宴会開始時間の少し前に別部屋で結婚式が終わったところとかで、2階の会場に登る階段は花びらが敷き詰められ、踊り場には純白のレ−スでアーチがかかり、その中を通ってやや気恥ずかしい集合となりました。
支部長内藤さんのカンパイの号砲一発で、宴開始。最初に原真さん、大井幸雄さんと渡辺眞之さんに黙祷をささげる。
わざわざ札幌から小泉会長が参加。まずは札幌の近況や現役の活動とともに空沼小屋の現状を話してもらう。湖畔に立つこの小屋のシルエットはいつまでも心に残っているが、その再建についてはお金や人手、大学との関係、更には長期ビジョンなどをどうまとめて折り合いをつけるのか、安間さんの尽力に我々は声の応援だけでいいのか、等など出された料理の「海の幸タルタル仕立てスモークサーモン包み」を頬張りながら考えた。
また昔関西支部が利用していた芦峅のトンコの小屋について、名越さんから現状報告がありました。今はトンコの奥さんが農作業の時に利用するぐらいだとか。ここを訪れることももうないのでしょうか。
昨秋の関西支部の月見の会は参加者が5名しかなく、ほとんどの皆様とは1年ぶりの顔合わせです。各人はこの一年の山登り、旅行談や仕事の話が中心で、現役の頃の話題となると記憶も老眼並みにぼんやりしてしまい、とつ戻りつ取り止めがない。でも一応会場の貸しきり時間までには、何とか全員話終え、集合写真もとることが出来て区切りはつきました。そろそろお開き。
が、小泉会長が参加するというので、会いたさ見たさに忙しさも忘れ榊原さんが会場に駆けつけたのは、延長してもらった宴会終了時刻の20分前。「10分で君の分の料理を平らげ、デカンタのワインを飲み、と同時に自己紹介をすること」とギリシャ神話並みの難題。更に彼からも会費をきっちり取って午後8時半、今年の関西支部新年宴会は終了。
最後に榊原さんには何だか悪いことをしたような気がしていましたが、帰りの電車の中で小泉さんから彼の現役のころのエピソードをニ三聞き、まあおおらかに許してくれるだろうと、ほろ酔い気分で家路に着いたのでありました。 (岸本 記)
参加者(敬称略):吉田(1957)、窪田(58)、高橋昭、内藤、渡辺尚(以上59)、益田(61)、川道、須田(以上62)、名越(63)、福本(66)、石松(73)、小泉(74)、榊原(76)、岡島(83)、岸本(65)
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2004-2008年、函館に住んでいた縁で、北大水産学部WV部と交流があった。そのご縁で滄海3号(2010.1.16発行)を送って頂いた。
北水ワンゲルとは札幌の本学時代に山岳部、ワンゲル、山スキー部、探検部、クマ研、歩く会、野客・・・数あるもと山系クラブ員が合同で結成する「北大函館山クラブ」である。
最近では、AACHからは2001年入部の白石君の関わる記録が多数あります。
2001年度~2008年度の8年間の山行記録集です。1963年以来なので、まもなく50周年記念誌を出す心づもりとのこと。楽しみです。道内全域、また函館という場所柄、東北地方の山行記録が大盛りです。なかでも僕の心を引いた新鮮な記録をいくつか。
‘09年2年班冬メイン(5-3)
8の沢左岸尾根〜カムイエクウチカウシ
L小池(3 AL田中(3 M鹿島(2
※諸事情により延期
<時間とルート>
1日目:札内ダムゲート(1h)ヒュッテ=C1
札内ダムゲートから日高横断道路を行く。札内ヒュッテでC1.
2日目:ヒュッテ(8h)8の沢左岸尾根末端=C2
林道は7の沢までついてる。そこからは、SBや転石を行い左岸尾根末端まで。
3日目:C2(8h)Co1600=C3
ラッセルがごくい根性尾根。Co1600はカンバ少しの冬テン限界。ねばれる。
4日目:C3(2,5h)尾根頭(1,5h)カムエク(1h)尾根頭(1,5h)C3=C4
C3から頭までは広い。1903手前から岩稜帯。9の沢側を捲いたり、上を行ったりして通過する。難しくはない。国境稜線〜カムエクは広い尾根。冬はそんなにセッピが出ていない。カムエクからは来た道。
5日目:C4(3h)尾根末端(9h)札内ダム
左岸尾根を下って下山。
<進め方>
天気傾向:移動性高気圧内で晴れ。他は天気悪い。低気圧の前面は半日持つ天気となる。
C3までは全天。頭から先は、視界100〜200m、風は振られない程度。デポ旗は尾根頭、国境稜線分岐、カムイエクウチカウシの「チ」の部分に止めデポを打つ。
4日目は時間あればテン場を下ろす。
他に泊まっている場所は、Co1180、Co1350、国境稜線分岐北のコルに冬テン、尾根頭付近、国境稜線に出たところでイグルーを作っている。稜線上八の沢源頭コルで穴を掘ってる記録がある。、停滞は3日持っていく。
テン場着は15時。最終下山は20時。
<パーティ>
冬メイン2年班
L-s:判断全般
M:緊張感、アイゼンワーク、口出し
<準備山行>
1回目:11/7,8(2-0)十勝岳温泉〜新DZ〜H〜十勝At
パーティ確認、視界ない中での行動、長めの稜線行動。
2日目:11/14,15(2-0) 旭岳崖尾根Co2100、夏道尾根Co1740引き返し
悪天行動、
3回目:11/28~30(2-1)富良野岳北尾根ナイフリッジ手前引き返し。
岩峰の捲き、ロープワーク。
<装備>
冬テン、ツェルト、ノコ、スノーソー、ロウソク、無線、鍋、茶食器、ドラゴンフライ、灯油(90×3×7)デポ旗6、他スノーシュー、ストック含む冬山個人装備
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一年班冬メイン 12月24日〜1月5日(8−4)
曙橋〜オプタテ〜トムラウシ〜石狩岳〜大雪湖
L田中3 AL小池3 M2鹿島2 M1 井ノ上 岡戸 木城1
12月19-20日(2-0)
L田中(3 AL小池(3 M2鹿島(2 M1井ノ上 岡戸 木城(1
<時間とルート>
19日 秋雲橋(6:30)−登山口(7:45)−三の沢出合(9:30)−F尾根末端(13:00)=C1
ユキ後曇り。除雪はべべルイ零号線から入ってカーブまであり、その先は車で無理やりいく。無理しすぎて途中脇の溝に車が落ちたが何とか復旧させて秋雲橋まで。ラッセルは踝〜脛。三の沢は夏道沿いに行く。靴幅の丸太の橋の上にスノーブリッジが出来ていた。・1156を経由し磁石きってF尾根末端付近の湿原まで行き湿原沿いにF尾根末端まで行ってC1。Mに磁石のきり方を教えた。途中Mが沢地形に埋まりシール濡らす。C1設営後、偵察もかねてF尾根でスキーをした。
20日 C1(6:30)−Co1540シーデポ(7:20-30)−富良野岳Peak(8:45-9:00)−C1(10:00)−秋雲橋(13:00)
低気圧の前面でユキ時々晴れ。朝デポ旗を作る。Co1540でシーデポEP。視界2~300。気にならない風だが寒い。バリズボ時々固い斜面を登っていく。Co1760 に岩があり西側をまく。Co1800尾根分岐に止めデポ3。このあたりから時折視界無限大となる。ピークまで行き、帰りは来た道。C1からは前日のトレースをたどって秋雲橋まで。
<パーティ>
1年班冬メイン最終準山。長めのEpワークできた。
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12月5〜7日
L小池(3 AL田中省(3 M鹿島(2
<時間とルート>
1日目:バーデン上富良野(10:00)Co1540(12:00)
晴のち雪 冬尾根上にはトレースがあり、それを辿っていく。Co1540のカンバ帯にブロックを積み上げてC1。今年は雪が少なくカンバが出ていたので、このテン場に泊まれたが、雪が積もるとカンバの先っぽしかでないところ。
2日目: 停滞。
雪 日本海をLが北上し、始終風が強かった。午前中に吹きだまらないようテントの周りを工事した。
3日目:C1(7:00)ホコ岩(8:00)ナイフリッジ手前(10:00)C1(11:30〜12:00)バーデン上富良野(13:20)
雪 冬型が決まる予報だったので、のっこしは不可能だと考え、アタックで行くことにする。ホコ岩の下りは、2,3mのクライムダウン。一応、岩角にシュリンゲを垂らす。台地上で視界50〜100m、気になる風だったが、第1岩峰まで行ってみることにする。局地的なものか第1岩峰付近は風が弱かったので進めることにする。ここ数日の雪で雪崩が怖かったので、岩峰の東側の斜面を捲くのにザイル1p40m出す。ピンは上も下もハイ松。ナイフリッジ手前で気になる風だったので引き返す。帰りも第1岩峰でザイル出す。台地上では風は振られない風になっていた。テントを撤収して、バーデン上富良野へ下山。
<パーティ>
冬メイン2年班準山3回目。ザイルワーク、岩峰の捲きできた。
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岳人1月号(12月15日発売)の第二特集「雪崩に遭うということ」という雪崩ルポ(角幡唯介)があります。その生還者インタビューの一人にセーノさんが載っています。仙丈岳、岳沢の2006年4月の雪崩。ほのぼのとした筆です。みなさん、人ごとではありませんなあ。(69p)
今号のみどころはそのほか、和田城志の剱沢幻視行(連載13回目)
【年月日】2009年11月28-29日(2-0)
【メンバー】L田中(3 AL小池(3 M2 鹿島(2 M1井ノ上 岡戸 木城(1
28日 白銀荘(7:20)−三段山Peak(11:00)−白銀荘(14:15)−林道脇樹林内=C1
天気は雪だが乾雪快調。白銀荘から夏道を行く。Co1400から樹林限界で視界2〜300。Co1520付近から先も夏道が乗っていた尾根をつめていく。非常にわかりやすい尾根。ガケ尾根直下でこの尾根が不明瞭となりデポ旗1.Co1690でガケ尾根に出る。尾根に出たところに止めデポ2。1本でよかった。ここから視界100時折気になる風。ピークまではあっという間。帰りは来た道。途中Mのビンディングが壊れて時間をとった。白銀荘駐車場でデポしていた宿泊装備を背負い込み十勝岳に向かう登山道の脇でC1。
Peakは雲の中に
29日 C1(6:10)−十勝岳避難小屋(8:50-9:20)−昭和噴火口(11:00)−十勝岳Peak(12:05)−十勝岳避難小屋(13:10)−C1(14:30)
曇り時々雪。Mのビンディングがなんとかなったので十勝岳At。夏道を行き九条武子歌碑手前の沢は転石渡渉。ここでM岡戸が沢に落ち靴をぬらしてしまった。M2が岡戸を天場まで送り岡戸はやむなく天場待機。この間で時間をとった。M2を避難小屋で待つことにして避難小屋まで適当な尾根をたどっていく。視界∞。避難小屋は新しく建てられていて毛布付。小屋からはMのスキーのこともあってツボで岩が出ている夏道を行くことに。小屋を過ぎてすぐシーデポ。夏道上尾根に乗ったところに止めデポ3。尾根を昭和噴火口まで。途中デポ旗2。噴火口に出たところに止めデポ2。噴火口から視界100だが風穏やかで雪少なく棒も出ているため進めることにした。北尾根上Co1760とCo1800の尾根が不明瞭なところにデポ旗を打つ。Co1840でEP。肩に止めデポ3.ピーク直下で振られない風となる。余韻少なく、強風のピークを早々と後に。帰りは棒と北尾根西側の斜面を見つつ来た道。
※Mのビンディングはこの日も不調で時間にはビンディング調整の時間が含まれている。
<Party>
1年班冬メイン準山3回目。生活行動技術の向上、EPワークできた。
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【年月日】2009年11月21-23日(3-0)
【メンバー】L田中(3 AL小池(3 M井ノ上 岡戸 木城(1
<時間とルート>
21日 浄水場(11:10)-Co1090(14;30)=C1
雪。移動時ALが運転する車が峠で一回転した。入山時にM1の一人のビーコン忘れが判明し、M2は入山せずM2のビーコンをM1が借りて入山。浄水場から雪がありスキーで行く。ラッセルは脛〜膝。途中登山口に気付かず通り過ぎてしまい磁石を南に切って適当な斜面を登り夏道に戻る。夏道は雪の下だが一度乗ればそれとなくわかる。夏道上Co1090にてC1。テント設営後ビーコン練。岡戸は見つけるのが早い。
22日C1(6:20)-Co1350デポ旗(9:30)-Co1400 シーデポ(10:15-30)-Co1440引き返し(10:40)-シーデポ(10:55-11:05)-デポ旗(11:25-11:55)-C1(13:20)=C2
雪のち快晴。1分歩いた先に看板が目印となる広めのテン場があることが判明。今日も夏道上を辿る。Co1200から不明瞭となり、夏道であろう場所を樹林限界付近まで。視界500のためAt決行。トラバースを開始した。やがて目の前に深めの沢型が現れこれが水無川またはその手前の沢型であると考え、後者であっても上部で尾根が合流するため沢型を渡らずにその左岸の尾根を行く。固くなったためシーデポEPとする。このとき視界200.少し登ると視界100を切り、途中Mのシールトラブルなどで時間もかかっていたため引き返す。帰りに滑落停止訓練をした。デポ旗まで戻ってくると視界が出て、さっき登った尾根が水無川左岸尾根の一本となりの小尾根であることがわかった。帰りはトレース辿って来た道。時間があるのでビーコン練を再度した。
23日 C2(6:15)-Co1370引き返し(8:30)-C2(10:30)-浄水場(13:20)
曇りのち雪。昼頃に谷が通過するようなので行ってみる。樹林限界まで前日と同じように行き、そこから登り気味にトラバース。樹林限界上も視界無限大だが時折気になる風であり地吹雪で悪化傾向のためCo1380で引き返すことに。帰りは磁石をきって登ってきた沢地形にあてた。Mはスキーに苦戦。テン場を撤収して夏道を下山。Mが一人ヒラヒラに。
<パーティ>
冬メイン1年班準備山行2回目
生活技術、シールワークできた
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【年月日】2009年11月14−15日(2−0)
【メンバー】L小池(3 AL田中(3 M鹿島(2
<時間とルート>
1日目:登山口(7:00)石室(9:00〜10:00)Co1740引き返し(10:30)石室(10:40)
暴風雪 夏道を行く。ラッセルはくるぶし。台地上に出ると振られない風で視界は50m。石室に荷物をデポして、夏道尾根を使って旭岳Atに行く。石室からは視界50mであり、デポ旗と所々出ているボッコを使って進むことにする。石室からは振られる風であったが、Co1740からは飛ばされる風となり進行不能となったため引き返しを決断。
2日目:石室(6:30)Co2100引き返し(7:40)石室(8:30〜9:20)登山口(10:30)
晴れのちガス、雪 朝起きると晴れており無風だったので崖尾根Atにでかける。天気が悪くなる予報だったので尾根末端までデポ旗を連打する。尾根上は雪が少なく、所々岩や砂利が出ていた。Co1850でスノーシューデポ、止めデポ1本。Co2000ぐらいからガスがかかり視界が悪くなる。Co2100で視界100、時折突風も吹くようになり、悪化傾向のため引き返す。あとは小屋まで行き、下山する。
<パーティ>
2年班準山2回目。悪天行動できた。
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