前日までの天気が悪く、前夜、かなりの降雪があったが総勢10名で結構な山歩きになった。今回のコースは標高差は小さいが、当初予定していた36の縦走コースの最終となるので「関八州見晴台」を通って「越し方行く末」を見ようというものだった。
ダイヤモンドダストのように風が舞う雪の散る林道を行き、高山不動尊に着く頃は見事に晴れ上がり、秩父山塊・奥多摩の一部・丹沢方面と、このハイクで踏破した山々を満喫できた。全コースとも参加者があって成立し、予定の日時どうり変更はなく、途中で空気が抜けて縦走をやめて早く下りた、なんてことは皆無と言ってよい。こうして六年が過ぎたようである。
来期からは新しく「里山ハイク」と、この「縦走ハイク」の第二ラウンドを織りまぜながら続けようという事になった。
眺望もさることながら、今日は登りはじめから最後まで古生代の砂岩・頁岩などだった。3億年も前の地盤の上を気楽に歩いていた訳だが、八木橋君の住んでいる青梅と同じ岩盤続きだと思えば別に不思議はない。途中で渡辺ダン吉氏が片岩の露出を指摘したのも当然であろう。
越生(おごせ)の梅林は咲き始めていたが滝の見物もまたの機会でよかろうと言うことでネグる。重装備の石村ゾーキン氏はスパッツを外しながらポツリと「今日は二二六事件だったな」と。あの日も東京は前夜、雪だったようだ。
駅に着いても陽は高かった。たまには町で乾杯?となって一日を終る。