西吾妻山(2035m)
●2006年2月19日(日) (1ー0)
【ルート】
天元台リフト終点→稜線→西吾妻山→中大巓(南西側を巻く)→藤十郎(南側を巻く)→明月荘→大沢駅
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:石川守(87入部)
【行程】
2月19日(日)(快晴)天元台リフト終点(1000)→稜線(1015)→西吾妻山(1050-1100)→中大巓と藤十郎のコル(1200)→明月荘(1320)→Co1820m下降点(1330)→Co1300m砂盛を巻く林道(1450)→Co670m牧場の下(15:30)→大沢駅(16:10)
【記録】
東北・蔵王山スキー山行で述べた通り、デジカメ故障により、「写ルンです」を購入し対応したが、うまく撮れているか不明。
写真と記録は、現像し、スキャナ取り込みしてのアップになりますので、少々時間を下さい。
取り急ぎ概要のみ報告(後日差し替えします)。
スカッ晴れのいい天気で、風もない。天元台〜西吾妻山〜大沢駅までの
全長20kmにも及ぶ、充実したスキー山行を、計画通り実施できました。
飯豊連峰、朝日連峰、月山、蔵王連峰を眺めながらの気持ちが良い
ツアーでした。駅までスキーというのも良かった。
米沢駅805発の始発バスには、鶴岡からきたという単独行のスキーヤーと、地元のスノーボーダ2名が乗っており、いずれも我々と同じ大沢下りの計画とのこと。ただ我々は、反対方向の西吾妻山(吾妻連峰最高峰)アタックをしてから大沢下りへ向かうので、一番最後の到着となりそうだ。途中のバス停からも何人か山スキーヤーが乗ってくる。山スキー専用バスという感じだ。
大沢駅は1329の次は、1640まで、上り/下りとも停車電車はない。我々が1600頃、駅に到着すると行きのバスで一緒だった人達がいない。無事下山したのか心配していると、駅に現れた。駅のちょっと上のリフトのない大沢スキー場の小屋で、ストーブにあたりながら歓談していたという。おばさんがいてビールや小料理を注文でき、電車の時間までくつろげるサロンのような場所だという。少々林道から外れた場所にあるそうで、我々はその小屋には気づかなかった。1640発の米沢行の電車の乗客は、朝のバスと同じような顔ぶれだ。山スキー専用電車という感じだ。
米沢からは1654発のつばさ124号に乗車し、東京駅1904着。新幹線は早くて楽ちんだ。
今回の山行では、JR東日本の「土・日きっぷ」というのを活用した。18000円で、かなりの広範囲の区間が新幹線も含めて2日間乗り放題で、指定席も4回まで利用可能。ちょっと遠い場所へのスキー山行には便利な切符だ。
(文責:山森 聡)
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熊野岳(1840.5m)、地蔵山(1736m)
●2006年2月18日(土) (1ー0)
【ルート】
蔵王ロープウエー蔵王山頂駅=地蔵山=熊野岳→蔵王温泉
※悪天候のため、苅田岳〜みやぎ蔵王への乗越しを断念し、熊野岳で引き返し
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:石川守(87入部)
【行程】
2月18日(土)(ガス・強風→雪)蔵王ロープウェー蔵王山頂駅(12:30)→地蔵山(12:55)→熊野岳引き返し(13:55)→地蔵山(14:55)→蔵王山頂駅(15:10-40)→(大平コース)→蔵王温泉(16:00)
【記録】
この山行では、私のデジカメが故障してしまい(行きの新幹線の中で気づいた)は、急遽、「写るんです」を購入し対応したが、うまく採れているか不明。
写真と記録は、現像し、スキャナ取り込みしてのアップになりますので、少々時間を下さい。
取り急ぎ概要のみ報告(後日差し替えします)。
東京駅6:28発のつばさ101号で出発。
東北・蔵王山は、下界は晴れているのに、山頂付近がガスっている。
稜線上は視界50mの強風で、地蔵岳〜熊野岳まで行って引き返し。(みやぎ蔵王への乗越しは、視界不良により、断念。)
-10℃の強風で視界がない中、2時間半、目出棒おろして白いところを行動し、冬合宿みたいで、それはそれで充実した山行だった。
予定していた遠苅田温泉(宮城県)には行けなかったけれど、蔵王温泉(山形県)の公共浴場(200円)も良いところ。
翌日の「東北・西吾妻山(大沢下り)スキー山行」に備え、GGさんの故郷の米沢へ移動し、夕飯は米沢牛の焼肉。米沢駅前のビジネスホテル泊。
(文責:山森 聡)
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1月27日(金)、2006年山の会関西支部新年宴会が催された。
出席者(敬称略、数字は入部年西暦):原(真)56、吉田(勝)57、相田58、神戸59、田中(英)59、内藤59、渡辺(尚)59、伏見61、松田(彊)62、名越63、岸本65、石松73
今年はJR京都駅前ホテルで和風京会席。洋風の立食ビュッフェスタイルや回転盆でセルフサービスさせる中華には雅趣がない。やはり床の間に掛け軸のある和室に座して、仲居さんに運んでもらった銘々皿の料理をめでつつ杯を重ねなくては、我々関西の人間にとって酔いと満腹感のバランスが悪い。ここの料理長は京都の老舗料亭を切盛りしていた人だとか。まず取敢えず原支部長の乾杯発声にて、賑々しくブレーンストーム開始。
出席の皆さんは上記の通りですが、普段家族の方にも話さないようなプライベートライフ、近況報告、ルームの思い出や山登り、更にはそれらに対する質疑応答などに花が咲き、一人5分程度で今年の抱負を述べよ、との進行役からの題目や制限時間は完全に無視。それでも、3月下旬に五竜遠見でスキー合宿を開催するとか、5月には5000メートル以上の頂上を目指すいわゆる「登山」をする(この理論では、5000メートル以下の山へ行くのは登山とは言わない?)とか、意気は軒昂。少し遅れて駆けつけた石松君が近況を披瀝する頃には、早くもお開きの時刻が迫っていた。最後に、松田さんから山の会札幌の様子が伝えられ、各地域の活発なOB達が連携して、面白そうな登山でも計画しようとアジ演説で締めくくり。(ここで書き留めておきますが、確かこの件は、内藤さんがアンデス登山の可能性を探るとかいうことになったのではないでしょうか)
平均年齢64歳、約3時間よく飲み、しゃべり、食べ、満足してそれぞれ帰途に就いたのでした。皆様にとって、今年も良い年でありますように、(報告:岸本)
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ペテガリへ。
2005年12月25日〜1月1日(8ー0)
神威岳〜ペテガリ岳L勝亦浩希(3 AL中島史貴(3 M澤田卓郎 寺尾よしのぶ (2
<時間とルート>25日 晴れ
除雪終点(10:50)ー神威山荘=C1(11:40)ー偵察(12:30〜14:20)
前日荻伏駅にC0。・663西の二股付近まで除雪が入っていたので車で入る。神威山荘まで行き、じゃんけんの結果L以外の三人で中間尾根末端まで偵察に行く。徒渉は夏道とほぼ同じところ。雪が多く容易。一ヶ所橋を架けておいた。
26日 雪のち晴れ
C1(6:30)ー中間尾根末端(7:30)ーCo1130=C2(13:30)
中間尾根は下部ではブッシュで不快調。上部では胸までのラッセルで不快調。やや細いところもあったが問題なし。時折突風が吹き、山に帰れと言われているような気がした。・1372が黒く八剣山のようにギザギザして見えたので、その後我々は小八剣と呼び恐れた。Co1130で力尽きてC2。
27日 快晴
C2(6:30)ー中間尾根頭(7:30)ー神威岳(10:00〜15)ーC2(11:50〜12:20)ー中間尾根頭=C3(12:50)
尾根頭まではまたラッセル。神威岳への稜線は所々岩があったが容易に十勝側をまける。雪庇は小さく出ているところもあるが問題なし。Co1250でかたくなったのでアイゼンにしたが、その後ラッセルに苦しむことになった。Peakからはペテガリや1839峰まで見えた。C2まで戻った後、尾根頭まで上げてイグルーでC3。
神威岳から遥かなるペテガリへ。
28日 雪のち晴れ
C3(7:05)ーニシュオマナイ岳(7:45)ー最低コル(9:00)ー肩(11:30)ーCo1430=C4(12:00)
早朝のうちは予報どおり谷の影響で雪。C3からの下りには雪庇1mほど。ニシュオマナイ岳(・1439)からの下りの後半は細いところが続くが、ブッシュが元気で問題なし。・1372の少し手前に岩が出ているところがあり、十勝側のカンバの中を捲いた。・1372の雪稜は上を行った。ブッシュやハイマツを掘り出してをつかみながらラッセルしていくかんじ。肩の少し西Co1430付近にイグルーでC4。なんと一日中スノーシュー。エスケープの、・1445への尾根はブッシュが出ていた。
小八剣と中ノ岳。
29日 快晴のちガス
C4(6:10)ー中ノ岳(6:30〜50)ー最低コル(8:50)ー・1469(9:45)ー東尾根分岐(12:30)ーペテガリ岳(14:15)ーCo1220=C5(15:00)
いよいよ勝負の一日なので早起きした。中ノ岳からの下りは少し急だが前を向いて下りられた。しばらくしてからスノーシュー。・1469から少し下りてアイゼンに変えた。東尾根分岐までは細いがズボズボ。ここまで雪庇は東に1m程度。東尾根分岐からは岩が出ているが南側を容易にまける。ズボズボ。雪庇は小さく北側。Peak直前でガスが上がってきたのと風が強く寒いので写真だけ撮って西尾根を下る。コル近くのCo1220でC5。
雪稜を行く中島。
究極の日高って噂。
30日 快晴
C5(9:20)ーペテカリ山荘=C6(13:10)
西尾根を下ってペテカリ山荘まで。雪が十分あったので山荘に向かってまっすぐ下りられた。とても快適な山荘。
31日 晴れ
C6(8:30)ー神威山荘=C7(13:30)
ペッピリガイ沢川沿いの林道〜トドマツの植林道を行き、テープに沿って尾根のっこし点へ向かっていく。Co560くらいまで行ったところでテープが見当たらなくなったので左手の尾根を上がる。ポコを挟んで西側のコルにテープがあった。そこから適当に沢に下り、後はテープに沿っていく。状態次第では支沢からの雪崩に注意が必要。二股で徒渉し神威山荘でC7。忘年会のはずがみんな連日の疲れで・・・。
1日 晴れ
林道を車まで。スコップで何箇所も除雪しながら車で進むが、一度右前輪が落ちヒヤリとした。なんとか復帰して下山。
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手前の尾根から三頭山
●2006年1月
【ルート】
政和温泉→尾根往復
【メンバ】
米山悟(84)、斉藤清克(87)
1月29日
政和温泉(8:50)→山頂(13:45-14:10)→政和温泉(16:20)
登り残し未踏峰シリーズで、三頭山登りました。広々して良い山域です。
【記 録】
和寒インター経由で幌加内の政和温泉へ。寒々と冷え込んだ道北の小さな盆地だ。盆地の向かい側は北大の演習林でノムラさんがいるかもしれない。手持ちの昔の五万図には深名線がまだ走っていて、三頭山には夏道記号も無い。温泉の駐車場に停めて一線川右岸尾根を末端から出発。
標高差は800だが、三頭山の前山の尾根を長く登るルート取りなので、なかなか近づかない。尾根はゆるやかで木の生え具合もちょうど良い。雪は新雪ラッセル10センチほどで晴れ。風もない。気温は氷点下7〜8度で、これまたちょうど良い。エゾマツもハルニレもダケカンバも、時折直径1m前後の太いやつが生えていて感激する。エゾマツの枝振りが見事で、良い間隔に生えている。こういう山のスキーは快調なのだ。
640ポコから小平蘂山方面
途中640のポコが二つあり、その辺が細くなっていて進みづらいが、その二つを超えると急な大斜面になる。標高800mに北電の電波反射板のようなものが建っていて景観を壊している。
山頂の二人
山頂部は頭が二つ三つあるので視界がないと戻りがきついかも。山頂からは日本海が見えた。北の方へのびるこの山脈の延長には、1000mこそ切るものの白く堂々とした連山がつながる。釜尻山、小平蘂山(オビラシベ)など風格がある。厳冬期の現役メインの縦走に良いと思う。ピッシリが霞のかなたに。
山頂から滑降
山頂から標高差400の白い急斜面は最高だ。登山靴の靴ひもをぎゅぎゅっと締めて一気に滑り降りた。フワフワの上ナダレる気配無し、大胆なターンをしてバランスを崩しても雪が深いので転ばない。ちょん切らずに連続で降りたので膝の上筋がつってしまった。
新雪の滑降
登り返しのポコもうまいこと巻いたりして通り抜け、下りは予想以上にシールを付けずに済んだ。温泉めがけて滑り降りる期待していなかった最後の斜面もオマケとして楽しんだ。
山頂から小平蘂山
20年前、ピッシリの入山は深名線の蕗ノ台駅で、ホームからラッセルを始めた。鉄道入山した時代の豊かさを今になって知る。高速道路で行くのは確かに便利だけれど。
政和温泉(500円)→深川駅前菊屋でカツ丼→札幌ー(夜行バス)→函館で帰る。寿司屋のカツ丼は凄くうまかった。肉、コロモ、タマゴ、飯、量も申し分なし。札幌ではバスセンターに近いディックの部屋で南極映像を見たり昭和基地の話など聞きながら23:55のバスまでやっかいになった。
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赤面山(あかづらやま)(1701.1m)
●2006年1月22日(日) (1ー0)
【ルート】
旧白河高原スキー場跡地=赤面山
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:清原実(86入部)、田中健太郎(87入部)、石川守(87入部)
【行程】
1月22日(日)(曇・強風→晴)旧白河高原スキー場駐車場跡Co1080m(9:20)→Co1320m(10:00-20)→スキー場跡最上部Co1490m(10:50-11:00)→赤面山(12:00-45)→スキー場跡最上部Co1490m(13:15)→駐車場跡(13:45)
【記録】
AACH20年目(1986入部)と19年目(1987入部)の首都圏在住者全員(と言っても4名)で、那須連峰へ山スキーへ行ってきた。4人全員が那須連峰は初めての山域である。入山前日は首都圏で雪が降り、横浜では10cmの積雪。那須どうぶつ王国に併設されているマウントジーンズスキー場の仮眠施設(温泉付:2000円)でC0。
翌日は、マウントジーンズスキー場から、那須連峰最高峰の三本槍岳(1916.9m)をアタックする計画であったが、山々にはガスがかかり、強風が吹き荒れている。とても白いところを長時間歩ける天気ではないし、今後良くなる保証もない。そこで、悪天候時の場合の、予備ルートとして計画していた、樹林帯行動が多く、かつ行動時間が短い「赤面山」の登山口へ向かった。那須甲子有料道路(930円)で、栃木・福島県境を越えると「赤面山」登山口である。
気温-10℃で強風が吹き荒れている。山スキーは中止して温泉三昧しようとの意見に傾きつつあったが、「現役時代なら行けるところまで行ったはずだ。折角来たのだから、とりあえず行けるところまで行ってみよう」ということになった。
強風の吹き荒れる旧白河高原スキー場の跡地をシールで登って行く。スキー場は数年前に廃業したようだ。スキー場は、一度開発すると廃業しても、元の自然(美しいブナの森)に戻せるわけではないことが悲しい。
Co1320mで大休止。風はまだ強いが、天気は徐々に回復に向かっているようだ。ゾンデ棒での測定によると、積雪は1.7m。気温は-10℃。シェイクは現役時代からの秀岳荘オリジナルのナイロンジャンバーだ。フードが大きいので厳冬期の強風時には重宝しているそうだ。
スキー場跡最上部(Co1490m)では、晴れてきた。スキーの品評会。左からヤンケ(つい一週間前に新調)、山森(昨年新調)、ババア(一昨年新調)、シェイク(ミニスキー)。ヤンケも大金を山スキーに投資したので、元をとるために、山に通うそうだ。仲間ができた。
ブナの森をスキーで登るヤンケ。いつの間にやら、空は快晴だ。
那須連峰(茶臼岳、朝日岳など)を一望しながら登る。入山時には悪天候で眺望は全く期待していなかっただけに、あまりに素晴らしい眺望に感激! ババアと私は2週連続で、1月(厳冬期)の山で眺望を楽しめるなんで、何てラッキーなんだろう。
赤面山の山頂(右)まで、あと一息。左に見えるのは、三本槍岳の手前のスダレ山。スキーが快調そうな大斜面だ。
赤面山の山頂にて。バックの山は、三本槍岳とその手前のスダレ山。左から、山森、石川ヤンケ、清原ババア、田中シェイク。
山頂で、那須連峰(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の手前のスダレ山など)を眺めながら、大休止。いい景色だ。
晴れ渡りたる青空♪ 輝き満てる雪原♪ スキーは楽しいね〜。
お決まりの温泉。那須五峰の湯の露天風呂。C0時にもらった割引券で、1000円→500円。
今回は、結果的に途中から良い天気となったが、悪天候時の予備ルートを計画しておいて正解であった。現役なら、樹林帯で天気が良くなるまで停滞するのだろうが、社会人だとそうはいかない。白いところに出る計画と予備ルートとして樹林帯行動中心の計画の両方を設定しておくことにより、天候によらず週末を楽しむことができる。
(文責:山森 聡)
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四阿山(あずまやさん)(2354m)
●2006年1月15日(日) (1ー0)
【ルート】
あずまや高原ホテル=四阿山
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:清原実(86入部)
【行程】
1月15日(日)(晴)あずまや高原ホテル(9:00)→四阿山(13:30-14:20)→あずまや高原ホテル(15:50)
【記録】
入山前日は雨。C0のババア宅を早朝車で出発。上信越自動車道からは雲の上に浅間山が顔を出しているのが見える。天気は回復に向かっているようだ。
あずまや高原ホテル前の登山口で、登山計画書をポストに入れ、雪崩ビーコンの相互確認を行い入山。雪崩ビーコン(アクセストラッカーDTS)を、今回の山行をきっかけに、昨日2人分購入した。
1612の台地を行く。天気はだんだん良くなってきており、眺望のすばらしさに気分は最高。
北アルプスをバックに登るババア。
1月とは思えない良い天気で、北アルプスが全部見える最高の眺望である。
四阿山(あずまやさん)山頂から、上越国境方面を望む。
山頂から見た、浅間山。
山頂から見た、根子岳。後ろには、北アルプスの山々も見える。
山頂の祠。
北アルプスを見ながら滑る。バリズボの雪なので、滑りは快調とは言いがたい。スキーを雪に引っ掛けて、2人ともこけまくりだった。そして体力消耗した。
木立くぐりて、いで湯へ。スキーを脱ぐなり、お決まりの温泉。あずまや高原ホテルの露天風呂から、浅間山を望む。日帰り入浴1000円(タオル付)。
(文責:山森 聡)
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笠ヶ岳(1852.1m)、白毛門(1720m)
●2005年7月23日(土)〜24日(日) (2ー0)
【ルート】
土合駅→土合橋→(湯檜曽川東黒沢)→丸山乗越→ウツボキ沢とナルミズ沢の出合C1→(宝川ウツボキ沢)→笠ヶ岳と白毛門の間の稜線→(夏道)→笠ヶ岳→(夏道)→白毛門→(夏道)→土合橋→土合駅
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:清原実(86入部)、田中健太郎(87入部)
(注) 半年遅れの山行報告で恐縮です。
【行程】
7月23日(晴)土合駅(11:35)→土合橋(11:45)→湯檜曽川東黒沢Co1030m二股(14:00)→丸山乗越(15:40)→ウツボキ沢とナルミズ沢の出合C1(16:20)
7月24日(晴)C1(6:00)→宝川ウツボキ沢Co1400m付近(7:35-45)→笠ヶ岳と白毛門の間の稜線Co1750m(9:10-35)→(夏道)→笠ヶ岳(9:50-10:00)→(夏道)→白毛門(11:00-30)→(夏道)→土合橋(14:30-40)→土合駅(14:50)
【記録】
上野発の臨時快速列車、一村一山号に乗車し、地下70mの新清水トンネル内の土合駅地下ホーム下車。地上までの462段の階段が、この山行の最初の登り。
土合駅で、自家用車のシェイク&ババアと合流。駅舎の向こうの山は白毛門。駅でハーネスを付け、渓流シューズを履く。
湯檜曽川東黒沢の核心の鼻毛の滝。子供のように大はしゃぎのババア。
鼻毛の滝は、ノーザイルで通過した。私とシェイクが右岸側を慎重に登っている間に、ババアは左岸側を猿のようにキャッキャキャッキャ言いながら駆け上がっていった。
東黒沢のちょっとした函を通過。
東黒沢は、ノーザイルで登れる適度な小滝が連続して楽しい。ピークがないのを除けば、1年班レベルの沢としては申し分ない。
東黒沢上部は美しいナメが続く。ミニカウンナイと言ったら言い過ぎか?
宝川のナルミズ沢とウツボキ沢の出合の天場では、ババアが釣りにチャレンジ。
そして焚火。ツエルトも快調だ。さすがにポールは持参した。
ウツボキ沢はあまり記録がない沢だ。当初ナルミズ沢の計画だったが、ババアが下山で夏道を延々とは歩きたくないというので、ウツボキ沢に計画変更した経緯がある。
ウツボキ沢もそれなりに岩盤のきれいな沢だ。しかし、東黒沢があまりにもすばらしく、美しかったので、それと比べるといまいちだ。
ウツボキ沢の源頭部はやぶこぎもなく、明るく開けている。
笠ヶ岳山頂(1852.1m)より、谷川岳(1963.2m)、一ノ倉岳(1974.2m)を望む。一ノ倉岳右下の芝倉沢には一筋の雪渓が残っている。2ヶ月半前に芝倉沢を初の単独行でスキー大滑降したことが思い出される。
(文責:山森 聡)
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鷹ノ巣山(1736.6m)
●2005年7月9日(土) (1ー0)
【ルート】
東日原→(日原川鷹ノ巣谷)→鷹ノ巣山→(夏道)→東日原
【メンバ】
L:山森聡(86入部)、M:田中健太郎(87入部)
(注) 半年遅れの山行報告で恐縮です。
【行程】
7月9日(土) (曇のち雨) 東日原バス停近くの駐車場(8:50)→巳ノ戸橋(9:05)→鷹ノ巣谷Co860m大滝の上(11:15)→稜線上の夏道(15:00)→鷹ノ巣山(15:15-30)→(夏道)→巳ノ戸橋(17:35)→東日原バス停近くの駐車場(17:50)
【記録】
青梅線電車で奥多摩駅に向かい、自家用車のシェイクと合流し、東日原へ向かう。天気は曇りで、山々にはガスがかかっている。奥多摩の山域は、私もシェイクも初めてだ。
このあたりはワサビの栽培が盛んなようだ。鷹ノ巣谷にもかつてはワサビ田が多くあったようだが、現在は廃田となっていた。東日原のバス停の少し手前の唯一の駐車場に車を止め入山。10分ほど車道を歩いて指導標より日原川へ下降。
鷹ノ巣谷出合から、日原川上流方面を見る。後ろは巳ノ戸橋。
鷹ノ巣谷は適度な小滝が連続して、楽しい。Co860mの大滝以外は、ノーザイルで登れる。大滝は念のためザイルを出した。沢登り用に、8mm×40mザイルを、今シーズン購入した。ちなみに肝心の大滝の写真はピンボケで公開できるものがないのが残念。途中のテラスでピッチを分けて、1ピッチ目はシェイク、2ピッチ目は山森がトップをした。
シェイクは、かつてRoomのメーリングリストでも話題になった、秀岳荘特製のフェルト地下足袋だ。首都圏では、横浜のカモシカスポーツで扱っている。ちなみに、山森は渓流シューズ。このあとの、鷹ノ巣谷上部の水が枯れてからの登りは、ちょとした藪こぎもあり、バテバテだった。
山頂はガスガスで残念ながら眺望はゼロ。下山の夏道では雨が降ってきた。ブナの森は不思議なもので、雨音はすごいのに、夏道までは降ってこない。感心しながら雨具も着ずにテクテク歩く。途中でそうも言ってられず、雨具を着て、ヘロヘロになって、暗くなる直前に無事下山。
(文責:山森 聡)
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石狩岳からオッパイ山(1986.2月撮影)
西クマネシリ岳(1635m)、ピリベツ岳(1602m)
冬山一発目で、ダブルアタックしてきた。この山域、冬型気圧配置で晴れるのが良い。
【ルート】
十勝三股→シンノスケ三の沢林道→ピリベツ岳、西クマネシリ岳ダブルアタック
【メンバ】
米山悟(84入部)、斉藤清克(87入部)、野入善史(95入部)
【行 程】
12月24日十勝三股国道(10:30)→シンノスケ三の沢林道(1080m)で小屋がけC1(14:15)・晴れ
12月25日C1(8:30)→西クマとピリベツのコル(10:15-30)→ピリベツ(11:45-12:10)→コル(12:30)→西クマ(14:00-14:15)→C1(15:00-30)→国道(16:30)・晴れ→高曇り
【記 録】
冬型気圧配置バッチリの週末なので、少し遠いがオッパイ山にでかけた。高速道路と三国トンネルのおかげで十勝三股は以前より近くなった。西クマネシリとピリベツは石狩岳方面から見ると並んで実にオッパイだ。谷間の沢からコルに上がって、右と左を両方わしづかみの計画。当初は地図にある夏道の尾根などを考えたがとっくに廃道らしい。それに行ってみて分かるが尾根上は針葉樹の密林で、とてもスキーをとばせる雰囲気ではない。
函館→札幌の前夜発夜行バス。早朝みんなと札幌を出ると、午前のうちには林道のラッセルをしている。雪はスネの下ぐらい。林道は地図にあるあたりまでと思っていたが、その先も谷の中にブル道の様なものが続いている。古い林業作業小屋を更に奥へラッセル。くたびれたあたりでベースキャンプを作る。
塩ホルモンとサイトー
今回もイグルーのつもりだった。しかし積雪70センチだが圧雪すると20センチほどなのでブロックを切るのが難儀だ。倒木を梁にしてタンネの枝を葺き、簡易タンネ小屋を作った(30分ほど)。脇で立ち枯れ木でたき火。定番の塩ホルモン、野入が遠洋航海で仕入れた免税ウイスキーはカラになった。マイナス13度のタンネ小屋は少々スースーして寒かった。しかしこれは中でたき火も出来るし、もう少し研究すれば快適にやれそう。周囲は間伐が必要な放置密林だらけだ。
タンネイグルーの中
寝坊した。晩飯も朝飯もたき火で済ませて出発。火力があるのでかえって早い。ブル道は谷の奥、傾斜が増すあたりまで続いている。この谷は広いし積雪も多く無いし、樹林も密で、雪崩の気配はない。コルまで登り、まずは左のオッパイ、ピリベツへ。
ピリベツ登りの野入。後ろの怪峰はクマネシリ。右は西クマの一部。
ピリベツへの急傾斜は細いところにタンネが多く、雪も新雪でシールが利かず。典型的な12月の準山シール技術鍛錬ルートという感じで、藪をつかみジグを切って突破する。上半分は広くなり、山頂は展望の利くよい山だ。西クマネシリの高まりの左に、クマネシリ岳の怪峰が見える。「道東のジャヌー!」と斎藤は叫ぶが、ジャヌーに加えて興味深いのがその南に延々5キロほど続く真っ平らな尾根だ。これが「道東のギアナ高地!」の風情で、あそこのタンネの森に一泊して「ジャヌー」を登ったら良い山行になりそうだ。クマネシリは高さが西クマにかなわないので無視されることが多いが、このルートからなら、美しいストーリーが出来る。ピリベツの山頂直下100mほどはつかの間の良いスキースロープだ。傾斜あり新雪に沈んで展望も抜群。
ピリベツ山頂の三人
コルから西クマへ。野入は体長悪く先にベースへ下る。山頂下の岩稜帯でアイゼンに変える。ルートは取り付いてみれば何でもない類の急傾斜帯だ。岩の先、細い雪稜を少し登ると、狭くて空に張り出した最高点だ。「ジャヌー」への細くて不快調そうな稜線が続く。午前中は石狩岳やニペソツも見えていたが、もう雪雲に覆われてしまった。しかしここから東はよく晴れている。山域選択の勝利だ。朝は阿寒や、斜里の山も見えていた。
西クマ山頂よりクマジャヌーとギアナ高地
アイゼンをスキーに変えて、天場までの新雪スキーをキャアキャア言って滑る。藪も多少あるが、まあ沢の中はましな方だ。皮登山靴でのスキーだが、滑る前にちょっと足首のひもをきつく閉めれば楽しく滑れる。天場では野入がたき火でお茶を沸かしていてくれた。たたんで下山。林道はクロカン歩きと棒立ち滑りが半々で思いの外早く下れた。暗くなる冬至の宵やみ時、里に向けてタンネの森をシャカシャカ歩く時間は幸福を感じる。
層雲峡の銀泉閣で風呂、上川駅近くのきよしで醤油ラーメンがうまくてびっくり。石狩平野は雪、函館行き夜行バスは雪のため国道経由で発車した。
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