井餓鬼岳蓮華岳鍬の峰表面はスキー滑落しそうな硬さ、ツボ足だと胸まで潜る急斜面白馬村と小谷村大糸線 鹿島槍ようやく東山見えた。山頂はさらに奥。尾根が急すぎて、なかなか山頂が見えない大糸線車窓より最終人家 除雪終点姫川右岸山脈の南の連なりと、常念からこっち安曇山脈山仕事の祠切場の廊下から切場を広げて、屋根材をたくさん供給姫川右岸山脈稜線が見えた大糸線 常念と有明山きょうから特急あずさが南小谷まで来なくなるイグルーの外にブロック切場を求めて廊下を掘る主稜線を振り返る大渚山 雨飾山 頸城の山初めて見えた中西山への主稜線 細く段差連発で時間かかりそうだ。下りの尾根。急過ぎて尾根末端が見えない松美食堂看板山頂の私憩いのラーメン天井明星山と日本海 大渚山本体の脇に切場の廊下姫川を左岸に林道カーブミラーイグルーの中大糸線車窓より松美食堂外観 1964年から営業建設中急傾斜で段差連発の細い尾根妙高 高妻 戸隠 真ん中遥か遠くに見える鋭鋒が気になる山頂より行くて稜線。やっと堂津岳見えた。 後ろは雨飾 天狗原 頸城三山できました林道、上り区間はシールを貼るのもめんどくさいから。こうしてシーズリ怖気付いているところ白馬から小谷村へ 姫川右岸山脈朝、白馬連峰林道から姫川右岸山脈白馬連峰の残照塩久保への道林道の鏡林道の雪崩戸隠塩久保への道カモシカがこっちを見ている落差3mえぐる土石雪崩感想:白馬連峰の姫川向かい、右岸山脈のスキー縦走を思いついたのは、いつからだったか。戸隠と白馬連山に挟まれた地味だが断層地形の屏風のような山脈。信州百名山2つを含む。積雪期記録無く、あるかもしれないがあまり深く調べなかった。地形図から計画を作った。始めは信濃森上から取り付く全山計画だったが東山の南に悪そうな地形があったので東山の西尾根に変更。4日の飯・燃料で松本から鈍行で南小谷駅からシートラ入山。国鉄ダイヤ改正で南小谷特急あずさ最終日らしい。最終集落の塩ノ窪まで携帯ゴム長でシートラ、そこからシールスキーで尾根を上がって林道を進み、尾根末端から西尾根に取り付く。山頂まで一貫して急傾斜。加えて雪面が凍って硬く、スキーでは滑落の恐れあり、脱げば首までのラッセルという最悪雪質に当たってしまった。先々週の三峰山のパターンだ。せっかく雪に恵まれた年なのにな!細く急な尾根に緩急の段差が多く、その段差の通過にいちいち時間がかかる。20kgザックを置いてツボでラッセルして戻って登るという区間もあり。二度登る→wieder kommen→ビーコン。へとへとになって1440m付近の緩傾斜でイグルー。雪は豊富だが、下に二段掘ったあとは隣に雪取り場を作って長いやつで作った。対岸の八方、栂池、コルチナの盛況が夕暮れ時に煌々としている。三日間天気持つだろうか。静寂の寝ぐらで至福の豆板醤ラーメン。イグルーが崩壊して持ち物が全部100mくらい下に流される夢を見た。2日目PTボトル湯たんぽで足が快適だった。昨日の感じで、朝イチは雪が硬くてシートラアイゼンで行けると踏んだが、その通り。重いけど喘ぎに喘いで高度を上げる。山頂下数十mで初めて主稜線が見えてその難易度がわかり、びびる。ザイルこそ要らなそうだが地形図のみから想像していたよりはるかに悪い。断崖に挟まれた細い尾根に雪庇、その逆側はブッシュと絶壁。段差幾多あり。昨日今日の雪質ではスキーは全行程担ぐしか無く、苦戦は目に見えている。明日明後日は南岸低気圧で雨雪予報。堂津岳までには捕まりそうだ。それに未知の下降尾根も、この雪質ではスキーで楽勝とは期待薄だ。東山以北の稜線は高低差があまりないから、ここまで来ればもしかして飛ばせるか、と思っていたのでギャップが大きい。山頂までには怖気付いてしまった。山頂は雪庇の可能性が怖くて近づけず、南側を回ってようやく確認して登頂する。西の白馬連峰、北の頸城、それに濃い日本海。浅間山、南アルプスまで、見慣れない位置からの眺めを満喫する。せっかく山頂まで全装備背負い上げたけど、引き返す。雪の状態が違えば行けるかもしれない。昔だったら行ったかもしれない。でもわからない。かなり急で硬いので、ずっとシートラアイゼンで慎重に。スキーに替えたのは、登りで苦戦したザラメビーコンラッセルより下に降りてから。それでもカリカリで、横滑り主体だ。林道からはやはり硬いので、下りは特急、多少の登りはシーズリでひっぱる。塩の久保では無く、林道を滑り下る。圧雪スキー場みたいでプルークボーゲンだ。最終人家の除雪終点で携帯ゴム長に履き替えて徒歩一時間で南小谷駅まで。山麓集落では人に会えず。南小谷駅前のもつ焼き定食屋、松美食堂で1時間あまり、ご飯を食べる。8歳上のご主人と、山の話、地域の話、バイパス道路工事がなかなか終わらない話、キノコやタケノコの話、この地域に住む話、昔「イケノタ」スキー場があった時の話、村民8000人が今2000人になった話。アネキが東京に出て、ウドを山程送ったらもう要らんと言われた話、さまざま話した。ビールを2本もごっつあんになった。山麓の人の話をたっぷり聞けて、挫折感から立ち直った。南小谷から載った乗客は二人。徐々に増えて、松本駅まで。松本駅から家まではバスで帰った。高曇りの下、安曇山脈沿いにずっと車窓を見ていた。一本北の尾根から取り付いて北上するなら、可能性はある。
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2025-3-10 4:56 |
シール尻尾の剥がれ防止細工
![]() ![]() 低温時のシールトラブル![]() テーピングテープでシール剥がれを処置。数時間は持つ。赤いシリコンベルトは厚い手袋でも操作できてとても重宝。針金で固定する仕掛けを作ったけど、金属疲労で折れた。横ずれもして外れる。In cold temperatures, ski skins can cause issues. I use taping tape to secure peeling skins?it lasts for a few hours. The red silicone belt is extremely useful as it can be operated even with thick gloves. I once made a mechanism to secure the skins with wire, but the metal fatigued and broke. It also shifted sideways and detached. 糊式のシールは、氷点下15℃以下くらいの低温になると粉雪が糊面に張り付いて、板とくっつかなくなります。特に滑ったり登り返したりを繰り返すような山行では、その着脱スピードも問われますが、このくっつかなるシールが、パーティーの足並みを乱します。シールが効かないと少しの上りでも登れなくなります。テーピングテープやシリコンベルトを巻いたりして対処します。これを知らずに絶望して、救助要請電話を掛けた人がいたニュースを数年内に聞きました。 北大の学生時代(40年前)のシールは糊式ではなくベルト締め式だったので、この心配はなかったのですが、最近は糊式が主流でベルト締め式はほぼ手に入らないです。 ![]() 止め金具が横ずれしないようにグラインダーで溝を切ったTo prevent the metal clip from shifting sideways, I used a grinder to carve a groove into the tail end of the ski. 糊式でもベルトが付いていればよいのですが、尻尾の部分は剥がれたら固定もできない詰めが甘い仕掛けのものが多いです。みんなどうしているのだろう。BCの人たちは一度シールを剥がして滑ったらもう貼って登ったりしないのか?あるいは厳冬期を想定していないのか?温暖化で低温日が減ったので知らないのか? 板の後ろを切って、シールの尻尾にゴムバンドつける![]() 針金は耐久性が無いので丸ゴムにしてみた。Since wire lacks durability, I replaced it with an elastic cord. 昔、ベルト式シールのときやったようにスキーのテールに切込みを入れ、引掛け金具が横ずれしないようにして、マルゴムで引っ張ってシールが剥がれないように細工をしました。今は電動グラインダーがあるので板に切れ込み入れるのも楽なものです。マルゴムくらいでは駄目だったら自転車のチューブにでもします。前回は針金だったが、何度も着脱していたら金属疲労で折れました。それに切り込みがなかったので、横ずれしてすぐ取れました。 道具を改良し、なおすのは楽しいです。 Troubles with Ski Skins in Low TemperaturesWhen temperatures drop below around -15°C, adhesive skins stop sticking because fine powder snow adheres to the glue surface, preventing them from attaching to the skis. This is especially problematic during ski tours that involve repeated ascents and descents, as the ability to quickly attach and remove skins is crucial. If skins fail to stick, even a small uphill section becomes impassable. I wrap taping tape or a silicone belt around the skins to deal with this issue. A few years ago, I heard a news story about someone who panicked upon facing this problem and called for rescue, unaware of these countermeasures. Back when I was a student at Hokkaido University (40 years ago), skins were belt-fastened rather than adhesive, so this issue didn’t exist. However, adhesive skins have become the mainstream, and belt-fastened skins are now almost impossible to find. Even with adhesive skins, it would be ideal if they came with a belt. However, many skins have a poorly designed tail section that lacks a way to secure it once it starts peeling. I wonder how others handle this. Do backcountry skiers remove their skins after one descent and never reattach them? Or do they simply not expect to ski in extreme winter conditions? Maybe they’re unaware of the issue due to fewer extremely cold days caused by global warming. I modified my skis by cutting the tail and attaching a rubber band to the skin’s tail.I used to make similar modifications back when belt-fastened skins were common. I cut a notch into the ski tail to prevent the metal hook from shifting sideways, then secured the skins with round rubber to prevent peeling. Nowadays, electric grinders make cutting notches in skis much easier. If elastic cord isn’t strong enough, I’ll try using a bicycle inner tube. Last time, I used wire, but repeated use caused metal fatigue, leading it to snap. Additionally, without a notch, the clip shifted sideways and detached easily. Modifying and improving gear is enjoyable. |