現役の報告・ 2009年11月26日 (木)
【年月日】2009年11月7−8日(2−0)
【メンバー】L小池(3 AL田中(3 M鹿島(2
【メンバー】L小池(3 AL田中(3 M鹿島(2
<Time>
1日目 十勝岳温泉(11:45)―夏道分岐(12:30)=C1
2日目 C1(5:30)―H(6:25)―上ホロ(6:35)―本峰(7:40~8:05)―H(8:55)―C1(9:30~9:50)―十勝岳温泉(10:20)
<Route>
1日目 快晴 十勝岳温泉から夏道を行く。雪は非常に少ない。夏道分岐に冬テンを立て、時間があったので尾根上まで偵察。ラッセルなし。
2日目 晴れ時々ガス 昼ごろから天気が崩れる予報だったので、ラテルネをつけて早めに出発する。尾根上に乗るところは夏道が分かるためデポ旗は打たず。H下でスノーシューをデポし、EPにする。H直下はブッシュ出ていて雪崩の問題なし。Hで視界100であったが、時折ガスも晴れていたためRまで行って時間待ちをすることにし進めることにした。Hの降り口にデポ旗1本。上ホロの下りでBS する。Rは夏道の棒が出ており視界が∞だったのでデポ旗は打たず。後は本峰ピークまで。帰りは来た道を行く。視界は行きも帰りも八ツ手岩~上ホロ避難小屋まで視界50〜100くらい。あとは∞。風はほとんど微風。本峰直下で気にならない風。C1でテン場撤収して十勝岳温泉まで。
<Party>
2年班冬メイン準山1回目。スノーシューワーク、視界がある程度ない中での行動、稜線行動、パーティ確認できた。
1日目 十勝岳温泉(11:45)―夏道分岐(12:30)=C1
2日目 C1(5:30)―H(6:25)―上ホロ(6:35)―本峰(7:40~8:05)―H(8:55)―C1(9:30~9:50)―十勝岳温泉(10:20)
<Route>
1日目 快晴 十勝岳温泉から夏道を行く。雪は非常に少ない。夏道分岐に冬テンを立て、時間があったので尾根上まで偵察。ラッセルなし。
2日目 晴れ時々ガス 昼ごろから天気が崩れる予報だったので、ラテルネをつけて早めに出発する。尾根上に乗るところは夏道が分かるためデポ旗は打たず。H下でスノーシューをデポし、EPにする。H直下はブッシュ出ていて雪崩の問題なし。Hで視界100であったが、時折ガスも晴れていたためRまで行って時間待ちをすることにし進めることにした。Hの降り口にデポ旗1本。上ホロの下りでBS する。Rは夏道の棒が出ており視界が∞だったのでデポ旗は打たず。後は本峰ピークまで。帰りは来た道を行く。視界は行きも帰りも八ツ手岩~上ホロ避難小屋まで視界50〜100くらい。あとは∞。風はほとんど微風。本峰直下で気にならない風。C1でテン場撤収して十勝岳温泉まで。
<Party>
2年班冬メイン準山1回目。スノーシューワーク、視界がある程度ない中での行動、稜線行動、パーティ確認できた。
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年11月26日 (木)
【年月日】2009年10月31−11月1日(2−0)
【ルート】旭岳温泉〜天人ヶ原〜石室〜Co1930引き返し〜旭岳温泉
【メンバー】L田中(3 AL小池(3 M鹿島(2 井ノ上 岡戸 木城(1
【ルート】旭岳温泉〜天人ヶ原〜石室〜Co1930引き返し〜旭岳温泉
【メンバー】L田中(3 AL小池(3 M鹿島(2 井ノ上 岡戸 木城(1
<時間とルート>
1日目 駐車場(10:30)―天人ヶ原(11:00)―Co1500台地(11:30)―石室(12:20)―Co1930引き返し(13:15)―石室(14:00)―天人ヶ原Co1400(14:20)=C1
・晴れ
駐車場から登山道を行く。雪がなくシートラ。Co1500の予定天場まで行くが、雪が全くなく、天場を天人ヶ原に変更し、スキーデポして引き返し時間を設けてAt装備で今日中に行けるところまで行くことにした。石室付近から雪が出始めた。Co1930まで行き、時間切れのため引き返す。帰りに滑落停止訓練を行った。天人ヶ原Co1400付近の湿地でC1。
2日目 C1(6:10)―駐車場(6:45)
・雨のち雪
予想通り天気が悪いので下山することにする。登山道を歩いて駐車場まで。
<パーティ>
冬メイン1年班準山1回目、EPワークできた。
1日目 駐車場(10:30)―天人ヶ原(11:00)―Co1500台地(11:30)―石室(12:20)―Co1930引き返し(13:15)―石室(14:00)―天人ヶ原Co1400(14:20)=C1
・晴れ
駐車場から登山道を行く。雪がなくシートラ。Co1500の予定天場まで行くが、雪が全くなく、天場を天人ヶ原に変更し、スキーデポして引き返し時間を設けてAt装備で今日中に行けるところまで行くことにした。石室付近から雪が出始めた。Co1930まで行き、時間切れのため引き返す。帰りに滑落停止訓練を行った。天人ヶ原Co1400付近の湿地でC1。
2日目 C1(6:10)―駐車場(6:45)
・雨のち雪
予想通り天気が悪いので下山することにする。登山道を歩いて駐車場まで。
<パーティ>
冬メイン1年班準山1回目、EPワークできた。
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年11月26日 (木)
【年月日】2009年9月15−18日(4−0)
【ルート】上高地〜西穂高〜ジャンダルム〜奥穂高〜北穂高〜槍ヶ岳〜上高地
【メンバー】L井之上(1 AL岡戸 木城(1
【ルート】上高地〜西穂高〜ジャンダルム〜奥穂高〜北穂高〜槍ヶ岳〜上高地
【メンバー】L井之上(1 AL岡戸 木城(1
<時間とルート>
15日 雨→曇り 上高地(10:35)―西穂山荘=C1(13:05)
雨が止むのを待ち、出発。道はなんでもなかった。途中の水場は水の出が非常に弱かった。汲むのに時間がかかった。
16日 晴れ 西穂山荘(5:05)―西穂山頂(6:45)―間ノ岳(8:00)―ジャンダルムピーク(10:40)―奥穂山頂(12:35)―穂高山荘(13:10)=C2
独標を越えたあたりから歩きやすい岩になる。西穂を越えるとちょいちょい鎖が出てくる。落石とルートの印に気をつけて進む。先行単独のおじさんに追いつく。おじさんがついてきた。4人パーティとなる。
ジャン基部についたら荷物を置き、ジャンAt。ハッキリとした道がないので、気をつけて登る。ジャンダルムを進行方向の右側から巻く。
しばらくすると先日の事故で墜落したヘリと遭対の方が見えた。クライムダウンが続き、また登り、馬の背に。ジャギジゃギのリッジでかなり緊張する。穂高山荘到着直後に岡戸に頭痛が襲う。ヘリポートの近くにテントを立てたため、遭対のヘリの強風にさらされる。飯を食いしばらくして岡戸復活。
17日 晴れ 穂高山荘(4:50)―北穂山頂(7:20)-A沢のコル(9:00)―南岳山荘(10:45)―槍ヶ岳山荘(13:15)=C3―槍ヶ岳At(片道20分)
北穂までクサリ場が続く険しい道のり。北穂からA沢のコルまでの下りは崩れそうな砂利道。落石に注意して進む。キレットは緊張していく。南岳山荘からはひたすら道。槍ヶ岳山荘に着いたらテントを立ててから槍ヶ岳At!
18日 晴れ 槍ヶ岳山荘(5:00)−横尾(7:05)−上高地(10:05)
道22キロ。
<パーティ>
難所では慎重に歩けた。よく歩いた。
15日 雨→曇り 上高地(10:35)―西穂山荘=C1(13:05)
雨が止むのを待ち、出発。道はなんでもなかった。途中の水場は水の出が非常に弱かった。汲むのに時間がかかった。
16日 晴れ 西穂山荘(5:05)―西穂山頂(6:45)―間ノ岳(8:00)―ジャンダルムピーク(10:40)―奥穂山頂(12:35)―穂高山荘(13:10)=C2
独標を越えたあたりから歩きやすい岩になる。西穂を越えるとちょいちょい鎖が出てくる。落石とルートの印に気をつけて進む。先行単独のおじさんに追いつく。おじさんがついてきた。4人パーティとなる。
ジャン基部についたら荷物を置き、ジャンAt。ハッキリとした道がないので、気をつけて登る。ジャンダルムを進行方向の右側から巻く。
しばらくすると先日の事故で墜落したヘリと遭対の方が見えた。クライムダウンが続き、また登り、馬の背に。ジャギジゃギのリッジでかなり緊張する。穂高山荘到着直後に岡戸に頭痛が襲う。ヘリポートの近くにテントを立てたため、遭対のヘリの強風にさらされる。飯を食いしばらくして岡戸復活。
17日 晴れ 穂高山荘(4:50)―北穂山頂(7:20)-A沢のコル(9:00)―南岳山荘(10:45)―槍ヶ岳山荘(13:15)=C3―槍ヶ岳At(片道20分)
北穂までクサリ場が続く険しい道のり。北穂からA沢のコルまでの下りは崩れそうな砂利道。落石に注意して進む。キレットは緊張していく。南岳山荘からはひたすら道。槍ヶ岳山荘に着いたらテントを立ててから槍ヶ岳At!
18日 晴れ 槍ヶ岳山荘(5:00)−横尾(7:05)−上高地(10:05)
道22キロ。
<パーティ>
難所では慎重に歩けた。よく歩いた。
- コメント (0)
記事・消息・ 2009年11月10日 (火)
天候に恵まれた心地良い晩秋のヘルベチア2日間でした。
今村カケス、下沢、矢野ヘルス、町田、伏島コーシャク、高田グジュ、小泉アキオ会長、工藤サスネらは草刈されて快調になった銭函峠越えで。三角と私は車、現役7名は小樽赤岩から買出し後、総勢17名が集まる。
メニューはおつまみと野菜サラダ、ビーフシチュー。さらにダッジオーブンでキノコご飯、手羽元と野菜でポトフを順番に作る。まずは樽ビールにて小泉会長の音頭で「ベチアの女神に乾杯!」。現役と私の合作料理は好評で「今までベチアでこんなにうまいものを食ったのは初めて」と皆に褒められ、苦労の甲斐があった。
最後に三角持参の大カボチャを同じくオーブンで砂糖とジャムを混ぜてオーブンを焚き火に突っ込むとこれまた美味!
現役1年に紅一点の女性から自己紹介がスタート。あとはいつもの年寄りの愚痴とも助言とも分らないお説教やら昔話。酒の勢いで記憶も定かでないが山の歌や寮歌を合唱。夜は冷えて星もきれいだったとか。朝には氷が張り、焚き火の脇で寝ていた現役の寝袋の上は真っ白。
翌朝は薪割りからスタート、老いも若きも技と力を競った。朝食メニューはウドン煮込み。これまた二日酔いの朝には最適、好評。
持参の重い斧を2丁持ってきたので薪割りもテンポが早い。約2tのイタヤやアカシアの薪を割り終わる9時半頃、車でお迎えの岩間夫婦ら登場。今回定山渓寄り四峰トンネルの亀裂騒ぎで国際スキー場で通行止めのゲートがあったが、通行証無くても通してくれたそう。さらに10時には山田、クンクン、白濱、沢尻(部外)らも現る。
記念写真を撮ると20名を越えたベチア祭りで、今年も82年になるそうで毎年たぶん欠かさず続けているこの祭りと小屋が健全である事を感謝。ただしカケスは早めに帰りも峠へ向かい(走って)何と2時間半で桂岡の自宅に帰ったそう。
小屋は新マットが入り快調。なお沢水を釣ってるホースが壊れていて来春の補修が必要。また今回の会計は下記のとおりだが山田(真弓)先生からのご厚志や総会懇親会の残など頂き、参加費は1,000円で間に合うところ会長が「返却せずベチアの基金に入れなさい」という一声で、約2万の残を組み入れる事にした。感謝します。
最後に小屋ノートの最新ページに先日亡くなられた大井さんが泊まった時の本人コメントが書いてあり感無量。その後に書き込む事を皆遠慮してしまった事を付け加える。
ヘルベチア委員 高篠(1972入)
最後に三角持参の大カボチャを同じくオーブンで砂糖とジャムを混ぜてオーブンを焚き火に突っ込むとこれまた美味!
現役1年に紅一点の女性から自己紹介がスタート。あとはいつもの年寄りの愚痴とも助言とも分らないお説教やら昔話。酒の勢いで記憶も定かでないが山の歌や寮歌を合唱。夜は冷えて星もきれいだったとか。朝には氷が張り、焚き火の脇で寝ていた現役の寝袋の上は真っ白。
翌朝は薪割りからスタート、老いも若きも技と力を競った。朝食メニューはウドン煮込み。これまた二日酔いの朝には最適、好評。
持参の重い斧を2丁持ってきたので薪割りもテンポが早い。約2tのイタヤやアカシアの薪を割り終わる9時半頃、車でお迎えの岩間夫婦ら登場。今回定山渓寄り四峰トンネルの亀裂騒ぎで国際スキー場で通行止めのゲートがあったが、通行証無くても通してくれたそう。さらに10時には山田、クンクン、白濱、沢尻(部外)らも現る。
記念写真を撮ると20名を越えたベチア祭りで、今年も82年になるそうで毎年たぶん欠かさず続けているこの祭りと小屋が健全である事を感謝。ただしカケスは早めに帰りも峠へ向かい(走って)何と2時間半で桂岡の自宅に帰ったそう。
小屋は新マットが入り快調。なお沢水を釣ってるホースが壊れていて来春の補修が必要。また今回の会計は下記のとおりだが山田(真弓)先生からのご厚志や総会懇親会の残など頂き、参加費は1,000円で間に合うところ会長が「返却せずベチアの基金に入れなさい」という一声で、約2万の残を組み入れる事にした。感謝します。
最後に小屋ノートの最新ページに先日亡くなられた大井さんが泊まった時の本人コメントが書いてあり感無量。その後に書き込む事を皆遠慮してしまった事を付け加える。
ヘルベチア委員 高篠(1972入)
- コメント (0)
記事・消息・ 2009年10月29日 (木)
コンピュータを駆使して出された快晴の予報が合えなく外れ、雨の一粒でも降らなきゃメッケものといった様子のどんよりとした曇り空。ただほとんど風もなく比較的暖かい一日で、琵琶湖畔は打ち寄せる波もしんなりと、全天が穏やかに暮なずみ、月なし、オリオン座流星群なしも気にならない。
今回は常連の皆様の多くが時を同じくして別予定があったようで、総勢は5名。湖の大きさからするとやや小じんまりです。でもまあ2−3回噛んだだけで喉もとを通り過ぎる焼肉と、普段みたこともないような上品な酒をお供に、清談は尽きず放歌は延々。赤松の大ぶりの切り株を継ぎ足し続け盛大な焚き火を囲んで6時間のマラソンバーベキューになりました。勿論前支部長の原さんのご冥福を祈り、新支部長の内藤さんには任期をまっとう(?)していただくようお願いしたのはいうまでもありません。
翌朝はうす曇りの下、3名が勇躍1214Mの武奈岳を目指し、峠を3つ越え、沢を5−6本繋いで7時間の紅葉狩り登山を楽しみましたとさ。
では、また新年宴会でお会いしましょう。(岸本)
参加者(敬称略):相田(58)、田中英(59)、内藤(59)、名越(63)、岸本(65)
登山は相田、内藤、岸本
翌朝はうす曇りの下、3名が勇躍1214Mの武奈岳を目指し、峠を3つ越え、沢を5−6本繋いで7時間の紅葉狩り登山を楽しみましたとさ。
では、また新年宴会でお会いしましょう。(岸本)
参加者(敬称略):相田(58)、田中英(59)、内藤(59)、名越(63)、岸本(65)
登山は相田、内藤、岸本
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年10月15日 (木)
【年月日】2009年8月8−11日(4−0)
【ルート】野塚岳北面沢〜野塚岳南東面沢〜オムシャヌプリ北面沢〜オムシャヌプリ南面沢〜十勝岳北西面直登沢〜十勝岳〜楽古岳〜楽古山荘
【メンバー】L平塚(6 AL田中省吾(3 M井ノ上 岡戸(1
【ルート】野塚岳北面沢〜野塚岳南東面沢〜オムシャヌプリ北面沢〜オムシャヌプリ南面沢〜十勝岳北西面直登沢〜十勝岳〜楽古岳〜楽古山荘
【メンバー】L平塚(6 AL田中省吾(3 M井ノ上 岡戸(1
<天気>
小笠原高気圧の張り出しに恵まれ、4日間とも快晴。稜線上でたびたびガスがかかることがあるぐらいだった。Lの人徳。
<時間とルート>
1日目 野塚トンネル北口発10:40→野塚平13:10→野塚ピーク13:30-50
→野塚南コル=C1 14:20
野塚トンネル北口駐車場より、ポン三の沢川Co580入渓。野塚平(野塚西コル)に上がる北面沢を登る。Co800ぐらいまで開けた河原。Co900あたり滑の小滝や段差が連続。どれも簡単に登れる。
最初の方の5mぐらいのFで一応ゴボウ用にザイルを出したが、結局誰も使わず。その後もちょくちょく滑の小滝があるがどれも問題なく直登できる。ちょっと藪漕いで野塚平へ。
コルよりピーク側の斜面が草原になっていて、ピークまでさくさく歩ける。ピークから野塚南コルCo1150におり、C1。田中宏は例会で稜線泊はやめたほうが良いとうるさかったが、なかなかどうして、快適なテン場。夕方にはガスが晴れ、南日高が見渡せる。
2日目 C1発4:40→Co570二股8:00-20→オムシャコル12:20→オムシャ西峰12:40-55→再びコル13:10-20→Co610二股=C2 14:50
C1から東へ降り、野塚川へ。ちょっと藪をこぐと、急な砂の斜面。脇のブッシュつかんで降りていく。Co750二股まで滑Fが3つほど、一つは10mぐらいでab、ALのみc.d.、他は5mぐらいでc.d.。Co750二股を過ぎると、3〜10mぐらいのFが6,7個出てくる。一回だけab、残置ハーケン。これもALのみc.d.。他は全てc.d.。水にドボンするのもあった。Co600が近くなると泊まれそうな開けた河原になってくる。Co570二股は快適そうなテン場。魚も釣れるとの噂。
ここからオムシャコル(東峰西峰間のコル)にあがる沢を登る。三段の緩い滑滝から始まり、Fが連続。ほとんど簡単に直登できる。ザイルを出したのは3回。12mFとCo680二段15mのFと、その後にある15mぐらいのF。3つ目のは、釜が思ったより深く、泳いで取り付く。意外と取り付きにくかったのでゴボウ用にザイルを張って左岸を登り、上部はブッシュの中を登った。他にRCCボルトから伸びた残置シュリンゲをつかんで登った滝があった。Co960に樋状のF、ルンゼ使い捲く。
続いて、緩めの20mナメF、簡単に登れる。それを越えるとナメが連続。上部、コル付近のガレまで見通せて非常に美しい。ガレを登ってオムシャコルに出る。荷物デポして西峰At.後、コルから踏み跡を辿り南に降りて上二股の沢に下りる沢へ。
ひたすらガレ。上部で少し沢が顔を出し、ちょっとしたc.d.になったが前向いてできる程度。なるほど、移動には速いし便利だが、沢とも言えずくそおもしろくもない所だ。上二股沢に出合った所でC2。魚はいなかった。ALが下流をちょっと見に行ったが、林道は見つけられず。もっと下ったらあるんだろう。踏み跡は豊富。
3日目 C2発 5:00→Co780二股 5:50→十勝9:15-40→Co1070コル=C3
C2から十勝岳北西面直登沢を登る。踏み跡が豊富で人臭い沢。Co700ぐらいまで泊まれそうな所がいくつかあった。何度か伏流する河原を歩き、o740の二股を右へ、780の二股も右へ入る。ちょっと行き小滝が出てくると、その後また簡単なFが連続。Co900ぐらいの15m樋状のFは、まいたら簡単そうだったが、おもしろそうなので水流を直登。ALだけ左岸まき、他はザイル出し直登。そのFを越えるとナメが続く。急になって滝のようになっている所もいくつか。一つ右岸泥壁を捲いた所はちょっと怖かった。他はサクサク登る。
Co1050(五万図で見るとCo1070ぐらいに見える。ネットによると50)三股はきれいな三股。ここで水を汲み、左股のガレをひたすら詰める。上部は鹿道だか踏み跡だかを辿っていたら、左岸の小尾根に乗る。うざい灌木をかき分けながら稜線へ。ピーク南西すぐ下に出て、稜線の踏み跡を辿りピークまで。ピーク南東直下には一張りぶんのテン場があった。 ピークからは藪漕ぎで目指すは楽古。Co1360ぐらいまでは明瞭な踏み跡があったが、そこから先は途切れがち。藪はそんなに濃くないが、灌木がうざいなどで歩きにくい。折からの暑さでパーティ全体の動きも鈍る。そのうちMの一人が遅れるようになり、時間がかかる十勝・楽古間の最低コル(Co1070のコル)まで3時間もかかってしい、暑いし皆疲れているのでここで泊まることにする。Lがコルからメナシュンに下って水を取りに行く。この沢はガレていたが、Co800ぐらいで流れ込みから水を汲めた。往復2h弱。夜には笛をピーピー鳴らし鹿と会話。
4日目 C3発 5:00→楽古 9:30-10:00→山荘12:10→町道の橋14:10
C3から再び藪漕ぎへ。相変わらず踏み跡は途切れがちだが、昨日より歩きやすい稜線になった。暑さもなく順調に1285と楽古のコルに。しかしここからMの一人の動きがスローモーション化し、また時間がかかる。連日の疲れに加え、慣れない藪こぎに苦戦している模様だった。楽古のCo1400の肩から夏道に出て、ようやくの楽古ピーク。
あとは夏道で山荘まで降りる。山荘からLだけ車回収に行こうとしたら、林道が落石でふさがれていて通行止めになっていた。ギャース!結局全員で林道を歩く。メナシュンのCo190にある橋の所で、釣りに来た親切なおじさんの車に乗せてもらい、車回収して下山。(余談:車は回収途中にパンクし、橋付近で待機していた3人を7時間近く待たせることになった。3人は怪しげな物音とうなり声を聞いたといって、熊だ熊だと怯えながら待っていた。)
<この山域の沢に関して>
滝は多いが簡単なものがほとんど。2年班で行くには物足りないし、今回のように1年生に滝登りを多く体験させたいという場合には良いだろう。アプローチも便利だし、藪こぎもない。オムシャの北面直登はきれいで滝も多く良い沢であった。
計画全体を考えると、もう少し1年生を頑張らせてニオベツ川野塚南面直登沢から入山しても良かったと思う。ただ上部で崩落があったらしく、山谷に書いているルートではなく、Co920二股から右股を詰めるので注意が必要だ。今回のルートを少し変えて、十勝〜楽古を藪漕ぎではなくメナシュンを上り下りしたら、5〜6日の1年班メインとして結構良いと思った。Roomではあまり行っていない山域だが、もっと活用しても良い。
小笠原高気圧の張り出しに恵まれ、4日間とも快晴。稜線上でたびたびガスがかかることがあるぐらいだった。Lの人徳。
<時間とルート>
1日目 野塚トンネル北口発10:40→野塚平13:10→野塚ピーク13:30-50
→野塚南コル=C1 14:20
野塚トンネル北口駐車場より、ポン三の沢川Co580入渓。野塚平(野塚西コル)に上がる北面沢を登る。Co800ぐらいまで開けた河原。Co900あたり滑の小滝や段差が連続。どれも簡単に登れる。
最初の方の5mぐらいのFで一応ゴボウ用にザイルを出したが、結局誰も使わず。その後もちょくちょく滑の小滝があるがどれも問題なく直登できる。ちょっと藪漕いで野塚平へ。
コルよりピーク側の斜面が草原になっていて、ピークまでさくさく歩ける。ピークから野塚南コルCo1150におり、C1。田中宏は例会で稜線泊はやめたほうが良いとうるさかったが、なかなかどうして、快適なテン場。夕方にはガスが晴れ、南日高が見渡せる。
2日目 C1発4:40→Co570二股8:00-20→オムシャコル12:20→オムシャ西峰12:40-55→再びコル13:10-20→Co610二股=C2 14:50
C1から東へ降り、野塚川へ。ちょっと藪をこぐと、急な砂の斜面。脇のブッシュつかんで降りていく。Co750二股まで滑Fが3つほど、一つは10mぐらいでab、ALのみc.d.、他は5mぐらいでc.d.。Co750二股を過ぎると、3〜10mぐらいのFが6,7個出てくる。一回だけab、残置ハーケン。これもALのみc.d.。他は全てc.d.。水にドボンするのもあった。Co600が近くなると泊まれそうな開けた河原になってくる。Co570二股は快適そうなテン場。魚も釣れるとの噂。
ここからオムシャコル(東峰西峰間のコル)にあがる沢を登る。三段の緩い滑滝から始まり、Fが連続。ほとんど簡単に直登できる。ザイルを出したのは3回。12mFとCo680二段15mのFと、その後にある15mぐらいのF。3つ目のは、釜が思ったより深く、泳いで取り付く。意外と取り付きにくかったのでゴボウ用にザイルを張って左岸を登り、上部はブッシュの中を登った。他にRCCボルトから伸びた残置シュリンゲをつかんで登った滝があった。Co960に樋状のF、ルンゼ使い捲く。
続いて、緩めの20mナメF、簡単に登れる。それを越えるとナメが連続。上部、コル付近のガレまで見通せて非常に美しい。ガレを登ってオムシャコルに出る。荷物デポして西峰At.後、コルから踏み跡を辿り南に降りて上二股の沢に下りる沢へ。
ひたすらガレ。上部で少し沢が顔を出し、ちょっとしたc.d.になったが前向いてできる程度。なるほど、移動には速いし便利だが、沢とも言えずくそおもしろくもない所だ。上二股沢に出合った所でC2。魚はいなかった。ALが下流をちょっと見に行ったが、林道は見つけられず。もっと下ったらあるんだろう。踏み跡は豊富。
3日目 C2発 5:00→Co780二股 5:50→十勝9:15-40→Co1070コル=C3
C2から十勝岳北西面直登沢を登る。踏み跡が豊富で人臭い沢。Co700ぐらいまで泊まれそうな所がいくつかあった。何度か伏流する河原を歩き、o740の二股を右へ、780の二股も右へ入る。ちょっと行き小滝が出てくると、その後また簡単なFが連続。Co900ぐらいの15m樋状のFは、まいたら簡単そうだったが、おもしろそうなので水流を直登。ALだけ左岸まき、他はザイル出し直登。そのFを越えるとナメが続く。急になって滝のようになっている所もいくつか。一つ右岸泥壁を捲いた所はちょっと怖かった。他はサクサク登る。
Co1050(五万図で見るとCo1070ぐらいに見える。ネットによると50)三股はきれいな三股。ここで水を汲み、左股のガレをひたすら詰める。上部は鹿道だか踏み跡だかを辿っていたら、左岸の小尾根に乗る。うざい灌木をかき分けながら稜線へ。ピーク南西すぐ下に出て、稜線の踏み跡を辿りピークまで。ピーク南東直下には一張りぶんのテン場があった。 ピークからは藪漕ぎで目指すは楽古。Co1360ぐらいまでは明瞭な踏み跡があったが、そこから先は途切れがち。藪はそんなに濃くないが、灌木がうざいなどで歩きにくい。折からの暑さでパーティ全体の動きも鈍る。そのうちMの一人が遅れるようになり、時間がかかる十勝・楽古間の最低コル(Co1070のコル)まで3時間もかかってしい、暑いし皆疲れているのでここで泊まることにする。Lがコルからメナシュンに下って水を取りに行く。この沢はガレていたが、Co800ぐらいで流れ込みから水を汲めた。往復2h弱。夜には笛をピーピー鳴らし鹿と会話。
4日目 C3発 5:00→楽古 9:30-10:00→山荘12:10→町道の橋14:10
C3から再び藪漕ぎへ。相変わらず踏み跡は途切れがちだが、昨日より歩きやすい稜線になった。暑さもなく順調に1285と楽古のコルに。しかしここからMの一人の動きがスローモーション化し、また時間がかかる。連日の疲れに加え、慣れない藪こぎに苦戦している模様だった。楽古のCo1400の肩から夏道に出て、ようやくの楽古ピーク。
あとは夏道で山荘まで降りる。山荘からLだけ車回収に行こうとしたら、林道が落石でふさがれていて通行止めになっていた。ギャース!結局全員で林道を歩く。メナシュンのCo190にある橋の所で、釣りに来た親切なおじさんの車に乗せてもらい、車回収して下山。(余談:車は回収途中にパンクし、橋付近で待機していた3人を7時間近く待たせることになった。3人は怪しげな物音とうなり声を聞いたといって、熊だ熊だと怯えながら待っていた。)
<この山域の沢に関して>
滝は多いが簡単なものがほとんど。2年班で行くには物足りないし、今回のように1年生に滝登りを多く体験させたいという場合には良いだろう。アプローチも便利だし、藪こぎもない。オムシャの北面直登はきれいで滝も多く良い沢であった。
計画全体を考えると、もう少し1年生を頑張らせてニオベツ川野塚南面直登沢から入山しても良かったと思う。ただ上部で崩落があったらしく、山谷に書いているルートではなく、Co920二股から右股を詰めるので注意が必要だ。今回のルートを少し変えて、十勝〜楽古を藪漕ぎではなくメナシュンを上り下りしたら、5〜6日の1年班メインとして結構良いと思った。Roomではあまり行っていない山域だが、もっと活用しても良い。
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年10月15日 (木)
【年月日】2009年9月1−12日(12日間)
【メンバー】小池(3 勝亦(7 三木(OB 井村(2 鹿島(2 井ノ上(1
<時間とルート>
9/1 晴れ
黒部ダム(8:45)−内蔵助平分岐(12:15-13:00)−ハシゴ谷乗越(14:30-15:30)−真砂沢ロッジやや下流=C1(18:10)
重荷と悪路、膝痛などに苦しみ予定テン場までたどり着けずC1。焚き火もできる良いテン場。ハシゴ谷乗越から下り、剱沢渡渉手前で案内板をよく見ずに地図通りの道を行ったら橋がなくなっており引き返した。
9/2 晴れ
C1(6:05)−真砂沢ロッジ(6:35-45)−熊の岩=BC(12:30)
真砂沢ロッジから長次郎谷出合付近までは左岸の夏道を行く。E.P.をつけて長次郎谷を登る。途中谷が狭くなっているところでいったん右岸の踏み跡に上がりしばらく行って左岸に転石で渡り雪渓に戻って熊の岩BCまで。小池はアイゼン装備チョンボで遅れた。
9/3 雨のち曇りのち雷雨
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(8:45)−八ッ峰?峰Cフェース剣稜会登攀開始(9:15)−Cフェース頭(11:20-35)−BC(14:15)
朝の雨が止んでから出発。剣稜会ルートを井村リード。4ピッチでCフェース頭まで。下降は明瞭な踏み跡を左の方へ行き1ピッチラッペルした後で左へ来すぎているとわかり、1ピッチ登り返して右の方の踏み跡を下った。慎重にクライムダウンを繰り返し5・6のコルへ。BCに戻ると雨が降り出し、夕方からは激しい雷雨。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(10:10)CfaceRCCルート(10:40〜13:00)BC(14:50)
CfaceRCCルートRCC
1p目:左斜上するバンドを行く。35m ?
2p目:右へトラバースして、左にブッシュを見つつのぼる。50m ?
3p目:直上。50m ? 4p目:草付を頭まで。20m ?
下りは頭から踏み跡を行き、懸垂2p(20m+50m)で5・6のコルまで。
9/4 雨のち曇りのち雷雨
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(10:30)−八ッ峰?峰Aフェース魚津校登攀開始(11:00)−Aフェース頭(12:20-35)−5・6のコル(13:00-25)−BC(13:45)
朝の雨が止み、岩が乾いてから出発。魚津校ルートを鹿島リード。3ピッチで頭まで。頭からクライムダウンと20mラッペルとクライムダウンで5・6のコルへ。?峰クラックルートを偵察後BCまで。BCに戻るとにわか雨が降り出し、夕方からは激しい雷雨。
9/5 曇りのち快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(8:00)−八ッ峰?峰Dフェース富山大登攀開始(8:35)−Dフェース頭(11:15-35)−5・6のコル(12:00)−八ッ峰?峰Aフェース中大登攀開始(12:20)−Aフェース頭(13:45)−八ッ峰?峰クラック登攀開始(14:15)−?峰頭(16:00)−5・6のコル(16:30)−BC(17:00)
富山大ルートを鹿島リード。間違えて2・3ピッチ目は正規ルートのやや右を登った。共に?+〜?程度。Dフェース頭から5・6のコルまで下り、Aフェース中大ルートを井村リード。1ピッチ目は、クラックから離れて左のチムニーに入る正規のルートをはずれたようで、クラック沿いに行く。40m、?−。2ピッチ目、?程度のフェースと草付を頭まで。
5・6のコルへ下り、?峰クラックを井村リードで。?程度の岩を一段上がって取り付き。1ピッチ目、40m、?。リッジ右のフェースを一段上がり、ハンド〜フィストクラックを浮石テラスまで。浮石テラスは浮石注意。2ピッチ目、20m、?+。左の高度感のあるリッジをピナクルまで。下降はやや長次郎谷側をクライムダウンと10mラッペルとクライムダウンで5・6のコルへ。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(8:10)中大ルート(8:40〜11:00)剣稜会(12:00〜14:10)BC(16:30)
中大ルート
1p目:クラックから離れて左のチムニーに入る正規のルートをはずれ、ずっとクラック沿いに行く。35m ?−
2p目:フェースを少しのぼり、あとは草付を頭まで。40m ?
Aface頭からは懸垂25mをまじえて5・6のコルへ
剣稜会
1p目:広いスラブ。45m ? 2p目:スラブ。40m ?
3p目:リッジ。50m ? 4p目:リッジ。50m ?
5p目:岩場。10m ?
翌日の八ッ峰縦走のため、Dface頭まで偵察に行く。
9/6 快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
休養停滞。翌日のために源次郎尾根からのエスケープルートを偵察に行こうかと思ったが、同志社大山岳部さんから問題ないとの情報をいただいた。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(6:30)5・6のコル(7:00)八ッ峰頭(9:40〜10:10)剱岳(12:00〜12:30)BC(13:45)
八ツ峰縦走
コルからの登りでザイル1p40m。?峰からの下りで懸垂15m。?峰と八ッ峰頭のコルへ向
かうルンゼを行く。コルからザイル1p35mで頭まで。そこからはザイル出さずにピークまで。ピークから長次郎谷左股をつかいBCへ向かう。
9/7 快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(4:25)−平蔵谷出合(5:25)−源次郎尾根?峰下部岩壁中央ルンゼ登攀開始(6:15)−源次郎尾根?峰上部岩壁成城大登攀開始(8:30)−?峰(11:15-45)−?峰(12:05-20)−剱岳本峰(13:15-14:30)−BC(15:30)
勝亦リード。平蔵谷の雪渓で300mほどロープを出した。平蔵谷左岸に移り、少し戻って取り付きへ。5ピッチでF7の上まで行き、いったんロープをしまって簡単な段差とガレを成城大ルートへ。成城大は4ピッチで灌木帯へ。そこからロープをしまってハイマツと岩を登って?峰へ。
?峰からは登山口に履き替え剱岳本峰まで。?峰からの下りでダブル?ピッチのラッペルがあるが、他は歩きやすい道。山頂から岩場を下り、長次郎谷左股のガレを下ってBCまで。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(6:30)間違え富山大ルート(7:00〜8:00)魚津高ルート(8:20〜10:30)富山大ルート(11:50〜14:50)BC(16:10)
富山大ルートは実際の取り付きより左の凹角ハング下から取り付く。リードの小池が4、5m登ったところでパンプし、休み休み行くも、このまま登り続けるのは無理だと考え、取付から10m程の所にある残置ハーケンとシュリンゲを使い懸垂する。少し休憩して魚津高へ。
魚津高 1p目:凹角からカンテ上の終了点まで。30m ?+
2p目:カンテ上を行く。40m ?
3p目:リッジ〜草付。20m ?
もう一度富山大にチャレンジする。よくトポを見ると取付を間違えていたことに気付く。
富山大
1p目:小ハングを左へまく。20m ?+
2p目:左斜上したあと、もろいチムニー。正規のルートより右を登り、2,3p目をつなげる。50m ?+
3p目:左のバンドを行き、faceをのぼりリッジへ出る。35m ?+
4p目:リッジ。50m ? 5p目:リッジ。10m ?
9/8 晴れ
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(6:40)−池ノ谷乗越(7:30)−三の窓(8:00)−チンネ中央チムニー〜aバンドbクラック登攀開始(8:50)−チンネ頭(10:20-50)−池ノ谷乗越(11:05)−BC(11:35)
鹿島リード。井村の体調不良と怪しい雲行きのため、簡単なところを行く。4ピッチで。チンネからはクライムダウンで池ノ谷ガリーへ。
9/9 晴れ
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(4:15)中央ルンゼ取付(7:15)名古屋大ルート取付(11:30~12:00)?峰頭(18:00)?峰頭付近(19:00)=ビバーク
オリオンが燦然とする空の下、長次郎雪渓を下っていく。平蔵谷の雪渓にきわどいクレバスがあり慎重に通過する。中央ルンゼへは、中央ルンゼを少し超えたところで雪渓を降りて、平蔵谷左岸バンドを下って取り付く。
中央ルンゼ 1p目:F2から取り付く。40m ?
2p目:F4を左側のfaceをのぼり超える。50m ?
3p目:チムニー。50m ? 4p目:トポのF7。40m ?−
5p目:ビレー点の木から右へトラバースし草付交じりを直上。45m ?+
上部の小滝群をつめて、名古屋大ルート取付まで。
名古屋大 1p目:草付交じりのチムニーを直上した後、カンテを右へ回り込んでいく。50m ?+
2p目:草付を右へトラバースしてバンドを核心手前まで。25m ?
3p目:ハング下を左斜上しカンテに出る。正規のルートはそのカンテ沿いに登るのであったが、そこから左の凹角に入り、少しのぼる。左手にハーケンのラインがあったので、近くのリングボルトに鐙をかけて、体を振り子にして左にあるハーケンに鐙をかける。そこから、20m程上のテラスまでA1して、ブッシュ帯まで数mのぼる。すぐ上に太いハイ松があるところでザイルがいっぱいになったので、下のビレー点をのばしてもらい、ザイルを少し出してもらう。このピッチだけで3時間以上かかる。50m ?+ A1
4p目:草付交じり。50m ?〜?
5p目:チムニー〜草付で尾根上まで。40m ?
トハン終了後、?峰頭からBCと無線連絡し、安全の範囲で行動する旨を伝える。途中からラテルネをつけて行動する。?峰頭で、暗くて疲れている状態の中、行ったことのない?峰からの懸垂や?峰コルからルンゼを行くのは危険だと判断し、かつ、天気図から今晩の天気が持つことも分かっていたのでビバークすることにする。?峰頭と懸垂点の中間あたりの適当な場所で、ツェルトをはりビバークする。BCに今晩はビバークし、明日の朝に行動することを伝えて、温かいポカリを飲んで寝る。
勝亦
BC(16:50)−平蔵谷出合(17:35)−剱沢やや上流(17:45-18:15)−BC(20:15)
三木パーティが心配になって無線交信をするべく向かう。交信がとれ、BCに戻る。
井村=鹿島パーティ
BC(6:15)−チンネ左稜線取付(7:45)−チンネの頭(12:30)−BC着(13:50)
つるべで登る。11p。核心の?級は硬く、簡単で快適。
9/10 晴れ
勝亦=井村=鹿島パーティ
休養停滞。三木Pと朝無線交信。
小池=三木=井ノ上パーティ
?峰頭付近(8:45)?峰コル(9:15)BC(10:10)
暖かくなるのを待って出発する。?峰コルへ35m懸垂で降りる。?峰コルから長次郎谷へのルンゼは問題なく下れた。BCで勝亦さんたちが甘いココアで迎えてくれる。
9/11 曇りのち晴れ
勝亦=小池=井ノ上パーティ
BC(6:00)−チンネ左稜線登攀開始(7:45)−チンネ頭(12:00-20)−BC(13:10)
小池リード。計10ピッチくらい。勝亦はクライミングシューズを忘れ登山靴で。
井村=鹿島パーティ
BC(6:10)−久留米大ルート取付(6:40)−Dフェースの頭(9:40)−八ッ峰の頭(11:00)−本峰peak(12:05−30)−BC着(13:10)
Dフェースの頭から踏み跡を辿り?〜?級程度の岩場を快適に登る。?峰への登りからの下降に15m懸垂。その後も?〜?級程度の岩場があり、八ッ峰の頭まで。頭から本峰peakまでは懸垂1回。15m。
9/12 雨
BC(6:30)−室堂(11:50-13:00)
長次郎谷を下り剱沢を登って、剱沢小屋で全員揃い休憩。その後出発するが、少し遅れて出発した井村は皆の姿を見失い踏み跡を辿っていったが次第に不明瞭となり、はぐれる。とにかく稜線に出ようとして、踏み跡のようなところを登っていたところを、井村を探していた三木・小池・通りすがりのガイドさんに見つけられ合流。別山頂上方向へ向かっていたようだ。別山乗越付近では視界50、振られる風と雨。走れる夏道を室堂まで。
9/1 晴れ
黒部ダム(8:45)−内蔵助平分岐(12:15-13:00)−ハシゴ谷乗越(14:30-15:30)−真砂沢ロッジやや下流=C1(18:10)
重荷と悪路、膝痛などに苦しみ予定テン場までたどり着けずC1。焚き火もできる良いテン場。ハシゴ谷乗越から下り、剱沢渡渉手前で案内板をよく見ずに地図通りの道を行ったら橋がなくなっており引き返した。
9/2 晴れ
C1(6:05)−真砂沢ロッジ(6:35-45)−熊の岩=BC(12:30)
真砂沢ロッジから長次郎谷出合付近までは左岸の夏道を行く。E.P.をつけて長次郎谷を登る。途中谷が狭くなっているところでいったん右岸の踏み跡に上がりしばらく行って左岸に転石で渡り雪渓に戻って熊の岩BCまで。小池はアイゼン装備チョンボで遅れた。
9/3 雨のち曇りのち雷雨
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(8:45)−八ッ峰?峰Cフェース剣稜会登攀開始(9:15)−Cフェース頭(11:20-35)−BC(14:15)
朝の雨が止んでから出発。剣稜会ルートを井村リード。4ピッチでCフェース頭まで。下降は明瞭な踏み跡を左の方へ行き1ピッチラッペルした後で左へ来すぎているとわかり、1ピッチ登り返して右の方の踏み跡を下った。慎重にクライムダウンを繰り返し5・6のコルへ。BCに戻ると雨が降り出し、夕方からは激しい雷雨。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(10:10)CfaceRCCルート(10:40〜13:00)BC(14:50)
CfaceRCCルートRCC
1p目:左斜上するバンドを行く。35m ?
2p目:右へトラバースして、左にブッシュを見つつのぼる。50m ?
3p目:直上。50m ? 4p目:草付を頭まで。20m ?
下りは頭から踏み跡を行き、懸垂2p(20m+50m)で5・6のコルまで。
9/4 雨のち曇りのち雷雨
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(10:30)−八ッ峰?峰Aフェース魚津校登攀開始(11:00)−Aフェース頭(12:20-35)−5・6のコル(13:00-25)−BC(13:45)
朝の雨が止み、岩が乾いてから出発。魚津校ルートを鹿島リード。3ピッチで頭まで。頭からクライムダウンと20mラッペルとクライムダウンで5・6のコルへ。?峰クラックルートを偵察後BCまで。BCに戻るとにわか雨が降り出し、夕方からは激しい雷雨。
9/5 曇りのち快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(8:00)−八ッ峰?峰Dフェース富山大登攀開始(8:35)−Dフェース頭(11:15-35)−5・6のコル(12:00)−八ッ峰?峰Aフェース中大登攀開始(12:20)−Aフェース頭(13:45)−八ッ峰?峰クラック登攀開始(14:15)−?峰頭(16:00)−5・6のコル(16:30)−BC(17:00)
富山大ルートを鹿島リード。間違えて2・3ピッチ目は正規ルートのやや右を登った。共に?+〜?程度。Dフェース頭から5・6のコルまで下り、Aフェース中大ルートを井村リード。1ピッチ目は、クラックから離れて左のチムニーに入る正規のルートをはずれたようで、クラック沿いに行く。40m、?−。2ピッチ目、?程度のフェースと草付を頭まで。
5・6のコルへ下り、?峰クラックを井村リードで。?程度の岩を一段上がって取り付き。1ピッチ目、40m、?。リッジ右のフェースを一段上がり、ハンド〜フィストクラックを浮石テラスまで。浮石テラスは浮石注意。2ピッチ目、20m、?+。左の高度感のあるリッジをピナクルまで。下降はやや長次郎谷側をクライムダウンと10mラッペルとクライムダウンで5・6のコルへ。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(8:10)中大ルート(8:40〜11:00)剣稜会(12:00〜14:10)BC(16:30)
中大ルート
1p目:クラックから離れて左のチムニーに入る正規のルートをはずれ、ずっとクラック沿いに行く。35m ?−
2p目:フェースを少しのぼり、あとは草付を頭まで。40m ?
Aface頭からは懸垂25mをまじえて5・6のコルへ
剣稜会
1p目:広いスラブ。45m ? 2p目:スラブ。40m ?
3p目:リッジ。50m ? 4p目:リッジ。50m ?
5p目:岩場。10m ?
翌日の八ッ峰縦走のため、Dface頭まで偵察に行く。
9/6 快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
休養停滞。翌日のために源次郎尾根からのエスケープルートを偵察に行こうかと思ったが、同志社大山岳部さんから問題ないとの情報をいただいた。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(6:30)5・6のコル(7:00)八ッ峰頭(9:40〜10:10)剱岳(12:00〜12:30)BC(13:45)
八ツ峰縦走
コルからの登りでザイル1p40m。?峰からの下りで懸垂15m。?峰と八ッ峰頭のコルへ向
かうルンゼを行く。コルからザイル1p35mで頭まで。そこからはザイル出さずにピークまで。ピークから長次郎谷左股をつかいBCへ向かう。
9/7 快晴
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(4:25)−平蔵谷出合(5:25)−源次郎尾根?峰下部岩壁中央ルンゼ登攀開始(6:15)−源次郎尾根?峰上部岩壁成城大登攀開始(8:30)−?峰(11:15-45)−?峰(12:05-20)−剱岳本峰(13:15-14:30)−BC(15:30)
勝亦リード。平蔵谷の雪渓で300mほどロープを出した。平蔵谷左岸に移り、少し戻って取り付きへ。5ピッチでF7の上まで行き、いったんロープをしまって簡単な段差とガレを成城大ルートへ。成城大は4ピッチで灌木帯へ。そこからロープをしまってハイマツと岩を登って?峰へ。
?峰からは登山口に履き替え剱岳本峰まで。?峰からの下りでダブル?ピッチのラッペルがあるが、他は歩きやすい道。山頂から岩場を下り、長次郎谷左股のガレを下ってBCまで。
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(6:30)間違え富山大ルート(7:00〜8:00)魚津高ルート(8:20〜10:30)富山大ルート(11:50〜14:50)BC(16:10)
富山大ルートは実際の取り付きより左の凹角ハング下から取り付く。リードの小池が4、5m登ったところでパンプし、休み休み行くも、このまま登り続けるのは無理だと考え、取付から10m程の所にある残置ハーケンとシュリンゲを使い懸垂する。少し休憩して魚津高へ。
魚津高 1p目:凹角からカンテ上の終了点まで。30m ?+
2p目:カンテ上を行く。40m ?
3p目:リッジ〜草付。20m ?
もう一度富山大にチャレンジする。よくトポを見ると取付を間違えていたことに気付く。
富山大
1p目:小ハングを左へまく。20m ?+
2p目:左斜上したあと、もろいチムニー。正規のルートより右を登り、2,3p目をつなげる。50m ?+
3p目:左のバンドを行き、faceをのぼりリッジへ出る。35m ?+
4p目:リッジ。50m ? 5p目:リッジ。10m ?
9/8 晴れ
勝亦=井村=鹿島パーティ
BC(6:40)−池ノ谷乗越(7:30)−三の窓(8:00)−チンネ中央チムニー〜aバンドbクラック登攀開始(8:50)−チンネ頭(10:20-50)−池ノ谷乗越(11:05)−BC(11:35)
鹿島リード。井村の体調不良と怪しい雲行きのため、簡単なところを行く。4ピッチで。チンネからはクライムダウンで池ノ谷ガリーへ。
9/9 晴れ
小池=三木=井ノ上パーティ
BC(4:15)中央ルンゼ取付(7:15)名古屋大ルート取付(11:30~12:00)?峰頭(18:00)?峰頭付近(19:00)=ビバーク
オリオンが燦然とする空の下、長次郎雪渓を下っていく。平蔵谷の雪渓にきわどいクレバスがあり慎重に通過する。中央ルンゼへは、中央ルンゼを少し超えたところで雪渓を降りて、平蔵谷左岸バンドを下って取り付く。
中央ルンゼ 1p目:F2から取り付く。40m ?
2p目:F4を左側のfaceをのぼり超える。50m ?
3p目:チムニー。50m ? 4p目:トポのF7。40m ?−
5p目:ビレー点の木から右へトラバースし草付交じりを直上。45m ?+
上部の小滝群をつめて、名古屋大ルート取付まで。
名古屋大 1p目:草付交じりのチムニーを直上した後、カンテを右へ回り込んでいく。50m ?+
2p目:草付を右へトラバースしてバンドを核心手前まで。25m ?
3p目:ハング下を左斜上しカンテに出る。正規のルートはそのカンテ沿いに登るのであったが、そこから左の凹角に入り、少しのぼる。左手にハーケンのラインがあったので、近くのリングボルトに鐙をかけて、体を振り子にして左にあるハーケンに鐙をかける。そこから、20m程上のテラスまでA1して、ブッシュ帯まで数mのぼる。すぐ上に太いハイ松があるところでザイルがいっぱいになったので、下のビレー点をのばしてもらい、ザイルを少し出してもらう。このピッチだけで3時間以上かかる。50m ?+ A1
4p目:草付交じり。50m ?〜?
5p目:チムニー〜草付で尾根上まで。40m ?
トハン終了後、?峰頭からBCと無線連絡し、安全の範囲で行動する旨を伝える。途中からラテルネをつけて行動する。?峰頭で、暗くて疲れている状態の中、行ったことのない?峰からの懸垂や?峰コルからルンゼを行くのは危険だと判断し、かつ、天気図から今晩の天気が持つことも分かっていたのでビバークすることにする。?峰頭と懸垂点の中間あたりの適当な場所で、ツェルトをはりビバークする。BCに今晩はビバークし、明日の朝に行動することを伝えて、温かいポカリを飲んで寝る。
勝亦
BC(16:50)−平蔵谷出合(17:35)−剱沢やや上流(17:45-18:15)−BC(20:15)
三木パーティが心配になって無線交信をするべく向かう。交信がとれ、BCに戻る。
井村=鹿島パーティ
BC(6:15)−チンネ左稜線取付(7:45)−チンネの頭(12:30)−BC着(13:50)
つるべで登る。11p。核心の?級は硬く、簡単で快適。
9/10 晴れ
勝亦=井村=鹿島パーティ
休養停滞。三木Pと朝無線交信。
小池=三木=井ノ上パーティ
?峰頭付近(8:45)?峰コル(9:15)BC(10:10)
暖かくなるのを待って出発する。?峰コルへ35m懸垂で降りる。?峰コルから長次郎谷へのルンゼは問題なく下れた。BCで勝亦さんたちが甘いココアで迎えてくれる。
9/11 曇りのち晴れ
勝亦=小池=井ノ上パーティ
BC(6:00)−チンネ左稜線登攀開始(7:45)−チンネ頭(12:00-20)−BC(13:10)
小池リード。計10ピッチくらい。勝亦はクライミングシューズを忘れ登山靴で。
井村=鹿島パーティ
BC(6:10)−久留米大ルート取付(6:40)−Dフェースの頭(9:40)−八ッ峰の頭(11:00)−本峰peak(12:05−30)−BC着(13:10)
Dフェースの頭から踏み跡を辿り?〜?級程度の岩場を快適に登る。?峰への登りからの下降に15m懸垂。その後も?〜?級程度の岩場があり、八ッ峰の頭まで。頭から本峰peakまでは懸垂1回。15m。
9/12 雨
BC(6:30)−室堂(11:50-13:00)
長次郎谷を下り剱沢を登って、剱沢小屋で全員揃い休憩。その後出発するが、少し遅れて出発した井村は皆の姿を見失い踏み跡を辿っていったが次第に不明瞭となり、はぐれる。とにかく稜線に出ようとして、踏み跡のようなところを登っていたところを、井村を探していた三木・小池・通りすがりのガイドさんに見つけられ合流。別山頂上方向へ向かっていたようだ。別山乗越付近では視界50、振られる風と雨。走れる夏道を室堂まで。
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年10月15日 (木)
【年月日】2009年8月19−26日(7−1)
【メンバー】L田中省(3 AL平塚(6 M岡戸 木城(1
【ルート】カウンナイ川〜トムラウシ〜ワセダ沢〜地獄谷〜五色沢〜五色岳〜ヌタプカンベツ川〜大石狩沢〜石狩岳〜岩間温泉〜音更川〜ニペソツ〜十勝三股
【メンバー】L田中省(3 AL平塚(6 M岡戸 木城(1
【ルート】カウンナイ川〜トムラウシ〜ワセダ沢〜地獄谷〜五色沢〜五色岳〜ヌタプカンベツ川〜大石狩沢〜石狩岳〜岩間温泉〜音更川〜ニペソツ〜十勝三股
<天気>
全体を通して天気が悪かった。特に前半は小雨〜雨の毎日で沢は常に若干増水気味であった。後半は曇りがちながら晴れることもあったが、ピークでは常にガスに捲かれた。
<時間とルート>
1日目 ポンカウンナイ出合(5:00)−Co980二股(10:30−50)−Co1320二股上(14::00)=C1
小雨。前日ポンカウンナイ出合でC0して入山。カウンナイ川下部の函は右岸捲く。Co1120の2つのFは1つ目左岸を捲き、2つ目は右岸を登る。Co1320オーバーハングFは右岸のFixロープをつかんで登る。M1人ザック吊り上げ。Co1340二股のFは中間尾根の捲き道を使い捲く。捲き途中にある、雨が降っていなければ快調そうなテン場で雨の中C1。増水に耐えられる。
2日目 C1(4:40)−天沼南コル(7:00)−北沼(8:00)−トムラウシAt(9:00)−地獄谷Co1080(15:00) =C22日目 C1(4:40)−天沼南コル(7:00)−北沼(8:00)−トムラウシAt(9:00)−地獄谷Co1080(15:00) =C2
小雨。天沼南コルの夏道まで上がり北沼へ。稜線上はガスガス。北沼にザックデポして水と食料もってトムラAt。ピークからはなにも見えず。北沼から東に行きワセダ沢を下る。上部の急な雪渓は横のガレジャリを行く。その後地図上の水線まで雪渓が断続的に続くが全て横をいけた。Co1400から小滝が続くがcdや捲き道で対処。下るに従い少し増水していた。地獄谷右岸の高台でC2。増水に耐えられ雨が降っても快調なテン場。
ワセダ沢Co1400の段差の連続
3日目 C2=C3
雨時々晴れ。発達する低気圧が北海道を通過するためStay。前日夜に温暖前線が通過し沢は濁流と化していた。テント内は地熱で暑く、Mの持ってきた肉類が次々と腐る。Lは21歳の初日を山の中で迎える。
4日目 C3(5:00)−五色岳(10:30)−忠別石室(12:00)=C4
雨時々曇り。寒冷前線はそれほど雨を降らせなかったため沢は1日で減水していた。五色沢はCo1120に10mのF、右岸草付を捲いてab10mで沢に戻る。Co1500付近の沢の最上部の岩の急登でM木城が足を踏み外し滑落。幸いたいした怪我はなかった。ルートを変えて隣の急なガレを行く。Co1600を過ぎると湿地帯になり五色沼まで水の流れをたどる。途中からシカ道となり夏道にあがり五色岳ピークまで。ピークからはかろうじて下の方が見えたが基本ガスガス。午前中の強めの雨と今後も降りそうであることからヌタプカンベツ川の増水への懸念、また悪天の中でのMの消耗と時間のかかり具合を考え、計画にはないが忠別石室に泊まることにした。夜、北海道上空に寒気が入る。と、ALが完全に腐った肉をおもむろにガスで調理し始めた。あまりの臭いに耐えかねた二階の登山者が窓を開ける音が聞こえ、途端隙間風が吹き込み、シュラフを持たないLは震える夜をすごした。
5日目 C4(5:30)−ヌタプカンベツ川林道終点(10:30)−大石狩沢出合林道上(12:00)=C5
雨時々晴れ。ヌタプカンベツ川を下る。Co1500からCo1350までFや小F、段差がいくつかあり、降りられないものは捲いた。この沢も少し増水していて歩きにくい。下部はだるい河原歩き。林道終点は地図上川の字の先あたりまで延びていた。
6日目C5(5:20)−石狩岳(9:30−10:00)−シュナイダー登山口(12:00)岩間温泉(13:00)=C6
曇り時々晴れ。大石狩沢はぬめった沢。Co1440の7mのFは右岸捲く。Co1600から雪渓が出てくるが左岸の雪渓横を行く。Co1700の二股を左に入り沢をつめて夏道まで。あとは石狩岳ピークまで。ピー缶の岡戸から例によって缶詰が出る。ピークからは時折大雪の山並みが垣間見えたが、まあガスガス。これで3つ目とぼやいてシュナイダー尾根を下る。林道をあるいて岩間温泉まで。途中渡渉1回。
7日目 C6(4:55)−天狗のコル(11:00−12:00)ニペソツ(13:45-14:00)−天狗のコル(15:30)=C7 晴れ。音更川は何もなく、シカ道豊富で倒木の多いブタ沢。途中ALが猿の腰掛けを拾った。Mの突き上げにより持ち帰ることに。ALは高値で売れたら猿の腰掛けコンパをやるなどと話している。下部はシカ道を使いとばして行く。Co1190が三股になっていて左を行く。Co1450二股を右に行きCo1520二股を左に行く。その後全て左を行き少し藪をこぐとちょうど夏道上のテン場のような開けたところに出た。テント設営後、ニペAt。ピークだけガスガスで展望なし。大雪の山は非情だ。いやLの人徳の不足ゆえか・・・。
8日目 C7(5:40)−登山口(6:45)−十勝三股
晴れ。夏道を下り登山口まで。林道を歩いていると途中で後ろからきた車が十勝三股まで乗せてくれた。各々ヒッチで帯広まで行きはげ天へ。
<パーティ>1年班夏メイン大雪 貫徹!
全体を通して天気が悪かった。特に前半は小雨〜雨の毎日で沢は常に若干増水気味であった。後半は曇りがちながら晴れることもあったが、ピークでは常にガスに捲かれた。
<時間とルート>
1日目 ポンカウンナイ出合(5:00)−Co980二股(10:30−50)−Co1320二股上(14::00)=C1
小雨。前日ポンカウンナイ出合でC0して入山。カウンナイ川下部の函は右岸捲く。Co1120の2つのFは1つ目左岸を捲き、2つ目は右岸を登る。Co1320オーバーハングFは右岸のFixロープをつかんで登る。M1人ザック吊り上げ。Co1340二股のFは中間尾根の捲き道を使い捲く。捲き途中にある、雨が降っていなければ快調そうなテン場で雨の中C1。増水に耐えられる。
2日目 C1(4:40)−天沼南コル(7:00)−北沼(8:00)−トムラウシAt(9:00)−地獄谷Co1080(15:00) =C22日目 C1(4:40)−天沼南コル(7:00)−北沼(8:00)−トムラウシAt(9:00)−地獄谷Co1080(15:00) =C2
小雨。天沼南コルの夏道まで上がり北沼へ。稜線上はガスガス。北沼にザックデポして水と食料もってトムラAt。ピークからはなにも見えず。北沼から東に行きワセダ沢を下る。上部の急な雪渓は横のガレジャリを行く。その後地図上の水線まで雪渓が断続的に続くが全て横をいけた。Co1400から小滝が続くがcdや捲き道で対処。下るに従い少し増水していた。地獄谷右岸の高台でC2。増水に耐えられ雨が降っても快調なテン場。
ワセダ沢Co1400の段差の連続
3日目 C2=C3
雨時々晴れ。発達する低気圧が北海道を通過するためStay。前日夜に温暖前線が通過し沢は濁流と化していた。テント内は地熱で暑く、Mの持ってきた肉類が次々と腐る。Lは21歳の初日を山の中で迎える。
4日目 C3(5:00)−五色岳(10:30)−忠別石室(12:00)=C4
雨時々曇り。寒冷前線はそれほど雨を降らせなかったため沢は1日で減水していた。五色沢はCo1120に10mのF、右岸草付を捲いてab10mで沢に戻る。Co1500付近の沢の最上部の岩の急登でM木城が足を踏み外し滑落。幸いたいした怪我はなかった。ルートを変えて隣の急なガレを行く。Co1600を過ぎると湿地帯になり五色沼まで水の流れをたどる。途中からシカ道となり夏道にあがり五色岳ピークまで。ピークからはかろうじて下の方が見えたが基本ガスガス。午前中の強めの雨と今後も降りそうであることからヌタプカンベツ川の増水への懸念、また悪天の中でのMの消耗と時間のかかり具合を考え、計画にはないが忠別石室に泊まることにした。夜、北海道上空に寒気が入る。と、ALが完全に腐った肉をおもむろにガスで調理し始めた。あまりの臭いに耐えかねた二階の登山者が窓を開ける音が聞こえ、途端隙間風が吹き込み、シュラフを持たないLは震える夜をすごした。
5日目 C4(5:30)−ヌタプカンベツ川林道終点(10:30)−大石狩沢出合林道上(12:00)=C5
雨時々晴れ。ヌタプカンベツ川を下る。Co1500からCo1350までFや小F、段差がいくつかあり、降りられないものは捲いた。この沢も少し増水していて歩きにくい。下部はだるい河原歩き。林道終点は地図上川の字の先あたりまで延びていた。
6日目C5(5:20)−石狩岳(9:30−10:00)−シュナイダー登山口(12:00)岩間温泉(13:00)=C6
曇り時々晴れ。大石狩沢はぬめった沢。Co1440の7mのFは右岸捲く。Co1600から雪渓が出てくるが左岸の雪渓横を行く。Co1700の二股を左に入り沢をつめて夏道まで。あとは石狩岳ピークまで。ピー缶の岡戸から例によって缶詰が出る。ピークからは時折大雪の山並みが垣間見えたが、まあガスガス。これで3つ目とぼやいてシュナイダー尾根を下る。林道をあるいて岩間温泉まで。途中渡渉1回。
7日目 C6(4:55)−天狗のコル(11:00−12:00)ニペソツ(13:45-14:00)−天狗のコル(15:30)=C7 晴れ。音更川は何もなく、シカ道豊富で倒木の多いブタ沢。途中ALが猿の腰掛けを拾った。Mの突き上げにより持ち帰ることに。ALは高値で売れたら猿の腰掛けコンパをやるなどと話している。下部はシカ道を使いとばして行く。Co1190が三股になっていて左を行く。Co1450二股を右に行きCo1520二股を左に行く。その後全て左を行き少し藪をこぐとちょうど夏道上のテン場のような開けたところに出た。テント設営後、ニペAt。ピークだけガスガスで展望なし。大雪の山は非情だ。いやLの人徳の不足ゆえか・・・。
8日目 C7(5:40)−登山口(6:45)−十勝三股
晴れ。夏道を下り登山口まで。林道を歩いていると途中で後ろからきた車が十勝三股まで乗せてくれた。各々ヒッチで帯広まで行きはげ天へ。
<パーティ>1年班夏メイン大雪 貫徹!
- コメント (0)
現役の報告・ 2009年8月20日 (木)
【年月日】2009年8月5日〜8日(4-0)
【ルート】サッシビチャリ川1839峰南面右股直登沢〜コイカク夏道尾根esc.
【メンバー】L:田中宏(4 AL:小池(3 M:鹿島(2
Co1040付近多段滑滝と反り返り気味の雪渓
【ルート】サッシビチャリ川1839峰南面右股直登沢〜コイカク夏道尾根esc.
【メンバー】L:田中宏(4 AL:小池(3 M:鹿島(2
Co1040付近多段滑滝と反り返り気味の雪渓
<時間とルート>
1日目 サッシビチャリ川(9:00)西沢出合(11:00〜12:00)1839峰直登沢出合(12:30)=C1
晴れわたる中、サッシビチャリ川左岸の林道を歩く。林道を詰めて入渓するとすぐに函。中を泳いで行き、最後の段差は右岸を捲く。泳いでいる時にALは立て続けに3度も地図を流した挙句、無くしていた。河原を少し歩くとまた函。水量が多そうだったため右岸捲き。途中西沢出合でLのザックと10日分の食料をデポし、1839峰南面直登沢出合まで。Lは乗越して帰ってくるまでAt.装備。早く着いたので、行けるところまでLとALで偵察に行く。4m釜持段差でシュリンゲfix、つるりとしたぬめった7mは左岸軍手でクリーニングしつつ、フリクション利かせて登り、お助け紐をfixして帰る。後は入山祝い。月の明るい夜。
39南面前日夜。明るい満月と焚火
2日目 直登沢出合(5:15)Co1040多段大ナメ滝上(8:00)Co1440二股(13:00)前衛峰最低コル(14:45)1839峰(15:15)=C2
快晴。Co640付近左岸からの支沢の流れ込みとガレルンゼを見ると岩盤質の段差が連続する。逆噴射の段差や胸まで浸かる函があったりして楽しい。左股沢を過ぎると10m位の滑滝。先に寒い函と段差があることがわかっているので、右岸草付からまとめて捲く。お助け紐fixの滝上、ハング釜持段差は右岸から小さく捲き、バランスを強いられるc.d。いくつか段差を越すと雪渓。上を行くが降口悪く、バイルでステップ切って左岸岩と雪渓の脇を走る。崩壊したグズグズの雪渓を越えるとCo800三股のような所となって、右の本流には15mハング。右岸ルンゼ使って乗越す。
ニセヤオロ南西面直登沢との出合から長い雪渓が地図上Co1040二股になっている所まで。Co1040付近、本流からは大きな岩壁を滝が二条となって注いできていた。手前のほうの滝は多段の滑滝で直登可能、奥の滝は傾斜が強そうだった。2つの滝に挟まれた中央には広い岩壁が広がり、こちらも登れそう。雪渓は滝の2つの落口で崩壊していて、中央岩壁の所は残っているが、中央が陥没気味、クラックが走っていて崩れそうで不気味。雪渓のどん詰まりからは降りることができず、少し下より右岸を走る傾斜の緩い、長いバンドに乗る。
バンドからの降口に悩むが、ガバを使って立った岩壁をtrv.。お助け紐を引っ張っていって、途中支点を作り、ザックはこれを使って振り子trv.のようにして崩れた雪渓の上に下ろす。空身で一人ずつtrv.して、そこからc.dし、ザックを回収して崩れた雪渓の上を対岸まで走って多段ナメ滝の下へ。この通過は、上に中央岩壁に架かったクラックの走る雪渓を上に望みながらのもので、気持ち悪い。滑滝は快調に登る。上の屈曲先も合わせて10段位の滑滝が奥のほうの滝の落口まであった。
Co1140二股は上部狭い滑滝。上部のチムニー登りでMが足を滑らせてスリップ。途中の段差で止まり、約4mの滑落。残置使ってLがa.bし、駆けつけると幸い捻挫で済んだ。様子を聞いてみると、今までにない腫れだが、なんとか行けそうということであったので、LがMのザックを背負い、登ることにする。この滝を抜けたすぐ上にもチムニー登りを強いられる段差。ALが先行してお助け紐fix。少し行くと山谷の写真の滝で、上部はつるつる。右岸岩壁登って小さく捲くことにする。1p目、ザイル引っ張りお助けでピン取りながら岩壁登れそうなところを斜上するが細かい。細い潅木でザイルfixし、お助け紐でザック釣り上げ。M登攀中にお助け紐引っ張って2p目、岩に乗った草付をだまして登り、岩にハーケンを打ってそこから斜めにc.d。抜けるとCo1280二股、地図上は三股のようになっているが、最右股はほぼ水無し。最左股は5m垂壁、中股登って落石と土の乗った緩いところをtrv.して落ち口まで。悪いのでMは確保して垂壁をダイレクトに直上させると、途中残置があったそうだ。上は滑滝、スケールは上まで合わせると30m位。上が微妙で紐垂らす。その上も滑滝続くが、岩の層が斜めに走っていて、ホールドスタンスはほとんど外傾して細かく全て微妙、山谷の記述が頷けた。スケールもあるので、計3回紐を垂らし、ザックつり上げなども交える。水量は少ないのだが何故か深く釜を持つ滑り台のような滝を上部全身のフリクション使ってガッツで抜けると、相変わらず登り難い滑滝が続くが、核心は抜けたようで息を切らせながら登っていく。Co1440は水量は少ないが、広い草付が見えたので右に、その上も右に行くと、急な草付となりほぼ藪こぎなく前衛峰とのコルへ出た。空身でピークat.するが、結局荷物を取りに戻ることとなる。薪とポールをかき集め、ピークでC2。夕方にはブロッケン現象が見られ、夕焼け、満月の美しい夜。
遠く雲に浮かぶカムエク、幌尻を望む
3日目 C2(7:00)ヤオロマップ岳(10:30)コイカクシュ札内岳(14:00)コイカク沢河原(16:15)=C3
晴れ。Mの足の様子からサッシビチャリ川に下るのを諦め、計画にはないが携帯で下山連絡者に事情を伝えてコイカク夏尾根を下ることにする。出発直前に単独登山者が来て、ヤオロを10分下ると水が流れているという情報を教えてもらう。重荷と暑さに苦しみながらだるい道をヤオロまで。ヤオロからはL、Mがコイカクに向かい、ALは水を汲みに下まで行ってから向かうことに。だるい道をヒラヒラになりながらコイカク沢まで。ナナシ沢の奥二股までに雪渓が残り、39北面にもかなり下のほうから長い雪渓が架かっているのが見えた。沢を少し行ったところでC3。なんとALとMのザックからはパー食が出た。
4日目 C3(6:15)コイカク登山口(8:30)
沢を下って登山口へ。
<パーティー>
沢メイン2年班敗退。
1日目 サッシビチャリ川(9:00)西沢出合(11:00〜12:00)1839峰直登沢出合(12:30)=C1
晴れわたる中、サッシビチャリ川左岸の林道を歩く。林道を詰めて入渓するとすぐに函。中を泳いで行き、最後の段差は右岸を捲く。泳いでいる時にALは立て続けに3度も地図を流した挙句、無くしていた。河原を少し歩くとまた函。水量が多そうだったため右岸捲き。途中西沢出合でLのザックと10日分の食料をデポし、1839峰南面直登沢出合まで。Lは乗越して帰ってくるまでAt.装備。早く着いたので、行けるところまでLとALで偵察に行く。4m釜持段差でシュリンゲfix、つるりとしたぬめった7mは左岸軍手でクリーニングしつつ、フリクション利かせて登り、お助け紐をfixして帰る。後は入山祝い。月の明るい夜。
39南面前日夜。明るい満月と焚火
2日目 直登沢出合(5:15)Co1040多段大ナメ滝上(8:00)Co1440二股(13:00)前衛峰最低コル(14:45)1839峰(15:15)=C2
快晴。Co640付近左岸からの支沢の流れ込みとガレルンゼを見ると岩盤質の段差が連続する。逆噴射の段差や胸まで浸かる函があったりして楽しい。左股沢を過ぎると10m位の滑滝。先に寒い函と段差があることがわかっているので、右岸草付からまとめて捲く。お助け紐fixの滝上、ハング釜持段差は右岸から小さく捲き、バランスを強いられるc.d。いくつか段差を越すと雪渓。上を行くが降口悪く、バイルでステップ切って左岸岩と雪渓の脇を走る。崩壊したグズグズの雪渓を越えるとCo800三股のような所となって、右の本流には15mハング。右岸ルンゼ使って乗越す。
ニセヤオロ南西面直登沢との出合から長い雪渓が地図上Co1040二股になっている所まで。Co1040付近、本流からは大きな岩壁を滝が二条となって注いできていた。手前のほうの滝は多段の滑滝で直登可能、奥の滝は傾斜が強そうだった。2つの滝に挟まれた中央には広い岩壁が広がり、こちらも登れそう。雪渓は滝の2つの落口で崩壊していて、中央岩壁の所は残っているが、中央が陥没気味、クラックが走っていて崩れそうで不気味。雪渓のどん詰まりからは降りることができず、少し下より右岸を走る傾斜の緩い、長いバンドに乗る。
バンドからの降口に悩むが、ガバを使って立った岩壁をtrv.。お助け紐を引っ張っていって、途中支点を作り、ザックはこれを使って振り子trv.のようにして崩れた雪渓の上に下ろす。空身で一人ずつtrv.して、そこからc.dし、ザックを回収して崩れた雪渓の上を対岸まで走って多段ナメ滝の下へ。この通過は、上に中央岩壁に架かったクラックの走る雪渓を上に望みながらのもので、気持ち悪い。滑滝は快調に登る。上の屈曲先も合わせて10段位の滑滝が奥のほうの滝の落口まであった。
Co1140二股は上部狭い滑滝。上部のチムニー登りでMが足を滑らせてスリップ。途中の段差で止まり、約4mの滑落。残置使ってLがa.bし、駆けつけると幸い捻挫で済んだ。様子を聞いてみると、今までにない腫れだが、なんとか行けそうということであったので、LがMのザックを背負い、登ることにする。この滝を抜けたすぐ上にもチムニー登りを強いられる段差。ALが先行してお助け紐fix。少し行くと山谷の写真の滝で、上部はつるつる。右岸岩壁登って小さく捲くことにする。1p目、ザイル引っ張りお助けでピン取りながら岩壁登れそうなところを斜上するが細かい。細い潅木でザイルfixし、お助け紐でザック釣り上げ。M登攀中にお助け紐引っ張って2p目、岩に乗った草付をだまして登り、岩にハーケンを打ってそこから斜めにc.d。抜けるとCo1280二股、地図上は三股のようになっているが、最右股はほぼ水無し。最左股は5m垂壁、中股登って落石と土の乗った緩いところをtrv.して落ち口まで。悪いのでMは確保して垂壁をダイレクトに直上させると、途中残置があったそうだ。上は滑滝、スケールは上まで合わせると30m位。上が微妙で紐垂らす。その上も滑滝続くが、岩の層が斜めに走っていて、ホールドスタンスはほとんど外傾して細かく全て微妙、山谷の記述が頷けた。スケールもあるので、計3回紐を垂らし、ザックつり上げなども交える。水量は少ないのだが何故か深く釜を持つ滑り台のような滝を上部全身のフリクション使ってガッツで抜けると、相変わらず登り難い滑滝が続くが、核心は抜けたようで息を切らせながら登っていく。Co1440は水量は少ないが、広い草付が見えたので右に、その上も右に行くと、急な草付となりほぼ藪こぎなく前衛峰とのコルへ出た。空身でピークat.するが、結局荷物を取りに戻ることとなる。薪とポールをかき集め、ピークでC2。夕方にはブロッケン現象が見られ、夕焼け、満月の美しい夜。
遠く雲に浮かぶカムエク、幌尻を望む
3日目 C2(7:00)ヤオロマップ岳(10:30)コイカクシュ札内岳(14:00)コイカク沢河原(16:15)=C3
晴れ。Mの足の様子からサッシビチャリ川に下るのを諦め、計画にはないが携帯で下山連絡者に事情を伝えてコイカク夏尾根を下ることにする。出発直前に単独登山者が来て、ヤオロを10分下ると水が流れているという情報を教えてもらう。重荷と暑さに苦しみながらだるい道をヤオロまで。ヤオロからはL、Mがコイカクに向かい、ALは水を汲みに下まで行ってから向かうことに。だるい道をヒラヒラになりながらコイカク沢まで。ナナシ沢の奥二股までに雪渓が残り、39北面にもかなり下のほうから長い雪渓が架かっているのが見えた。沢を少し行ったところでC3。なんとALとMのザックからはパー食が出た。
4日目 C3(6:15)コイカク登山口(8:30)
沢を下って登山口へ。
<パーティー>
沢メイン2年班敗退。
- コメント (0)
OBの山行記録・ 2009年8月18日 (火)
中ノ川の一番右奥、ペテガリの東肩に突き上げる沢が中ノ川右股。おなじみ下流部の美しい淵と函、中流部の風格ある両岸の高い壁と小難しい連瀑帯、上流部の大滝と雪渓の難関コンビネーション。ピークにこそ上がらないが中ノ川をフルコースでいただく満腹ルートだ。「23南面、ソエマツ南西面よりもよほどエグい」という印象。予想以上の極悪沢だった。とてもシゴかれ、大変満足。100m大滝やゲジゲジ沢の展望抜群の新下降尾根(サイトー尾根と命名)も発見した。
【メンバ】米山悟(1984入部)、齋藤清克(1987入部)、田中宏バイエルン(2006入部)
【日 程】2009.8.14-16
【タイム】
8月14日晴れ
札幌(6:00)→中ノ川林道車の終点(Co250北からの支沢の橋)(11:00)→徒歩で入渓・882のほぼ南Co330(13:00)→Co430十字峡(16:00)→Co450留取岳南面沢出会いすぐ先C1
8月15日晴れ
C1(5:00)→上二股・565(6:40)→核心抜けたCo1350C2(19:10)
8月16日晴れ
C2(05:50)→稜線(06:50)→1573m峰(ペテガリ岳東肩)(7:00-15)→新下降尾根頭Co1500(08:00)→尾根末端(11:15)→C1(14:00-20)→入渓点(17:00)→いろいろあって車デポ到着(20:40)
【メンバ】米山悟(1984入部)、齋藤清克(1987入部)、田中宏バイエルン(2006入部)
【日 程】2009.8.14-16
【タイム】
8月14日晴れ
札幌(6:00)→中ノ川林道車の終点(Co250北からの支沢の橋)(11:00)→徒歩で入渓・882のほぼ南Co330(13:00)→Co430十字峡(16:00)→Co450留取岳南面沢出会いすぐ先C1
8月15日晴れ
C1(5:00)→上二股・565(6:40)→核心抜けたCo1350C2(19:10)
8月16日晴れ
C2(05:50)→稜線(06:50)→1573m峰(ペテガリ岳東肩)(7:00-15)→新下降尾根頭Co1500(08:00)→尾根末端(11:15)→C1(14:00-20)→入渓点(17:00)→いろいろあって車デポ到着(20:40)
8/14
中ノ川は広くて深い淵泳ぎから。天気も良いし水面すれすれ目線から日高の高い尾根を見上げてヒラ泳ぎ。十字峡より先に天場を進めるが、大して進む前に魅力的な天場に出会ってしまい、泊まる事に。巨木の流木があり、星を眺めてゴロ寝。すごい流れ星を見た。光る長い棒みたいな。今年も山でペルセウス座流星群を見られる。
8/15
歩いてすぐ、泳ぎの淵5,6本。体脂肪率の低いバイエルンはこれで一挙に震えあがってぶるぶるちゃんになってしまい一人カッパを着る。泳ぎの沢には多少の皮下脂肪が要る。中ノ岳北東面沢との二股を過ぎると豪華なスライダー釜着き滝があり、その先の2条10mの滝で左岸を初ザイルを出す。ここは帰りに懸垂した。
第一の核心部は・681(げじげじマーク支沢との二股)の少し下、10m冷水を泳いだ末の立ち泳ぎでチョックストーンの挟まったプール付き4m段差が越えられない。左岸の壁を登って巻いて懸垂。古い残地ボルトあり。
Co730二股に左岸から合流する100mの大滝がすごい。日高で一、二の滝ではなかろうか。翌日下降尾根上から見たらこの上にもさらにもう一本同じ規模のが見えた。3年前、ヌピナイで会った青島、成瀬さんがここに向かったという話だったが、これか〜。
このあたりから大小さまざま猪口才な滝が連瀑する。その中で15m滝右岸水ぎわをゆくのが第二の核心、上部で左岸に飛び移ったらどうかと登り始めたが、齋藤はそのまま激流ステップを踏んで右岸を前進した。家に帰って日本百名谷を見ると、ここが「死のジャンプ」とある滝の様だ。(日本百名谷・1972.7.20小樽商科大山岳部魚住幸男氏)
Co760屈曲部あたりから第三の核心、雪渓と連瀑帯が始まる。雪渓は安定しているが切れ目には絶悪な滝があり降り口が無く、ほとんど側壁にザイルで登って巻いて降りる。側壁に登路が無く、泥壁をザイルでトラバースして懸垂というのもあり。ひとつ数百mの雪渓を4つ、そんなふうにこなし、間の滝をばんばん登っていくうち、時計の針がぐるぐる回っていく。
Co1000付近を超えると谷が極端に狭く幅2mくらいになり、あいかわらず滝だらけ。その廊下の奥の10m滝が第四の核心部。左岸バンドをへつってカンテをまたぎ、あっち側の傾斜ある壁に打ったハーケンからシュリンゲで鐙を垂らして上に抜け、そのまま左へトラバース。周囲に巻きの選択肢は無い。
このあと30m滝を右岸から巻いて最後の数百mの大雪渓に乗り、行き止まりに午後6時に見上げるのが30,20,40mの傾斜の強い連瀑、第五の核心。結構難しく、トップはザック吊り上げ。もう、日が暮れちゃっているんですけど、雪の上では泊まりたくないので泣きながら登る。チムニー多く、背中も脇腹もこの時間になってびしょぬれになった。ラテルネを出して、完全に闇になった7時過ぎ、滝を抜け傾斜30℃のガレ場の中に天場を築く。奇跡的に良い薪が多少あり、水もちょろちょろ流れている。ガレ岩を整地して三人の寝床を作り、火をおこして、麻婆豆腐雑炊を作る。炎で背中もお尻も乾いていく。幸せだ。膝も指先もぼろぼろだ。大変な一日だった。
8/16
天場の上にはもう稜線が見えていた。勇んで最後の濡れた草付き涸れ滝に取りついたが、意外に上部は傾斜があり、20mほどザイルを出す。藪こぎは多少で稜線に出た。ペテガリ、中ノ岳、久し振り。1573m峰までハイ松の海を進んで登頂。ペテガリまでは結構ある。ここもなかなか良いピークじゃないですか。誰かが作った看板で、「キヌプリ」と書いたのがある。キムクシュは雲海の中。始め、こちらに下る計画だったが、雪渓が多そうだし、やはり三日では無理。
下降尾根は従来、主稜線を1469まで藪をこいで南東へというのが定番だが、右岸を見ながら来た結果、藪こぎ半分でCo1500から東に落ちる顕著な尾根を新下降尾根にする事にした。結果、旧尾根に比べ尾根が狭くて顕著でわかりやすく、稜線の藪こぎも半分になったのでこれは大変お勧めルート。しかも右のげじげじ沢の凄い形相や、100m滝沢の全貌が両方見物できる。尾根末端で極端に細くなるが、・681の尾根末端までブッシュが切れずに続く。この下流は二条の滝で懸垂する以外はすべてプール飛び込みで下降できる。
C1帰着14時、この先も一生懸命歩かないと日が暮れる勘定だ。きょうも結構ハードな一日になりそう。下流部の足のつかないプールを立ち泳ぎしながら、中ノ川の夏を満喫して流れ下る。長い河原歩き。バイエルンは鹿の角を三本も拾った。河原から林道へ上がる所で、最後尾を歩いていた僕が、良く似た手前のポイントで上がってしまい、待っていた2人とはぐれた。下山連絡の約束時間にぎりぎりだったので先に行ったものと思い、林道を走って車まで行くと、誰もいないのを見て初めて気づいた。二人は河原を暗くなるまで探し、その後車に戻ったので、結局下山連絡が9時になってしまった。最後の最後にさえないトラブルで全員ぐったりしたが、大樹の龍月で豚丼をかっ込み、急がず札幌を目指す。急いでいる林道は要注意だ。
去年23南面沢、ルベツネ北面沢などに連れて行った現役のバイエルンは見事な沢好きに成長していて頼もしい限り。げじげじ沢(・681右岸支流)やジャヌー南面沢(・530左岸支流)など、支沢の出会いでは「ちょっとのぞいてきます」といそいそ探検に出かける有様。それをみる斎藤は「よかったなあ、バイエルン」とたびたびつぶやくのだった。
飽きるほど滝や泳ぎを繰り返し、先の分からない雪渓と細い岩の回廊。ボリウムといい、日高屈指の山行になった。この満足感を時折思い返し、日常をにこにこしながら生きる。
中ノ川は広くて深い淵泳ぎから。天気も良いし水面すれすれ目線から日高の高い尾根を見上げてヒラ泳ぎ。十字峡より先に天場を進めるが、大して進む前に魅力的な天場に出会ってしまい、泊まる事に。巨木の流木があり、星を眺めてゴロ寝。すごい流れ星を見た。光る長い棒みたいな。今年も山でペルセウス座流星群を見られる。
8/15
歩いてすぐ、泳ぎの淵5,6本。体脂肪率の低いバイエルンはこれで一挙に震えあがってぶるぶるちゃんになってしまい一人カッパを着る。泳ぎの沢には多少の皮下脂肪が要る。中ノ岳北東面沢との二股を過ぎると豪華なスライダー釜着き滝があり、その先の2条10mの滝で左岸を初ザイルを出す。ここは帰りに懸垂した。
第一の核心部は・681(げじげじマーク支沢との二股)の少し下、10m冷水を泳いだ末の立ち泳ぎでチョックストーンの挟まったプール付き4m段差が越えられない。左岸の壁を登って巻いて懸垂。古い残地ボルトあり。
Co730二股に左岸から合流する100mの大滝がすごい。日高で一、二の滝ではなかろうか。翌日下降尾根上から見たらこの上にもさらにもう一本同じ規模のが見えた。3年前、ヌピナイで会った青島、成瀬さんがここに向かったという話だったが、これか〜。
このあたりから大小さまざま猪口才な滝が連瀑する。その中で15m滝右岸水ぎわをゆくのが第二の核心、上部で左岸に飛び移ったらどうかと登り始めたが、齋藤はそのまま激流ステップを踏んで右岸を前進した。家に帰って日本百名谷を見ると、ここが「死のジャンプ」とある滝の様だ。(日本百名谷・1972.7.20小樽商科大山岳部魚住幸男氏)
Co760屈曲部あたりから第三の核心、雪渓と連瀑帯が始まる。雪渓は安定しているが切れ目には絶悪な滝があり降り口が無く、ほとんど側壁にザイルで登って巻いて降りる。側壁に登路が無く、泥壁をザイルでトラバースして懸垂というのもあり。ひとつ数百mの雪渓を4つ、そんなふうにこなし、間の滝をばんばん登っていくうち、時計の針がぐるぐる回っていく。
Co1000付近を超えると谷が極端に狭く幅2mくらいになり、あいかわらず滝だらけ。その廊下の奥の10m滝が第四の核心部。左岸バンドをへつってカンテをまたぎ、あっち側の傾斜ある壁に打ったハーケンからシュリンゲで鐙を垂らして上に抜け、そのまま左へトラバース。周囲に巻きの選択肢は無い。
このあと30m滝を右岸から巻いて最後の数百mの大雪渓に乗り、行き止まりに午後6時に見上げるのが30,20,40mの傾斜の強い連瀑、第五の核心。結構難しく、トップはザック吊り上げ。もう、日が暮れちゃっているんですけど、雪の上では泊まりたくないので泣きながら登る。チムニー多く、背中も脇腹もこの時間になってびしょぬれになった。ラテルネを出して、完全に闇になった7時過ぎ、滝を抜け傾斜30℃のガレ場の中に天場を築く。奇跡的に良い薪が多少あり、水もちょろちょろ流れている。ガレ岩を整地して三人の寝床を作り、火をおこして、麻婆豆腐雑炊を作る。炎で背中もお尻も乾いていく。幸せだ。膝も指先もぼろぼろだ。大変な一日だった。
8/16
天場の上にはもう稜線が見えていた。勇んで最後の濡れた草付き涸れ滝に取りついたが、意外に上部は傾斜があり、20mほどザイルを出す。藪こぎは多少で稜線に出た。ペテガリ、中ノ岳、久し振り。1573m峰までハイ松の海を進んで登頂。ペテガリまでは結構ある。ここもなかなか良いピークじゃないですか。誰かが作った看板で、「キヌプリ」と書いたのがある。キムクシュは雲海の中。始め、こちらに下る計画だったが、雪渓が多そうだし、やはり三日では無理。
下降尾根は従来、主稜線を1469まで藪をこいで南東へというのが定番だが、右岸を見ながら来た結果、藪こぎ半分でCo1500から東に落ちる顕著な尾根を新下降尾根にする事にした。結果、旧尾根に比べ尾根が狭くて顕著でわかりやすく、稜線の藪こぎも半分になったのでこれは大変お勧めルート。しかも右のげじげじ沢の凄い形相や、100m滝沢の全貌が両方見物できる。尾根末端で極端に細くなるが、・681の尾根末端までブッシュが切れずに続く。この下流は二条の滝で懸垂する以外はすべてプール飛び込みで下降できる。
C1帰着14時、この先も一生懸命歩かないと日が暮れる勘定だ。きょうも結構ハードな一日になりそう。下流部の足のつかないプールを立ち泳ぎしながら、中ノ川の夏を満喫して流れ下る。長い河原歩き。バイエルンは鹿の角を三本も拾った。河原から林道へ上がる所で、最後尾を歩いていた僕が、良く似た手前のポイントで上がってしまい、待っていた2人とはぐれた。下山連絡の約束時間にぎりぎりだったので先に行ったものと思い、林道を走って車まで行くと、誰もいないのを見て初めて気づいた。二人は河原を暗くなるまで探し、その後車に戻ったので、結局下山連絡が9時になってしまった。最後の最後にさえないトラブルで全員ぐったりしたが、大樹の龍月で豚丼をかっ込み、急がず札幌を目指す。急いでいる林道は要注意だ。
去年23南面沢、ルベツネ北面沢などに連れて行った現役のバイエルンは見事な沢好きに成長していて頼もしい限り。げじげじ沢(・681右岸支流)やジャヌー南面沢(・530左岸支流)など、支沢の出会いでは「ちょっとのぞいてきます」といそいそ探検に出かける有様。それをみる斎藤は「よかったなあ、バイエルン」とたびたびつぶやくのだった。
飽きるほど滝や泳ぎを繰り返し、先の分からない雪渓と細い岩の回廊。ボリウムといい、日高屈指の山行になった。この満足感を時折思い返し、日常をにこにこしながら生きる。
- コメント (0)