OBの山行記録・ 2008年2月6日 (水)
北アルプス・鵯峰北面(裏ヒヨドリ)スキー山行
鵯峰のコル(1870m)
●2008年1月26日(土) (1ー0)
【ルート】
栂池高原スキー場→早大小屋→鵯峰のコル→(北面大滑降)→1598mポコ→(東面大滑降)→白馬乗鞍スキー場
【メンバ】
L:石橋兄(AACH1982)、M:清原ババア(AACH1986)、山森(AACH1986)
●2008年1月26日(土) (1ー0)
【ルート】
栂池高原スキー場→早大小屋→鵯峰のコル→(北面大滑降)→1598mポコ→(東面大滑降)→白馬乗鞍スキー場
【メンバ】
L:石橋兄(AACH1982)、M:清原ババア(AACH1986)、山森(AACH1986)
【行程】
1月26日(土)(晴→小雪 -10℃)栂池高原スキー場リフト終点Co1700m(8:50)→早大小屋Co1720m(9:20-30)→鵯峰のコルCo1870m(10:10-20)→(北面大滑降)→Co1450m二股(10:45-11:15)→(登り返し)→1598mポコ(12:15-30)→(東面大滑降)→Co1130二股(13:00)→ゲレンデトップCo980m(13:07)→白馬乗鞍スキー場駐車場Co870m(13:10)
【地図】 (五万図)白馬岳
【記録】
山行前週の1月15日(火)に、結婚14年目・40歳にして、待望の第一子が誕生。分娩所要時間40時間31分の難産に耐えて、元気な女の子を無事に出産した妻に感謝したい。ありがとう。ご苦労様。
写真は、妻の里帰り先(新潟)の病院にて、産まれたばかりの我が娘を抱いて幸せいっぱいの私(山森)。
生後10日の乳児と、3日前に退院したばかりの妻を置いて、山に行くのもいかがなものかとも思ったが、「子育ての先輩達(=今回の山行のメンバ)の話を良く聞いて、子育ての勉強をしてくるように!」と快く山行に送り出してくれた妻の言葉に甘えることにした。
娘さんが満1歳になったばかり高橋ジジイさん(AACH1984)も同行する予定だったが、その娘さんが山行前日に高熱を出し、残念ながら急遽不参加。一番、子育ての話が聞きたかった高橋ジジイさんと会って話ができなかったのは残念だったが、「子育ては甘くないぞ!」との無言の教えと心得ることにする。
金曜の夜に東京を石橋兄号で出発、長野に単身赴任中の清原ババアとは現地で合流。清原ババアは栂池に来るのは高校生の時(=四半世紀前)にゲレンデスキーに来て以来だそうだ。私は年末に栂池〜天狗原に来たばかりだ。年末は最終リフトには乗らなかったが、今回は最終リフト(240円)に乗ってちょっと楽をする。写真は、栂池の最終リフト終点から望む白馬岳。ガスが切れたり、かかったりしている。
八方尾根方面は完全にガスに覆われているのに、白馬乗鞍岳周辺はガスもかかっておらず良く晴れている。写真は、栂池の最終リフト終点から望む白馬乗鞍岳。右手の高い台地が天狗原で、左手の低い台地が栂池自然園だ。年末に来たときは、視界がなく、天狗原で引返している。
私(山森)は「天狗原」以来、今シーズン2回目の山行だ。石橋兄は「湯の丸山(単独)」以来2回目、清原ババアは「八方尾根」「十石山」「飯綱山」(いずれも単独)以来4回目とのこと。今シーズンは、皆、密かに?準備山行を積んでいるので少々驚いた。
写真は、早大小屋から鵯峰(ヒヨドリ)のコルへ向かう石橋兄。背後の八方尾根は、尾根上をすっぽりとガスが覆っている。
本日の最高点である、鵯峰(ヒヨドリ)のコル(Co1870m)に到着した私(山森)。背後の山は鵯峰ピーク(1920m)。清原ババアは、山行前には、「ピークのない山行なんてイヤだ。鵯峰ピークへ行きたい!」と主張していたので、「コルで待っててやるから、1人で行ってこい!」と言ってあげていたのに、いざコルに着くと、もうピークはどうでも良いみたいで、早くパウダーを滑りたくでウズウズしている様子だった。
鵯峰(ヒヨドリ)のコルから、これから滑る北面の沢型を見下ろす。滑り出しは、上から見ると急に見えるが、滑ってみるとたいしたことはない。コルで休んでいると、単独行の細板テレマーカが到着したので、先を越されないうちに、滑降開始。まずは、私(山森)が一番に飛び出す。
降雪直後の北面だけあって、雪質は最高。激パウっていうのはこういうのを言うのだろう。私の今までの山スキー人生で、一番のパウダー。
写真は、粉雪を舞い上げながら快調に小回りターンで滑降する私(山森)。撮影は清原ババア。なかなか格好良く写真を撮ってくれてありがとう。
石橋兄もテレマークターンで、パウダーを満喫。美しいシュプールを刻んでいる。
やっぱり清原ババアのスキーは上手だね。歓喜のあまり奇声を発しながら、美しく小回りターンを刻んでいる。
北面の斜面の滑降途中で、パウダーに刻んだ自分のシュプールを見つめて、ニコニコ顔でご満悦の清原ババア。「この世の幸せ」といった顔をしている。
Co1450m付近の二股で大休止。写真は石橋兄(左)と清原ババア(右)。単独行の細板テレマーカも追いついてきた。また、4名のパーティが、我々とは違う斜面(鵯峰ピーク付近からの沢型)を滑ってきた。我々が大休止している間に、他の2パーティは先に出発した。ここからは、1598mポコを目指して、シールをつけての登り返しだ。
1598mポコへ向かう途中で、急に天気が悪くなって、小雪が舞ってきた。4名のパーティは、ポコ手前のコルから北面(黒川沢)を滑降。単独行テレマーカは、ポコの東面を滑降。我々も、東面を滑る計画だ。写真は、1598mポコにて。ポコで休憩していると、南東の尾根を7〜8名のスノーボード主体のパーティが、白馬乗鞍スキー場からスノーシューで登ってきた。山スキーも2名いる。このパーティはコルまで行って、北面(黒川沢)を滑るようだ。
1598mポコからの東面大滑降は、気持ちの良い斜面。東面のためか、先ほどの鵯峰(ヒヨドリ)のコルの北面よりは、若干雪質が落ちる(若干モナカっぽい)が、快適なパウダーツリーランを楽しめる。
北面(黒川沢)のルートと合流するCo1130二股は滝が口を開けていたので、左岸側の尾根使って降りる。
大きな堰堤があり、遠くから見たときは、登り返すのかと思い、少しウンザリもしたが、近くまで来て見ると、何と、堰堤の真ん中を突き抜けるようにトレースがついていて、難なく通過した。
堰堤を越えて、林道をちょっと滑るとゲレンデトップに出る。そこからは、あっと言う間に、駐車場。
後半・天候が崩れたものの、パウダーを堪能できる大変良いルートであった。
お決まりの温泉は、翌日の大渚山スキー山行のベース基地になる小谷温泉・山田旅館。今日の疲れを癒して、明日に備えた。
(記録:山森 聡) http://homepage2.nifty.com/yamamori/
1月26日(土)(晴→小雪 -10℃)栂池高原スキー場リフト終点Co1700m(8:50)→早大小屋Co1720m(9:20-30)→鵯峰のコルCo1870m(10:10-20)→(北面大滑降)→Co1450m二股(10:45-11:15)→(登り返し)→1598mポコ(12:15-30)→(東面大滑降)→Co1130二股(13:00)→ゲレンデトップCo980m(13:07)→白馬乗鞍スキー場駐車場Co870m(13:10)
【地図】 (五万図)白馬岳
【記録】
<山行前週> |
山行前週の1月15日(火)に、結婚14年目・40歳にして、待望の第一子が誕生。分娩所要時間40時間31分の難産に耐えて、元気な女の子を無事に出産した妻に感謝したい。ありがとう。ご苦労様。
写真は、妻の里帰り先(新潟)の病院にて、産まれたばかりの我が娘を抱いて幸せいっぱいの私(山森)。
<山行当日> |
生後10日の乳児と、3日前に退院したばかりの妻を置いて、山に行くのもいかがなものかとも思ったが、「子育ての先輩達(=今回の山行のメンバ)の話を良く聞いて、子育ての勉強をしてくるように!」と快く山行に送り出してくれた妻の言葉に甘えることにした。
娘さんが満1歳になったばかり高橋ジジイさん(AACH1984)も同行する予定だったが、その娘さんが山行前日に高熱を出し、残念ながら急遽不参加。一番、子育ての話が聞きたかった高橋ジジイさんと会って話ができなかったのは残念だったが、「子育ては甘くないぞ!」との無言の教えと心得ることにする。
金曜の夜に東京を石橋兄号で出発、長野に単身赴任中の清原ババアとは現地で合流。清原ババアは栂池に来るのは高校生の時(=四半世紀前)にゲレンデスキーに来て以来だそうだ。私は年末に栂池〜天狗原に来たばかりだ。年末は最終リフトには乗らなかったが、今回は最終リフト(240円)に乗ってちょっと楽をする。写真は、栂池の最終リフト終点から望む白馬岳。ガスが切れたり、かかったりしている。
八方尾根方面は完全にガスに覆われているのに、白馬乗鞍岳周辺はガスもかかっておらず良く晴れている。写真は、栂池の最終リフト終点から望む白馬乗鞍岳。右手の高い台地が天狗原で、左手の低い台地が栂池自然園だ。年末に来たときは、視界がなく、天狗原で引返している。
私(山森)は「天狗原」以来、今シーズン2回目の山行だ。石橋兄は「湯の丸山(単独)」以来2回目、清原ババアは「八方尾根」「十石山」「飯綱山」(いずれも単独)以来4回目とのこと。今シーズンは、皆、密かに?準備山行を積んでいるので少々驚いた。
写真は、早大小屋から鵯峰(ヒヨドリ)のコルへ向かう石橋兄。背後の八方尾根は、尾根上をすっぽりとガスが覆っている。
本日の最高点である、鵯峰(ヒヨドリ)のコル(Co1870m)に到着した私(山森)。背後の山は鵯峰ピーク(1920m)。清原ババアは、山行前には、「ピークのない山行なんてイヤだ。鵯峰ピークへ行きたい!」と主張していたので、「コルで待っててやるから、1人で行ってこい!」と言ってあげていたのに、いざコルに着くと、もうピークはどうでも良いみたいで、早くパウダーを滑りたくでウズウズしている様子だった。
鵯峰(ヒヨドリ)のコルから、これから滑る北面の沢型を見下ろす。滑り出しは、上から見ると急に見えるが、滑ってみるとたいしたことはない。コルで休んでいると、単独行の細板テレマーカが到着したので、先を越されないうちに、滑降開始。まずは、私(山森)が一番に飛び出す。
降雪直後の北面だけあって、雪質は最高。激パウっていうのはこういうのを言うのだろう。私の今までの山スキー人生で、一番のパウダー。
写真は、粉雪を舞い上げながら快調に小回りターンで滑降する私(山森)。撮影は清原ババア。なかなか格好良く写真を撮ってくれてありがとう。
石橋兄もテレマークターンで、パウダーを満喫。美しいシュプールを刻んでいる。
やっぱり清原ババアのスキーは上手だね。歓喜のあまり奇声を発しながら、美しく小回りターンを刻んでいる。
北面の斜面の滑降途中で、パウダーに刻んだ自分のシュプールを見つめて、ニコニコ顔でご満悦の清原ババア。「この世の幸せ」といった顔をしている。
Co1450m付近の二股で大休止。写真は石橋兄(左)と清原ババア(右)。単独行の細板テレマーカも追いついてきた。また、4名のパーティが、我々とは違う斜面(鵯峰ピーク付近からの沢型)を滑ってきた。我々が大休止している間に、他の2パーティは先に出発した。ここからは、1598mポコを目指して、シールをつけての登り返しだ。
1598mポコへ向かう途中で、急に天気が悪くなって、小雪が舞ってきた。4名のパーティは、ポコ手前のコルから北面(黒川沢)を滑降。単独行テレマーカは、ポコの東面を滑降。我々も、東面を滑る計画だ。写真は、1598mポコにて。ポコで休憩していると、南東の尾根を7〜8名のスノーボード主体のパーティが、白馬乗鞍スキー場からスノーシューで登ってきた。山スキーも2名いる。このパーティはコルまで行って、北面(黒川沢)を滑るようだ。
1598mポコからの東面大滑降は、気持ちの良い斜面。東面のためか、先ほどの鵯峰(ヒヨドリ)のコルの北面よりは、若干雪質が落ちる(若干モナカっぽい)が、快適なパウダーツリーランを楽しめる。
北面(黒川沢)のルートと合流するCo1130二股は滝が口を開けていたので、左岸側の尾根使って降りる。
大きな堰堤があり、遠くから見たときは、登り返すのかと思い、少しウンザリもしたが、近くまで来て見ると、何と、堰堤の真ん中を突き抜けるようにトレースがついていて、難なく通過した。
堰堤を越えて、林道をちょっと滑るとゲレンデトップに出る。そこからは、あっと言う間に、駐車場。
後半・天候が崩れたものの、パウダーを堪能できる大変良いルートであった。
お決まりの温泉は、翌日の大渚山スキー山行のベース基地になる小谷温泉・山田旅館。今日の疲れを癒して、明日に備えた。
(記録:山森 聡) http://homepage2.nifty.com/yamamori/
新しくコメントをつける
コメント一覧
高橋GG
投稿日時 2008-2-7 9:00
Il y a d'autres Annapurna dans la vie des homes...
3大北壁への挑戦を終えると、別のアンナプルナも見えてくる。
でも、「魂」まで売り渡す気はない。
来週はワシも行くからね!
3大北壁への挑戦を終えると、別のアンナプルナも見えてくる。
でも、「魂」まで売り渡す気はない。
来週はワシも行くからね!
米山
投稿日時 2008-2-6 23:49
お誕生おめでとう。子供は女の子に限るね。就職、結婚、出産はクライマーの三大北壁です。前の二つは強敵との戦いですが、三つ目は自分との戦いです。子供と遊んでいた方が山に行くより楽しいや!と思っちゃうところがやばいのです。