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書評・出版・ 2007年12月8日 (土)

ほん・北大山岳部80周年記念写真集(別冊年表付)/米山

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先週の80周年記念会で配られた力作です。山岳部以前のスキー部時代、1919年(大正8年)からの貴重な写真が338点。2005年から始められた山岳部画像アーカイブス事業では、埋もれたOBの写真を収集してきました。将来は8000点強が会員に閲覧出来るようになるとのこと。ひとまずインクジェットの手作りプリントではありますが、なかなかの出来です。画像収集整理、人物、場所を同定してのキャプション入力と、中村晴彦OB始め関係者の苦労の賜物であります。二年前にでた「目で見る日本登山史(山と渓谷社)」北大山岳部版という感じです。


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大正9年十勝岳冬季初登の現場写真です。一番左は加納一郎氏。松川五郎氏など、山岳部草創期の面々です。山岳帽にゲートル。上着のスタイルは様々ですが古い背広を直して使っている人もいます。ピッケルもストックも長いです。




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こちらは昭和12年ベチア祭り、神威岳冬季初登などの写真です。ペテガリの冬季初登を目指し、何度かアタックをかけている時代です。有馬洋氏、中野征紀氏、葛西晴雄氏、今村昌耕氏らの、格好をつけていない写真があります。このころからは写真機を使う部員が、くだけた写真もよく撮るようになったようです。




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昭和14年暮れ、ペテガリ入山の日。馬そりに乗っての入山です。この面々のうち8名が雪崩で帰りませんでした。足の裏のペタペタは、鋲のカバーでしょうか。




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昭和35年冬季カムエク集中。ペテガリからとポロシリからの隊がカムエクを目指す。サポート隊入れて8隊、45人。部員が最も多い時代の大作戦です。編み上げのオーバーシューズにチェックのウールシャツ。山岳帽は毛糸の帽子に変わってきています。ザックはみんな、重そうで凍りそうなキスリングです。尚、この時代の夏の写真はほとんどみんなハンチング(鳥撃ち帽)です。




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昭和55年中ノ川→神威岳の山行。白黒写真最後の世代。写真がキマッています。きっと末武カメラマンでしょう。メットにジャージで直登沢。今に通じるスタイルですが、背中のピッケルは相当長いですね。



装備や装束の変遷がとても興味深かったのですが、山並みの姿は今も昔も変わらず、登場する青年達の愉快そうな表情も80年前と変わりません。今はオッサンや老人になっている皆さんの青春写真が満載です。

余談・戦前から昭和30年頃までみんながかぶっていた山岳帽に興味を持ち、先日知り合いの帽子屋さんに頼んで作ってもらいました。耳当て頬当てが、上から下ろせて、いよいよとなったらあごの下でとめられるものです。帽子屋さんも懐かしがっていました(函館・赤帽子屋http://www.hakodate-town.com/mypage/ha017377)。
  • コメント (1)

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コメント一覧
末武   投稿日時 2007-12-23 0:46
中村ボレロさんをはじめとする写真集作成者のかたがたには全く頭が下がります。すべて細密なインクジェットプリンタの出力で素晴らしい画質です。純正インクを使っているので長持ちするでしょう。私も何点か写真を提供することになり、その際ボレロさんの選び方がかなり独特で、あれっと思うこともありましたが、それもおもしろいことでした。広範に販売することを断念した企画ですが、今になってそのできばえを見ると、もったいない気もしてきます。
 
 
 
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