コース
JR中央線高尾駅駅前から小仏行きバスにて終点下車。なお、高尾駅には京王線も入
っているがこれは南口側になり、バスはJR側の口で、北口からになる。
バスを降りて道の延長上の舗道を行けば登山口の道標があり小仏峠までは一本道。
峠で景信山からの縦走路とクロスし明治天皇巡幸碑のある茶屋からは隧道口への下
り道もあるが、しっかりした道標があるので南に向へば城山である。頂上らしいものは
なく、広い休憩所になっている。ここが東京都と神奈川県の県境で東海自然歩道の起
点になっている。下り道は三本あるが、相模湖へは、一番右側の南西に向かう道標に
従って行けば舗道になり甲州街道を横断して道標を探しながら弁天橋を渡り相模大橋
でダムの上を越えれば相模湖駅にでる。
さて往時、江戸から甲州に出る道は多摩川を伝い、小仏峠を越えて相模川水系を辿り
笹子峠を越えて富士川の上流沿いに進んでいた。明治の末にはこれらの峠の下には
隋道が掘られ甲州街道として主要な交通網として栄え、現在はさらに新しい隋道がで
きて中央自動車道が走り、JR中央線もこれに沿っている。小仏峠はチョロイとはいいな
がら一度は越えてみたいノスタルジアにかられる所だった。
その日のこと
平成十九年一月十三日。集まった九人は石村夫妻、大井、石本、坂本、佐々木(正)、
八木橋夫妻に小生。年始の挨拶もそこそこに、いつものように黙々と歩きだす。佐々木
君はJICAの仕事を終えて帰国し、久々の参加。幸先の良い、うららかな陽を一杯に受
けて城山頂上には十一時五十分着。今日は、流石に二十人近い人達がたむろしてい
た。
以前の梅の木平で原忠平先輩が創設した林業普及センターでの「月見の宴」の折に
小枝君と二人で頂上とは気付かず通り過ぎた所だった。小枝君の想出話も少々。
相模湖へ下る人は少なく、悠々と歩く。ところで、常連の会員女史三人、すなわち井上、
志賀、吉川は昨日の電話で「本当の山?へ行く」とやらで不在、正月の話題は不足気
味。「造反ではないか」との声もでる。ともあれ、国鉄、自動車道も通ったが、更にそれ
以前の甲州路らしい往年の峠越えの山路を辿り、橋を二つ渡って早々に相模湖駅に着
く。
所用時間 三時間四十分
正味歩行 二時間四十分
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