OBの山行記録・ 2007年11月6日 (火)
patagonia light expedition その四
Argentine編に続き、Chile側PatagoniaのPaine山群での記録です。Paine山群はChileの国立公園内に位置し、写真でよく見られるTorres del Paineやパイネの角といわれるCuernoなどの岩峰が立ち並んでいます。僕らは当初、あまり知られていないBader Vallyに2週間ほど入った後、いったんゲートタウンであるPuerto Natalesに戻った後、澤田が帰国後、赤桐を加えてTorres del Paineへ。
概要 2/15 El Chalten→El Carafate→Puerto Natales
2/19 Pto. Natales→Paine国立公園→Valle Bader BC
2/22 HCへ移動
2/24 Cuernoアタック
2/26 HC放棄。BCへ下る
3/4 Pto. Natalesへ帰る。
概要 2/15 El Chalten→El Carafate→Puerto Natales
2/19 Pto. Natales→Paine国立公園→Valle Bader BC
2/22 HCへ移動
2/24 Cuernoアタック
2/26 HC放棄。BCへ下る
3/4 Pto. Natalesへ帰る。
2月19日 公園入口14:00-19:00Bader Valleyクライマー小屋
公園の中にある馬方の家の前であーでもない、こーでもないと荷分けをする。事前にPuerto Natalesで馬を予約していたのだが、馬は予め約束してたよりもちょっとしか荷物を運んでくれない…馬の分よりも重くなった荷物を背にひーこら言いながらBader valleyのクライマー小屋にたどり着いたが、そこには馬に運んでもらった荷物はなかった…小一時間あまり荷物を探して,かなり下にデポされていた荷物を回収する。
2月22日 昨日一昨日とモレーン帯にあるHCへ荷揚げをした。今日はようやくHCへ移動だ。快適なクライマー小屋を離れたくはなかったが、意を決して出発。
2月24日 朝、具合が悪い…風邪をひいたようだ。空は晴天なのに…Cuernoへ行く白石と澤田を見送って、また寝る。正午頃から風が出始めテントがばたばたする。空は雲も出始めたがまだ晴れている。双眼鏡がないので2人がどこにいるのか分からない。2人は19:00頃帰ってきた。9ピッチ伸ばしたが、手前のコルまで到達できなかったようだ。思ったよりでかい壁だ。
2月25日 朝、トイレに行こうとテントのドアを開けた澤田が叫び声を上げた。外は一面雪に覆われていた。一夜にして全てが真っ白になってしまった。強風は一日中続き、雪は降ったりやんだり。夜、風がいっそう強くなり、21:00頃にはテントが潰されそうになり、あわてて外へ出て張り綱を確認しに行くと、ラインは切れ、石垣は崩れていた。ラインを張り直し、今度はテントの中で人柱となってテントを支える。2時間くらいもそうしていただろうか?もはやくたびれたので寝ることにした。
2月26日 翌朝もまだ風は強い。テントは変に歪み、ドアからは雪が吹き込んでくる。風が弱くなるのを見計らって、HCを引き払う。テントポールは1箇所で折れ、いたるところで曲がっていた。フライも破れている。石が凍って非常に歩きづらい中、BCのクライマー小屋へたどり着く。雪はこの樹林内の小屋の周りでも降り続いている。
3月2日 久しぶりの晴れ間がのぞいている。HCから逃げ帰ってから、ずっと雪が降ったりやんだりの天気だった。今日は山下と澤田でHCへ残してきた缶詰、ガソリン、酒を荷下げに行った。BCの食料などが乏しくなってきたためだ。HCからみる壁はどこも真っ白…白石は隣のFrances valleyへ偵察に行ってきた。しかし、あちらも壁は真っ白でとても登れる状態じゃなかった。翌日、もう一度HCへ行ってギア類を荷下げして、明後日いったんPuerto Natalesへ戻ることにした。
公園の中にある馬方の家の前であーでもない、こーでもないと荷分けをする。事前にPuerto Natalesで馬を予約していたのだが、馬は予め約束してたよりもちょっとしか荷物を運んでくれない…馬の分よりも重くなった荷物を背にひーこら言いながらBader valleyのクライマー小屋にたどり着いたが、そこには馬に運んでもらった荷物はなかった…小一時間あまり荷物を探して,かなり下にデポされていた荷物を回収する。
2月22日 昨日一昨日とモレーン帯にあるHCへ荷揚げをした。今日はようやくHCへ移動だ。快適なクライマー小屋を離れたくはなかったが、意を決して出発。
2月24日 朝、具合が悪い…風邪をひいたようだ。空は晴天なのに…Cuernoへ行く白石と澤田を見送って、また寝る。正午頃から風が出始めテントがばたばたする。空は雲も出始めたがまだ晴れている。双眼鏡がないので2人がどこにいるのか分からない。2人は19:00頃帰ってきた。9ピッチ伸ばしたが、手前のコルまで到達できなかったようだ。思ったよりでかい壁だ。
2月25日 朝、トイレに行こうとテントのドアを開けた澤田が叫び声を上げた。外は一面雪に覆われていた。一夜にして全てが真っ白になってしまった。強風は一日中続き、雪は降ったりやんだり。夜、風がいっそう強くなり、21:00頃にはテントが潰されそうになり、あわてて外へ出て張り綱を確認しに行くと、ラインは切れ、石垣は崩れていた。ラインを張り直し、今度はテントの中で人柱となってテントを支える。2時間くらいもそうしていただろうか?もはやくたびれたので寝ることにした。
2月26日 翌朝もまだ風は強い。テントは変に歪み、ドアからは雪が吹き込んでくる。風が弱くなるのを見計らって、HCを引き払う。テントポールは1箇所で折れ、いたるところで曲がっていた。フライも破れている。石が凍って非常に歩きづらい中、BCのクライマー小屋へたどり着く。雪はこの樹林内の小屋の周りでも降り続いている。
3月2日 久しぶりの晴れ間がのぞいている。HCから逃げ帰ってから、ずっと雪が降ったりやんだりの天気だった。今日は山下と澤田でHCへ残してきた缶詰、ガソリン、酒を荷下げに行った。BCの食料などが乏しくなってきたためだ。HCからみる壁はどこも真っ白…白石は隣のFrances valleyへ偵察に行ってきた。しかし、あちらも壁は真っ白でとても登れる状態じゃなかった。翌日、もう一度HCへ行ってギア類を荷下げして、明後日いったんPuerto Natalesへ戻ることにした。
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