山の会昔語り・ 2005年10月4日 (火)
大倉山の惨劇
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
昭和25年に入部した頃、山岳部のルームは学生会館の2階であった。学生会館は正門を入ってすぐ左手の木造2階建てで、いくつかの部やサークルが同居していた。1階の散髪屋が鍵を預かっていたので部員はいつでも入ることができた。
山岳部は突き当たりの部屋で独立したような感じの所だった。真ん中に大きなテーブルがあってその周りの椅子に座ってタムロしていたものだ。
テーブルの上にはルームノートがあって、その大学ノートには所感だの論評だの申し送りなどが気儘に書かれていた。入部間もなくに、めくってみたその1ページに奇妙なイラストがあった。
雪のスロープの上の方に人がポツンと立っていて、下の方には数人が縄にからまってもつれている。1番下の人は足を空に向けて大の字にして、首が雪に刺さっていた。これは解説を聞かなければ理解できない絵だったが、その内ぼつぼつ人が入ってきてノートを一瞥しての話はこうだった。
大倉シャンツェのランディングバーン、現在のラージヒルでの滑落停止の練習の絵だという。アンザイレンして、どんどん登ってゆきトップがシャンツェの踏切台に近づいてザイルを解いたら、ラストがにわに下に向かって飛び込んでしまったというのだ。ジッヘルする間もなく皆で数珠繋ぎになって滑落した。再結晶質の雪はかなり鋭くて二の腕や肩は擦過傷で悲惨。なかでもザイルのラストは、どういうわけか雪に首が刺さってかなりのダメージを受けたそうである。ザイルを解いていたトップだけが上に残って雪に突き立てたピッケルを掴んでニヤリとしている絵だという。
ニヤリとしていたのがスキーの名手との誉れ高いK先輩だったらしい。Kというよりは俗称のP先輩といったほうが通りがいいかもしれない。
ところで、その後小生は同輩のNを誘って、このランディングバーンでの練習にでかけてみた。バケツの様な大きなカッティング、そして滑落など数回試みて少々飽きて帰途につき、振り返って見たらランディングバーンは凸凹ズタズタで哀れな形になっていた。
しかし、管理人はいたのかどうか、見咎められることもなく、未だおおらかな時代だった。
山岳部は突き当たりの部屋で独立したような感じの所だった。真ん中に大きなテーブルがあってその周りの椅子に座ってタムロしていたものだ。
テーブルの上にはルームノートがあって、その大学ノートには所感だの論評だの申し送りなどが気儘に書かれていた。入部間もなくに、めくってみたその1ページに奇妙なイラストがあった。
雪のスロープの上の方に人がポツンと立っていて、下の方には数人が縄にからまってもつれている。1番下の人は足を空に向けて大の字にして、首が雪に刺さっていた。これは解説を聞かなければ理解できない絵だったが、その内ぼつぼつ人が入ってきてノートを一瞥しての話はこうだった。
大倉シャンツェのランディングバーン、現在のラージヒルでの滑落停止の練習の絵だという。アンザイレンして、どんどん登ってゆきトップがシャンツェの踏切台に近づいてザイルを解いたら、ラストがにわに下に向かって飛び込んでしまったというのだ。ジッヘルする間もなく皆で数珠繋ぎになって滑落した。再結晶質の雪はかなり鋭くて二の腕や肩は擦過傷で悲惨。なかでもザイルのラストは、どういうわけか雪に首が刺さってかなりのダメージを受けたそうである。ザイルを解いていたトップだけが上に残って雪に突き立てたピッケルを掴んでニヤリとしている絵だという。
ニヤリとしていたのがスキーの名手との誉れ高いK先輩だったらしい。Kというよりは俗称のP先輩といったほうが通りがいいかもしれない。
ところで、その後小生は同輩のNを誘って、このランディングバーンでの練習にでかけてみた。バケツの様な大きなカッティング、そして滑落など数回試みて少々飽きて帰途につき、振り返って見たらランディングバーンは凸凹ズタズタで哀れな形になっていた。
しかし、管理人はいたのかどうか、見咎められることもなく、未だおおらかな時代だった。
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山の会昔語り・ 2005年10月4日 (火)
こくわ会から出た駒
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
昭和39年に小生、日本橋の本社に転勤になったある日の夕方電話がきた。「山ケンだが」という。電話番号は山の会の名簿で見たのだろうから、その時は40年代に入っていたかも知れないが。
電話は「今、銀座の近のレインボーグリルにいる。山の会の古老が集まっているから、出て来ないか」というものだった。
時間は少し早かったけれど銀座は会社のすぐ先なので早速ズッコケて出掛けてみた。行ってみると山口健児、桜井信雄、小平俊平、大和正次、福島建夫、他数人の古老が札幌から来られた渡辺千尚(ダブサン)大先輩を囲んでいた。
話は一寸横道にそれるが、渡辺先輩は幅があったので俗称ダブなのだが、面と向かってはダブとも言えないので「ダブさん」とよんでいたが御本人はルームノートなどには一寸バター臭く「ダブソン」とサインしていたそうである。
このレインボーという店は、昭和15年に「こくわ会」で盛大なパーティーをやった所だという。そもそも「こくわ会」とは、いったい何であろうとケゲンな顔をしていた小生に山ケン先輩が、とうとう語り出したのが以下の話である。
東京在住の会員が初めての会合をもったのは昭和7年、東京駅の待合室だったという。東京の大学山岳部OBは適当な会を作って山に行ったり集会などもやっている。北大のUターン組は東京に母体もないので、この時の人達が主になって以前集まっていたのが「こくわ会」なのだそうだ。
その名は、第3回の折に栃内先生が上京したというので銀座の千疋屋フルーツパーラーに集まった折にこの会にも名前を付けようということになり、栃内先生と面識のあった千疋屋のご主人が「北海道にはコクワというユニークな果物がある」と言ったことから、この会を「こくわ会」と呼ぶことにしたそうである。山の会の初期の会報にはこの名称が登場してくるので、これは事実であろう。
そして冒頭に述べたグリル・レインボーでの昭和15年の会合の折に「もはや北海道のコクワを強調することもあるまい」ということで北大山の会を名乗ることにしたという。
これが支部の始まりであろうが昭和40年頃の会合やスキーの会の通知状は「北大山の会」としていた。東京支部の名称が明確になったのは、山岳部創立50周年記念にカナディアンロッキー登山を東京支部として編成した頃からであろう。当時、会則を見直して会則の第5条に「支部をおくことができる」を確認、対処して「東京支部」の名称が定着したといえよう。
ともあれ支部の発祥ともいうべき「こくわ会」を知る第一世代、すなわち明治の香りの残る先輩は、既に東京にはおられないのではなかろうか。
電話は「今、銀座の近のレインボーグリルにいる。山の会の古老が集まっているから、出て来ないか」というものだった。
時間は少し早かったけれど銀座は会社のすぐ先なので早速ズッコケて出掛けてみた。行ってみると山口健児、桜井信雄、小平俊平、大和正次、福島建夫、他数人の古老が札幌から来られた渡辺千尚(ダブサン)大先輩を囲んでいた。
話は一寸横道にそれるが、渡辺先輩は幅があったので俗称ダブなのだが、面と向かってはダブとも言えないので「ダブさん」とよんでいたが御本人はルームノートなどには一寸バター臭く「ダブソン」とサインしていたそうである。
このレインボーという店は、昭和15年に「こくわ会」で盛大なパーティーをやった所だという。そもそも「こくわ会」とは、いったい何であろうとケゲンな顔をしていた小生に山ケン先輩が、とうとう語り出したのが以下の話である。
東京在住の会員が初めての会合をもったのは昭和7年、東京駅の待合室だったという。東京の大学山岳部OBは適当な会を作って山に行ったり集会などもやっている。北大のUターン組は東京に母体もないので、この時の人達が主になって以前集まっていたのが「こくわ会」なのだそうだ。
その名は、第3回の折に栃内先生が上京したというので銀座の千疋屋フルーツパーラーに集まった折にこの会にも名前を付けようということになり、栃内先生と面識のあった千疋屋のご主人が「北海道にはコクワというユニークな果物がある」と言ったことから、この会を「こくわ会」と呼ぶことにしたそうである。山の会の初期の会報にはこの名称が登場してくるので、これは事実であろう。
そして冒頭に述べたグリル・レインボーでの昭和15年の会合の折に「もはや北海道のコクワを強調することもあるまい」ということで北大山の会を名乗ることにしたという。
これが支部の始まりであろうが昭和40年頃の会合やスキーの会の通知状は「北大山の会」としていた。東京支部の名称が明確になったのは、山岳部創立50周年記念にカナディアンロッキー登山を東京支部として編成した頃からであろう。当時、会則を見直して会則の第5条に「支部をおくことができる」を確認、対処して「東京支部」の名称が定着したといえよう。
ともあれ支部の発祥ともいうべき「こくわ会」を知る第一世代、すなわち明治の香りの残る先輩は、既に東京にはおられないのではなかろうか。
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山の会昔語り・ 2005年10月4日 (火)
山を下りたら昭和の御世だった
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
北大山の会東京支部・木村俊郎(1950年入部)
山の会東京支部で昭和40年頃の中心的な長老は山口健児(山ケン)先輩だったといって語弊はなかろう。
その頃は支部の行事として穂高、剣岳、北岳などの夏山に出掛けたものだが、剣岳では台風の余波で前剣から退却して剣沢小屋での停滞となった雨の日、つれづれなるままに山ケン先輩の語る山岳部創立と当時は次のようなものだった。
大正15年11月に山岳部の発会式があった。先ずは冬季スキー合宿の計画が大きな行事だったという。候補地は新見温泉、小森五作、和辻廣樹の二人が現地の偵察までして決定したという。
12月22日早朝、札幌駅を出発、9時過ぎには蘭越駅に着き初心者をシンガリにして夕方には温泉に着いた。
合宿では三段山で風雪に逢ったり、スロープで快適に滑ったり目国内岳に登ったりと結構なものだったそうで、29日にワイスホルンに登る人たちと別れて蘭越の駅に戻った。
そして新聞を見たら「元号が昭和だった」という。
語り手の山ケン先輩はこの合宿でE班だったとの記録があり、部員章はNo.8である。
因みにNo.1は、時の山岳部長栃内吉彦教授である。蛇足ながら小生は同教授との面識はないが、初めて夏山でチロロ川を遡行して北トッタベツ、トッタベツ、幌尻へ登ったが、そのいずれだったかの頂上のケルンの下に埋められたマヨネーズの瓶の中に先生の名刺が入っていた。慎重に蓋を締めて埋め戻したのでシンマルを感激させた初代山岳部長の足跡は、今もあのケルンの下に残っているだろう。
その頃は支部の行事として穂高、剣岳、北岳などの夏山に出掛けたものだが、剣岳では台風の余波で前剣から退却して剣沢小屋での停滞となった雨の日、つれづれなるままに山ケン先輩の語る山岳部創立と当時は次のようなものだった。
大正15年11月に山岳部の発会式があった。先ずは冬季スキー合宿の計画が大きな行事だったという。候補地は新見温泉、小森五作、和辻廣樹の二人が現地の偵察までして決定したという。
12月22日早朝、札幌駅を出発、9時過ぎには蘭越駅に着き初心者をシンガリにして夕方には温泉に着いた。
合宿では三段山で風雪に逢ったり、スロープで快適に滑ったり目国内岳に登ったりと結構なものだったそうで、29日にワイスホルンに登る人たちと別れて蘭越の駅に戻った。
そして新聞を見たら「元号が昭和だった」という。
語り手の山ケン先輩はこの合宿でE班だったとの記録があり、部員章はNo.8である。
因みにNo.1は、時の山岳部長栃内吉彦教授である。蛇足ながら小生は同教授との面識はないが、初めて夏山でチロロ川を遡行して北トッタベツ、トッタベツ、幌尻へ登ったが、そのいずれだったかの頂上のケルンの下に埋められたマヨネーズの瓶の中に先生の名刺が入っていた。慎重に蓋を締めて埋め戻したのでシンマルを感激させた初代山岳部長の足跡は、今もあのケルンの下に残っているだろう。
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One Day Hike・ 2005年10月4日 (火)
9月22日
参加者:木村、(東京支部岳友)内田
参加者:木村、(東京支部岳友)内田
当日のこと
当日は雨のため集合場所の相模湖駅にて中止と決め、解散。伊豆諸島に台風が接近。テキサス州にも超大型ハリケーン接近と、賑やかな気象状態だった。今日は里山の部であるが従来の縦走ハイクと同様、天候に不安のある場合は今後とも案内者や世話人、所謂リーダ役が予定の集合場所で中止や短縮コースへの切替えを決めることにする。勿論、中止濃厚の場合は家を出ないのも賢い。
今回は何とも判断のつき難い天気。現れたのは内田女史。7月に天山に行きひと息ついたところだとのこと。早速、駅前の喫茶で話を聞く。出入り1ヵ月と少し。ポベーダ峰7439mを目指して6800mまでキャンプを進めたが、ここでテントから出られないくらいの風雪で3日間の停滞。止むなく撤退したそうである。「残念でしょうが、お見事、」ということで、来期のOneDayHike の予定と出来たての関東山地縦走36ルート集を渡してお開きとなる。
電車を待つ間などの、つれずれなるままに思い出す、山の会の昔話を書き直して里山ハイクでの一口話として文章をまとめてみた。雨の日でも往時を思い出して一笑いできるかも知れない。
当日は雨のため集合場所の相模湖駅にて中止と決め、解散。伊豆諸島に台風が接近。テキサス州にも超大型ハリケーン接近と、賑やかな気象状態だった。今日は里山の部であるが従来の縦走ハイクと同様、天候に不安のある場合は今後とも案内者や世話人、所謂リーダ役が予定の集合場所で中止や短縮コースへの切替えを決めることにする。勿論、中止濃厚の場合は家を出ないのも賢い。
今回は何とも判断のつき難い天気。現れたのは内田女史。7月に天山に行きひと息ついたところだとのこと。早速、駅前の喫茶で話を聞く。出入り1ヵ月と少し。ポベーダ峰7439mを目指して6800mまでキャンプを進めたが、ここでテントから出られないくらいの風雪で3日間の停滞。止むなく撤退したそうである。「残念でしょうが、お見事、」ということで、来期のOneDayHike の予定と出来たての関東山地縦走36ルート集を渡してお開きとなる。
電車を待つ間などの、つれずれなるままに思い出す、山の会の昔話を書き直して里山ハイクでの一口話として文章をまとめてみた。雨の日でも往時を思い出して一笑いできるかも知れない。
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One Day Hike・ 2005年10月4日 (火)
H17年7月23日 歩行時間4時間50分
参加者:大森、黒川、石本とご子息2人、木村
参加者:大森、黒川、石本とご子息2人、木村
コース:JR青梅線軍畑駅下車、東側の踏み切りを渡って都道を北へ向かい700mほど歩き都道と別れて左手の平溝川沿いの道を行くと高源寺脇の導標が登山口となる。
右側の道を行くとあとは一本道で常福院へ向かい本堂の裏を一寸登った所が高水山頂である。常福院は一谷の合戦に於いて馬を背負って「ひよどり越え」を下ったという武将畠山重忠の信心が篤かったと伝えられている。
頂上から広い尾根の縦走路を行き急坂を少し下り一寸上り返した所が岩茸山で、奥武蔵方面の展望が開ける。縦走路に戻って南に進み723mの隆起を巻いて少し登った所が惣岳で、青渭神社がある。この神社は養老律令の施工細則を集大成した法典「延喜式」に記載されているという古社である。杉林に続く植林を下った水場が真名井天神である。尾根をどんどん進み慈恩院の境内に出ると、ここはもう御嶽駅の裏手である。
メンバー:笠山の次が畦ケ丸の縦走で今回は二回目の里山ハイク。縦走もハイクと同様、駅前に集まったのは大森、黒川、石本とご子息2人に小生を合わせて6名。大森、黒川とは久々の顔合わせ、メンバーに申し分はない。真夏なのに意外と涼しいと思っていたらのぼるにつれて山は霧に包まれて幻想的な山道を快適に歩く。少々の急坂露岩なども現れなかなかのもの。
今日の話題は何といっても沖縄県の孤島に在勤しているサンゴや珊瑚礁を相手に奮闘している大森君の海の中とヤンバルの茂みの中の話。余り聞いたことのない話にまきこまれてしまった次第。これから四日ほどの予定で友人と飯豊の無人小屋を辿るそうだ。ー最敬礼ー
ところで、里山ハイクは時間的に余裕が出る。休みは山の会の昔話など興ずるゆとりができた。次に項を改めてご披露しょう。
高水山山頂で
幻想的な霧の中を惣岳へ
右側の道を行くとあとは一本道で常福院へ向かい本堂の裏を一寸登った所が高水山頂である。常福院は一谷の合戦に於いて馬を背負って「ひよどり越え」を下ったという武将畠山重忠の信心が篤かったと伝えられている。
頂上から広い尾根の縦走路を行き急坂を少し下り一寸上り返した所が岩茸山で、奥武蔵方面の展望が開ける。縦走路に戻って南に進み723mの隆起を巻いて少し登った所が惣岳で、青渭神社がある。この神社は養老律令の施工細則を集大成した法典「延喜式」に記載されているという古社である。杉林に続く植林を下った水場が真名井天神である。尾根をどんどん進み慈恩院の境内に出ると、ここはもう御嶽駅の裏手である。
メンバー:笠山の次が畦ケ丸の縦走で今回は二回目の里山ハイク。縦走もハイクと同様、駅前に集まったのは大森、黒川、石本とご子息2人に小生を合わせて6名。大森、黒川とは久々の顔合わせ、メンバーに申し分はない。真夏なのに意外と涼しいと思っていたらのぼるにつれて山は霧に包まれて幻想的な山道を快適に歩く。少々の急坂露岩なども現れなかなかのもの。
今日の話題は何といっても沖縄県の孤島に在勤しているサンゴや珊瑚礁を相手に奮闘している大森君の海の中とヤンバルの茂みの中の話。余り聞いたことのない話にまきこまれてしまった次第。これから四日ほどの予定で友人と飯豊の無人小屋を辿るそうだ。ー最敬礼ー
ところで、里山ハイクは時間的に余裕が出る。休みは山の会の昔話など興ずるゆとりができた。次に項を改めてご披露しょう。
高水山山頂で
幻想的な霧の中を惣岳へ
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One Day Hike・ 2005年10月4日 (火)
5月21日(土)
参加者:木村、石本、八木橋夫妻、大村夫妻、石村夫人,(東京支部岳友):井上、内田、佐藤
コースタイム
富士急都留駅(8:50)-->道志の湯(9:30)-->白石峠(12:00)-->畦ヶ丸(14:30)-->西丹沢
自然教室バス停(16:10)
参加者:木村、石本、八木橋夫妻、大村夫妻、石村夫人,(東京支部岳友):井上、内田、佐藤
コースタイム
富士急都留駅(8:50)-->道志の湯(9:30)-->白石峠(12:00)-->畦ヶ丸(14:30)-->西丹沢
自然教室バス停(16:10)
今回は、案内人が木村ヤシ会員から八木橋会員にバトンタッチされた第一回目。
このコースは、3年前の9月に畦ヶ丸をネグって、白石峠越えで終わった時のリター
ンマッチである。
白石峠までは、通常の登山道があるけれど、今回は、人跡未踏?のルートを行こうと
いうことで、水線が切れた沢筋を行く。美女5人を含む一行は、リーダーのルートファ
インディングに従って、草付きモドキのところを細い笹の枝1〜2本をホールドにソロ
リソロリ、そして、最後は、薮漕ぎをして峠付近の登山道に着く。ここで、大仕事を
終え昼食とする。内田さんは、2週続けての薮漕ぎになってしまったそうで。
ここから、畦ヶ丸までは、尾根筋の登山道、アップダウンを繰り返しながら行く。
さっきまでは、周りの景色をみる余裕もないような状態であったが、今度は、新緑の
中を、特に、アカ、シロのヤシオツツジが咲き乱れる盛りの中、爽快に、歩を進める。
ヤシオツツジのシーズンの割にはすれ違う人も思った以上より少なく、静かに、山を
満喫する。
畦ヶ丸で休憩し、後は、一気に西丹沢の最終バスに間に合うように駈けくだる。あ
る人は、缶ビールで祝杯をあげ、バスに乗り込む。
久しぶりに、道なきルートをたどり、ヤシオツツジを堪能できた充実したOne Day
Hikeであった。
このコースは、3年前の9月に畦ヶ丸をネグって、白石峠越えで終わった時のリター
ンマッチである。
白石峠までは、通常の登山道があるけれど、今回は、人跡未踏?のルートを行こうと
いうことで、水線が切れた沢筋を行く。美女5人を含む一行は、リーダーのルートファ
インディングに従って、草付きモドキのところを細い笹の枝1〜2本をホールドにソロ
リソロリ、そして、最後は、薮漕ぎをして峠付近の登山道に着く。ここで、大仕事を
終え昼食とする。内田さんは、2週続けての薮漕ぎになってしまったそうで。
ここから、畦ヶ丸までは、尾根筋の登山道、アップダウンを繰り返しながら行く。
さっきまでは、周りの景色をみる余裕もないような状態であったが、今度は、新緑の
中を、特に、アカ、シロのヤシオツツジが咲き乱れる盛りの中、爽快に、歩を進める。
ヤシオツツジのシーズンの割にはすれ違う人も思った以上より少なく、静かに、山を
満喫する。
畦ヶ丸で休憩し、後は、一気に西丹沢の最終バスに間に合うように駈けくだる。あ
る人は、缶ビールで祝杯をあげ、バスに乗り込む。
久しぶりに、道なきルートをたどり、ヤシオツツジを堪能できた充実したOne Day
Hikeであった。
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One Day Hike・ 2005年10月4日 (火)
平成17年4月2日 歩行時間2時間10分
参加者: 坂野、石村夫妻、大井、渡辺(興)、大村、平田、木村、(東京支部岳友)佐藤
参加者: 坂野、石村夫妻、大井、渡辺(興)、大村、平田、木村、(東京支部岳友)佐藤
コース:小川町の駅前のタクシーで栗山方面と言えば向かう方向はわかる。車道は笠山の中腹を巻いて七重峠へのびているが、地形図で502mと記載のある辺りの下の尾根の脇に登山口と記した古い棒杭がある。細い道を少し辿り、右手の尾根へ上がる踏跡を見つければあとはほぼ一本道で頂上に着く。別に笠山参道があったと聞くが今ではあまり目立たない。頂上にはここで大往生を遂げた笠山権現が祭られている。笠山はモゲラ除けの神で、祠の脇に土を持ち帰って畠に入れて御利益があったら2倍の土を返すという風習があったという。
西側の肩を出ると眺望はもっとよくなり、ここから南南東に向かう尾根伝いに下り、車道を横切って少々尾根道を行くと鞍部が笠山峠である。峠の先には七重の集落があるので、ここは七重峠とも呼ばれている。
峠の南には堂平山が続く。この山頂には、以前東大の宇宙線研究所があったので有名であるが、山は扁平なので峠から真西に向かう踏跡を進めば白石車庫バス停に下り着く。
メンバー:平成17年4月2日、東武東上線も乗り入れている八高線小川町駅に集まったのは、坂野、石村夫妻、大井、渡辺(興)、大村、平田、岳友の佐藤に小生を加えて9名。タクシーで登山口を落とし、笠山と峠が見えてきて慌ててバック。登り始めれば、なのことはない道で、既に初夏の様相。元気な石村夫人の足なみにつられて出てきた話は昨年8月の「毎年行っている日高の夏山」の話が少しだけ。これは石村夫妻は勿論のこと大村、平田が参加し、特に平田君は毎回参加、十周年記念皆勤賞?を貰ったという話も伝え聞いていたが静かなもの。続いて出てきた山の会の昔話は少々長いので項を改めて次にまとめてみた。
西側の肩を出ると眺望はもっとよくなり、ここから南南東に向かう尾根伝いに下り、車道を横切って少々尾根道を行くと鞍部が笠山峠である。峠の先には七重の集落があるので、ここは七重峠とも呼ばれている。
峠の南には堂平山が続く。この山頂には、以前東大の宇宙線研究所があったので有名であるが、山は扁平なので峠から真西に向かう踏跡を進めば白石車庫バス停に下り着く。
メンバー:平成17年4月2日、東武東上線も乗り入れている八高線小川町駅に集まったのは、坂野、石村夫妻、大井、渡辺(興)、大村、平田、岳友の佐藤に小生を加えて9名。タクシーで登山口を落とし、笠山と峠が見えてきて慌ててバック。登り始めれば、なのことはない道で、既に初夏の様相。元気な石村夫人の足なみにつられて出てきた話は昨年8月の「毎年行っている日高の夏山」の話が少しだけ。これは石村夫妻は勿論のこと大村、平田が参加し、特に平田君は毎回参加、十周年記念皆勤賞?を貰ったという話も伝え聞いていたが静かなもの。続いて出てきた山の会の昔話は少々長いので項を改めて次にまとめてみた。
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現役の報告・ 2005年9月29日 (木)
8/31-9/4(5-0) 二回戦剱岳
L:卓郎(2 AL:寺尾(2
L:卓郎(2 AL:寺尾(2
8/31曇り時々雨のち晴れ
雷鳥沢キャンプ場(5:10)-剱御前小屋(6:30〜50)-熊の岩(11:40)
夏道と雪渓で長次郎谷出合まで。長次郎谷は途中雪渓が切れており、右岸をまく。その後、左岸に移り、雪渓をTrして熊の岩まで。
9/1晴れのち曇り
熊の岩(4:55)-C Face取り付き(5:10)-C Face剱稜会ルート(5:30〜7:00)- C Face頭(7:15)-D Face取り付き(10:00)
<C Face剱稜会ルート>
(1) 寺尾45m.II〜III スラブ〜凹角〜テラス
(2) 卓郎45m.III 凹角〜這い松まじりの凹状部(R&Sのトポより下のテラスのほうがよい ビレー点)
(3) 寺尾40m.III フェース
(4) 卓郎45m.III+ ナイフリッジ〜カンテ Cフェース頭一段下のテラスまで
下降は踏み跡を行き、4P懸垂で六峰Aフェース裏をTr(ガラガラのバンド状)して5,6のコルへ(よくない)。
その後Dフェースに取り付こうとするが先行パーティーがおり時間切れ
9/2ガスのち晴れ時々雨
熊の岩(6:05)-D Face取り付き(6:25)- D Face富山大ルート(6:40〜10:00)- D Face頭(10:40)-熊の岩(12:00)
<D Face富山大ルート>
(1) 寺尾20m.IV+ フェース〜凹角〜テラス
(2) 卓郎25m.III+ 凹角右フェース〜ハング下を左にTr(凹角左のほうが楽かも)
(3) 寺尾25m.IV フェース〜草付き凹角〜バンド状テラス
(4) 卓郎35m.III+ バンド〜リッジ
(5) 寺尾50m.III リッジ
(6) 卓郎15m.II リッジ
下降は踏み跡を行き(昨日とは別の)50m、25m懸垂し5,6のコルへ。
ルートの1,2P目は濡れていた。
9/3ガスのち晴れ時々雨
熊の岩(3:15)-池ノ谷乗越(4:10〜50)-三ノ窓(5:10)-チンネ左稜線取り付き(5:30)-チンネ左稜線(5:50〜11:00)-チンネ頭(11:00〜40)-熊の岩(12:30〜13:20)-剱沢(16:30)
熊の岩から長次郎谷右股をつめ池ノ谷乗越に上がり、池ノ谷を下って三ノ窓に至るが、池ノ谷乗越で暗く、ガスっていて視界ないため時間待ち。池ノ谷はガレガレで荒れている。
<チンネ左稜線>
(1) 卓郎35m.IV クラック〜フェース(二つ目のテラスまで)
(2) 寺尾25m.III フェース
(3) 卓郎40m.IIIー バンド〜ルンゼ
(4) 寺尾40m.I 草付きリッジ
(5) 卓郎40m.IIIー フェース
(6) 寺尾35m.III フェース
(7) 卓郎35m.IV ピナクルの林立するリッジ(ピナクルは脆い)
(8) 寺尾35m.V リッジ〜小ハング〜凹角〜狭いテラス
(9) 卓郎40m.III+ フェース〜リッジ
(10) 寺尾20m.III ナイフH
(11) 卓郎45m.III ナイフH
(12) 寺尾10m.II まあるいH〜チンネ頭
下降はチンネと三ノ窓の頭(チンネよりひとつ池ノ谷乗越側のピナクル)とのコルに下り、そこから池ノ谷へcd。その後来た道を熊の岩まで。
長次郎谷の下りは行きより雪渓が溶け、シュルンドが大きくなっていた。行きに15cmだったクレバスは50cmほどになっていた。こわいこわい。
剱沢に向かう途中、出合から平蔵谷を見るが、雪渓上は落石だらけで数箇所クレバスにより雪渓が途切れており、危険と判断し、やむなく本峰南壁はカットとする。夏道と重荷にあえぎつつ剱沢まで。
9/4晴れ時々曇り
剱沢(4:10)- 剱岳(6:00〜20)- 剱沢(8:00〜55)- 剱御前小屋(9:35〜55)-室堂(11:10)
せっかくなので夏道でピークアタックして下山。人が多いときは早く出ないと鎖場で渋滞する。
時間読みより早く登れた。A2ルートcutは賢明な判断。
L:雪渓でちょいすべり。八つ峰の下降を誤った。
AL:八つ峰の下降を誤った。
<感想>卓郎:ロケーションがよかったです。寺尾の足の臭いで死んじゃうかと思いました。
寺尾:すべての頭を頂いた上にV級もリードさせてくれた澤田卓郎君にありがとうを言いたいです。高校の頃から使っていた山靴と北岳のあとに洗うのを忘れていた靴下の相乗効果で夜中に卓郎が寝言で「ドラえもん助けて・・・」と言うほどの激臭がしました。
雷鳥沢キャンプ場(5:10)-剱御前小屋(6:30〜50)-熊の岩(11:40)
夏道と雪渓で長次郎谷出合まで。長次郎谷は途中雪渓が切れており、右岸をまく。その後、左岸に移り、雪渓をTrして熊の岩まで。
9/1晴れのち曇り
熊の岩(4:55)-C Face取り付き(5:10)-C Face剱稜会ルート(5:30〜7:00)- C Face頭(7:15)-D Face取り付き(10:00)
<C Face剱稜会ルート>
(1) 寺尾45m.II〜III スラブ〜凹角〜テラス
(2) 卓郎45m.III 凹角〜這い松まじりの凹状部(R&Sのトポより下のテラスのほうがよい ビレー点)
(3) 寺尾40m.III フェース
(4) 卓郎45m.III+ ナイフリッジ〜カンテ Cフェース頭一段下のテラスまで
下降は踏み跡を行き、4P懸垂で六峰Aフェース裏をTr(ガラガラのバンド状)して5,6のコルへ(よくない)。
その後Dフェースに取り付こうとするが先行パーティーがおり時間切れ
9/2ガスのち晴れ時々雨
熊の岩(6:05)-D Face取り付き(6:25)- D Face富山大ルート(6:40〜10:00)- D Face頭(10:40)-熊の岩(12:00)
<D Face富山大ルート>
(1) 寺尾20m.IV+ フェース〜凹角〜テラス
(2) 卓郎25m.III+ 凹角右フェース〜ハング下を左にTr(凹角左のほうが楽かも)
(3) 寺尾25m.IV フェース〜草付き凹角〜バンド状テラス
(4) 卓郎35m.III+ バンド〜リッジ
(5) 寺尾50m.III リッジ
(6) 卓郎15m.II リッジ
下降は踏み跡を行き(昨日とは別の)50m、25m懸垂し5,6のコルへ。
ルートの1,2P目は濡れていた。
9/3ガスのち晴れ時々雨
熊の岩(3:15)-池ノ谷乗越(4:10〜50)-三ノ窓(5:10)-チンネ左稜線取り付き(5:30)-チンネ左稜線(5:50〜11:00)-チンネ頭(11:00〜40)-熊の岩(12:30〜13:20)-剱沢(16:30)
熊の岩から長次郎谷右股をつめ池ノ谷乗越に上がり、池ノ谷を下って三ノ窓に至るが、池ノ谷乗越で暗く、ガスっていて視界ないため時間待ち。池ノ谷はガレガレで荒れている。
<チンネ左稜線>
(1) 卓郎35m.IV クラック〜フェース(二つ目のテラスまで)
(2) 寺尾25m.III フェース
(3) 卓郎40m.IIIー バンド〜ルンゼ
(4) 寺尾40m.I 草付きリッジ
(5) 卓郎40m.IIIー フェース
(6) 寺尾35m.III フェース
(7) 卓郎35m.IV ピナクルの林立するリッジ(ピナクルは脆い)
(8) 寺尾35m.V リッジ〜小ハング〜凹角〜狭いテラス
(9) 卓郎40m.III+ フェース〜リッジ
(10) 寺尾20m.III ナイフH
(11) 卓郎45m.III ナイフH
(12) 寺尾10m.II まあるいH〜チンネ頭
下降はチンネと三ノ窓の頭(チンネよりひとつ池ノ谷乗越側のピナクル)とのコルに下り、そこから池ノ谷へcd。その後来た道を熊の岩まで。
長次郎谷の下りは行きより雪渓が溶け、シュルンドが大きくなっていた。行きに15cmだったクレバスは50cmほどになっていた。こわいこわい。
剱沢に向かう途中、出合から平蔵谷を見るが、雪渓上は落石だらけで数箇所クレバスにより雪渓が途切れており、危険と判断し、やむなく本峰南壁はカットとする。夏道と重荷にあえぎつつ剱沢まで。
9/4晴れ時々曇り
剱沢(4:10)- 剱岳(6:00〜20)- 剱沢(8:00〜55)- 剱御前小屋(9:35〜55)-室堂(11:10)
せっかくなので夏道でピークアタックして下山。人が多いときは早く出ないと鎖場で渋滞する。
L:雪渓でちょいすべり。八つ峰の下降を誤った。
AL:八つ峰の下降を誤った。
<感想>卓郎:ロケーションがよかったです。寺尾の足の臭いで死んじゃうかと思いました。
寺尾:すべての頭を頂いた上にV級もリードさせてくれた澤田卓郎君にありがとうを言いたいです。高校の頃から使っていた山靴と北岳のあとに洗うのを忘れていた靴下の相乗効果で夜中に卓郎が寝言で「ドラえもん助けて・・・」と言うほどの激臭がしました。
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現役の報告・ 2005年9月29日 (木)
8/15〜21(5ー2) 岩メイン 北岳バットレス
L:見瀬(4 AL:勝亦(3 M:卓郎 寺尾(2
L:見瀬(4 AL:勝亦(3 M:卓郎 寺尾(2
<時間とルート>
15日 晴→にわか雨
広河原(7:00)→白根御池=BC(9:30〜11:00)→bガリー取り付き(12:30)→BC(14:30)
Lだけ勘違いして先行する。BC設営後、偵察に取り付きまで行く。にわか雨に降られて帰る。L以外は途中のボルダーで遊ぶ。白根御池は1人1泊500円。半額に負けてもらう。
8/15 晴れ
広河原(7:00)ーB.C(9:30〜11:05)ーbガリー大滝下(12:30)ーB.C(14:00)
Lを捜索するがいないので出発するが、道をまちがえた。B.C.で合流。大樺沢沿いを行くほうが楽。のんびりした後、偵察に行く。bガリー大滝下でにわか雨が降ってきて引き返し。
16日 晴→にわか雨→曇り 見瀬、卓郎
bガリー大滝→第4尾根主稜
BC(3:50)→bガリー取り付き(5:20〜30)→終了(10:00)→北岳(10:30〜11:05)→BC(12:35)
注:以下グレードは我々の体感グレードである。記録を参照される方は他のトポとよく見比べてほしい。番号は一般的なトポに準拠している。(見瀬
bガリー大滝 バットレス沢を詰め、右岸の踏み跡を行く。II級程度のガレた沢を少し詰めて、大滝下に取り付く。
(1) 20m III 右手の赤褐色のクラックを登る。(卓郎
(2) 40m III やさしい階段状のスラブ。(見瀬
緩傾斜帯に出てロープを解く。踏み跡をたどり、cガリーを横断し、ガリー沿いにガレ場を登る。ペイントがあり、ヒドンスラブの発見は容易。
第4尾根主稜 ヒドンスラブを登り、広い取り付きテラスへ。
0 35m IV ヒドンスラブを登り、踏み跡を行く。(見瀬
(1) 30m Vー つるりとしたクラック(Vー)を登り、スラブ(III)を登る。(卓郎
(2) 35m III 易しいフェースを直上。バンドを右に回ってビレー。(見瀬
(3) +(4) 50m III 傾斜の緩い白い岩クラックを登り、リッジ。つなげて1ピッチにした。(卓郎
(5) 30m Vー 3mの垂壁(Vー)〜リッジ(III)。垂壁は大分寝ており、垂直ではない。マッチ箱の頭まで。そこからdガリー側へ10m懸垂。(見瀬
(6) 30m IV クラックを登り、フェースに出て、リッジ上のクラック〜フェースを登る。雨が降ってくる。(卓郎
(7) 20m III+ 左の凹角にトラバースして凹角を登る。枯れ木テラスまで。前のピッチとつなげるのは難しいと思う。雨が止む。(見瀬
(8) 20m III バルジを越え、易しいスラブへ。(卓郎
(9) 40m リッジ上の踏み跡。濡れていたので念のためザイルを出す。(見瀬
ロープを解き、踏み跡をたどって、稜線上の夏道を登り、頂上へ。夏道をBCまで。
<パーティ> 時間読みより1時間早かった。他は特になし。
8/16 ガス一時雨
B.C.(4:00)ーbガリー大滝(6:15〜55)ー第四尾根(7:50〜10:20)ー北岳(10:50〜11:05)ーB.C.(13:40)
bガリー大滝
40m+40m。III。階段状。勝亦、寺尾。
cガリー手前で見瀬パーティーが行くのをしばらく待つ。
スラブ(III)〜踏み跡を1P出して弟四尾根取り付きテラスへ。勝亦。
第四尾根主稜
1〜3P:「日本の岩場」どおり。寺尾、勝亦、寺尾。
4P:35m。リッヂ〜小垂壁〜リッヂ。勝亦。
dガリー側にラッペル。この後一時雨。
5P:30m。凹角〜スラブ。寺尾。
6P:40m。リッヂを城砦チムニーの上まで。勝亦。
7P:40m。II。スラブ。寺尾。
スピーディーに登れた。残置豊富。
17日 曇り→霧雨 見瀬、卓郎 疲れていないので、この日も登ることにする。
dガリー大滝→第4尾根主稜→中央稜ノーマルルート
BC(2:50)→バットレス沢出合い(3:40〜4:30)→dガリー大滝取り付き(5:00〜15)→第4尾根(9:00〜11:30)→中央稜(12:05〜15:00)→終了点(15:00〜15)→北岳(15:30〜40)→BC(17:20)
岩が濡れていると予想されたのでバットレス沢出合いで時間待ち。
dガリー大滝 バットレス沢のひとつ向こうのcガリー沢右岸の踏み跡を詰める。バンドを15mほど上がって取り付く。
(1) 20m IV 1段上がり、縦ホールドばかりのスラブを登る。濡れて不快調。(卓郎
(2) 30m III+ スラブを登る。(見瀬
緩傾斜帯に出るが、横断バンドがどれかわからず、右往左往する。後続の社会人パーティに教えてもらうが、最後までよくわからなかった。おそらく、早い段階からピラミッドフェースに近づきすぎたのではないかと思う。
4尾根へ至る道 dガリー大滝終了点からロープを解くことなく進む。
(1) 40m 7〜8mくらい上のバンドをひたすら右にトラバース。踏み跡を歩き、ガレ場の手前で切る。(見
(2) 20m ガレ場の右岸を上る。(卓郎
(3) 40m II しっかりとした踏み跡を上り、尾根上に出る。(見瀬
(4) 35m IV リッジ上を登り、いやらしいクラックを登ってハングの手前で右に大きくトラバース。(卓郎
(5) 25m III 踏み跡を左へたどり、再び尾根上へ。(見瀬
(6) 40m III+ 一度、右へトラバースし、稜上へ上がり、取り付きテラスまで。
第4尾根主稜
(1) 30m Vー つるりとしたクラックからスラブ。(見瀬
(2) 35m III 易しいフェースを直上。(卓郎
(3) +(4) 50m III 白い岩クラックからリッジ。(見瀬
(5) 30m Vー 3mの垂壁〜リッジをマッチ箱の頭まで。そこから10m懸垂。(卓郎
(6) 45m IV つなげようとするも足りず。枯れ木テラスの5mほど下でビレー。(見瀬
(7) 15m III 枯れ木テラスの少し下の懸垂下降点へ。(卓郎
40m懸垂でcガリーに降りる。落石多い。
中央稜ノーマルルート 少し歩いて取り付きへ。
(1) 25m IV+ かぶり気味の大まかなフェースを左上後、窮屈でかぶったバンドを左へトラバース。2人ともここでA0。ルンゼを少し上がって切る。(見瀬
(2) 20m III リンネを登る。(卓郎
(3) 35m IV+ バンドを右斜上し、ハングの切れ目を登る。壁の弱点をついた好ルート。第3ハングの下でビレー。このあたりから若干霧雨が降ってくる。(見瀬
(4) 15m IV ハングを左に回り込み、崩壊跡のある脆い凹角を登る。リッジ上でビレー。(卓郎
(5) 45m III リッジを登る。(見瀬
(6) 40m II 脆いリッジから踏み跡。雷鳥がお出迎え。(卓郎
ロープを解いて、10分ほど歩いてピーク。のんびり歩いてBCまで。
<パーティ>4尾根に取り付くまでに迷って時間かけすぎた。たくさん踏み跡があり、わかりにくい。なるべく、緩くて道のある所を選び、尾根に上がるのはぎりぎりまで待った方が良さそうだ。それ以外はスピーディに行けた。中央稜は時間的にもぎりぎりで入るかどうか、かなり悩んだが、天候の急激な悪化は無いと見て入った。結果的に行けて良かった。
8/17 霧雨のちくもり
B.C.(3:05)ーdガリー大滝〜下部フランケ〜上部フランケ〜第四尾根(6:20〜15:20)ー北岳(15:50〜16:05)ーB.C.(17:35)
霧雨の中出発。大樺沢で時間待ちする。dガリーは2パーティ待つ。
dガリー大滝
1P:IV-。勝亦。
2P:III+。寺尾。
下部フランケ
1P:40m。IV+。目の前の草付き凹角。勝亦。
2P:15m。I。緩傾斜帯。寺尾。
3P:30m。VA1。フェースを人工で登り、凹角内のハング。人工はカラビナの通らないハーケンばかり。エイリアンもないと届かない。キャメロット0.75〜2番あたりが有効。
4P:20m。IV+。チムニー〜凹角。
5P:40m。V(IV+A0)。チムニー〜右のカンテ〜フェースを左上。勝亦。
上部フランケ
1P:45m。III+。濡れた草付きバンドを左下にトラヴァース。寺尾。
2P:20m。III。草付きフェースを凹角下まで。勝亦。
3P:25m。V。かぶった凹角〜草付き凹角。寺尾。
4P:40m。IV。コーナークラックとスラブをマッチ箱の下まで。勝亦。
5P:45m。III。四尾根に合流し枯れ木のテラス下まで。寺尾。
6P:50m。III。緩傾斜帯まで。勝亦。
充実した。濡れているところも多かったが内面登攀を楽しめた。
18日 晴 休養停滞
8/18 晴れ
休養停滞。
19日 晴→霧雨 見瀬、寺尾
ピラミッドフェース→第4尾根主稜
BC(3:20)→ピラミッドフェース取り付き(4:50〜5:10)→第4尾根上(11:00)→枯れ木テラス(12:00〜13:20)→終了点(13:40)→北岳(14:10)→BC(15:30)
ピラミッドフェース dガリー大滝の1つ右の凹角が取り付き。
(1) 40m IV+ 浅い凹角を登る。最後のスラブが難しい。(寺尾
(2) 25m II 草付きバンドを左にトラバース。(見瀬
(3) 35m III+ 1段上のバンドに上がり、もう1段右上にあるテラスに上がる。左から回り込むと容易だが、ロープの流れが悪くなるのでまっすぐ右上するか、左の緩傾斜帯をそのまま上がり、ハング下のバンドに合流した方が良い。(寺尾
(4) 30m IVー フェースを登り、崩壊したハング下の浮石だらけのバンドを左へトラバース。ロープによる落石注意。終了点を補強した。(見瀬
(5) 15m II バンドを右上。(寺尾
(6) 30m V 逆層のフェースからクラック。クラックがムズイ。(見瀬
(7) 20m IV+ つるりとしたクラックから逆層のフェース。寺尾はA0。(寺尾
(8) 35m IV+ バンドを左にトラバースしてから逆層のフェース。1ヶ所だけ、少しかぶったところが難しい。(見瀬
(9) 20m V フェースを左上し、垂直のコーナークラック。出口にバチ効きのナッツが残置してあるが、あれが無いとランナウト。寺尾A0。このあたりから霧雨。(寺尾
(10) 50m IV 左のつるりとした凹角から階段状。4尾根主稜の1ピッチ目終了点のやや上に出るが、2ピッチ目終了点までのばす。
第4尾根主稜 3ピッチ目から
(3) +(4) 50m III 白い岩クラックからリッジ。(寺尾
(5) 30m Vー 3mの垂壁〜リッジをマッチ箱の頭まで。そこから10m懸垂。(見瀬
(6) 30m IV クラックを登り、リッジ上のクラック〜フェースを登る。リッジ上で切る。(寺尾
(7) 25m IV+ リッジ上を登り、枯れ木テラスへ。(見瀬
cガリーへ懸垂するが、Mが降りてくる途中で雨が強くなったのでロープを上り返し。
(8) 30m III バルジを越え、易しいスラブ。はい松で切る。(寺尾
(9) 20m II 雨が降っていたので念のため出す。(見瀬
ロープを解いて30分ほど歩いて、北岳へ。夏道をBCまで歩く。下は晴れていた。
<パーティ>時間的には中央稜も行けたと思う。
L:天気読みミス
M:問題なし
8/19 晴れのちガスのち雨
B.C.(3:35)ー第五尾根支稜取り付き(5:30)ーDガリー奥壁(7:15〜10:00)ー北岳(10:30〜11:20)ーB.C.(13:00)
第五尾根支稜
1P:30m。III。バンド左上〜フェース。勝亦。
2P:30m。III-。ブッシュのリッヂ。卓郎。
三級程度のdガリーをノーザイルでしばらく登り四段ハング下まで。ここは各ルートからの落石が集中する。
Dガリー奥壁
1P:20m。V+。四段ハングを直上。支点豊富。勝亦。
2P:25m。V+。クラックをしばらく登り、短いスラブ(V+)をこえる。卓郎。
3P:25m。III。草付きフェース。勝亦。
4P:40m。IV。チムニー〜スラブ〜城砦チムニー。卓郎。
5P:40m。II。第四尾根の最終ピッチ。勝亦。
おもしろいルート。中央稜へは天気が不安で入らなかった。正解。
20日 晴→曇り 休養停滞 カリンさんに会う。
8/20 晴れ
B.C.(2:50)ーピラミッドフェース(5:10〜6:20)ーB.C.(9:00)
ピラミッドフェース
1P:40m。V-。dガリー大滝右の凹角〜スラブ。III級とは思えない。卓郎。
2P:25m。II。草付きバンドを左上。勝亦。
このバンドを15mほど歩いたところで勝亦がぎっくり腰。なんとかピッチを終了させ、dガリー大滝を50mのラッペルで引き返し。
21日 晴 ALが腰を痛めたので下山。
BC(6:20)→広河原(7:50)
みんな先に行ったものだと勘違いし、またLだけ先に下りてしまう。確認するべきだった。
8/21 晴れ
下山。
15日 晴→にわか雨
広河原(7:00)→白根御池=BC(9:30〜11:00)→bガリー取り付き(12:30)→BC(14:30)
Lだけ勘違いして先行する。BC設営後、偵察に取り付きまで行く。にわか雨に降られて帰る。L以外は途中のボルダーで遊ぶ。白根御池は1人1泊500円。半額に負けてもらう。
8/15 晴れ
広河原(7:00)ーB.C(9:30〜11:05)ーbガリー大滝下(12:30)ーB.C(14:00)
Lを捜索するがいないので出発するが、道をまちがえた。B.C.で合流。大樺沢沿いを行くほうが楽。のんびりした後、偵察に行く。bガリー大滝下でにわか雨が降ってきて引き返し。
16日 晴→にわか雨→曇り 見瀬、卓郎
bガリー大滝→第4尾根主稜
BC(3:50)→bガリー取り付き(5:20〜30)→終了(10:00)→北岳(10:30〜11:05)→BC(12:35)
注:以下グレードは我々の体感グレードである。記録を参照される方は他のトポとよく見比べてほしい。番号は一般的なトポに準拠している。(見瀬
bガリー大滝 バットレス沢を詰め、右岸の踏み跡を行く。II級程度のガレた沢を少し詰めて、大滝下に取り付く。
(1) 20m III 右手の赤褐色のクラックを登る。(卓郎
(2) 40m III やさしい階段状のスラブ。(見瀬
緩傾斜帯に出てロープを解く。踏み跡をたどり、cガリーを横断し、ガリー沿いにガレ場を登る。ペイントがあり、ヒドンスラブの発見は容易。
第4尾根主稜 ヒドンスラブを登り、広い取り付きテラスへ。
0 35m IV ヒドンスラブを登り、踏み跡を行く。(見瀬
(1) 30m Vー つるりとしたクラック(Vー)を登り、スラブ(III)を登る。(卓郎
(2) 35m III 易しいフェースを直上。バンドを右に回ってビレー。(見瀬
(3) +(4) 50m III 傾斜の緩い白い岩クラックを登り、リッジ。つなげて1ピッチにした。(卓郎
(5) 30m Vー 3mの垂壁(Vー)〜リッジ(III)。垂壁は大分寝ており、垂直ではない。マッチ箱の頭まで。そこからdガリー側へ10m懸垂。(見瀬
(6) 30m IV クラックを登り、フェースに出て、リッジ上のクラック〜フェースを登る。雨が降ってくる。(卓郎
(7) 20m III+ 左の凹角にトラバースして凹角を登る。枯れ木テラスまで。前のピッチとつなげるのは難しいと思う。雨が止む。(見瀬
(8) 20m III バルジを越え、易しいスラブへ。(卓郎
(9) 40m リッジ上の踏み跡。濡れていたので念のためザイルを出す。(見瀬
ロープを解き、踏み跡をたどって、稜線上の夏道を登り、頂上へ。夏道をBCまで。
<パーティ> 時間読みより1時間早かった。他は特になし。
8/16 ガス一時雨
B.C.(4:00)ーbガリー大滝(6:15〜55)ー第四尾根(7:50〜10:20)ー北岳(10:50〜11:05)ーB.C.(13:40)
bガリー大滝
40m+40m。III。階段状。勝亦、寺尾。
cガリー手前で見瀬パーティーが行くのをしばらく待つ。
スラブ(III)〜踏み跡を1P出して弟四尾根取り付きテラスへ。勝亦。
第四尾根主稜
1〜3P:「日本の岩場」どおり。寺尾、勝亦、寺尾。
4P:35m。リッヂ〜小垂壁〜リッヂ。勝亦。
dガリー側にラッペル。この後一時雨。
5P:30m。凹角〜スラブ。寺尾。
6P:40m。リッヂを城砦チムニーの上まで。勝亦。
7P:40m。II。スラブ。寺尾。
スピーディーに登れた。残置豊富。
17日 曇り→霧雨 見瀬、卓郎 疲れていないので、この日も登ることにする。
dガリー大滝→第4尾根主稜→中央稜ノーマルルート
BC(2:50)→バットレス沢出合い(3:40〜4:30)→dガリー大滝取り付き(5:00〜15)→第4尾根(9:00〜11:30)→中央稜(12:05〜15:00)→終了点(15:00〜15)→北岳(15:30〜40)→BC(17:20)
岩が濡れていると予想されたのでバットレス沢出合いで時間待ち。
dガリー大滝 バットレス沢のひとつ向こうのcガリー沢右岸の踏み跡を詰める。バンドを15mほど上がって取り付く。
(1) 20m IV 1段上がり、縦ホールドばかりのスラブを登る。濡れて不快調。(卓郎
(2) 30m III+ スラブを登る。(見瀬
緩傾斜帯に出るが、横断バンドがどれかわからず、右往左往する。後続の社会人パーティに教えてもらうが、最後までよくわからなかった。おそらく、早い段階からピラミッドフェースに近づきすぎたのではないかと思う。
4尾根へ至る道 dガリー大滝終了点からロープを解くことなく進む。
(1) 40m 7〜8mくらい上のバンドをひたすら右にトラバース。踏み跡を歩き、ガレ場の手前で切る。(見
(2) 20m ガレ場の右岸を上る。(卓郎
(3) 40m II しっかりとした踏み跡を上り、尾根上に出る。(見瀬
(4) 35m IV リッジ上を登り、いやらしいクラックを登ってハングの手前で右に大きくトラバース。(卓郎
(5) 25m III 踏み跡を左へたどり、再び尾根上へ。(見瀬
(6) 40m III+ 一度、右へトラバースし、稜上へ上がり、取り付きテラスまで。
第4尾根主稜
(1) 30m Vー つるりとしたクラックからスラブ。(見瀬
(2) 35m III 易しいフェースを直上。(卓郎
(3) +(4) 50m III 白い岩クラックからリッジ。(見瀬
(5) 30m Vー 3mの垂壁〜リッジをマッチ箱の頭まで。そこから10m懸垂。(卓郎
(6) 45m IV つなげようとするも足りず。枯れ木テラスの5mほど下でビレー。(見瀬
(7) 15m III 枯れ木テラスの少し下の懸垂下降点へ。(卓郎
40m懸垂でcガリーに降りる。落石多い。
中央稜ノーマルルート 少し歩いて取り付きへ。
(1) 25m IV+ かぶり気味の大まかなフェースを左上後、窮屈でかぶったバンドを左へトラバース。2人ともここでA0。ルンゼを少し上がって切る。(見瀬
(2) 20m III リンネを登る。(卓郎
(3) 35m IV+ バンドを右斜上し、ハングの切れ目を登る。壁の弱点をついた好ルート。第3ハングの下でビレー。このあたりから若干霧雨が降ってくる。(見瀬
(4) 15m IV ハングを左に回り込み、崩壊跡のある脆い凹角を登る。リッジ上でビレー。(卓郎
(5) 45m III リッジを登る。(見瀬
(6) 40m II 脆いリッジから踏み跡。雷鳥がお出迎え。(卓郎
ロープを解いて、10分ほど歩いてピーク。のんびり歩いてBCまで。
<パーティ>4尾根に取り付くまでに迷って時間かけすぎた。たくさん踏み跡があり、わかりにくい。なるべく、緩くて道のある所を選び、尾根に上がるのはぎりぎりまで待った方が良さそうだ。それ以外はスピーディに行けた。中央稜は時間的にもぎりぎりで入るかどうか、かなり悩んだが、天候の急激な悪化は無いと見て入った。結果的に行けて良かった。
8/17 霧雨のちくもり
B.C.(3:05)ーdガリー大滝〜下部フランケ〜上部フランケ〜第四尾根(6:20〜15:20)ー北岳(15:50〜16:05)ーB.C.(17:35)
霧雨の中出発。大樺沢で時間待ちする。dガリーは2パーティ待つ。
dガリー大滝
1P:IV-。勝亦。
2P:III+。寺尾。
下部フランケ
1P:40m。IV+。目の前の草付き凹角。勝亦。
2P:15m。I。緩傾斜帯。寺尾。
3P:30m。VA1。フェースを人工で登り、凹角内のハング。人工はカラビナの通らないハーケンばかり。エイリアンもないと届かない。キャメロット0.75〜2番あたりが有効。
4P:20m。IV+。チムニー〜凹角。
5P:40m。V(IV+A0)。チムニー〜右のカンテ〜フェースを左上。勝亦。
上部フランケ
1P:45m。III+。濡れた草付きバンドを左下にトラヴァース。寺尾。
2P:20m。III。草付きフェースを凹角下まで。勝亦。
3P:25m。V。かぶった凹角〜草付き凹角。寺尾。
4P:40m。IV。コーナークラックとスラブをマッチ箱の下まで。勝亦。
5P:45m。III。四尾根に合流し枯れ木のテラス下まで。寺尾。
6P:50m。III。緩傾斜帯まで。勝亦。
充実した。濡れているところも多かったが内面登攀を楽しめた。
18日 晴 休養停滞
8/18 晴れ
休養停滞。
19日 晴→霧雨 見瀬、寺尾
ピラミッドフェース→第4尾根主稜
BC(3:20)→ピラミッドフェース取り付き(4:50〜5:10)→第4尾根上(11:00)→枯れ木テラス(12:00〜13:20)→終了点(13:40)→北岳(14:10)→BC(15:30)
ピラミッドフェース dガリー大滝の1つ右の凹角が取り付き。
(1) 40m IV+ 浅い凹角を登る。最後のスラブが難しい。(寺尾
(2) 25m II 草付きバンドを左にトラバース。(見瀬
(3) 35m III+ 1段上のバンドに上がり、もう1段右上にあるテラスに上がる。左から回り込むと容易だが、ロープの流れが悪くなるのでまっすぐ右上するか、左の緩傾斜帯をそのまま上がり、ハング下のバンドに合流した方が良い。(寺尾
(4) 30m IVー フェースを登り、崩壊したハング下の浮石だらけのバンドを左へトラバース。ロープによる落石注意。終了点を補強した。(見瀬
(5) 15m II バンドを右上。(寺尾
(6) 30m V 逆層のフェースからクラック。クラックがムズイ。(見瀬
(7) 20m IV+ つるりとしたクラックから逆層のフェース。寺尾はA0。(寺尾
(8) 35m IV+ バンドを左にトラバースしてから逆層のフェース。1ヶ所だけ、少しかぶったところが難しい。(見瀬
(9) 20m V フェースを左上し、垂直のコーナークラック。出口にバチ効きのナッツが残置してあるが、あれが無いとランナウト。寺尾A0。このあたりから霧雨。(寺尾
(10) 50m IV 左のつるりとした凹角から階段状。4尾根主稜の1ピッチ目終了点のやや上に出るが、2ピッチ目終了点までのばす。
第4尾根主稜 3ピッチ目から
(3) +(4) 50m III 白い岩クラックからリッジ。(寺尾
(5) 30m Vー 3mの垂壁〜リッジをマッチ箱の頭まで。そこから10m懸垂。(見瀬
(6) 30m IV クラックを登り、リッジ上のクラック〜フェースを登る。リッジ上で切る。(寺尾
(7) 25m IV+ リッジ上を登り、枯れ木テラスへ。(見瀬
cガリーへ懸垂するが、Mが降りてくる途中で雨が強くなったのでロープを上り返し。
(8) 30m III バルジを越え、易しいスラブ。はい松で切る。(寺尾
(9) 20m II 雨が降っていたので念のため出す。(見瀬
ロープを解いて30分ほど歩いて、北岳へ。夏道をBCまで歩く。下は晴れていた。
<パーティ>時間的には中央稜も行けたと思う。
L:天気読みミス
M:問題なし
8/19 晴れのちガスのち雨
B.C.(3:35)ー第五尾根支稜取り付き(5:30)ーDガリー奥壁(7:15〜10:00)ー北岳(10:30〜11:20)ーB.C.(13:00)
第五尾根支稜
1P:30m。III。バンド左上〜フェース。勝亦。
2P:30m。III-。ブッシュのリッヂ。卓郎。
三級程度のdガリーをノーザイルでしばらく登り四段ハング下まで。ここは各ルートからの落石が集中する。
Dガリー奥壁
1P:20m。V+。四段ハングを直上。支点豊富。勝亦。
2P:25m。V+。クラックをしばらく登り、短いスラブ(V+)をこえる。卓郎。
3P:25m。III。草付きフェース。勝亦。
4P:40m。IV。チムニー〜スラブ〜城砦チムニー。卓郎。
5P:40m。II。第四尾根の最終ピッチ。勝亦。
おもしろいルート。中央稜へは天気が不安で入らなかった。正解。
20日 晴→曇り 休養停滞 カリンさんに会う。
8/20 晴れ
B.C.(2:50)ーピラミッドフェース(5:10〜6:20)ーB.C.(9:00)
ピラミッドフェース
1P:40m。V-。dガリー大滝右の凹角〜スラブ。III級とは思えない。卓郎。
2P:25m。II。草付きバンドを左上。勝亦。
このバンドを15mほど歩いたところで勝亦がぎっくり腰。なんとかピッチを終了させ、dガリー大滝を50mのラッペルで引き返し。
21日 晴 ALが腰を痛めたので下山。
BC(6:20)→広河原(7:50)
みんな先に行ったものだと勘違いし、またLだけ先に下りてしまう。確認するべきだった。
8/21 晴れ
下山。
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現役の報告・ 2005年9月29日 (木)
夏メインの報告です。沢の二回戦はのちほど報告します。
8/30~9/2 一年班夏メイン 大雪 (4-0)
L中島(3 AL市川(4 M2平塚 吉田(2 M1海太 竹内(1
8/30~9/2 一年班夏メイン 大雪 (4-0)
L中島(3 AL市川(4 M2平塚 吉田(2 M1海太 竹内(1
<時間とルート>
8/30 曇り後晴れ ポンカウン出合(5:00)-Co980(10:00)-Co1320(13:00)=C1
出合にC0して入渓する。カウンナイの下のほうは川原。Co1080くらいから滑状になる。
Co1120の一つ目のFは右岸を捲く。二つ目のFは左岸を捲くが木が倒れていていやらしい。その後滑が標高差200mほど続く。
Co1320のオーバーハングのFは右岸の残置ロープを使って登る。
M1はザックつり上げ。捲き道の途中にあるテン場でC1。
8/31 曇り後晴れ,上部ガス,風強し C1(5:10)-夏道(7:40)-北沼(8:40)-地獄谷(13:30)=C2
Co1360の二股のFは中間尾根の捲き道から左股に入る。途中にテン場あり。上部のお花畑の踏み跡を行き、夏道に出る。視界、風、気温がよくなかったためトムラAtをカットする。ワセダ沢上部は雪渓が残っていたため、雪渓を避けつつ下る。視界無限大になる。Co1380から1300あたりにF連続、cdや捲き道を使って対処。途中平塚が足を滑らす。地獄谷にてC2。
9/1 曇り C2(5:05)-夏道(9:30)-ペテトクのコル(13:50)-大石狩沢出合(14:50)=C3
五色沢Co1180のFは右岸を捲く。泥壁ではM1にバイルを使わせる。最後の登り口にはシュリンゲをたらす。その後abにて沢に戻る。上部のガレ場は少しやっかい。 五色ヶ原は夏道を行く。途中吉田が間違って沢型へ下りる。ペテトクのコルからテープを頼りに沢に下りる。下りは予想以上に急。大石狩沢出合でC3。
9/2 曇り後晴れ,上部ガス,風強し C3(5:30)-夏道(9:00)-石狩岳ピーク(9:30)-林道(13:00)-国道(15:00)
大石狩沢Co1430のFは右岸を捲く。シュリンゲをたらす。上部は一ヶ所雪渓が残っていたが対処容易。上部のガレ場をつめて行き、夏道上に出る。
稜上は視界100くらい。シュナイダーコースを下りて、林道を歩いて国道下山。
<パーティー>
夏メイン貫徹できた。
Ls)問題なし。
M2)平塚:cdで落ちかける。緊張感。口出しできた。
吉田:夏道の地図読み、Rf。主体的な口出し。
M1)よく頑張った。体力ある。よく働いた。
<感想>
海太:楽しかった。温泉気をつけたい。
竹内:最後まで歩ききれてよかった。
平塚:爪痛い!
吉田:良いメインだった。
中島:何はともあれ、無事でよかった。
市川:特に何事もなく貫徹できてよかったが、反面ちょっと物足りなかった。
8/30 曇り後晴れ ポンカウン出合(5:00)-Co980(10:00)-Co1320(13:00)=C1
出合にC0して入渓する。カウンナイの下のほうは川原。Co1080くらいから滑状になる。
Co1120の一つ目のFは右岸を捲く。二つ目のFは左岸を捲くが木が倒れていていやらしい。その後滑が標高差200mほど続く。
Co1320のオーバーハングのFは右岸の残置ロープを使って登る。
M1はザックつり上げ。捲き道の途中にあるテン場でC1。
8/31 曇り後晴れ,上部ガス,風強し C1(5:10)-夏道(7:40)-北沼(8:40)-地獄谷(13:30)=C2
Co1360の二股のFは中間尾根の捲き道から左股に入る。途中にテン場あり。上部のお花畑の踏み跡を行き、夏道に出る。視界、風、気温がよくなかったためトムラAtをカットする。ワセダ沢上部は雪渓が残っていたため、雪渓を避けつつ下る。視界無限大になる。Co1380から1300あたりにF連続、cdや捲き道を使って対処。途中平塚が足を滑らす。地獄谷にてC2。
9/1 曇り C2(5:05)-夏道(9:30)-ペテトクのコル(13:50)-大石狩沢出合(14:50)=C3
五色沢Co1180のFは右岸を捲く。泥壁ではM1にバイルを使わせる。最後の登り口にはシュリンゲをたらす。その後abにて沢に戻る。上部のガレ場は少しやっかい。 五色ヶ原は夏道を行く。途中吉田が間違って沢型へ下りる。ペテトクのコルからテープを頼りに沢に下りる。下りは予想以上に急。大石狩沢出合でC3。
9/2 曇り後晴れ,上部ガス,風強し C3(5:30)-夏道(9:00)-石狩岳ピーク(9:30)-林道(13:00)-国道(15:00)
大石狩沢Co1430のFは右岸を捲く。シュリンゲをたらす。上部は一ヶ所雪渓が残っていたが対処容易。上部のガレ場をつめて行き、夏道上に出る。
稜上は視界100くらい。シュナイダーコースを下りて、林道を歩いて国道下山。
<パーティー>
夏メイン貫徹できた。
Ls)問題なし。
M2)平塚:cdで落ちかける。緊張感。口出しできた。
吉田:夏道の地図読み、Rf。主体的な口出し。
M1)よく頑張った。体力ある。よく働いた。
<感想>
海太:楽しかった。温泉気をつけたい。
竹内:最後まで歩ききれてよかった。
平塚:爪痛い!
吉田:良いメインだった。
中島:何はともあれ、無事でよかった。
市川:特に何事もなく貫徹できてよかったが、反面ちょっと物足りなかった。
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