OBの山行記録・ 2008年3月21日 (金)
【北大雪】支湧別岳
【ルート】大滝村支湧別から往復(夏道の尾根)
【年月日】2008/03/20-21(2-0)
【メンバ】田戸岡なおき(’99入部)
金曜日に無理やり休みをぶち込んでの4連休。8年前のリベンジを果たしに,武利岳北面からのアタックに向かった。。。が,甘かった(>_<)
【年月日】2008/03/20-21(2-0)
【メンバ】田戸岡なおき(’99入部)
金曜日に無理やり休みをぶち込んでの4連休。8年前のリベンジを果たしに,武利岳北面からのアタックに向かった。。。が,甘かった(>_<)
3月20日 曇り後晴れ
3時半起きで4時過ぎに出発。なまら眠い。途中高速(無料の)で中央分離帯に擦りそうになる。白滝村で下りて,24時間使用可能な開発局トイレに寄ってから支湧別へ。小学校を過ぎた交差点を左折し,橋を渡ってから次に左折する所(5万図上では十字路)で行き止まり。予想よりもはるかに手前のCo500地点。ここの路肩に車を停めて,準備をして出発。朝はけっこう寒かった。
上部はガスで,時折雪が舞い落ちてくる林道をひたすらあるいて,途中熊の足跡なんかも見つけてビクビクしながら林道終点の登山口。本気で眠くて歩きながら意識失いそうだった。そして日々の疲れも身体に感じたり。登山口には入山届けポストがあったのでいちおう記入。今まではこういうのにはほとんど書かなかったけど,カミフ会の活動を聞いて以来,たいてい書くようにしている。そして,もちろん冬に入っている人は一人もいなかった。
沢を渡って尾根に取り付く。夏道はしばらくはブル道を行っているようだったので無視して尾根。しかし,林道は全くなかったラッセルが,尾根に入ると極道ラッセルになる。バリズボでさらにグライドする膝ラッセル。時に腰から胸まではまる。表面の,ザラメが固まったような雪の下は,スカスカのグラニュー糖や上白糖。そしてその先には地面だったり枝やブッシュだったりでスーっとずり下がる。同じところの1ステップでもがき,分単位の時間がかかったりもする。まったくもってペースが上がらない。ブル道では半々くらいの頻度だったが,結構すぐにブル道は消えて尾根状の登山道になる。この尾根は細めの尾根でかなりブッシー。ちょっとした段差や倒木が多くてはまる。ところどころ岩も出てくる。ラッセルはいつまでたってもなくならない。今まで習得してきたラッセルムーブを全て出し切って乗り越えていく。標高で100上げるのに1時間もかかる鈍亀ペース。途中から日が射してきて雪が死ぬ。スノーシューが下駄になる。そもそも今回はスノーシューで来たせいでラッセルが極いのだが,スキーではとても登れない尾根(登れなくはないけどおすすめできない)。この状況の中,武利まで伸ばすのはもう無理だ。。。なんて思いつつ。ラッセルで汗だくになりながらも,頭に浮かぶのは仕事のことだったり。。。萎え萎え。
岩を捲いた先のCo1540で天場にいい所があったのでC1。この段階で,完全に武利は届かないので計画変更を決める。次の日予定C1に延ばしても,アタック後の最終日下山の見込みがつかないため。今回の計画はラッセルがそんなにないだろうという時間で立てていたが,ちょっと甘かったようだ。いかんせん記録がほとんどなかったので仕方ない所か。明日はいちおうニセイチャロマップ岳までは行こうかなぁという感じで就寝。夜中に熊の声のような幻聴がして目が覚める。。。
支湧別(06:05)-登山口(07:20/30)-Co1540C1(15:30)
3月21日 快晴
朝方は風がゴウゴウいっていた。4時過ぎに起きていつもの作業を淡々とこなしていく。少しだらだらしつつアタック装備でdepa。外は昨日とは変わり快晴。天場より上は東側に雪庇が出ている。朝は表面の雪が固いおかげで一部ではまるも快調。稜線に上がったところで久しぶりに1本デポ旗を打つ。そこからは登りもそんなになく支湧別のピーク着。ここから見る武利の北面はやはり魅力的で,今回は残念だったけどまたいつかと思ってしまう。しかし8年前は敗退したが,実際に見てみると敗退になって正解だったんじゃないかと思う。写真を撮って,ニセチャロの方に向かうも,なんだか気分が乗らない。5時間かけて往復するほどニセチャロに行きたいかというとそうでもないからだと思う。迷った時は安全側判断ということで,やっぱし下山することにした。また今度武利にアタックするときにということで。
ピークからは一瞬で天場に着いた。撤収してさっさと下降に入るが,予想通り下りでもひどい尾根。普通の尾根なら何も考えずにがしがし足を出していけば一瞬で下まで着くのだが,段差や倒木の処理はあるし,たまにトレースの上からでもはまる。とはいえさすがに下りは重力の恩恵にあずかれるので,登りとは段違いに早い時間で下りられた。林道は雪が緩んでたまにズボっといくものの概ね快調。しかし一日での雪の減り方に少し驚かされる。最後の方でなにやら熊っぽい足跡がずっと林道上に入っていて,口笛をずっと吹きながら周りを気にしつつ車に着いた。
C1(06:10)-支湧別岳(06:40/07:00)-C1(7:15/40)-登山口(9:35/50)-支湧別(11:05)
今回は計画の不備もあったかもしれないけど,やはり武利の北面をアタックするのは天場をかなり進めないといけないので厳しいと思いました。のっこしの方がその点では有利だけど,その場合はエスケープが取り辛いというのが問題になってきます。まぁ,今回でも一人じゃなかったら予定C1まで2日目に進めてというタクティクスもできたけど,やはり見通しが立ちづらい行動はなかなかできないもので。。。とにかく武利の北面はかっこよかったです。
写真はポジなのでまたそのうちということで。
しばらくこういう山行はおやすみすることにして,明日からGWまでは基本的にはテレマーカーの予定です。
3時半起きで4時過ぎに出発。なまら眠い。途中高速(無料の)で中央分離帯に擦りそうになる。白滝村で下りて,24時間使用可能な開発局トイレに寄ってから支湧別へ。小学校を過ぎた交差点を左折し,橋を渡ってから次に左折する所(5万図上では十字路)で行き止まり。予想よりもはるかに手前のCo500地点。ここの路肩に車を停めて,準備をして出発。朝はけっこう寒かった。
上部はガスで,時折雪が舞い落ちてくる林道をひたすらあるいて,途中熊の足跡なんかも見つけてビクビクしながら林道終点の登山口。本気で眠くて歩きながら意識失いそうだった。そして日々の疲れも身体に感じたり。登山口には入山届けポストがあったのでいちおう記入。今まではこういうのにはほとんど書かなかったけど,カミフ会の活動を聞いて以来,たいてい書くようにしている。そして,もちろん冬に入っている人は一人もいなかった。
沢を渡って尾根に取り付く。夏道はしばらくはブル道を行っているようだったので無視して尾根。しかし,林道は全くなかったラッセルが,尾根に入ると極道ラッセルになる。バリズボでさらにグライドする膝ラッセル。時に腰から胸まではまる。表面の,ザラメが固まったような雪の下は,スカスカのグラニュー糖や上白糖。そしてその先には地面だったり枝やブッシュだったりでスーっとずり下がる。同じところの1ステップでもがき,分単位の時間がかかったりもする。まったくもってペースが上がらない。ブル道では半々くらいの頻度だったが,結構すぐにブル道は消えて尾根状の登山道になる。この尾根は細めの尾根でかなりブッシー。ちょっとした段差や倒木が多くてはまる。ところどころ岩も出てくる。ラッセルはいつまでたってもなくならない。今まで習得してきたラッセルムーブを全て出し切って乗り越えていく。標高で100上げるのに1時間もかかる鈍亀ペース。途中から日が射してきて雪が死ぬ。スノーシューが下駄になる。そもそも今回はスノーシューで来たせいでラッセルが極いのだが,スキーではとても登れない尾根(登れなくはないけどおすすめできない)。この状況の中,武利まで伸ばすのはもう無理だ。。。なんて思いつつ。ラッセルで汗だくになりながらも,頭に浮かぶのは仕事のことだったり。。。萎え萎え。
岩を捲いた先のCo1540で天場にいい所があったのでC1。この段階で,完全に武利は届かないので計画変更を決める。次の日予定C1に延ばしても,アタック後の最終日下山の見込みがつかないため。今回の計画はラッセルがそんなにないだろうという時間で立てていたが,ちょっと甘かったようだ。いかんせん記録がほとんどなかったので仕方ない所か。明日はいちおうニセイチャロマップ岳までは行こうかなぁという感じで就寝。夜中に熊の声のような幻聴がして目が覚める。。。
支湧別(06:05)-登山口(07:20/30)-Co1540C1(15:30)
3月21日 快晴
朝方は風がゴウゴウいっていた。4時過ぎに起きていつもの作業を淡々とこなしていく。少しだらだらしつつアタック装備でdepa。外は昨日とは変わり快晴。天場より上は東側に雪庇が出ている。朝は表面の雪が固いおかげで一部ではまるも快調。稜線に上がったところで久しぶりに1本デポ旗を打つ。そこからは登りもそんなになく支湧別のピーク着。ここから見る武利の北面はやはり魅力的で,今回は残念だったけどまたいつかと思ってしまう。しかし8年前は敗退したが,実際に見てみると敗退になって正解だったんじゃないかと思う。写真を撮って,ニセチャロの方に向かうも,なんだか気分が乗らない。5時間かけて往復するほどニセチャロに行きたいかというとそうでもないからだと思う。迷った時は安全側判断ということで,やっぱし下山することにした。また今度武利にアタックするときにということで。
ピークからは一瞬で天場に着いた。撤収してさっさと下降に入るが,予想通り下りでもひどい尾根。普通の尾根なら何も考えずにがしがし足を出していけば一瞬で下まで着くのだが,段差や倒木の処理はあるし,たまにトレースの上からでもはまる。とはいえさすがに下りは重力の恩恵にあずかれるので,登りとは段違いに早い時間で下りられた。林道は雪が緩んでたまにズボっといくものの概ね快調。しかし一日での雪の減り方に少し驚かされる。最後の方でなにやら熊っぽい足跡がずっと林道上に入っていて,口笛をずっと吹きながら周りを気にしつつ車に着いた。
C1(06:10)-支湧別岳(06:40/07:00)-C1(7:15/40)-登山口(9:35/50)-支湧別(11:05)
今回は計画の不備もあったかもしれないけど,やはり武利の北面をアタックするのは天場をかなり進めないといけないので厳しいと思いました。のっこしの方がその点では有利だけど,その場合はエスケープが取り辛いというのが問題になってきます。まぁ,今回でも一人じゃなかったら予定C1まで2日目に進めてというタクティクスもできたけど,やはり見通しが立ちづらい行動はなかなかできないもので。。。とにかく武利の北面はかっこよかったです。
写真はポジなのでまたそのうちということで。
しばらくこういう山行はおやすみすることにして,明日からGWまでは基本的にはテレマーカーの予定です。
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コメント一覧
naokiss
投稿日時 2008-3-26 22:56
この時期にあんなにどラッセルなんて。。。という感じです。
あんましメジャーじゃないけどいい雰囲気の所でしたよ。
来年またリベンジかなぁ。
写真は週末になります。
あんましメジャーじゃないけどいい雰囲気の所でしたよ。
来年またリベンジかなぁ。
写真は週末になります。
米山
投稿日時 2008-3-24 16:57
スノシューつけてそんなにもぐったの。スキー、スノシューどっちもいかんという山、たまにある。南アルプス的ですなあ。
その山域、魅力的なんですが。
その山域、魅力的なんですが。