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OBの山行記録・ 2007年9月18日 (火)

【東大雪】石狩岳東面・音更川21の沢直登谷/(米山1984)

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【ルート】音更川21の沢直登谷→石狩岳→シュナイダーコース
【年月日】2007.9.16-17
【メンバ】米山悟(1984)、斎藤清克(1987)、勝亦浩希(2003)
【行 程】9/16:シュナイダー尾根登山口(14:20)→音更川21の沢左股Co1150C1(15:30)
9/17:C1(6:10)→石狩岳(11:30-12:00)→シュナイダー尾根登山口(14:00)
【天 候】両日曇り


全体に、短いながらも手応えある滝の連続で、フェイス、クラック、チムニーなんでもあり。上に行くほど両岸が迫り、細い岩の隙間に入っていく感じ。風格満点の石狩岳の直登沢にこんなルートがあるとは現役の頃は知らなかった。そう思って旧版の「山と谷」を見たら、「極めて険悪となり高度な技術が要求されてくる。最後まで詰めた記録を見ない。」とあった。この二十年で、道内のバリエーションはずいぶん進んだなあと思う。




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三連休の一日目夜から二日目朝にかけ雨で、1.5連休になってしまった。三日たっぷり使うつもりの日高の計画は変更してこの山行に変える。初日はなるべく進める。谷が狭まってもまだ先、谷が西向きから北に変わるCo1150で泊まる。沢は台風のせいか荒れていて、土砂があふれ、土木工事現場みたいだ。焚き火をして、着こんで火の脇でゴロ寝する。この夏は結局ツエルト要らずだった。


翌朝、多少は減水していた。夜は星が見えていたが今日は高曇り。しかし稜線の紅葉が見えている。10〜15mクラスの滝が三つ出て来た。どれも立っているがなんとかなる。F1は右岸のリッジ、F2も右岸。F3では高さがあったのではじめてザイル出す。右岸。


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Co1250に右は直登谷、左は本谷方面という分かれ道があり直登谷はハング20m滝F4が注ぎ落ちている。左岸側のルンゼを登ってトラバース。垂直ブッシュのヤブ漕ぎで滝の上に降りる。ここからは谷が狭くなる。



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岩の殿堂の中に、10m弱の滝F5がある。直登も可能性あるが、この季節この気温で中を行く気は起きない。右岸の斜めバンドをザイル出して行く。途中蛇のように腹ばいで進むバンドでは左手のジャミングが良く効いた。途中ボルトも有り。



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この後は急な滝の連続。フェイスあり、チムニー有りだ。すぐ上のF6は3mが二段で少し頭を使う。



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F7は右岸を稲妻状にザイルで行く。



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その後数mの滝を二つ登ると雪渓が塞がっていた。この時期まで残っているなんて。150mほど左岸よりを進むとCo1420の二股だった。左はすぐに無くなる谷で、右は三段40mの滝。その左岸の途中に雪渓がかろうじて繋がっていて、それを伝って高度感抜群の左岸脇登り。ホールドはあるがビビるところだ。



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その後は切れ込んだV字谷の中の滝滝滝。数mのものだからザイルは出さないが結構手応えのあるものも多い。登ってる途中でのザック落としや、要お助けヒモの滝もある。両岸が深い岩に挟まれている急な谷で、谷川一の倉沢の3ルンゼみたいな感じ。チムニーが多く、濡れた壁の突っ張りで鎖骨ストレッチに抜群。



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水が切れると開けた急傾斜の草原状斜面が、真っ赤に紅葉している。ブラックベリーに似たとても美味い実を食べ放題しながら登っていく。高曇りと雲海に挟まれて、ニペソツやクマネシリが見え隠れしている。最後にハイマツを3mだけ漕いだらもう稜線で夏道。山頂は右手50mほどの所だった。


僕は21年ぶりで無雪季は初めて、斎藤は夏冬あらゆるルートから登って5回目の今回が最後の一本。まあまあ晴れて満足だ。口数の少ない勝亦が鼻唄まで歌っている。

シュナイダーコースは下降路には最適。たったと下って二時間で着いた。林道奥の岩間温泉で汗を流し、上川駅前の「きよし」で醤油ラーメン。何軒かの中でここのが一番うまい。定着してきた。


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